恋するキャットシーフ2nd〜フェイク・キャット〜第6話
シチュエーション


「ね、ねえ、涼人君?」
「ん?何?」
「その……偽者の女の子の事なんだけど……」

その日の真夜中。文音を引き渡した跡、一美の家に戻り涼人の腕の中にすっぽりと収まって、里緒は涼人に聞く。
それは、一美の言うフェイク・キャット……偽者のレインボーキャットの事で。

「その……高橋、って……」
「うん。彼女の名前は高橋文音。『組織』のボス、高橋天山の娘だよ。
あの娘も、『組織』に荷担していたらしいんだけど、証拠が無かったから泳がせてたんだけど……、
まさか、あそこまで大それた事をしでかすとはね……」

そう言った涼人に、里緒は思わずその場に固まる。
そして、何かから庇うように、自分の身体を抱きしめた。

「〜っ!」
「里緒?……」

そのまま微かに震える里緒を見て、涼人は少し不思議そうな表情になる。
そして、急に何かに気付いたようにくすり、と微笑むと、きゅっと里緒を抱き締めて、そう言った。

「涼人……君……?」
「大丈夫、怖くないよ、里緒」

急に抱き締められて、里緒は目をぱちくり、とさせる。
そんな里緒を見て、涼人はもう一度微笑んで、里緒の肩口に顔を埋めた。

「僕が、守るから。もう、怖がらなくてもいいんだよ?絶対、守るから」
「ぁ……」

そう、涼人が里緒の耳元で囁くと、里緒の身体から強張りが抜けていく。
そんな里緒を見て、涼人はほっとしたようにもう一度笑い……、
その笑みが、にやり、とした黒い物に変わった。

「ねえ、里緒?」
「にゃう?」

そう、黒い笑みを浮かべたままで里緒に声をかけると、里緒は首を傾げる。
そんな里緒を、涼人はにこにこと笑ったままで見て……、

「きゃうっ!?」

……里緒の身体をまさぐり始めた。

「り、りり、涼人君!?」
「んー?」

身体をまさぐる涼人に、里緒は思わず真っ赤になってそう叫ぶが、涼人は平然としたまま。
……いや、少し怒ったような表情を浮かべて、里緒に向かって口を開いた。

「……僕、さ、言ったよね?『レインボーキャット』になったら、おしおきだって」
「ふえ?……〜っ!」

そう言われ、里緒は最初は首を傾げる。
しかし、すぐにそう言われた事を思い出して、顔を真っ赤に染め上げた。

「だ、だ、だめっ!そ、その、ほら!涼人君、電撃受けたばっかりでしょ!?安静にしなきゃ!」
「大丈夫、平気だよ。……里緒におしおきしなきゃな、って思ったら、元気になったから♪」
「ふえええええっ!?」

真っ赤になってそう言う里緒だったが、にこにこと楽しそうに笑った涼人の言葉に、さらに赤くなる。
もう、ぱくぱくと口を開閉させるしか出来ていない里緒を見て、涼人はにっこり、ともう一度笑うと、その身体を抱え上げた。

「にゃうっ!?」
「さ、行こうか?準備は、してあるんだ♪」
「ううう……」

思わず悲鳴を上げる里緒に、にこにこと笑ったまま涼人がそう言うと、里緒は真っ赤になって縮こまる。
そんな里緒の額に唇を落として、涼人は自分達に宛がわれている部屋に、里緒を連れて行く。
そして、その部屋に着いて、ドアを開けた瞬間、里緒は思わず悲鳴を上げた。

「な、何これーっ!?」

里緒が悲鳴を上げたのにも無理は無い。
その部屋の中、机の上に無造作に放置してあったのは、手持ち式の責め具。
そして、小瓶に入った怪しい液体。
……つまりが、今から里緒におしおきをしますよ、と部屋全体が言っているような部屋だった。

