シチュエーション
20xx年人類は宇宙から現れた侵略者によって危機に瀕していた。 異星人は人間の女性とまるで同じ姿をしていて、 なおかつ自分に魅了されたものをその巨乳を使い自分の支配下におくことができるのである。 この自体に対し国連は対異星人調査チームを作成、 潜伏している異星人の特定および抹殺を命令した。 対異星人調査員006号、弾レイジは異星人容疑のかかっている女性の部屋に侵入し、 証拠品となるものを探していた。 「なるほど・・・・胸のサイズはKカップ。非常にでかいな」 本人のいない部屋でピンクの下着を握り締めながらメモをとるその姿は、 はたからみればただのストーカーな上に不法侵入の変質者である。 しかも地球防衛の使命感に駆られた熱い(血走った)目が 悲しいことに変質者っぷりをさらに加速させている。 そんなことを微塵も気にしない彼の熱い瞳はブラジャーの内側に書かれているメモを見逃さなかった。 「秘密の地下室への進入方法・・・ベッドの上でこの下着の・・・・においをかぎ続けるだと?」 普通の人ならあからさまに不自然な上に罠っぽいと気づくであろう。 しかし、「誘惑に強い」、「戦闘力がたかい」というだけで調査員に選びだされたレイジの頭は 普通の人のはるか下・・・・・・つまり馬鹿であった。 レイジはすさまじい勢いで立ち上がり、突風をまきあげながら右手でブラジャーに顔をつけ・・・ 力いっぱい鼻で息を吸い込んだ。 むにっ・・・・むにっ・・・・ その瞬間、レイジの脳内にはそのかぐわしい匂いだけでなく胸の大きさから感触まで、 ダイレクトにつたわっくるではないか。 むにぃっ・・・・ 驚きのあまりレイジは左手でその脳内の胸をおしのけようとする。 しかし実際には存在していない胸である。おしのけれるわけがない。 むしろ手にしっかりとした胸の感触を感じつつ、レイジの顔はは押しつぶされていく。 たまらずベッドに倒れこむレイジ。 しかし不思議なことに鼻は匂いをかぐことをやめない。 (止まれ・・っ止まれ・・・・とまれっ) まるで別の生き物のように匂いをかぎ続ける鼻。 そしてレイジを自分の色に染め上げるように包み込んでいく匂い。 体臭と汗の入り混じった性的な香りに包まれる心。 くんっくんっくんっ 嗅ぐたびに透明になる意識とは反対に、脳内の胸はレイジの顔を強く押しつぶしていく。 いつしかレイジの手は顔の上の胸の感触を楽しむようにさすり、揉みほぐしていく。 握ってはその反動を味わい、さすってはその柔らかな感触を楽しむ。 さらに臭いで鼻を愛撫されているかのように鼻をむねにこすりつける。 臭いと感触にとろける鼻。 そして鼻を胸の谷間に差し込んだその時、さらなる異変が起こった。 突然彼の頭を何者かの腕が押さえ込み、息をするスペースすらないほどに押し付ける。 (むぐぅっ・・・・・ぐっ・・・・・) 息を吸うために離れようとするレイジ。 しかし離れようとすれば離れるほど顔は胸に張り付いていく。 いや、もはや顔は胸を求めて止まらなくなっているのかもしれない。 ずっしりとした重量をもちつつもむっちりと肌に張り付いて離れない胸。 むちっ・・・・・・・・・ 一度包まれると二度と離れたくなくなるほどの感触。 むちっ・・・・・むちっ・・・・・ 窒息死の恐怖すら受けいれてしまえるほどの陶酔。 いっそのことこのまま一体化してしまえばいい・・・・・・・・・ もしかしたたらもう一体化しているのかも・・・? 何もかもがわからなくなる。 今はただこの感触を受け入れていたい。 この胸にオボレタイ。永遠にずっと。 『そう、もっと・・・・・もっと嗅いで。』 朦朧とするレイジの頭の中に見知らぬ女性の声が響く いや、聞いたことがあるのかもしれないがもはやそれすらレイジにはわからない。 