恋するキャットシーフFinal〜猫は、もう一度〜第6話
シチュエーション


「……里緒ちゃん、少しいいかい?」
「え? あ、はい」

一美の病室から里緒が出て来ると、そんな里緒に武巳が声をかける。
そして、里緒は武巳と一緒に病院の廊下を歩き出した。

「……ありがとう、里緒ちゃん。お陰で一美も立ち直れそうだよ」
「い、いえ! きっと一美なら、私がいなくても立ち直れましたよ!」

歩いている途中でそう武巳に頭を下げられ、里緒は慌てて否定する。
しかし、武巳は里緒の言葉を聞いても首を横に振るだけで。

「それでも、だよ。里緒ちゃんがいなかったら、きっと一美はこんなに早く立ち直れなかっただろうからね」
「そ、そうですか……?」

そう重ねて武巳にそう言われ、里緒は思わず照れたように視線を外す。
そんな里緒を見て、武巳は急に真剣な表情になると、口を開いた。

「……里緒ちゃん。いや、この言葉は『レインボーキャット』に言わせて貰う。
……また、戻る気は、復活する気は無いかい?」
「え……!?」

急にそう武巳から言われて、里緒は思わず驚いたように目を見開く。
そして、取り繕うような笑みを浮かべながら、武巳に向かって言った。

「な、何を言ってるんですか……?」
「……自分の娘を盗み出す……助け出す為なら、もう一度戻ろうとは、思わないかい?」

その里緒の問いを半ば無視して、武巳はさらに続ける。
その武巳の問いを聞いて、里緒は思わず俯いて、口を開いた。

「そ、それは……出来れば、私の手で助け出したいって、思ってます。
けど、もう私は『レインボーキャット』じゃない、高原里緒です。
身体も鈍ってるし、それに、あのタイツはもう処分したじゃないですか」

そう、途中で顔を上げながら言い切る里緒。
確かに、里緒の言う通り『レインボーキャット』のあの速度の源となっていた全身タイツは里緒の目の前で処分されていて。
しかし、武巳は里緒のその言葉を聞いて、軽く首を横に振ると、口を開いた。

「……あるよ。一美が、極秘裏にまた新しく作ってたらしいんだ」
「え……!?」

そう武巳から言われ、里緒は驚いたように目を見開く。
そんな里緒を見て、武巳は一度溜息を吐くと、口を開いた。

「……分かっているんだけどね。あくまで個人的な復讐に他人を巻き込むべきじゃないって。
……でも、それでも俺は里緒ちゃん、君に頼むよ。一美の仇を取って欲しい、ってね」
「……ぁ……」

そう言って頭を下げる武巳を見て、里緒は何を言えばいいのか分からなくなる。
しかし、里緒にとっても一美は大切な親友で、それを弄んだ『組織』はそれだけで許せなくて。

「……分かりました。一美が作ったその衣装、着させてもらいます」
「……そうか……、ありがとう」

個人的な復讐に里緒を巻き込む事に罪悪感を感じているのか、
里緒が頷いても武巳は悲痛そうな表情を浮かべていて。

「『レインボーキャット』は復活するんです。……そして、渚緒を助け出して、『組織』を叩きます」
「あ、あぁ……」

そう、里緒が武巳に言うと、武巳は呆気に取られたように頷く。
……そして、里緒が自分の意思で『レインボーキャット』になると言った事に気付く。
そして、その里緒の言葉が自分を気遣って言われた事に気付き、武巳は微かに笑みを浮かべた。

