テクノレンジャー テクノブラック下僕化編
シチュエーション


深夜のテクノレンジャー本部。普段なら人っ子ひとりいない2階のカフェにぼんやり
と灯りが点っている。
「カフェ・リリム」──その名が伝説の淫魔のものであると知らず、可愛らしい
語感に惹かれて付けたのだろう──木製の調度品を多く使い、深い茶色を基調とした
落ち着きのあるカフェ。激務に追われるテクノレンジャーメンバー達は勿論、本部
職員達を、無機質なハイテクから解放し、リラックスをもたらす心地良い空間。
暖色の間接照明。座り心地の良い椅子。テーブル同士の間隔は広く、隣席の話し声が
気になることはない。ゆったりと座れるソファ席も多く備え、オフタイムには所内恋愛
のカップルが身を寄せ語り合う姿も見掛けるほどだ。
誰もいないカフェで、普段は座ることのないカップル用のソファ席に腰掛け佇む
若い男。テクノブラック=黒井修だ。カフェのセキュリティシステムを、テクノレン
ジャーだけに所持が許されているマスターカードを使い、こっそりOFFにして忍び込んで
いる後ろめたさ故か、妙に落ち着きのない素振り。思い出したかのように入り口の方を
眺め、ため息をつきながら呟く。

「絵美華…来る…のかな」

桃山絵美華との深夜のカフェでの密会。同じレンジャーメンバーとして何度も何度
も顔を合わせていた間柄だが、今朝のあの出来事を経た黒井にとっては特別な意味を
持つ。彼女の甘い囁きが彼の脳にこだまする。

(カフェで・・続き・・・)

目覚めたばかりの、けだるい意識の中での出来事。黒井がハッキリと覚えているの
は、激しい喉の渇きと倦怠感と「今晩・カフェで・続き」という甘い囁き。薄ぼんやり
覚えているのは、あの桃山絵美華が、彼が妄想していた衣裳を纏い・・・甘く…。…。

「あれは…夢だったの…かな。でも。確かに絵美華だった…」

深いため息をつきうなだれる黒井。その体はどことなく重く、不可思議な倦怠感に
包まれていた。
あの後、普段通りに本部に赴いたものの、思うように力が入らない。特にトレーニ
ングはかなりきつく、すぐにグッタリしてしまう程。見るに見かねた司令が自宅休養
を指示。彼は部屋に閉じ籠もり、ベッドに横たわったり、ぼんやりとマンガを読み、
夜への思いを巡らせ一日を過ごした。

(そういえば青井の奴、来なかったな)

ふと、その日の出来事を振り返る黒井。いつもは早朝トレーニングの後、爽やか
過ぎる笑顔を振りまいてやってくるスポーツマン。テクノピンク=桃山絵美華と
コンビを組んでいるが、時折、運動能力に劣る彼女のことを足手まといに思っている
ような素振りを見せていた男。デスイービル軍団の戦闘員はおろか妖怪人でさえ
一人で撃破してしまうことさえある能力の持ち主。
一方、テクノブラック=黒井は沈着冷静な後衛。勿論体力的には優れているものの、
他メンバーをサポートし勝利に導くのが彼の役目。正反対の性格故か、青井の態度
に、秘かに嫉妬心とも敵愾心の混ざったような感情を抱いていた。

(奴がいなければ…絵美華は俺と…ペア・・・)

絵美華・絵美華・絵美華…。思い出す度、口にする度に覚える高揚感。その思いに
身を任せたいとさえ思うものの、彼の本能が発する危険信号とテクノレンジャーとして
の自覚が黒井を踏み止まらせる。そして、その葛藤が彼を苦しませる…。
彼をそうさせているのは、注ぎ込まれた蜜のように甘〜い甘〜い毒。濃厚で芳しい
香りの毒蜜。全身を冒されたら二度と元には戻れない魔性の毒──「媚薬毒蜜」だ。
その効果で黒井の絵美華への想いは強まったものの、朝イチのゆめうつつの状態、
すなわち性的興奮の少ない状態での注入、そしてテクノレンジャーとして鍛えられた
黒井の心身が、毒の活性化を抑え込み、侵蝕がかなり鈍かったのである。

(絵美華。俺、どうしたらいいんだ。テクノレンジャーなのに。こんな。こんな…。
ああ、本当に…来て……くれるんだよな)

たまらない思いでふと時計を見上げる青井。その針は23時00分を差している。絵美華
との約束は午前0時。1時間も前だ。

(早すぎたよな。そうだよな。俺、なんでこんなに慌てて。俺としたことが…)

でも、こうして待っていれば、絵美華が現れる。彼に出来るのは、その時を待ち続
けることだけ。そんなカフェの様子を、テクノレンジャー本部近くのビルの屋上から、
小型スコープで監視する一人の魔性の人影──蠱惑密使セダキナ。
テクノピンクに勝ち誇るように語り、意気揚々とテクノレンジャー本部近くのビル
屋上にテレポートで飛来した彼女は、テクノピンク本人の前で化けて見せ付けた
偽絵美華の姿を一旦解き、本性である闇妖怪の姿へと戻っていた。

(テクノブラック。黒井。こんなに早く来るなんて…。あのテクノブルーと鉢合わせ
させる筈だったのに。それに……顔色も普通。まさか?)

