血塗れの男装怪盗 第6話
シチュエーション


アイスヴィーナスが“組織”を煙にまいてからからはや三日が経過し、
剣崎雅人が人生初めての経験をしていた事もつゆも知らず、大岩警察署ではアイスヴィーナスの犯行記録に新たに
加わった一件の事後処理がようやく終わろうとしていた
ここは警視庁の弾道ミサイル基地と評される特殊な警察署だった。
というのはまでこの警察署の管轄である城東特別区というエリアで、そもそも特別な場所だからだ。
聞き慣れない名前ではあるが、墨田区、葛飾区、江戸川区、江東区。
そして千葉県の東京都に面したいくつかの市が融合して出来たマンモス区である。
なんでそんなものが出来たのかといえば、1991年にソ連からロシア共和国に名前が変わった時点で終結するという
大方の予想を裏切って現在もたけなわの米国とロシアの軍拡競争に際しての首都機能保全や安全保障やな
んやかやといった大人の事情によって元々これらの市および区が結びつきを強くしていったという背景がまずあった。
都市部から外れたこれらの地域にバックアップとして様々な施設を作っておこうというわけだ。

それが西暦2009年の政界大波乱により行われた幾多の無茶苦茶な法案からなる超法規的措置を引き金として
区民に対して何の予告も無く唐突に合併してしまったのだ。
しかし具体的に誰の思惑でそうなったのかは目下のところ誰にもわからないらしい。


しかしながら事実としてこの城東区は東京都でももっとも賑やかであり潤っている
(なにしろ某巨大遊園地と臨海副都心を擁しているのだ。)と言われ同時にもっともでかい
(つごう六つもの市なり区が合併してるのだからまあ当たり前かも知れないのだが)い町なのである。
そんな経緯で生まれた町だから人口の比率をさっぴいても犯罪が多い。
出るくいは打たれるというか、不景気の情勢下ということも手伝って周りの区にも恨まれている。
そんな情勢だっていうのにここ数ヶ月で怪盗などというものや
なにやら怪しい組織まで蠢き出し、この大岩警察署は喧騒に包まれていた。

「うーむ。しかしまたアイスヴィーナスを取り逃がしてしまったというわけか。」
「はあ…申し訳ありません。」

広大な署の一角の刑事課に割り当てられた広い部屋で後ろを向いて呟く徹将に俯いて答える南條。

「あの“組織”の連中もそうですがあいつらは警察ってものを舐めてますよ課長。
さっさと本拠地を突き止めて思い知らせてやりましょう!」

そんな彼に後ろから声をあげたものが居た。なんだかどことなく
喧嘩っ早そうな顔の背が高くて
「鉄政宏(くろがねまさひろ)」だ。南條の同僚である。ちなみに徹将は彼を(正確には、彼「も」)何故か
「アイアンハイドか。ご苦労。」
このように仇名で呼ぶのだがこれがどういう由来で付けられた仇名なのかはいまのところ彼にしか判らない。
捜査中につけられたコードネームだとも言われているが。
「しかし焦ることは無いぞアイアンハイド。まず奴らの拠点を発見することが先決だ。
そもそも警察の相手は彼らだけではないわけだしな。」
「生ぬるいと思いませんか課長。」
不満そうに言う政宏に徹将が落ち着けるように言ってみせる。
「とにかく今は待つんだ。情報が少なすぎる。怪盗については何かわかったのか?」
「はっ?い…いえ、何も。申し訳ありません。」
いくぶん沈んだ声で答える南條。
このところ心労が多い。
またしても怪盗たちをとり逃したのはもとより一歩間違えれば犯罪としか見られない行為もしてしまったのだ。
これからどうすべきか。
南條は苦悩していたが実のところ彼のその程度の経験になどここでは屁のつっぱりのようなものだった。