「やっ!やああっ!」
「こーら、暴れないの」

その部屋の中の状況を見て、里緒は何とか涼人から逃げ出そうと暴れる。
しかし、涼人は楽々と里緒のその抵抗を封じて、里緒をベッドに押し倒した。
そして、まだレインボーキャットの格好をしていた里緒を脱がせると、素肌の部分に小瓶の中の液体を振り掛けた。

「つ、冷たっ……、はひゃう!?」
「冷たいのは最初だけ。……ほら、もう熱くなって来たでしょ?」

そう言って、垂らした液体を身体に馴染ませるように里緒の身体を撫で回す涼人。
すると、みるみるうちに、里緒の身体が火照り始め、ぴくぴくと微かに震え始めた。

「んっ!んふううっ!」
「……どう?気持ち良い?」

身体を撫で回されるだけで喘ぎ声を漏らしている里緒を見て、涼人はそう聞く。
そして、里緒の耳元に顔を近付けると、囁いた。

「……前、『組織』の奴らに使われた媚薬よりも強いからね、その媚薬」
「!!?」

そう言われ、里緒は真っ赤だった顔を一瞬で真っ青に染め上げた。
以前使われた媚薬ですら、理性が欠片も残らなくなる程の快感に襲われたのだ。
それ以上と言われて、里緒が恐怖を覚えない訳が無かった。

「今まで経験した事無いような気持ち良さって物、味あわせてあげるよ。
……そして、降りて来られない絶頂地獄って奴の中で、自分がしでかした事を反省して」
「あ、や、ふああああっ!?」

そう涼人が言って、里緒の胸の先端にローターを当てると、里緒の声が跳ね上がった。
そして、振動させながらくりくりと胸の先端を虐めるようにローターを転がされ、里緒の声がみるみるうちに甘い物になっていく。
そんな里緒を見て、涼人はくすり、と笑った。

「あうっ!きゃあんっ!」
「ふふっ、胸だけで一杯一杯だね」

びくびくと身体を跳ねさせる里緒を見て、涼人はくすくすと笑う。
力が入らない手で何とか胸の先端からローターを外そうとしているのか、里緒の両手が涼人の左手にかかっている。
しかし、その動きで逆に里緒の胸の先端にローターが押し付けられていた。

「そんなに気持ち良くなりたいんだ?」
「ち、ちが、いーっ!!!」

そう涼人が言って、逆側の胸の先端にもローターを当てると、里緒の身体が跳ね上がる。
そのままがくがくと身体を震わせる里緒を見て、涼人はもう一度笑った。

「……イっちゃった?」
「!!?」

そう涼人が里緒の耳元で囁くと、里緒は真っ赤になって固まる。
そんな里緒を見て、涼人は笑みを深めると、テープを取り出した。

「じゃあ、これで固定して……っと」
「あ、ひっ!あっ、ああんっ!」

振動したままのローターを胸の先端に固定され、里緒は次々と襲い掛かって来る快感に、思わず喘ぎ声を上げる。
すると、そんな里緒を見ていた涼人は、そのまま下の方に手を伸ばした。

「きゃひぃっ!?」
「うわ、もうびしょびしょ……」

里緒の秘所に触れると、それだけでぴちゃ、と水音がする。
もう挿入しても全く差し支えないぐらいまで濡れている里緒の秘所に、涼人はいきなり指を差し込んだ。

「ふあああっ!!」

その瞬間、里緒は新たに送り込まれて来た強烈な快感に、思わず身体を跳ね上げる。
すると、そんな里緒に、涼人は空いている左手に握っている何かを見せた。

「……これ、何だと思う?」
「!!?」

そして、涼人が持っているものを見た瞬間、里緒は快感で上気していた顔を真っ青にした。
涼人が手に持っていたもの、それは今両方の胸の先端を責めているものと全く同じローターだったのだから。

「り、りょうと、くんっ!らめぇっ!3かしょは、らめえっ!」

そう、首をぶんぶん横に振って里緒は何とかそれだけはやめさせようとする。
しかし、涼人はそんな里緒を見て、にっこりと笑うと、口を開いた。

「……ねえ、里緒。これって、おしおきなんだよ?おしおきされる側の言う事を聞くお仕置きなんて、無いと思わない?」
「あっ、あああああああ!!!」

そう言って、里緒の秘所の上の突起に涼人がローターを当てると、里緒は絶頂に達する。
そのまま痙攣するように腰を震わせる里緒の身体を押さえ込んで、涼人はそこにもローターを固定させた。