スコープに映る黒井の姿に疑念を感じ、眼球を七色に光らせて凝視するセダキナ。
顔色が曇る。

(!? 媚薬毒蜜が…回っていない……)

予想に反し、媚薬毒蜜の活性化と侵蝕が抑え込まれていたのだ。想定外の事態に一瞬
思考が停止するものの、直ぐに状況を理解し、自信に溢れた表情に戻るセダキナ。

(ソウネ、腐ってもテクノレンジャー、媚薬毒蜜の活動を抑え込んだ訳ね。
ンフフ、でもね、体内に入った私の毒蜜が中和されることはないのよ。私が刺激して
あげれば、どんどん活性化して全身に回るの。だから…もう一度可愛がってアゲル。
ブルーがやって来るまでたっぷりと。ウフフフフッ)

むしゃぶりつきたくなるような赤い妖艶な唇を舌なめずりし、小型スコープのモード
を切り替え、本部ビルをチェックするセダキナ。

「とは言えあのシステムは厄介ダワ。でも…そろそろ」

深夜のテクノレンジャー本部は強力な対侵入者防御システムが張り巡らされている。
館内に不審なエネルギー体の動きがないかを観察・記録し、緊急事態となれば、テクノ
ショットと同じ光線で侵入者を打ち抜くようになっている。一種のエネルギー体となっ
てテレポートするセダキナにとって、今晩の罠のためにも、今後の作戦のためにも、
骨抜きにしておきたい厄介な代物。
今朝、セダキナが黒井が眠る仮眠室に侵入できたのも、日中は多数頻繁に訪れる来客
に配慮してシステムがOFFにされているから。だが、警戒レベルの高い夜間は侵入者で
あるセダキナを妨害するであろうことは容易に想像できる。
システムは隠し部屋の集中制御室で制御されている。入室は勿論、システム操作には
生体認証を含めた多重の認証が必要。さらにマスターコードが解除されない限りシス
テムが止まることはない。担当技術者が24時間システムを監視するとともに、選りすぐ
りの屈強な警備員が配置されている。唯一の弱点は、部屋が夜間通用口に隣接している
ことだろうか。システムトラブル時に駆け付けるスタッフが時間をロスすることなく
対応できるよう配慮してのものであり、かつ、敵を欺くもの。ビル奥にはフェイクの
派手なコントロールルームがあり、関係者以外、その存在を知るものはいなかった。

ピピッ!
ハンディターミナルから響く電子音。

「セダキナ様、聞こえますか? あんッ」
「聞こえてよ、秘書S。その声。その姿。ウフフフフ」
「はい、セダキナ様。あんっ…。ご命令通りにコードを解除いたしました。
私ではなく、この人達がとっても嬉しそうに。んっ。ダ・メっ」

ディスプレイに写し出される一人の官能的な美女。長く美しいストレートヘアに
銀縁な眼鏡。美しく豊かな乳房の谷間も露わな白い半透明ブラウス。僅かな脚の
動きで紫レースのパンティが見せ見せになってしまう程の丈しかない、黒い超ミニ
スカート。そこから伸びる白い美脚を、いやらしいガーターベルトと黒ストッキング
が包む──まさに男が夢想する秘書が、屈強な警備員と真面目そうな青年技術者との
間で、彼らにぴたりとその肢体を密着させ、くねくねと体を動かしている。
男達の手が彼女の淫靡な肢体をまさぐる。その動きに応じてとろけるような甘い声を
上げる秘書S。彼女の白くしなやかな両腕が、彼ら一人一人の下腹部を這い、上下左右
へと淫らな軌跡を描いている。その動きと共にだらしない嬌声と、白目をむき、えも
言えぬ至福の表情を浮かべる男達。
男達を喜ばせながら、邪悪な笑みを浮かべて成果をセダキナに報告する秘書S。

「オホホホっ、流石は私の可愛い秘書ネ。ご褒美に…私の体液を分けてあげるワ」
「!! あ、ありがたき幸せ…。あンッ。認証情報、マスターコードとも取得いたしま
した。これでセダキナ様はいつでもこの本部に…」
「良くやったワ。男達は好きにしてイイワヨ。ウフフフっ」
「ハッ。それでは…あァン」

プツッ─
通信が終わる。テクノレンジャー本部ビルの構造、各種システムなどはテクノピンク
達の所持品からすべて割り出し済み。唯一の障壁だった対侵入者防御システムも、
秘書Sの活躍により、まんまと解除させることに成功したのだ。

(ンフフフ、パワキルだったらどうしていたカシラ。きっとバカの一つ覚えで正面
突破して網に引っ掛かっていたでしょうネ。でも私は違うワ。これで本部も丸裸。
ンフフ…さて、ブラックはどうしているかしら?)

再びカフェへと視線を移す。テクノブラック=黒井は、防御システムが停止したこと
に気付くこともなく、ため息をつき、ぼーっと頬杖を付いて中空を眺めている。

(アラ、ため息付いちゃって。そんなに絵美華が待ち遠しいのネ。さあ、どんな
絵美華がイイかしら、ブラック坊や。
いつもおかずにしている、今朝のえっちなレンジャーチームの制服がイイ? でも
いつも同じじゃ飽きちゃうでしょ。見せて貰うわよ、ボウヤの妄想)

セダキナの年齢からすれば黒井はまさに坊や。その彼に意識を集中させ鋭い視線を
送るセダキナ。眼球が怪しく七色に発光する。その光が黒井の別の妄想コスチューム
のイメージを形作る。

「ふふっ、やっぱりワタシの睨んだ通り。あの小娘は目を逸らしていたケド…
釘付けになっちゃうわよネ。ハァハァしちゃうわよネ、目の前にこんなコが
いたら。うふフフフ…蠱惑化身!」

