恋するキャットシーフFinal〜猫は、もう一度〜第9話
シチュエーション


「……あら、本当に3分かかんなかったのね」
「ああ、後は好きにすればいいさ」

ひくひくと微かに痙攣する里緒を床に転がして、天山は部屋から出て行こうとする。
そんな天山の背中に向かって、文音は声をかけた。

「……大体満足したら連絡するわ。それまでの間、外の見張りでもしてたら?」
「早めに済ませろよ? 若い奴らどれだけ押さえられるか分からんねぇし。
……それと、少しは俺の事を父親として見て、ちゃんとそれにふさわしい口調で話しやがれ」
「……考えとくわ」

そう文音が天山に言うと、呆れたように天山は返す。
そんな天山に半目になりながら言い返すと、文音ははあはあと荒い息を吐く里緒を見下ろした。

「……ざまぁないわね、『レインボーキャット』」
「……っ!」

そう文音が言って里緒に近付くと、里緒は何とか距離を取ろうとする。
しかし、快感に抜け切った力では、まともに後ずさる事も出来なくて。

「や……っ!」
「……何か、むかつくわねこのでかさ……」

ぐにぐにと荒々しく里緒の胸を揉みしだきながら、文音は額に青筋を立てる。
身体にぴったりと張り付いたボディースーツからは、里緒のスタイルが隠す事なくさらされていて。

「あーもう! 本当むかつくわね、このっ!」
「ひっ……! ひゃうっ……!」

文音だって決してスタイルが悪いと言う訳ではないのだが、里緒と比べると見劣りは否めない。
そんな事実に苛立ちながら文音は里緒の胸を揉みしだくが、それに里緒はびくびくと身体を震わせて。

「あははっ、何よそれ、こんなにでびくびく震えちゃう訳?」
「きゃふいぃっ!?」

そう、哄笑を上げながら文音が里緒の胸の先端を捻り上げると、里緒はびくり、と背筋を反らせる。
そのままがくがくと身体を震わせる里緒を見て、文音は笑い声を上げた。

「なーに? 今のでイっちゃったの? ただちょっと乳首抓っただけで?」
「ひ……あぅぅ……」

がくがくと腰を跳ねさせる里緒を見て、文音は蔑むような笑みを浮かべる。
そして、そのまま里緒の顎を掴み顔を上げさせると、文音は口を開き……、

「……娘が見てるかも知れないってのにこーんなとろっとろの顔しちゃってねぇ♪」
「―――っ!?」

そして、文音がそう言った瞬間、里緒は身体を硬直させた。
そして、慌てたように視線を彷徨わせる里緒を見て、文音は爆笑した。

「あっはっはっはっは! 冗談よ、私達も外道だけど人なのよ? そんな慌てる顔は見たいとは思ったけど、本当にはしないわよ!」
「……渚緒は……どこにいるの……っ!」

そう、高らかに笑いながら言う文音に、里緒は力の入らない身体を何とか起こそうとしながら聞く。
そんな里緒をにやにやしながら見て、文音はさらに奥の小部屋を指差した。

「あそこの部屋に薬嗅がせて眠らせてあるわ。
……でも、あなたに他人を心配する余裕なんてあるのかしら? 今からぐちゃぐちゃにしてあげるのに!」
「やあぁっ!」

そう言うと、文音は里緒の身体に覆い被さる。
そして、身を捩って抵抗しようとする里緒を抑え込むと、ボディースーツを剥ぎ取った。

「っ……!」
「あなたのために、いろいろと用意して来たのよ? そう、いろいろとね」

一糸纏わぬ姿にされ、里緒は身体を縮こまらせる。
そんな里緒にそう言いながら文音はごそごそと取り出した箱の中を漁り、

「ひ……っ!」
「ほら、こんなに一杯用意したのよ?」

そう言って文音が床に並べた責め具の山に、里緒は超えにならない悲鳴を上げた。
そんな里緒を見て、文音は満足そうな笑みを浮かべると、責め具の1つを手に取る。
そして、