「……そう、だね。渚緒ちゃんを、助け出さないとね」
「はい!」

そう武巳が言うと、里緒は決意の表情を見せて頷く。
そんな里緒を見て、武巳はくすり、と笑うと、いたずらっぽく言った。

「……でも、ちゃんと涼人君には言って置くようにね? 今回は、一緒に戦えるはずだろう?」
「……はわっ!?」

そう武巳に言われて、里緒は真っ赤になって口篭った。

……その日の夜。
宛がわれたホテルの部屋で、涼人はベッドの上に横たわる。

「……一体何処に隠れてるんだ、あいつら……」

小国とは言え1国の王族吹き飛ばそうとした奴らを、ICPOが本気で追いかけない訳が無く。
ICPOの本気の追撃を受ける前に、涼人ならばさっさと他国に逃げる。

「一美さんの事もあるし、奴らが日本に潜伏しているのはまず間違いない。
でも、一体全体何処に隠れてやがるってんだ……!」

苛立ちのあまりか、思わず声を荒げてしまう涼人。
すると、そんな涼人の隣から、いきなり声が聞こえた。

「涼人……?」
「!?」

急に横合いからそう声がして、涼人はあわてて横を向く。
するとそこには。

「里……緒……? その、格好……」
「……」

妙に懐かしさすら感じられる『レインボーキャット』の衣装を身に纏った里緒の姿があった。

「何考えてるんだよ! 里緒、何で……もう2度と着ないって約束したじゃないか!」
「……」

思わずそう怒鳴り付ける涼人だったが、里緒は俯いたまま何も言わない。
すると、急に顔を上げた里緒が涼人に飛び付くようにしがみ付いた。

「わっ!?」
「涼人……、私、私ね、涼人の足になりたいの! ……私の手で、渚緒を取り戻したいの!」

そう里緒に言われて、涼人は何かを堪えるような表情になる。
しかし、首を軽く横に振ると、里緒の肩を掴んで、口を開いた。

「それでも……! それでも駄目だ! どんな危険があるか、分からないのに……!」
「そんなの分かってる! でも……でも!」

そう涼人は言うが、里緒は全く考えを変えようとしない。
その意志が固い事を見て取って、涼人は顔を顰めて……、
……里緒をベッドに押し倒した。

「……ふぇっ!?」
「……どうしても考え、変えないんなら実力行使だよ……、僕なりの、やり方でね」
「え、え、えええっ!?」

急に押し倒されて、驚いたように目を見開く里緒。
そんな里緒に満面の笑みを浮かべてそう涼人が言うと、里緒は真っ赤になった。

「ま、ままままま、待って! えと、あの、その……」
「だーめ、待ってあげない」

あわあわと慌てながら里緒はそう言うが、涼人はにこにこ笑いながらそう返す。
そしてそのまま、涼人は里緒に思い切り深く口付けた。

「んんんっ!? ん〜っ!」

口付けられて、里緒は何とか逃れようとじたばた暴れだす。
しかし、みるみるうちにその抵抗の力は弱まり、ふるふると微かに震え始めた。

「っふふ、どうかしたの?」
「……ぁ、ぁ……」

涼人が唇を離してそう里緒に聞くが、里緒はかくかくと身体を震わせるだけ。
そんな里緒をみて、涼人はくすり、と里緒に微笑みかけた。

「……里緒、君が『レインボーキャット』にならないって言うまで、イかせ続けるからね?」
「ひ……っ!?」

そう、にっこりと笑いながら涼人が言うと、里緒は真っ青になる。
しかし、すぐに里緒は身体を滑る涼人の手が送り込む快感に翻弄された。

「や……ひっ!? きゃふ! ふあああっ!」
「相変わらず、凄い敏感だよね?里緒って」

くりくりと自己主張している胸の先端をタイツ越しに刺激するだけで、里緒は身体を捩じらせる。
そんな里緒を見てそう涼人は呟くと、片手を里緒の右脇に滑らせた。

「……見つけたっ♪」
「きゃあっ!?」

そして、そこにファスナーを見付けると、涼人はそれを一気に引き降ろした。

「っはっ……! ひゃひ、ひゃうぅっ……」

剥き出しになった裸体を滅茶苦茶に蹂躙され、里緒はひくひくと身体を震わせて、絶頂に達する。
立て続けに絶頂に達した里緒は、もはや息も絶え絶えになってふるふる震える。
そんな里緒を見て、涼人は優しく里緒の髪を撫でると、口を開いた。