「あ、あ、あ、あ、あ!も、やめ、へぇっ!こわれ、こわれひゃうよぉっ!」

3箇所の振動責めを受け、里緒は涙を浮かべながら涼人に懇願する。
もはや呂律が完全に回っていない里緒を、涼人は優しく抱き締めて……、

「……やだ♪」
「あああぁあっ!!?あへぇっ!んいいいいいっ!!!」

そう、本当に綺麗な笑みを浮かべて涼人は言い、里緒の顔が絶望に彩られる。
その瞬間、涼人が秘所の中に差し込みっぱなしにしていた右手を激しく動かし始め、里緒の絶望も何もかもが快感に流された。

「〜っ!っ!!っ!!!」
「うわ、凄いね、この痙攣っぷり……」

元々里緒は、涼人が少し秘所の中で指を激しく動かすとすぐに絶頂に達する程敏感な少女。
それに、普通に使うのなら、優に30回分は超える程の媚薬をかけてある。
しかも、里緒の性感帯3箇所をローターの振動が責め立てていて、その上に激しい指責め。
そんな責めを受けて、里緒が耐えられる訳も無く、次から次へと絶頂に追いやられる。
里緒の腰は全くコントロール出来ない痙攣に晒され、手はただベッドのシーツを掴むだけ。
完璧に甘く蕩け切った表情で、里緒が送り込まれる強烈な快感に翻弄されていると。

「……ねえ、もっと気持ち良くなりたい……よね。答え、聞く必要も無いな」
「!!!!!」

そう涼人が呟くと、空いている左手で何かの操作をする。
すると、3つのローターの振動がさらに激しくなって。
里緒は声にならない叫びを上げて、今までで1番の絶頂に達し……、気絶した。

「……あれ?里緒、里緒?」

気絶した里緒に気付き、涼人はローターを止めて、里緒を軽く揺する。
しかし、里緒は全く返答を返さず、ただ完全にコントロール出来ていない腰がびくびくと痙攣しているだけで。

「もう、限界なのか……。でも、ま、この程度で許すつもりは全く無いんだけどね」

そう呟くと、涼人は机の上から道具を取って、少し考え込むような動きを見せる。
……しばらくして、涼人はふるふると首を横に振ると、手にしていたバイブレーターを投げ捨てた。

「……これはやめた。里緒の中に入って良いのは、僕のだけ。
例え他の人のモノじゃなくて、機械だとしても、例外は無いな」

そう呟いて、涼人は机の上に乗っていた他のバイブレーターを全てゴミ袋に詰める。
そして、まだ気絶している里緒を見て、くすり、と笑った。

「……ほら、起きて?」
「あっ、あああああっ!!!」

そう言って、秘所の上の突起に取り付けてあるローターをいきなり最強にすると、里緒は叫び声を上げる。
そのままはっはっ、と細かい息を吐く里緒を見て、涼人は意地悪そうに微笑んだ。

「……おはよう、里緒」
「あ……ぁ……」

そう涼人が言うと、里緒は虚ろな目で涼人を見上げる。
そんな里緒に涼人が覆い被さると、里緒はぽろぽろと涙を零し、涼人は驚いた。

「ど、どうしたの?」
「涼人くぅん……、わたし……、こんなの、やだよぅ……」

その里緒の言葉を聞いて、涼人はふっ、と嘲笑うような笑みを浮かべる。
やられる側が喜ぶようなおしおきなど、聞いた事が無かったから。
里緒の言葉を無視しようと決めて、涼人はそのまま里緒の秘所に自身を宛い、

「涼人とは、こんなおしおきで繋がりたくないのぉ……、涼人からの気持ち良さだけ、感じたいよぉ……」
「!?」

……里緒のその言葉に、完全に硬直した。






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