「……さ、て。まずはこれかしらね♪」
「い、嫌あぁっ!」

何処か涼人に似たSの笑みを浮かべて迫って来る文音に、里緒は悲鳴を上げた。

「ひいいっ!? んうぅっ!」
「くすくす。なあに? これだけでとろとろになっちゃってるの?」

細かく振動するローターを秘所の上の突起に押し当てられて、里緒はびくびくと身体を跳ねさせる。
そんな里緒を見て文音は嘲るような笑みを浮かべるが、それもそのはず。
ローターの振動は最弱のもので、押し当ててからそれ程時間も経っていない。
普通の女性なら快感を感じるかどうか程度の刺激にも関わらず、里緒は今にも達しそうになっていた。

「ほらほら、イくんでしょう!? イっちゃいなさいよ!」
「ひ……! ん、んんんぅぅぅっ!」

そういって文音がローターの出力を強にしてやると、里緒はびくびくと身体を震わせる。
必死に両手で口をを押さえて声こそ出さなかったものの、達した事は疑い無くて。

「さっ、次よ! イきまくって、壊れちゃいなさい!」
「ひあぁぁ! うあぁぁあぁあぁーっ!」

そう言って文音が今度は電気マッサージ器を突起に当てると、里緒はさっきまでとは比べ物にならない程身体を跳ねさせる。
その秘所からはぷしゃぷしゃと潮が止め処なく噴き出して。

「ひああぁあっ! も、もうら、きゃあああん!」
「あははっ、もうイきっぱなしじゃないの!」

感じすぎてまともに喋る事も出来ない里緒を責め立てながら、文音は高笑いする。
そして、一度里緒の秘所からマッサージ器を離すと、里緒は糸の切れた人形のように崩れ落ちた。

「ひっ……! っは……!」
「……わ、すっごーい」

びくんびくんと腰がひとりでに跳ねている里緒を見て、文音は驚いたような声を上げる。
そして、すぐに文音はにやり、と笑うと、次の責め具に手を伸ばした。

「……そろそろ、中に入れたくて仕方ないでしょ? ……入れてあげるわ♪」
「うあぁぁっ!」

そう言って里緒の膣内に文音がバイブを叩き込むと、里緒はびくん、と身体を跳ねさせる。
そして、ふるふると小刻みに震える里緒には構わず、文音は激しくバイブを出し入れした。

「きゃふっ……! ひああぁぁっ! っあーっ!!」
「……あらあら、すっごい乱れようね」

激しく膣内を掻き回され、里緒は身体を暴れ回る快感に翻弄される。
何とか快感を、嬌声を堪えようとするが、バイブが動く度に里緒の頭は快感に塗り潰されて。

「っあ……! はっ……!」
「……ふーん、もっと奥がいいのね? じゃあ、してあげる♪」
「っひあ! んはあああ!」

何とか里緒は文音の手の動きを止めようとするが、快楽に力が抜け切っていてはそれも不可能で。
逆にその動きがさらに奥にバイブをねだるように映って、文音はさらにバイブを激しく動かした。

「っ! っ、っ!」
「……へー、ここ、そんな声出せないくらい好きなの」

ごつごつと子宮口を叩かれて、里緒は声にならない喘ぎ声を上げながらがくがくと震える。
すると、文音の目に腕の間に挟まれてさらに大きさが強調された里緒の胸が映って。

「……これだけでかいんだから、胸も責めなきゃもったいないわね」
「……は……へぇ……?」

そう、半ば意味不明な事を口走ると、文音はバイブを動かしていた手を止める。
しかし、里緒はさっきまで立て続けに絶頂に追いやられていたため、放心状態になっていて。

「あらあら、何も考えられなくなるくらい良かったの?
……だったら今度は、気絶するくらいまで良くしてあげるわ!」
「んああああっ!?」

放心状態の里緒を見て、文音はくすくすと蔑むように笑う。
そして、里緒の両方の胸の先端にローターを貼り付けると、一気に出力を最高にした。

「ひにゃっ! にゃああぁあーっ!」
「ほら、胸だけでイっちゃうんでしょう!? ……でもね、私はこの程度で止めないわよ?」

胸への振動だけで今にも達しそうになっている里緒を見て、文音はニヤニヤ笑う。
その手には、ハンドドリルの先端にディルドーを取り付けたような物があった。

「……これで、もっと気持ち良くしてあげるわ」
「ひ……っ!」

そして、そのドリルバイブをもって満面の笑みを浮かべる文音に、里緒は真っ青になった。

「やっ、やあぁーっ!」
「こーら、暴れないの♪」

すぐに里緒はじたばた暴れ出すが、文音は本当に楽しそうなドSの笑みを浮かべる。
そして、さっきまでの絶頂と胸に走る快感のせいで力の入らない里緒の身体を押さえ込んだ。