具体的にはまず、
彼らが歩いている辺りから廊下を反対側まで行ったあたりにある物置に視線を移してみるとしよう。

「ううううっ…あああ…っ」
「うふふふっ…そろそろイクのね。いいわ、私も…。」

いつもは人気が無いにもかかわらず物置からはあえぎ声が響いていた。
警察署の中で一体何が行われていると言うのだろうか。
婦警が…いや、支給品の紺の制服に身を包んでいる点は確かに婦警に違いないのだが。
だが格好が尋常ではない。
純白のブラウスははだけられ、砲丸のようなたわわに揺れる胸がむき出しになっていた。
紺色のスカートは染みだらけだ。
これだけでも充分すぎるくらいに異様な光景だが、
彼女は眼鏡をかけた若い宅配便の制服を着た青年を組み敷き、肉棒を呑み込んで腰を振っていた。
赤い髪がそのたびに揺れる。
膣肉に肉棒をきゅうきゅうと包み込まれ、揉みほぐされて
若い署員は喜びの悲鳴を挙げた。
彼の一物がどくどくと震え、生命力の塊を膣へ、子宮へと送り込んでいく。
婦警の体が弓なりになり、快楽に震えた。

「あんた…またヤッてたの?」

不意に呆れ気味の声が背後から聞こえてくる。

「ほどほどにしときなよ蓮。あんまヤりすぎると署長に怒られちゃうよ。」
彼女と同じ紺色の官給品の制服に身を包んだいくぶん
大人びたイメージの黒い長髪の婦警が呆れ顔で立っている。
「ほどほどにしてるもん。ちょっと補給しただけだよ。」
ぬぽっ
という音とともに肉棒を引き抜くと立ち上がる婦警「大鳥蓮(おおとりれん)」。

「あーあ、この人どうすんの?」

ぐったりしている宅配便の青年を
指でつつきながら後から現れた方の婦警「矢的由比」(やまとゆい)が言う。
反応は鈍い。顔は幸福そのものだが。

「終わったら全部忘れろって暗示かけてあるし大丈夫だよ。判子が無くなってて
探すのに手間取ったんで待ってもらったってことにでもしとけば。
でもまー、署長はうちらにやさしくて助かるよね。精も吸い放題なわけだし。」

生地を撫で付けるように指を這わすと
蓮の紺色のスカートの染みが蒸発するように消えていく。
乱れた服を直して伸びをすると背中か蝙蝠を思わせる翼が現れた。
さらにスカートの後ろが盛り上がり、先端が鏃のようになっている黒い尻尾が現れた。

「やっぱ翼と尻尾は外に出しといた方が落ち着くよねぇ〜。」

蓮がそれを二、三度羽ばたかせて言ってみせる。

「勤務中よ。さぼってたことそのものは報告するからね。」

由比が腰に右手を当てて呆れ気味に言ってみせる。

いけずう。本能には逆らえないじゃない。私達はサキュバスなのよ。」

名残りおしそうに尻尾と翼を引っ込めて蓮がぼやく。
城東市はいろいろと規格外の市であり、警察署もその例外ではなかった。
それは人口だとか経済規模だとかそういう面でだけではなく
オカルトと言えばいいのだろうか。
そういう面においても、なのだった。
地下にそういった存在を呼び寄せる磁場があるとかで、所謂“妖怪”と呼ばれ昔から恐れられてきた存在によるトラブルが後をたたなかった。
一時は自衛隊でも投入して全滅させてしまえという暴論がまかり通ったこともあったが
どうせトラブルを起こされるならと彼らの管理は最終的に警察に任されることになってしまった。
警官にまでそのテの連中が食い込んでくることには反発もあったが、結局押し通されるかたちとなった。
彼女達もそうしてここへやってきた者たちであった。
人間には無い能力を持っているので役には立つのだが、時として彼女達は人間を襲い、“食べる”のだ。
…といってもステーキにして食べたりするわけではなく今回の件のような形で、というのが殆どだが。
確かに彼女達がやらかしていることに比べれば南條が遭遇した出来事は霞む。
痴女婦警が居る警察などマスコミが知ったら飛びつくだろう。