不敵な掛け声と共に空中に♀マークを描くセダキナ。七色の光がセダキナを包み込む。
光がセダキナの体に絡み付き、その禍々しくも妖美な闇妖怪体を、忽ちの内に抵抗不能
な魔性の美女へと変えていく。その光がすべて彼女の肢体に吸い込まれるかのように
消えたとき、そこには黒井の妄想するコスチュームを纏った麗しの偽絵美華の姿があった。

時計の針は23時15分を差している。
黒井がカフェ・リリムに無断侵入してから僅か15分しか経っていない。だが、その
15分が黒井には数時間のように思える。約束の時間は0時。あと45分もあるのに、だ。

「ふぁぁ〜〜あっ……ふぅっ…。まだ15分しか経っていないのか・・・」

あまりの手持ちぶさたに大きな欠伸とため息をつく黒井。だがその背後のカフェ奥
で突然、不思議な七色のぼわっとした光が輝いた。

「んっ! 何だッ!」

一瞬にしてテクノレンジャーとしての険しい表情に戻り、声を上げ振り向く黒井。
だが怪しい光は忽ちの内に消えている。辺りを注視するものの何もない。しかし、
何かが入って来たのは間違いない。

(今の光…見たこともない? まさか奴等…い、いや、そんな筈はない)

見たこともない七色の光。新開発の武器ということも考えにくい。そもそもこんな
時間にこんな場所でテストすることなどあり得ない。ではデスイービル軍団の手先か。
いや、このテクノレンジャー本部にデスイービル軍団の怪人が侵入する筈などあり
得ない。では一体今のは……。
答を求め錯綜する黒井の頬を一陣のそよ風が撫でる。風に乗って甘い香りがカフェ
に漂い始める。熟れた果実のような。同時に背後にゾゾゾゾ…ッと身の毛もよだつよう
な悪寒を覚える黒井。人の気配。誰かが居る。次の瞬間、黒井の視界が何かに遮られ
一瞬にして真っ暗になった。

「だぁ〜れだっ♪」

すべての危険信号を吹き飛ばすかのような、舌っ足らずな可愛い声が黒井の脳に
響く。その声はいつも以上に甘く優しく、脳味噌を溶ろかさんばかりの色香を含んで
いる。男なら誰でも耳元で囁いて欲しいと願いたくなるような。
黒井の目を覆うのは白くしなやかでしっとりとした彼女の指と掌。ずっと目隠し
していて欲しいとさえ願いたくなる柔らかさ。

「へっ.!*a^;..んわっ…えっ、えと、ち、ちち、長官」
「ブッブーッ。違います。んもぉっ黒井君ってば…。私はだ・ぁ・れ?」

──桃山絵美華。

少し身をかがめ、背もたれ越しに黒井の耳元で一段と可愛く色っぽく、そして彼に
しか聞こえないように密やかに調整されたボリュームで、吐息混じりに囁きかける
絵美華。耳たぶに掛かる微かな吐息が、きらめく軌跡を描きながら、濃厚な甘い匂い
を彼の鼻へと届ける。快感で思わずゾクゾクっとなる黒井。

(ひゃあっっ…いいぃ ... 匂い.. )
「ねっ、黒井君。こ・た・えは?」
「っっ ..。ええ、え。絵…美華」
「もおっ、分かっていたくせに。意地悪なんだからぁっ…」

その手をそっと退け、椅子から少し離れる絵美華。黒井の視界が開ける。

「そそ、そ、そんな事言っても急に…ビックリしたじゃないか」
「だって…」
「それに光が…っ . .. っ . ! .. , !!」

振り返る黒井の目に、絵美華の姿が飛び込んでくる。息が…止まる───。

男なら誰でも顔を埋めむしゃぶりつきたくなるような、扇情的な二つの大きな
膨らみ。大きいだけではない、その形は丸く美しく、まるで重力に逆らうかのように
そびえ立っている。豊かなボリュームで作られる深い谷間と、大きく開いた胸元を
飾る花びら状の可愛らしいフリルとのアンバランスな色香。半透明な七色の花柄生地に
ぴったりと乳房の肌が貼り付き、頂が表面にツンッといやらしいポッチを形作って
いる。
薄手の生地にクッキリと浮かび上がる官能的なくびれたボディラインのシルエット。
どこからともなく吹き込むそよ風に、太腿の付け根ギリギリ丈な超ミニの花びら状の
フリフリスカートの裾がヒラヒラと翻り、股間奥の薄生地の黒レースのパンティが
チラりと顔を覗かせる。
ニョッキリと露わな白い太腿がむっちりと悩ましい色香を発散する。スラっと
美しい曲線を描く生脚が、ややハイヒールな編みサンダルに収まる。足首には七色
の花のチャーム。小さな桜貝のような爪をつけた華奢な足の指先。
もじもじするかのように、その肉付きの良い太腿同士を微妙にこすりつける。
胸部の美しくたわわな実りを、ヒラヒラとした袖口から伸びる白い二の腕で挟み
込むように寄せ上げながら、胸元に掛かる長く柔らかい黒髪を悩ましげに弄り、悪戯
な笑みを浮かべ黒井を見つめる絵美華。その容貌には今まで見たことのないような
可憐な美しさと、南国の雌花のような熟れた色香が混在している。
彼女の身体から放たれる甘い蜜のような香りが、そよ風に乗って黒井の体を包み
込んでいく。

