恋するキャットシーフ2nd〜フェイク・キャット〜第9話
シチュエーション


「あ、あ、あの、小原様!?」
「瞬、って呼ぶように僕は言ったはずですよ?」

そう、本当に楽しそうに言う小原に、セシリアは真っ赤になる。
ベッドの上に押し倒され、身動きが取れないように両手を頭の上で拘束されて。
今のセシリアに出来る事は、ただただ真っ赤な顔で、潤んだ瞳で、小原を睨む事だけだった。
……しかし、そんな風に見ても、それは小原の理性を更に煽るだけで。

「……誘ってるんですか?」
「ち、違います!」
「いーえ、違いません♪」

そう、完全にセシリアの返答を聞かずにどんどん話を進める小原。
そんな小原に、セシリアの顔の赤みはますます増して行く。
そんなセシリアを見て、小原はくすり、と本当に楽しそうに笑い……、

「んんっ!?」

セシリアの唇を自らのそれで塞いだ。
そのままセシリアの口内に舌を差し込もうとするが、セシリアも歯を食い縛ってそれだけは阻止しようとする。
そんなセシリアに、小原は傍目にも分かる程膨れて……、

「んっ!?んーっ!!」

舌で歯茎を歯列に沿ってなぞりながら、セシリアの両手を塞いでいない方の手でセシリアの身体を撫で始めた。
ぴくぴくと反応するセシリアの身体を押さえ付けながら、小原は一度唇を離す。
そして、見上げて来るセシリアに、いっそ寒気がする程綺麗な笑みを浮かべながら、言った。

「フルシアさんから教えていただいていますからね?セシリアさんが反応する所を……」
「!!?」

何で知ってるのかは知りませんけど……、と付け加えながらそう言った小原。
そんな小原の言葉を聞いて、セシリアは真っ青になった。
そんなセシリアを見て、小原はにやり、と笑みを黒い物に変えて、もう一度唇を塞ぐ。
そして、慌てて歯を食い縛るセシリアの身体の弱点を、一つ一つ刺激して行った……。

「っ!っは!はぁっ、はぁっ、はぁっ……」

弱点全体の刺激が終わり、小原が唇を離すと、セシリアは荒い息を吐く。
もはや息も絶え絶え、と言った風情のセシリアを見て、小原はくすり、ともう一度笑い、口を開いた。

「服の上から軽く弄っただけなのに、何回かイっちゃったでしょ?」
「〜っ!?そ、そんな事」
「あるよね?」
「……」

そう言われ、セシリアは思わず真っ赤になって首を横に振るが、それに力が全く入っておらず。
追い討ちをかけるように小原がそう言うと、セシリアは火を噴きそうな程真っ赤になって俯いた。

「……かわいい♪」
「〜っ!」

そんなセシリアを見て、小原がそう言ってやると、セシリアはさらに赤くなる。
セシリアのあちこちに軽く唇を落としてやりながら、小原はにっこりと笑った。

「大好きですよ、セシリア王女。……僕は、ずっと警官を続けていたいけれど、それでも、好きです。
あなたが望むのなら、警官を辞めて、王様をするのも悪くは無いかな、って思ってます」

そう小原が言うと、セシリアは何故かきょとん、とする。
そして、慌てたように首を横に振ると、口を開いた。

「あ、あの、違いますわよ?小原様。王位は私が継ぎます。
ですから、小原様はレイザル王国に来ていただければそれで結構ですし……。
小原様が望むのならば、レイザル王国の警視総監に就任なされても……」

そう言われて、小原は一瞬だけ呆然とする。
しかし、すぐに我に返ると、思い切り吹き出した。

「くっ……ふふっ!何悩んでたんだろうね、僕は。確認も何も取らずに、ただただ1人相撲取って。
……さすがに、警視総監はお断りしますけれど、そちらの国で警官をやれるのなら」

そう、小原がくすくす笑いながらそう言うと、急にセシリアが飛び付いて来る。
その勢いのまま唇を塞がれて、小原はさすがに目を思い切り見開いた。

「!!?」
「〜♪」

そしてそのまま、セシリアは全力で小原を抱き締めた。

「っは、セ、セシリア王女!?」
「小原様、小原様ぁ……」

唇が離れ、小原は目を白黒させながら腕の中のセシリアを見やる。
すると、セシリアはぎゅうっと小原にしがみ付いたまま、ぐすぐすと泣きじゃくっていて。
そんなセシリアを見て、小原は驚いた。