「ほら、誰か来た。行くわよ。うわっ…課長じゃない。見られてたら不味かったわね。」

由比が蓮を引っ張って物置の外へ連れ出した。
するとそこへ

「新入りの婦警ってこないだ入ったばっかだというのにまたですか署長。どうせ人間じゃないんでしょう?
サキュバスだかエルフだか人狼だかなんだか知りませんがね。なんで女ばっかなんですか?
連中は警察署をディスコかなんかだと勘違いしてるフシがあります!制服の着こなしひとつにしてもふしだらすぎる!」

興奮したように言う政宏。

「フシだけにふしだら…か。面白いじゃないかアイアンハイド。」
「ふざけないで下さい課長!」
「でも事実として犯罪の発生率は下がって居ます。確かにいかがわしい点が多々ありますけど…」

なおもいきりたつ政宏に南條が宥めるように言ってみせる。

「ほら、矢的さんや大鳥さんはまだしもマシになってきてますよ。ねえ?」

すぐ前をそしらぬ顔で歩いている由比と蓮をしゃくって続ける。

「はっ!?…ごほん。あ…あら最刃課長。ええ、私達最近はとっても真面目ですよ。」

由比が咳払いをすると引きつった笑みを浮かべて答え、
話を合わせろと言わんばかりに蓮を小突いた。

「え…あ、あー。はい。決して仕事さぼってえっちなことなんかしてません。」
「うむ。しっかり励んでくれたまえ。」

ぜんまい仕掛けの人形のような棒読みで答える蓮の肩を徹将が叩いてみせる。
南條はおおげさに頷き、同意を求めるように政宏の顔を見つめるが彼はまだ疑わしい顔をしていた。
と、そこに彼女達とは別の婦警が現れた。
翼が生えたりしては居ないが、耳が横に伸びている。
これは所謂エルフと呼ばれる種族にのみみられる特殊な耳であり
彼女もまた人間の婦警ではない(この警察署にはもう人間の婦警なんて居らず
後期高齢者のスタッフの方々がこなしていた掃除なども含めて全て人外に取って代わられているのだが。
これは人外が男女の比率が無茶苦茶に偏っていることによる。)のだ。


「最刃課長。テレトラン1に緊急メッセージが届いています!署長が不在なんで代理をお頼みしたいのですが。」
「わかった。わかったからちょっとキミ、耳、耳。」

はぁはぁと息をついていう婦警に南條が耳打ちする。

「ああっ…申し訳ありません!」

耳元で指を弾くととんがっていた耳が引っ込んでいく。

「うむ。わかった。南條、アイアンハイド。行くぞ!」

さっさと走り出す徹将(なぜかこの警察署の署長は留守がちで、
旧い付き合いらしい徹将が代理をまかされている。)を追いかけつつ
いったいあれはどういう仕掛けになっているんだと南條は考えた。

この城東警察署はハイテクを随所に導入したモデル警察署として
さまざまな部位が電子化されており、また
建物そのものは爆撃にも耐える上に、ABC兵器の汚染にも耐えられるようになっている。
それらの安全管理も含めて全てを統括する
端末こそ正式名称テレトラン1。
この城東警察署の情報を統括するスーパーコンピューターである。
もっとも設計ミスなのか製造不良なのか少なくとも一週間に一度は
訳も無くぶっ壊れてモニターが吹っ飛ぶ代物なのだが。

「どうも申し訳ありませんこちら城東警察署ですが何か。」

徹将が部屋の中央の双方向通信システムになっているモニターの前に立って言った。

「あなた方が泣く子も黙る城東警察署の刑事科の方々ですか!画面越しなのがちと惜しいですが
こうして相対出来て実に光栄です!わたしは浜田圭一です。実は…ひとつご依頼させて頂きたい事がありまして。」
画面に映ったのは白衣を着崩した三十代前半ほどの男性にしてロボット工学の権威。