(うひっ や、ぁ..!…たたt.rらない…。
すごい...み ミニて゛゛..・…スケ すけ …で。おっ ぱ i が.. )

絵美華の姿と甘美な匂いに言葉を失いぼ〜っとする黒井。全身の力が緩んでいく。
腕がだらんと弛緩する。同時にたまらない高揚感を覚える黒井。のど仏がゴクリと
動き、眼球が絵美華の肢体を上から下へとなめ回すように動く。視線を感じ、恥ず
かしげにうつむく絵美華。頭の中に邪悪な笑みを浮かべて。

(ウフフッ。可愛いでしょ。えっちでしょ。堪らないでしょ。
知ってるのヨ、絵美華をおかずにする前は、こぉんなコスチュームの子で抜いて
いたんでしょ。いいのよ、我慢しちゃダメ。ワタシがたっぷりと楽しませて
あげるから。ンフフッ)

黒井の目の前にいるのは、彼が以前におかずにしていたセクシーグラドルが着用して
いた衣裳を纏った、今現在彼がおかずにしている絵美華。それもグラドルも真っ青な
超ナイスバディの、まやかしのエロエロ絵美華。
黒井の高揚感は一気に劣情へと変化し、彼の体内に潜む媚薬毒蜜を目覚めさせる。
股間部がズキズキと充血する。慌てて前屈みになる黒井。

「っ. みた ... いった...。ご、ごめん」
「んっ。どうしたの」
「. か。いや、何でも...ない。その、絵美華が…」
「絵美華が?」
「いや、ごめん。その…」
「あっ、絵美華が可愛くってビックリしちゃったのかな」

図星を突かれ、心臓がバクバクする黒井。その通りではあるが、まさか本当のこと
を言う訳にもいかず、顔を真っ赤にして反論してしまう。

「そ、そそ、そんなんじゃなくて」
「えーっ! 可愛くないって…黒井君の意地悪ぅっ」
「ああああっ…。そ、そういう意味じゃ…」
「うふっ、分かってるから大丈夫ヨ。それより黒井君。こんなに早く来てるなんて
ビックリしちゃった」
「あ、ああ。そ、その、待ちきれ…なく て」
「うん、私も…早く来ちゃった…。だって、会いたくて・・」

しおらしくうつむく絵美華。その甘い好意の言葉に天にも昇る心地になる黒井。だが
絵美華にいきり立ったこの下半身を見せる訳には…。微妙に体を背け、冷静さを取り
戻すべく、自分に言い聞かせるように呟く黒井。

「え、え絵美華。その、い、いつ入ってきた…んだ?」
「えっ? さっきだけど…。黒井君を驚かそうと思って、抜き足モードで。ゴメンネ。
びっくりさせちゃって」
「さっき…か。絵美華、入ってくる時に怪しい光を見なかったか? 七色の」
「あっ…」

一瞬顔色を曇らせる絵美華に問い質す黒井。

「何か心当たりがあるのか?」
「……あ。う、ううん。何も見なかったけど…どうしたの?」
「そうか。あれは一体何だったんだろう。俺がここに座って絵美華を待っている時に
背後で七色の光が輝いたんだ。一瞬だったけど、見たこともない怪しい…」
「そ、そうなんだ。何だろうね」
「ああ、その後、ふわ〜っと甘い香りがして、何か変な感じがして…」
「あっ、ねぇ、黒井君。何か飲も。喉渇いたでしょ。私が作ってあげる。ネッ☆」

黒井にとびっきり可愛い笑顔を見せ、甘〜く話し掛ける絵美華。妙に慌てた素振りで
話題を逸らす彼女を怪訝に思うものの、目の前の彼女の抗しがたい魅力に負けてしまう
黒井。

「あ、良いよ、俺がやるから。絵美華は座って」
「んんっ、こういうのはウェイトレスさんの役目でしょ。私ここでバイトしていた
から知ってるし。ねッ☆」

テクノレンジャー結成に当たって女性メンバーとして白羽の矢が立ったのが、当時、
カフェ・リリムでバイトをしていたカフェの華=桃山絵美華。その可愛さで本部内でも
大人気だった彼女。その絵美華…の姿をしたセダキナがゆっくりとカウンターに向かう。

(フゥ…。このセダキナとしたことが、危なかったワ…。
今朝もそうだったけど、ブラックのあの敏感な反応…。ンフッ、童貞って言う調査も
本当みたいネ。うふふふッ…こんなのはどうかしら?)

わざとらしくヒップを強調しながらゆっくりと歩く絵美華。生地に浮かび見える二つ
のキュッと締まった山。まるで熟れた桃のようなその山が上下にぷりんっと動く。
超ミニスカートの裾がフリフリヒラヒラと左右に揺れ、ヒップのむっちりとした生媚肉
と、可愛らしいワンピースに似合わない、極小面積の黒いレースのパンティがチラリ
チラリと姿を見せる。裾の揺れに合わせて、甘い濃厚な香りがメロディを奏でるかの
ように飛び交い、黒井の鼻をくすぐる。絵美華の動きに再び釘付けになる黒井。生唾を
飲み込む音がカフェ内に響く。彼の欲望がジーンズの下でドクドクと脈打つ。

(うはぁ…t、たたt.rらない…。ぱん…・T…。えっち..な)

「ちょっと待っててね、今作るから」

カウンター内でいそいそとドリンクを作り始める絵美華。右に左に忙しく働く彼女の
動きに合わせ、大きく開いた胸元からこぼれ落ちんばかりのボリューム感タップリの
美巨乳が、薄衣の下で大きな波のように形を変えながらプルンプルンと揺れ動き、黒井
の脳に官能の刺激を送る。

