カメラ
シチュエーション


(はぁ、引き受けるんじゃなかったかな…)

同人誌即売会の会場で、高村遥は憂鬱な気分になっていた。
幼なじみの誠一に会場でコスプレして売り子をしてほしいと頼まれ、誠一に想いを寄せている遥は二つ返事でOKした。
どんな可愛い衣装か期待していたが、渡されたのは黒のバニースーツだった。
なんでもハ○ヒという女の子のキャラクターが着ている服らしい。
一度はOKした遥は、仕方なくバニーガール姿で売り子をしていたのだ。
中々の美少女でスタイルも良い遥のバニーガールで、足を止めていく男は多いが、無名サークルの同人誌など簡単には売れない。
そんなとき誠一が一つのアイデアを思い付く。
それは同人誌を購入してくれた人には、売り子である遥の撮影を許可するというものである。
さすがに18歳にもなってるので、遥も男が女の子の写真を何に使うか知っている。
だが好きな誠一からの頼みに、結局は承諾してしまった。

数時間後…

遥が写真のモデルをしたかいがあり、同人誌は残り一冊になっていた。

「これ買いますんで、撮影をお願いします」

最後の一冊を買った男は、そう言いながら遥を足から頭まで舐めるように見ていく。
あからさまな男の視線に嫌悪感を感じながらも、遥はポーズをとっていく。

(これで最後だから、我慢しな…)

フラッシュが光った瞬間、遥の意識は途切れた。
男がカメラを下ろしても、遥は全く動かず、瞬きすらしていない。
だが誠一を含めた周りの人も、遥の異変に何も感じていなかった。

「最後の一冊を購入したのだから、その人形も貰えるんですよね」
「えっ?あっ、そうですね、この人形は特典ですので持っていってください」

誠一は遥を人形だと認識し、男に受け渡していく。
この異変は男のカメラのせいであった。
このカメラは撮影した女を人形に変えてしまい、周りの人達にも人形だと認識させる。
しかも人形になった女は、カメラの持ち主の所有物として認識されるのだ。
つまり遥は人形にされたうえに、見知らぬ男の物になったのだ。

「いやぁ、良い人形が手に入りましたよ、それでは…」

男は遥を肩に担ぐと、誠一の所から離れていく。
遥が見知らぬ男に連れて行かれていても、誠一は気にすることなく、帰り支度を始めていた。

「ん〜、柔らかい触り心地に甘い匂い、やっぱり可愛い女の子は人形にするに限るな」

男は遥の体を触りながら、顔を埋めるように匂いを嗅いでいく。
それでも遥は動くことはなく、そのまま運ばれていった。
男は駐車場のマイクロバスの扉を開けると、遥を車内に運び込んでいく。
車内の椅子には何人もの女の子が、コスプレ姿のまま座っていた。
この女の子達は、男のカメラによって人形にされたコスプレイヤー達だ。
男は遥を椅子に座らせると、マイクロバスを出発させていく。
人形にされた女の子達を乗せたまま、バスは会場から遠ざかっていった。

数時間後、男の自宅の中。
コスプレイヤーの女の子達は、様々なポーズで飾られていた。
そしてベッドの上では、遥が男に犯されている。
バニースーツの股間に切れ目を入れられ、バニースーツを着たままチンコを挿入されている。
男が腰を振るたびに、遥もグラグラと揺れていく。
だが人形にされた遥は、無表情のまま男のチンコを受け入れていた。
遥を含めたコスプレイヤーの女の子達は、コスプレダッチワイフのコレクションにされたのである。
遥が誠一のもとに帰ることは、永遠に無いのだ。






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