「浜田圭一(はまだけいいち)」である
「浜田…?ではあなたはあの有名なロボット工学の…。課長。課長。この方は凄い人ですよ。」

早くも調子が悪くなり始めたテレトラン1のコンソールを仏頂面で弄る徹将の背中をつついた。

「ああ…申し遅れました。私が大岩署刑事課課長兼署長代理の最刃徹将です。以後よろしく!」


ボン!
満面の笑みで徹将が名乗った瞬間液晶画面が粉々に吹き飛んだ。

なんだこれは、テレトラン1が何者かに破壊されたぞ!」

徹将が叫ぶ。
モニターの破片が辺りに飛び散って
新米の署員が悲鳴をあげた。

「いや、どう見ても勝手に吹き飛んだだけじゃん。」
「あ〜らら。こりゃ今度こそ本当におしゃかかもね。」

いっぽうでそんな声もそこここから聞こえてくる。
すでにこのような事態に慣れっこになっている者たちだ。
テレトラン1の端末分からは煙が出ていた。

「通信回路を別の端末に移します。」

さすがというべきか冷静に応対する南條。
彼ももうこの手のトラブルにはすっかり慣れ切っているのである。

「私、この度新型ロボットの開発に成功致しまして…。」
「ほほう。それはまた、どのような…?」

徹将の言葉を待っていたかのように浜田が口調を変える。

「よくぞ聞いてくれました!こちらです。私が心血を注いで開発したくのいち怪盗ロボット…ナイトバードですッ!」

あらかじめ準備してあったらしいファンファーレとともに博士の背後に高校生ほどの少女型のロボットが映し出された。

見た目は普通の少女と変わりない。まさに掛け値なしの精巧なロボットと言える。
サキュバスは無論人狼やエルフも美人が多い。
この城東警察署にはそこいらの芸能人など比較にもならないような美人が集まっているのだが
それでも充分美人に見える。
…装いとコンセプトが悪いジョーク以外の何者でもないと言う点を除けば。
そのロボット、“ナイトバード”はなぜかくのいちの衣装と漫画に出てきそうな少女怪盗の衣装をミックスしたような
コスチュームを身に着けていたのだ。

「く…くのいち…?」
「怪盗…?」

南條以下署員たちの思考は完全に停止していた。
全く理解できない。なぜ怪盗?なぜくのいち?
クエスチョンマークが大量生産されていく。
ことに再三怪盗によって色んな意味でこっぴどい目に合わされている南條などは穏やかではなかった。

「ほほう、なんと精巧なロボットだ。いやこれは凄い。」

ひとり素直に感心している徹将は流石というべきか。
「詳しくはのちほど発表会に皆様をお招きしてご説明しますが
問題はこのロボットの動力源なのです。ナイトバードはある特殊なクリスタルを使用しているのですが…
それをどうも…。」

「なるほど。何処かの不届きな連中がノウハウを寄越せと脅迫まがいの行動に出た…そういうわけですね。」
「さすがは徹将課長。そうなのです。なんでもデストロンとかいう組織らしいのですが…。どうしてもナイトバードにかんする
データを渡さないならば強奪すると…。ところがそれを警戒して隠匿しようにももう発表会を行うと各方面に発表してしまいまして…。
それにこのエネルギー源は怪盗にも狙われているとか…。そういえばこの通信は大丈夫ですか?つい今も何かトラブルがあったようですが。」

画面が吹っ飛んだことまで気取られなかったらしいが流石に何かトラブルが起きたことは勘付かれたらしい。

「なんでもありませんよ。通信が盗聴される心配もございません。
わかりました。我々にその発表会の警備を頼みたい訳ですね。わかりました。お任せください。」

全員がドン引き状態から回復しないまま徹将が一人だけサブの小型モニターに向かってノリノリで胸を張って答えてみせる。
何の根拠も無いが、説得力はやたらある演説や発言をしてみせるのは彼の得意技であった。
浜田もおおむね納得した様子で回線を閉じる。