(あああ...。おっ。おっ ぱ い。ぷるぷるで…すご…e)

「あれー、ストローどこだっけー。あっちかな」

忙しく動かしていた絵美華の手が止まる。ドリンクは出来たもののストローが見当た
らないようだ。カウンターから出て来て備品スタンドに向かう。

「あ、この下だった」

前屈みになりスタンド下部の引き出しを開ける絵美華。ワンピースが大きく捲れ
上がり、ヒップの媚肉が丸見えになる。面積の小さい黒いレースのパンティが、尻肉に
ピタリと貼り付き、割れ目に食い込んでいる。「んっ…」と僅かに甘い喘ぎ声のよう
な息を吐きながら、「来て」といわんばかりに円を描くように臀部いやらしく動かし
黒井に見せ付ける絵美華。

「……うっ わ.・..」

その媚態に思わず声を上げ腰を引き、テーブルに顔を伏せ、いきり立つ欲望を抑えよ
うとする黒井。その声にチラりと彼の方を振り向き、ニヤリと笑みを浮かべる絵美華。

(アんッ、無理しちゃって。我慢できないんでしょ。あそこがビンビンになってるん
でしょ。このお尻にアレを押しつけたくなっちゃってるんでしょ…。
ああっ、媚薬毒蜜もどんどん活性化しているワ。これからもっと感じさせてアゲル。
ンフフッ)

(だ…ただ・・...だめだ 我慢しなくちゃ…..・・で も)

カチャン─。
テーブルの上に顔を突っ伏して気を、いや、下半身を静めようとしていた黒井の耳元
に、グラスを置く音がする。

「お待たせしました。ご注文のリリム・スペシャルです♪」

リリム・スペシャル─それはカップルに大人気のトロピカル・フルーツ・ジュース。
いつ誰が流したかわからないが、大きなグラスにたっぷりと注がれたジュースを二人で
一緒に飲むと、願い事が成就するという噂から、本部内のカップル達に大人気の一品だ。

「…っ」

グラスの音と絵美華の声にドキっとしながら、伏せた顔をほんのちょっと上げる黒井。
トレイを小脇に抱え、キラキラとした可愛い笑顔で黒井を見つめる絵美華。

「もう、起きてよ。ねっ、一緒に飲も、リリム・スペシャル。ねっ」
「え、ええ、絵美華」
「もう、驚かないでよ。一緒に飲も」
「あ、で、でもこれ。その…カップルが一緒に飲むっていう..」
「そうよ、リリム・スペシャル。願い事が叶うの。ここ、いつもカップルで一杯で。
みんな一緒に飲んでいて。私、サーブしてばかりで…」
「んぁ、ああ。カップル多いよね」
「『いいな。私もいつか素敵な彼と一緒に飲みたいな』って、ずっと。黒井君と…」
「えっ……」
「ねッ。隣、いいよね...」

絵美華の告白に驚き汗を吹き出す黒井。絵美華はトレイをテーブルの上に置き、黒井の
座るソファ席の隣へと腰掛けようとする。

「わっわっわっわ.…・。」
「んっしょ...」

甘い声を上げながら、黒井の隣に寄り添うようにゆっくりと座る絵美華。下着が見え
てしまうのを防ぐためだろうか。女の子らしい仕草で、ヒラヒラとした超ミニスカート
の裾を「んしょっ」と前に引っ張る絵美華。その動きに思わず惹き付けられ、ついつい
絵美華の下半身へと視線を遣ってしまう黒井。
美しいラインを描く白い脚。ワンピースからにょっきりと生える白く適度な肉付きの
張りのある太腿。その肉がむっちりと輝き、擦り合わされた両脚の間から、甘い匂いが
漂って来る。股間奥には花びら模様の薄手の黒レースのパンティ。先程から何回もチラ
チラと顔を覗かせていたが、絵美華の努力虚しく、いや、スケスケワンピースの超ミニ
スカート─それは衣服としては機能しない、男を欲情させるためだけの存在─で隠れる
訳が無く、黒レースのセダクネ花柄は勿論、その奥に隠されているべき秘部の存在が
チラ見えるほどに姿形を現してしまう。

「あんっ。絵美華の…パンティ.. 見えちゃう・・...」

彼女の太腿から股間にかけてを食い入るように見つめていた黒井にわざと聞こえる
ように、甘ったるい声で呟く絵美華。特に「パ〜」の部分はか細く柔らかく、黒井の
理性を吹き飛ばさんばかりの恥じらいを含んだような声で。

頭の中を見透かされたかのような言葉に慌てふためく黒井。
絵美華のパンティに触りたい。あの凄いおっぱいにむしゃぶりつきたい。絵美華に
このいきり立った肉棒を触って欲しい。しゃぶって欲しい。絵美華に抜いて欲しい──。

黒井の頭の中に次々と沸き上がって来る原始の欲望。だが、正義の戦隊・テクノレン
ジャーのメンバーが劣情に身を任せて同僚の女の子と……。そんなことは出来ない。
彼の中に残る僅かな理性が彼を踏み止まらせる。だが、目の前の絵美華の魅力に抗う
こともできない。どうしたら良いのか判らない。とにかく気を逸らすために慌てて一人で
リリム・スペシャルを飲もうとする黒井。