ただわかるのはその声は心地よく、不思議と魅惑的な響きをもっているということだけだった。 いわれるがままに体内の空気をのすべてを美臭に染め上げていく。 顔に密着させることでより濃くなる魔の香り。 いつしか股間からは先走り液が出始めズボンを汚していく。 『嗅ぐだけじゃだめ。肌を、汗をなめるの。心に染み込ませるの。』 受け入れれば身を滅ぼすかもしれない恐ろしい提案。 しあしその響きのなんと甘美なことか。 もはや防衛本能のみでそ命令ににレイジは抵抗しようとする・・・・が レイジの心に響く声はそんかことを許すはずがなかった。 『そうしないと地下室へ行けなかったんじゃない?』 (ああ・・・・そういえばそうだった気がする・・・・) レイジの朦朧とした脳が彼自身の記憶をゆがめ妥協を引き出そうとする。 『そう・・・・あなたの行動は欲望ではないわ。正義のためなの。』 正義のため。自分の欲望をごまかすには完璧な言葉である。 もう迷うことはない。これは正義なのだから。 恐る恐る口から少しだけ舌を出し胸の谷間に滑り込ませる。 そしてほんのすこしだけ肌をなめる。 まるで舐めた先から舌が溶けていくような感覚。 おもわず口が開きっぱなしになり、体が動かなくなる。 鼻と同様に動くことをやめなくなる舌。 レイジの意思から完全に独立し、己の欲望を満たすためだけに動いている。 自分を狂わせるために口内を侵食する味。 そしてそれを手助けするために動く舌。 もはや完全にこの胸と味の虜である。 舌だけではない。 潰されながらも胸を見つめる瞳、においをかぎ続ける鼻、 胸の柔らかさを楽しむ手と肌、そして女性の声を聞こうとする耳。 五感すべてが姿も知らぬ女性をもとめている。 股間にはいたっては必死に宙に向かって腰を振り続けている。 『そうよ、もっとサルみたいに腰を振って!、 この臭いを嗅いだだけで勃起できるようになるまでさぁ・・・・狂いなさい!』 その一言をきっかけにレイジの全身が暴走を始める。 口からはよだれがどろどろとたれ続け、目には涙をうかべながらも両腕で胸を抱きしめ、 求め続ける。 腰はますます激しく動き、ベッドに自分の一物をこすりつけ始める。 この胸に包まれたままイキタイ。 できることならこの胸で・・・・・・・。 (この胸は正義・・・・この臭いも正義・・・・・・すべてが正義) 『そうよ。正義なの・・・・』 彼の思考にすらも介入しようとする声。 声はさらなる指示をつづける。 『あなたはこの胸をもとめるために生まれてきたの。』 (俺は・・・・・・この胸を・・・・・) 言われたとおりに思考を始めるレイジの脳。 人生の根底すらも書き換えられるかもしれない宣告をかれは受け入れてします。 もはや彼の暴走はとまらない。 支配される思考。書き換えられていく思考。 ついには右手までもが無意識に己の股間にのびたその時・・・・・・・ ギィ・・・・・ギィ・・・・・・・・・ 地下室の扉が開く音でレイジははっと正気に返った。 (・・・・・・・・・・?) 焦点の定まらない目で股間の上のブラジャーを見る。 (なぜ・・・・・?) 自分で置いたことにレイジは気づかない。 それどころかさっきまでの悦楽の時間すらレイジは覚えていない。 ただ残っているのはなんとなく幸せな気分。 まるですべてを包み込むような・・・・・・・・ その気分を任務達成前の高揚感と判断したレイジは、 何事もなかったかのように地下室へと足を運んでいった。 『フフッまずは彼に新しい性癖を埋め込むことに成功したわ。 でもまだだめ。正気の彼の意思なら抵抗してしまう。 もっと彼の正義感も倫理観もすべて握りつぶし、 己の命すらも捧げるようにおぼれさせないと。』 SS一覧に戻る メインページに戻る |