「はい、動かないでー、動くと危ないわよー♪」
「い、嫌あぁっ!」

そのままドリルバイブの先端を里緒の秘所に宛がうと、里緒はびくり、と身体を竦ませる。
そんな里緒の顔を覗き込むと、文音はにやり、と笑い、

「……さっ、イき狂っちゃいなさい!」
「ひうぅっ!? ―――っひ……! 日、ひいいぃぃぃいぃいっ!!!」

里緒の秘所の中にドリルバイブを突き込むと、文音はドリルのスイッチを入れる。
その瞬間、膣内を無茶苦茶に掻き回すドリルバイブに、里緒は絶頂の嵐に叩き込まれた。

「あーっ! ああぁーっ!」
「……わ、すご……」

がくがくと身体を震わせる里緒を見て、文音は思わず生唾を飲み込む。
しかし里緒は、そんな文音の挙動に注意を払えるような状態ではなくて。

「うあぁぁぁっ! あひいぃぃぃっ!」

強烈過ぎる快感に、里緒はがくがくと身体を痙攣させる。
その手は、縛られている訳でもないのに胸の前で固定されていて。

「こ、わ、こわれ。、ひにゃあああぁあああ! もっ、らめっ、らめえぇぇええぇぇぇーっ!」
「……いいわよ、壊れちゃいなさい!」

余りの快感に意識が飛びそうになり、里緒は文音に懇願する。
しかしそれでも、文音は手を止めるどころかさらに強くドリルバイブを押し付けて。
回転するバイブに子宮口を抉られて、里緒は声にならない絶叫を上げた。

「―――っ!!!」

子宮口にドリルバイブを嵌め込まれ、さらにそれが激しく子宮口を掻き回し、里緒は身体を無茶苦茶に跳ねさせる。
普通ならば激痛に襲われる所だが、媚薬の後遺症で敏感になり、涼人に開発され切ったその身体は快感だけを伝えて。

「―――っ! っ、っ! !!!!!」

里緒は立て続けに声に出せない程の絶頂に達し、ついには気絶する。
そんな里緒を見下ろして文音は満足したような溜息を吐くと、スピーカーのスイッチを入れた。

「……父さん、もういいわよ」
『……』

そう、文音は天山に通信を送るが、何故か天山から返信は返って来ない。
それに、文音は首を傾げて、もう一度マイクに向かって口を開いた。

「……父さん? 父さーん?」
『……』
「おっかしいわね……、ちゃんと電源入ってるってのに……」

さっきまでは責め立てられる里緒の声に理性が外れた男共に踏み込まれたくなかったので、電源を切っていた。
しかし、終わったら連絡すると言っていたのに返事が無いのはどう考えてもおかしい。

「……んー……向こうの電源も、入ってるわよね……?」

そう呟きながら、文音は通信機を弄る。
良く耳を澄ますと、スピーカーの向こうからは詳しい内容は聞き取れないにせよほんの微かに向こうからの音が聞こえて来ていて。

「ちょっと……見てみますか……」

それでも何も向こうからの返答が無い事に焦れて、文音は片側の壁に貼り付けるように置いてあるモニター群の前に向かう。
そして、キーボードに指を滑らせると、文音の前のモニターに天山達がいるはずの大部屋の様子が映し出されて。

「……え……!?」

……その向こうから見えた大部屋の様子に、文音は思わず言葉を失う。
そこには、大山達『組織』の人間が残らず血溜まりの中に沈み、それを1人1人確保している警察官達の映像が映っていて。

「う……嘘……どうして……!?」

その大部屋の状況に文音が混乱していると。

「……ホールドアップ、とでも言っておきましょうか」
「―――っ!?」

急に後ろから声が聞こえて、文音は慌てて振り向く。
するとそこには、里緒を庇うような位置に車椅子を止め、文音の頭に向けて拳銃を構えた涼人の姿があった。






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