「あをzち..え、えええ えみか。じゅ、じゅじ じゅーす のんで…い」
「んっ。あっ。一人じゃだめ。一緒に・・…ねっ」

彼の言葉を聞き、黒井の思惑とは裏腹に絵美華は彼にピッタリと肢体を寄せて来る。
白い太腿が黒井のジーンズの太腿に擦り付けられるように密着する。ジーンズ越しでも
伝わる絵美華の肌のえも言えぬ弾力。ヒラヒラとした袖から伸びる白く柔らかい二の腕
が黒井の二の腕に触れる。その隣で、あの重力を無視したかのようなボリューム満点の
魔美乳が、その形を誇示せんばかりにぷるる〜んと揺れ、乳首がワンピースの生地を
ツンと盛り上げ主張する…。

(ううううっ・・… が、が….がまん..すr)
「んふっ。リリム・スペシャルって、こうして寄り添って飲むと願いが叶うのよ」
「そ、そそ、そう…」

顔を赤らめながら、か細い声で反応する黒井。

「カップルの人達、みんなこうしてくっついて。手を…握って…。んんっ」

ジーンズの上に置かれたガチガチに緊張した黒井の握り拳に優しく触れ、嫣然と微笑
みながらその指を一本ずつ開き、指と指の間に白魚のような柔らかい指をクニュクニュ
っと絡め優しく撫でる絵美華。
黒井の脳にゾワゾワドクドクと伝わる絵美華の指の淫らな感触。彼の中の媚薬毒蜜は
活動を強め、彼の判断能力を奪っていく。股間はパンパンに膨れ上がり、ジーンズを
突き破らんばかり。逆にジーンズで押さえつけられる痛みで何とか正気を保ち耐え凌い
でいると言っても過言ではない。これが解放されたら……。

「…ん... t わ ・・つっ..」
「でネ、こうしてストローを口に。はい、黒井君も」
「んあ、あ、で、も……」
「あん、恥ずかしがらないで。はい」
「や、ややっぱ・・これ恥ずか …し ぃょ」

ストローをちょこんと銜えた絵美華の期待に反し、消え入りそうな声で返事をしな
がら頭をイヤイヤぷるぷる振り、肩をすぼめる黒井。

「もおっ、願いが叶うのに。黒井君の願いもだよ」
「い、いいいよ...。そ ・・ そ そ、そん..な…言 ぇ、、なぃ」
「あん、言わなくて良いの。頭に思い描くだけ」
「そ、そうな…ん だ。。で..m」
「うん。当ててみようか、黒井君の願い…」

瞳を潤ませ黒井の顔をうっとりとした表情で見つめ、艶々ときらめくピンク色の唇を
強調しながらゆっくりと口を開く絵美華。

「黒井君…

(絵美華とエッチなコトしたい)

…んだよね」

彼女の唇はそう動いていた。ごくごく僅かに、あたかも微弱な電流のような声が、
黒井の脳内に響く。

「んあd;.adgfqち…・。../」

その言葉に真っ赤になり顔面から汗を噴き出す黒井。頭の中は真っ白、何を喋っても
まともな言葉にならない。追い打ちを掛けるように、黒井の顔を見つめ、彼の掌に指先を
ツツツっ…と優しく這わせながら、低くポツッと囁くように言葉を紡ぐ絵美華。

「絵美華も…‥黒井君..と 。。
ねッ、飲も。願いが叶うように…。ほらっ。んんっ」

絵美華のリードで急接近する二人の顔。その間僅か数センチ。絵美華のプニプニの
頬が紅潮する。恍惚とした表情を浮かべ、グラスに差されたストローの先を、唾液を
たっぷり湛えた舌でペロりペロリと舐め回す絵美華。可愛い声・顔に似合わない、何か
を想像させるその仕草に心臓が破裂しそうになる黒井。口元を歪めるように淫靡な笑み
を浮かべ、黒井に促す絵美華。

「んふっ。飲も。ねッ…」

ゆっくりとジュースを吸い上げ始める絵美華。彼女に合わせるかのように、ジュース
を吸い上げる黒井。「意外とスッキリした味」という噂のリリム・スペシャルとは異
なる、甘い甘い濃厚な蜜のような液体が喉を通過していく。僅か数センチ先でジュース
を飲む絵美華の、ゾクゾクするほどのいやらしい表情が彼を刺激する。

(あぁ.. .。え..み か ・・ s う… ・・)

「あッ」

何か思い出したのか、急に声を上げ、黒井を見つめて口を開く絵美華。突然の出来事
にキョトンとして絵美華の顔を見つめる黒井。

「黒井君、こうして一緒に飲むとネ…」
「あ。。な、、な・に・...?」
「絵美華のつばも入っちゃうね。間接…キ・ス…」
「…… ・ .. s 」
「直接の方が…イイよ ね …」
「!! ぁ;.d/」

黒井にしなだれかかりながら、彼の唇に唇を重ねる絵美華。彼女の口から滴る粘着性
の高い唾液─媚薬毒蜜─を媒介に、二つの舌がぬちょぬちょと絡まる。

チュバチュバと音を立て、「んっ…あっん」と甘く喘ぎながら黒井の唇を貪るように
キスをする絵美華。上半身をひねり、胸部の二つの魔性の膨らみを、黒井の二の腕に
ムニュムニュと押しつけ擦り、甘い声を上げる。

