魅了の瞳
シチュエーション


━━ようやく、追い詰めた。
私は森の中の小屋に、慎重に歩み寄った。

半年前に、不注意から師の形見の魔道具を盗られてしまった。
取り返す為に苦手な探索魔法を何度も駆使した。
体力もまるで自信のない魔法使いの身には、街道を半日歩くことすら辛いものだった。
だが。その旅の果てに。
ようやく、そのコソ泥のアジトを突き止めたのだった。

姿年齢はわからないが、裏の道ではかなりの腕利きの盗賊だという。
罠などに注意しつつ、慎重に。
逃げられぬよう魔力の檻も小屋の周囲に設置して。
先手必勝とばかりに、小屋の扉を開けた。

小屋の中には。
褐色短髪の、少女と呼んで差し支えない女が、木の椅子に座っていた。

「ようこそ、魔法使いさん」

拍子抜けした。
どれほどの危険な目をした盗賊がいるかと思えば、こんな少女が。
勝気そうな瞳が印象的だ。
…この少女が、盗賊?

「ふふ、貴方が探していたのはこれでしょ?」

左手首には、師の形見の魔道具。

「ああ、そうだ。それを返してもらいに来た」

努めて冷静に返す。
こんな少女だが、盗賊ならば油断は禁物だ。
右手に短杖を構え威嚇する。

…と。少女は何を思ったか、衣服を脱ぎ始めたではないか。

「何を?!」
「ふふ…」

少女らしからぬ妖しい笑みを浮かべ、下着姿になる少女は、
その小柄な肢体に似合わぬ豊満な乳房を揺らして見せ付けてくる。
少女と目が合い、どぎまぎしてしまう。

「こうすれば、集中できないでしょ?」

魔法を詠唱するには相応の集中が必要で、雑念が入ると発動できない。
それを逆手に取り、このような…
だが、少女の言う通り、彼女の乳房の谷間に釘付けになってしまう。

頭を振って、必死に雑念を排除して。
目を閉じて、眠りの魔法に集中する。たとえ飛び掛ってきたとしても、
一度ならばあらかじめかけておいた防壁の魔法で防げるはずだった。

「んっ、く、はぁ」

だが。
私の耳には、脳を蕩かすような、淫らな声が届く。
何事かと目を開けると、少女はいつの間にか腰を下ろしていて。
足をはしたなく広げ、秘所を下着越しに慰めているではないか。

褐色の勝気そうだった顔は頬を染め、いやらしく歪んでいる。
少女の指が下着の中に潜り込み、くちゃ、くちゅと淫らな音を立てる。
初めて見る女性の乱れた姿に、私はすっかり魅了されていた。
下着の隙間から、いやらしく濡れた女性器が見えた。

…挿れたい。挿れて、何度もあの中で放精したい…!

劣情が、私の脳内を支配した。

右手から短杖が滑り落ちたのにも気付かなかった。

勝利を確信した笑みを浮かべ、少女は無造作に近づいてきて。
そのまま、少女に抱きつかれ、唇を奪われて。
少女の指で私の下腹部が弄ばれる。
しなやかな指にしごかれ、あと少しで放精できそうなまでに昂ぶらされていく。

…ふと。
少女の手首の魔道具が、目に入った。

はっと、目が覚める。
こんな色仕掛けに、師との絆を踏みにじられてたまるかっ!!

少女を力の限り突き飛ばし、床に落ちた短杖を拾い上げる。
驚愕する少女を睨み付け、再び眠りの魔法を詠唱する。
これで、終わりだ!
短杖を向け、魔法を発動させる…

しかし。
魔法は発動しなかった。

寸前、少女の瞳が紫の輝きを放ち、私を射抜いていた。

「危なかったあ、まさか魅了の瞳使うハメになるとは思わなかったよ」

少女に見つめられると、初恋の相手を前にした少年のように、
心臓が早鐘をうって止まらなくなる。
だけど、目を逸らせられない。見られるだけでぞくぞくとした刺激が背中を走る。

彼女の指が、すっと私の下腹部をなで上げる。
それだけで萎えていたそこは一気に怒張してしまう。
ゆっくりと、少女に床に押し倒される。

「ふふ、仕切り直しだね。ここ、挿れたい?」

怒張にぐりぐりと、秘所を押し付けられる。
少女の秘所に怒張をねじ込み、快楽を貪りたい。
ただそれだけしか考えられなくなる。

「じゃ、挿れるよ? よく見ててね」

手早く勃起を取り出し、騎上位の形でゆっくりと、ずぶずぶと、
私の怒張が呑み込まれていく。

「あ、はぁ、おいしいぃ」

少女が陶酔した声で喘ぐ。
膣口で締め付けたまま、腰を淫らに振って。
怒張が膣襞にこすり付けられて気が狂いそうな快楽が襲う。

初めての女性の秘所は、あまりに暖かく、猛る怒張を優しく蕩かす。
何度も動かれるうち、頭の中が快楽で満たされていく。
少女の声が何度も、耳元で「貴方はわたしの下僕」と囁いてくる。
「下僕になれば、放精させてあげる」とも。

頭の片隅で、頷いては駄目だと警鐘が鳴る。
しかし、下腹部からの快楽が、思考を遮断するのだ。
もう少しで絶頂しそうなのに、出来ないもどかしさが苦しい。

女性の中がきゅっと締まる。
放精を促す動き。

「さ、頷いて。私の下僕になって、私の中で、果てて」

怒張が激しく締め付けられる。
出したい。出したい!!
私は頷き、放精を懇願する。

少女は淫らに歪む顔で、言った。

「たくさん、出して」

膣襞が絡みつき怒張を吸い上げる動きに変わり、
絶頂に追い詰められて。
私は、少女の中で、放精に達した。
怒張を駆け抜ける精の熱さが、この世のものと思えぬ快楽をもたらして。
少女の秘所からあふれ出る程に、精を放ち、果てた。

***

その後、下僕となった私は、御主人様と共に各地を荒らしまわった。
淫魔の血を引く為、毎日のように私の精を求められる
その度に私は精神的にも肉体的にも、至福の快楽を得るのだ。

そして今宵も。精を御主人様に捧げるのだ…






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