シチュエーション
「このっ、離せよぉっ……!」 四肢を雁字搦めにされて動くことすらできないジンジャーブレッドにできることは、もはや言葉で抵抗することだけであった。 だが、もちろん相手がそんな要求に従うはずもない。 「ダメに決まってるじゃない、これからが本番なんだから」 にべもなく少年の要求を却下すると同時に、少年の足に絡み付いていた蔦が、徐々に彼の幼い秘所に向かって蠢き始めた。 そういった知識の殆どないジンジャーブレッドも、自分がこれから性的な陵辱を受けようとしているのだということにようやく気付く。 「やあああっ! やめろよっ、変態――!」 「ふふ、だったら頑張って抵抗してみたら? できるものなら、だけどね」 まるで自らの意志を持つように、蔦の先端が優しく少年の陰茎をなぞる。蔦に生えている柔らかい繊毛がくすぐるようにそこを刺激し、否応無しに快感を 送り込む。 「――っはぁっ!」 「可愛い反応ね……もしかして、一人でしたこともないのかしら?」 「〜〜〜っ!」 それは今までに味わったことの無い初めての刺激。 あまりのことに、ジンジャーブレッドは思わず身を震わせて甘い声を上げてしまった。 「とはいえ――体のほうは、まだ準備できてないみたいね」 ラヴィアンは、少年の下半身を眺めながら呟く。 そこは、性的な刺激に怒張するどころか、これからの陵辱への恐怖から完全に縮み上がっていた。 だが、それを目にしてもラヴィアンは特に意に介する様子はなかった。 「くす……それならそれで、いくらでもやり方はあるんだけどね――」 「な、何を……?」 困惑するジンジャーブレッドの目の前に、新たな蔦が伸びてくる。 その蔦の先には、他のものと違ってピンク色の蕾がついていた。 「『媚薬』って、分かるかしら? 要するに、エッチになっちゃう薬のことなんだけどね――この蕾から咲く花の香りは、男の子に対してとっても強力な 媚薬作用があるの」 ラヴィアンは、わざと反応を楽しむために目の前の少年に対して説明を始める。 少年の表情は、自分が次にどんな目に遭わされるのかに気付いて恐怖に染まっていく。 「くす、理解できたみたいね? それじゃあ、怪盗ジンジャーブレッドくんが媚薬を嗅いでどんなふうになっちゃうのか、試してみましょう?」 「い、いやだっ!」 蕾のうちの一つが、目の前でゆっくりと開き始めたのを見てジンジャーブレッドは必死で顔を背けようともがく。 しかし、後ろから伸びてきた蔦は、そんな彼の努力をあざ笑うかのようにしっかりと頭を蕾に向けて固定した。 やがて、ピンク色の花が開くと、刺激的で甘い香りが辺りに漂う。 その香りが鼻腔に届いた瞬間、抗いがたい感覚が少年の身を包んでいく。 「だ、だめ……だめ――っ!」 襲い来る何かに必死で耐えるように叫びながら、目に涙を浮かべて体をよじる。 だが、その奮闘も空しく、少年の肉体はあっさりと花の香りからもたらされる生理現象に屈服していく。 ぴくり、とその先端が頭をもたげ始めたかと思うと、みるみるうちにラヴィアンの眺めている目の前でまるで見せ付けるように大きく張り詰めていく。 「あらあら、こんなに大きくしちゃって、いやらしいのね」 「み、見るな、見るなぁっ!」 泣き叫ぶジンジャーブレッドの反応を楽しむかのようにラヴィアンは股間に顔を近づけてじっと観察する。 まだ幼いながらも男であることをはっきりと主張するそこは、びくびくと小さく震え、先端に蜜を滴らせていた。 「ふふ……嘘つき。君の下半身はエッチなことして欲しいって言ってるわよ?」 ラヴィアンの台詞と共に再び下半身の蔦が動き出し、少年の張り詰めた突起に絡み付いていく。 たったそれだけの刺激でも、今のジンジャーブレッドにとっては充分な快感だった。 「うぁっ――!」 一際高い声で鳴いたかと思うと、下半身がびくんと脈を打つ。 ともすればすぐにでも絶頂に達してしまいそうになるのを、少年は必死で奥歯を食いしばって耐えた。 「ふーん、抵抗するんだ? どうせ無駄なのに」 つい、とラヴィアンが指をタクトのように小さく振ると、少年の分身を包み込んでいた蔦が、今度はそれをしごくように蠢き始めた。 ただでさえ限界近くまで昂ぶっていた快楽が、蔦の動きによってさらに引き上げられていく。 「やっ、ああああっ!」 「くす……気持ち良いんでしょ? ほらほら、我慢せずに、いっぱい出しちゃいなさい?」 まだ未成熟なこわばりを包み込む蔦は、まるで手馴れた娼婦のようにいやらしく絡みつき、裏筋を撫で、鈴口をくすぐる。 蔦によるピストン運動と、繊毛のデリケートな刺激によって、少年の肉体はあっさりと限界を迎える。 「だっ、ダメ、もう……ぅ……うあああああっ!」 甲高い嬌声と共に、少年の下半身が大きく脈動し、同時にその先端から迸った白濁液があたりに飛び散った。 SS一覧に戻る メインページに戻る |