「あんっ‥あぁん‥絵美華おっぱい...感じちゃう」
「えっえっ . み か.. っ はぁ…はぁ‥」

黒井の首筋へと進む絵美華の唇。彼の耳たぶを唾液たっぷりの舌でチロチロっと舐め、
脳天をとろけさすような声で黒井に囁きかける絵美華。

「あぁっん…黒井くんッん。だ・い・す・き」
「えっ、え、えみかっ…うっうぁ…ハァハァ…」

絵美華、いや、セダキナの「好き」という甘言と直接の刺激により、媚薬毒蜜の効果
が一気に高まる。黒井の身体はどんどんと熱くなり、肉棒が更に充血する。恍惚の表情
を浮かべる黒井の様子を認め、ニヤリと口元を歪める偽絵美華。
彼の掌で遊んでいた彼女の指が、彼の太腿をススーッっと這い、徐々に張り詰めた
股間へと移動する。そこにはガチガチに硬くなった黒井の肉棒。ジーンズの上から
ちょっと触れただけでも分かるその大きさに、歓喜の声を上げる絵美華。

「はぁあんっ、くろいくんの…おっきいぃ…」
「うっ…っ。をゃあ..。ハァハァ。え、えみ…か」
「あっんっ、絵美華が触ってあげる」

魔法のような異様な手際の良さでジッパーをジジジーッと下ろしていく絵美華。
その表情は獲物を前に目を輝かす妖女へと変貌している。

「わっわっ…わ.t. * dだだ..め..だよっっ…」

黒井の口だけの抵抗も虚しく全て開放されるジッパー。絵美華の手がスッと吸い込ま
れていく。

「う・・っ t df! うっひぃいい...」
「黒井くんの‥っ びんびん。あっあ〜んっ…あぁん...」
「うっ うっ・え。.. えみか。えみか。はぁはぁ・.. うっ」
「絵美華の…も。触って...」

黒井の肉棒をパンツの上から絶妙なテクニックでまさぐり弄びながら、彼のもう片方
の手を掴み、自らの太腿へと導く絵美華。艶やかな七色のスケスケワンピースから
にょっきりと生えるピチムチっとした白い肉の上を、黒井の指がサワサワっと這う。
そして彼の指は、何度も何回も彼の視界に入り、彼を焚きつけてきた存在へと誘われて
いく。

「あのネっ…絵美華のパンティ…黒井君のために穿いてきたの。
えっちなパンティ。
ネッ。黒くて・・透けちゃってて…。絵美華の あそ k ... が
見えちゃうの…。
触って…あんっ」

瞳をじっとりと潤ませ黒井を見つめ、艶々ときらめくピンク色の唇から、甘い香りの
吐息を漏らしながら、彼の心を見透かす淫らな言葉を投げかける絵美華。興奮と緊張感
と恐怖心でプルプル震える彼の指を、女性の最も敏感な部分へと誘い、黒い薄生地の上
からツツツっ…と撫でさせる。

ヌチョ─。ぺちょ─。
「あンっ。あぁ〜〜んっ…そこぉぉんぅ」
「んわ…わ.. …! // ヒっwa」

絵美華…いや、偽絵美華=セダキナの敏感な部分。黒井にとっては初めて触る女性。
そしてそれは人間のものではない、齢百年以上を重ねた女闇黒妖怪の秘部。薄い下着
越しに彼の指に伝わるヌチョヌチョぬるヌルぺっちょりっとした、この世のものでは
ない魔性の感触。彼女のあまりに甘く淫靡な喘ぎ声。沸き立つむせかえるような濃い
芳香。今までに経験したことのない快感に黒井の体中に電気ショックが走る。身悶え、
全身をゾクゾクワナワナと震えさせながらも、その危険な感覚に自ら驚き思わず手を
引っ込めてしまう黒井。
だが、もう逃げられない。黒井の肉棒は先程からずっとセダキナの手中にあり、
パンツ越しに握りシコられ、絶妙のテクニックでツボを刺激され続けてきている。
彼の手が彼女の秘部に触れたとき、肉棒がドクンドクンと大きく脈を打ち、更に更に
いきり立ったことは彼女に丸分かりだ。
ニヤリとおぞましく邪悪な笑みを浮かべ、一気に攻勢を掛けるセダキナ=偽絵美華。

「あんっ…。でも‥こんなに…。直接‥触ってあげるぅ」

黒井のジッパーの中から一旦を手を抜いたかと思うと、まるで手品のような手捌き
で、彼のジーンズのベルトをゆるめる絵美華。あっと言う間にベルトがシュルルルっ
と抜き取られる。前ボタンが外され、瞬く間に脱ぎ下ろされるジーンズ。だらしなく
露出する黒井の下腹部と白パンツ。すぐさまパンツの中に手を入れ、鮮やかな手つき
で彼のものを引っ張り出す絵美華。

露わになった黒井の肉棒。完全に目覚めた媚薬毒蜜の効果によって、彼の体内を
流れる精気が次々と肉棒に集まる。皮膚下の血管が浮き上がり、全体がドス赤く変色
し、シュルシュルと音を立てんばかりにいきり立っている。人間離れした見たことも
ない状態。先端からは粘着質の液体がチロっと分泌されている。もはや爆発寸前だ。

「あぁぁんっ、スゴぉいィ…ん」
黒井の肉棒に思わず声を上げジュルっと音を立て涎を垂らしてしまう、まやかしの
絵美華。

(アアッン、美味しそう…。でも、もっと大きくしてから味わわなきゃ…。
そうね、次はボウヤがずっとずっと妄想していたコトをしてアゲル。
ンフフフフっ…)