「また面倒なことになるなあ…。」

南條が吹っ飛んだ大型のメインディスプレイを見つめて静かに呻いた。


その頃。
“組織”のアジト。

「二年ぶりの出番だって言うのになんでこんなシーンからなんだよ。俺はメインキャラだぞ。これって言うのもあいつらのせいだ。
ブラッディレイとそれにアイスヴィーナス!奴らさえ居なければ俺の人生こんなに狂ってはいなかったものをよ!」

星鳴がモップ片手にトイレを掃除させられていた。
度重なる失態でシフトを変えられて押し付けられたのである。
汚いトイレとはそれすなわち存在そのものが悪である。
然るに、ここは悪の組織のトイレなのだから清潔にする必要などそもそもないわけで
彼の作業は苦痛を伴っていた。

「俺は必ずでっかくなってやるからなあ!」

咆哮する星鳴。
だが彼の声を聞いてくれるのは悲しいかな。
迷惑そうな顔で彼が掃除を終えるのを待っているハエだけであった。



組織の本部の執務室では

「…あのロボットの警備を連中に依頼したか…。まあ、読み通りの行動だな。」

モニターを見ながら大帝がつぶやく。
徹将は自信ありげだったようだが、結論から言うとさきほどまでのやり取りはいっさいがっさいが筒抜けだったのだ。
それはもう盗聴どころか映像までばっちりと。

大帝はイスを回転させて向き直った。
そこには今トイレ掃除をやらされている星鳴一人を除いたおもだったメンバーが全て終結させられていた。

「このナイトバードをなんとしてもわが組織…デストロンのものとするのだ!
こいつには今まで我々が手に入れてきたクリスタル片の25パーセントにものぼる量の“クリスタル”が使用されておる。
いいか。今度こそ失敗は許さんぞものども!」

野太い右手を振り上げて部下に檄を飛ばすと

「イエッサー!」

部下たちもそれに威勢良く答える。
大帝は満足げにイスに体を沈ませた。
しかし内心では威勢良く答えて見せた部下達のうちほとんどの面子がどうせまた怪盗なり警察なりの邪魔が入って
雷が落ちるんだろうな、あるいは今月をどうやりくりして凌ぐか、などということを考えていたりするところが
いまいちこの組織がしまらない原因のひとつと言えよう。

城東警察署から少し離れたアパートでは。

「ふう…。」

ミネラルウォーターのボトルを脇に置いて櫻がパソコンに表示されたナイトバードの発表会を
ロボット工学研究所で華やかに催すという
ニュースサイトの記事が表示された画面を睨んでいた。
渋い顔をして画面に表示されたくのいちロボットの画像と睨めっこしつつ呟く。
「とりあえず動力源だけ盗むって事にしておくか…。こんなものを丸ごと盗んだらそれこそブラッディレイの名折れだもんね。」
いったいなぜくのいちで怪盗ロボットなのだろうか。
設計者の脳みそはどうかしてしまってるんじゃないだろうか。
そう思う櫻だがモノがクリスタルなら盗まないわけにはいかない。


さらにそこから少し離れた剣道場。
袴を身に着けた氷室薫が新聞の記事をニコニコしながら眺めていた。
内容は櫻が見ていたニュースサイトとほぼ同じものだ。
彼女も「アイスヴィーナス」としてある目的のためにクリスタルを集めている。
だが彼女が嬉しそうにしているのはそのことについて、ではない。

「また面白くなりそうだなあ。あの子とまた会えるかなあ♪」

雅人とか言っただろうか。彼とまた会えるかもしれないではないか。
さすがに体を重ねるのは無理だとしてもちょっといじるくらいのことはしたいものだ。
彼女はほくそ笑み、あの不器用そうな青年の顔を思い浮かべた。






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