「もう、降参して? 里緒には、もう危ない事はして欲しく無いんだ……」
「〜っ……」

そう涼人は言うが、里緒はその言葉を聞くとすぐに首をぶんぶん横に振る。
そんな里緒に、涼人は一度大きく溜息を吐き、

「ひああああーっ!?」
「ほんっと、強情だよね、里緒って」

次の瞬間胸の先端と秘所の上の突起を摘まれ、里緒は甘い絶叫を上げる。
すると、涼人はそんな里緒を見て、にっこりと黒い笑みを浮かべた。

「……だから、お仕置き♪」
「んはぁっ!? ひふ! んにぃっ!」

そう言いながらころころと上下の突起を転がされ、里緒は余りの快感にひくひくと震える。
開発され切った里緒の身体の弱い所を涼人は的確に突いて来て。

「あぅぅぅぅっ♪ んにゅうぅぅっ!」
「ほら、こうされるの大好きでしょ?」

秘所の上の突起を押し潰されながら胸の先端を摘み上げられて、里緒は身体を震わせる。
絶頂から降りて来られなくなっている里緒を見詰めながら、涼人は口を開いた。

「ほら、里緒……辛いでしょ? もうされたくなかったら、降参して? ……ね?」
「っ……。や……っ! なおは、わたひが、たしゅけりゅんらからぁ……」

涼人がそう言うと、里緒はふるふると小刻みに身体を震わせながらそう答える。
その声はとろとろに蕩け切っていたが、それは確かに否定する言葉で。

「……全く、里緒は……」

その答えに、涼人は心底呆れたようにそう呟く。
そして、にっこりと微かに笑みを浮かべると、里緒の身体を抱き上げた。

「……だったら、そんな意地っ張りな里緒には、とどめ刺してあげないとね?」
「ひ……っ!?」

そう言ってぐちゃぐちゃに蕩け切った里緒の秘所に涼人自身を宛がうと、里緒は思わず息を飲む。
そんな里緒を見て、涼人は微笑みを浮かべたまま、ゆっくりと口を開いた。

「……ほら、言って? 渚緒を助け出すのは、僕達警察に任せるって」
「……や、やらぁっ! なおは、わらひが助けるのぉっ!」

そう涼人は聞くが、それでも里緒はぶんぶんと首を横に振って。
もはや駄々っ子のような里緒に、涼人は少し呆れたようにして……、

「……そう、残念」
「!!!!! はっ……かっ……!」

そう言うなりずん、と半ば落とすように突き込まれ、里緒は子宮口を激しく抉られる。
そうされて、声にならない声を上げて身悶える里緒を、涼人は下から突き上げた。

「あ〜っ! あひぃっ♪ んにゃあぁぁぁぁぁっ!」
「里緒って、ここ大好きだもんね。……ここも♪」
「ひ―っ!? いっしょ、いっしょらめぇぇぇっ!」

ぐりぐりと子宮口を刺激しながら胸の先端と秘所の上の突起を摘み上げると、里緒は立て続けに絶頂に達する。
びくびくと身体を跳ねまくらせる里緒に、涼人は口を開いた。

「ほら、イき続けるのって、辛いでしょ? もう降参したら?」
「あひっ……! いにゃ、にゃあぁっ! ……んひぃっ!? あぁぁ〜っ!」

また涼人はそう聞くが、それでも里緒は首を横に振る。
そんな里緒を涼人はさらに激しく責め立てるが、涼人の限界も近付いて来ていて。

「く……出すよっ!」
「んにいぃぃぃぃぃっ!!!」

子宮口に自身を押し当て、欲望を直接子宮内に流し込むと、里緒は絶頂に震える。
一度涼人自身がしゃくり上げるたびに里緒は絶頂に達し……、ついには、気絶した。

「……あれ? ……気絶、しちゃったか……」
「……」

かくかくと小刻みに震える里緒の身体から自身を抜き取り、涼人はベッドに寝かせつける。
すると、里緒が何かを呟いていることに気付き、涼人は耳をそばだて……、

「……な、お……。お母さん、助け……」
「―っ!」

その里緒の言葉を聞いて、まるで雷に打たれたかのように硬直した。

「里緒……そんなに……、君は……」

思わず、と言った感じでそう呟く涼人。
里緒がどれほど渚緒を助けたいと思っているのか、気絶しながらも言ったその一言ではっきりと分かって。

「……ふぅ」

しばらく何とも形容し難い表情を浮かべていた涼人だったが、溜息を1つ吐く。
そして、苦笑を浮かべながら里緒の髪を撫で、口を開いた。

「……僕の、負け、かな」

そう呟いて、涼人はもう一度苦笑を浮かべる。
それほどまでに堅い意志を持った里緒は止められないと気付いたから。

「里緒……、君の好きにするといいよ。もう僕は止めない。
里緒の全力と、僕の全力で……、渚緒を絶対に助け出そうよ」

そう里緒に言うと、涼人は里緒の隣に横たわる。
そして、自分と里緒に毛布をかけると、にっこりと笑みを浮かべた。

「……おやすみ、里緒」
「ふみゅ……」

そう、里緒の頭を軽く撫でて呟くと、涼人は瞳を閉じた。
渚緒を、絶対に助け出せると言う事を信じて……。






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