「セシリア王女?一体どうしたんですか?」
「う、嬉しくて……」

慌てて小原はセシリアに声をかけるが、セシリアはそれだけ答えると、また泣きじゃくる。
そんなセシリアに、小原はふう、と息を吐きながらその頭を撫で、

「……きゃひっ!?」

……逆側の手で、セシリアの身体をまさぐり始めた。

「お、小原様!?な、何を、ふぁっ!」
「瞬って呼んでって言いましたよね?僕もセシリアって呼び捨てにしますから、そう呼んでください」

慌てたようにそう声を上げるセシリアに、見当違いにも思える声をかけると、小原は手をどんどんきわどい所に持って行く。
内股を、決して敏感な所には触れないように撫で回してやると、セシリアはふるふると震えた。

「は、はぁっ、ふあんっ!し、瞬、さまぁっ……」
「ふふっ、ここまで少し濡れてる……」
「〜っ!」

甘い吐息を吐いているセシリアにそう小原が言ってやると、セシリアは一気に真っ赤になる。
小原が一度手をセシリアの目の前まで持って行くと、決して秘所には触れていないにも関わらず、指先が微かに光っていた。

「ひょっとして、凄く感じやすいの?セシリア」
「そ、そんな事分かる訳、が―――っ!?」

そうセシリアに声をかけながら、小原はさりげなく頭を撫でていた手を下の方に持って行く。
そして、いきなりセシリアの秘所を刺激してやると、セシリアはその場でびくびくと身体を跳ねさせた。

「あ、あふっ!しゅん、しゃまぁっ!」
「ふふっ、気持ち良い?」

そう、もはや呂律が回っていないセシリアに声をかけ、小原はセシリアの秘所を弄り続けた。

「あひゃあっ!もっ、らめですぅっ!ふあああああっ!!!」
「うわ、凄いな」

立て続けに絶頂に達し、セシリアはかくかくと腰を痙攣させるように震わせる。
もう息も絶え絶えになっているセシリアを見て、小原はにっこりと笑った。

「そんなに……、飛んじゃうぐらい気持ち良かったの?」
「……ぅぅぅ……」

そう、本当に楽しそうに小原がそう言ってやると、セシリアは真っ赤になる。
そんなセシリアをぎゅっと抱き締めて、小原はその耳元に囁いた。

「……さて、お仕置きです♪」
「っ!?」

その小原の言葉に、セシリアは目を見開いて、真っ青になる。
今の今まで、何回も絶頂に追いやられた今までの責めがお仕置きだと思っていたから。
そんなセシリアに、小原は何故か少し膨れて、口を開いた。

「……今までのは、恋人にするちょっとした愛撫だったんですけどね……。
もちろん、お仕置きなんですから、今までのとは比べ物にならないくらい激しいですからね?」
「ぁっ、っ……」

そう、本当に楽しそうに言った小原に、セシリアはただただ硬直する。
かちかちと微かに震えるその身体をしっかりと抱き締めて、小原はにっこりと、本当に綺麗に微笑んだ。
その微笑みを見て、セシリアは悲鳴を上げようとするが、声が出ない。

「どうしたんですか?声が出ないんですか?……大丈夫ですよ、声、すぐに出せるようにしてあげますからね?
……ただし、喘ぎ声しか出ないでしょうけれどね♪」
「―――っ!!!」

その言葉と同時に、小原の指先がショーツの中に滑り込み、セシリアは身体を固くする。
次の瞬間、巧みに秘所をほぐして来る小原の指に、セシリアは翻弄された。

「ひあっ!?はひゃあああっ!!?」
「んー。もう意味無いですし、これ、取っちゃいましょうか♪」

小原の淫撃にがくがくと際限無く身体を跳ねさせるセシリアに、小原はにっこりと笑ってそう言う。
そして、愛液でぐしょぐしょになったショーツが剥ぎ取られ、セシリアの秘所を隠す物は無くなった。






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