その白魚のような指先で彼の肉棒を直接弄びながら、しなりとソファ席から降り、
ダラんと大きく開かれた黒井の股の間に移動し、立て膝で床に座る絵美華。
黒井の視線、肉棒の先にあるのは、絵美華の美しく妖艶な顔と、白く透き通るような
美しい肌。深い深い谷間。七色の花柄も艶やかなスケスケワンピースの生地を盛り
上げる、ボリュームたっぷりの、重力を無視したかのような丸くそそり立つ魔の巨峰。

「あんっ…黒井くぅん…。
絵美華ね…いっぱいご奉仕したかったの…・・。
んっ。あんっ。あぁ〜んっ‥…。
見て…」

甘ったるく言葉を紡ぎ、唇から紫色にぬらめく舌を出したかと思うと、口内に満ち
溢れる粘着性の高いヌルヌルとした蜜のような液体を滴らせる絵美華。
ドロりドロりダラ〜リ…。
紫色の長い舌を流れ落ちていく液体は絵美華の胸の谷間、ワンピースの生地に次々と
落下し、彼女の胸部をどんどん濡らしていく。カフェの間接光に照らされ、ヌチョ
ヌチョとした煌めきを放ち、スケスケワンピースの生地をビチョビチョに濡らす毒蜜。
ほぼ完全に透けた生地。肌にペッタリと貼り付き、絵美華の魔美乳がその姿を現す。
薄衣と一体化したその膨らみを自らの手で揉み上げながら、甘く可愛く淫靡な喘ぎ声を
上げる絵美華。

「あんっ…あっん。あんっ...。
黒井くぅん…。絵美華のおっぱい・・ぬ ち ょ ぬ ち ょ。
あぁっあん…」
「うっぅっ ワひをう。え…みか.. 絵美華ぁあ… ハァ….. h a. 」
「黒井くぅんッ…。
絵美華かがね、絵美華のおっきなおっぱいに黒井君のコレを挟んでぇ、
クニクニってしたり、ムニュムニュってしたり、シコシコってしてあげるぅ…」

ヌチョヌチョとぬらめく二つの巨峰。媚薬毒蜜によってワンピースの生地と一体化
したその美しい、こぼれ落ちんばかりの膨らみを両手で揉み上げながら、黒井の肉棒
に近付ける絵美華。ドス赤く熱くたぎる肉棒が絵美華の谷間に触れる。毒蜜が肉棒に
滴り、意思を持っているかのように次々と絡み付いていく。棒を優しく挟み込み、
ムニュムニュと上下動を与える絵美華。

「あんっああんっ…あんっ‥黒井くぅん‥。気持ちイイ?」

黒井が夢にまで見た絵美華のパイズリ。それも彼の秘かな願いであったローション
プレイ。それも、この世のものではない、男を蝕み狂わせる毒蜜をローションとして。
黒井の臨界点はすぐそこまで来ていた。

「うううっ…。はぁhafa,. .。えみk a ぁあああ...」
「黒井君の先っぽをネ、絵美華の乳首に…あっ..ああぁん。
えみか…感じちゃうぅ… んっ
黒井君も…・・絵美華で気持ち良くなって…」

絵美華の言葉とプレイに反応し、もの凄い勢いで脈打つ黒井の肉棒。興奮と快感で
全身がヒクヒクとわななき、だらしなく涎を垂らす黒井。

「あん、すっごぉぉおい。黒井君の」
「え .. みか… いい…イっ・r。.. ちゃ .… i イクッ…」

「ええッっ…嘘っ!?」

黒井が漏らした言葉と、その通りの肉棒の反応に、思わず大きな声を上げて固まる
偽絵美華=セダキナ。だが、女性経験が無く、朝もチラリズムとちょっした触らせ攻撃
で短時間の内に興奮してしまった彼にとって、セダキナの本格的な誘惑による刺激は、
精を放出するに十分過ぎるものだったのだ。
彼を踏み止まらせていた僅かに残っていた理性、テクノレンジャーとしての自覚は、
覚醒した媚薬毒蜜とセダキナが次々と与えた快楽によって完全に失われていた。今そこ
にいるのは、性の快楽に耽る只の童貞ボウヤでしかない。いつ爆発してもおかしくない
肉棒を目の前に、焦るセダキナ。

(中に…中に出させなきゃ…)

セダキナの媚薬毒密に冒された男が、セダキナに直接刺激され精を放出する─それが
闇黒術『男性下僕化』に必要な条件。だがそれは男が彼女の中に精を放出し、彼女が
精気を吸い取った場合にのみ成立する。ただ単に精を放出した場合、男は廃人になる
だけだ。
無論、普通の要人なら廃人化でも十分。だがセダキナの使命は、黒井ことテクノ
ブラックをデスイービル軍団の一員とし、テクノレンジャーの秘密を吐かせ、他の
メンバー=テクノブルーと争わせ、テクノレンジャーを自滅させること。廃人化させた
だけでは別の男が代わりにテクノブラックになるだけ。この後の作戦にも影響が出て
しまう。

(間に合わないッ…)

黒井の爆発まであと10秒しかなかった。肉棒がビクんビクんと跳ねる。息荒く白目を
剥いて天を仰ぐ黒井。

「えっみかぁああ…。でで、で…でる.ぅ..! イ…ku...」
(あああっ…。そ、そうだわ! 口で…)
「だ、ダメっ。ワタシの…お口でイッて。口に出してぇん!」

大慌てで黒井の股間に顔を埋めて肉棒を頬張り、チュバチュバと淫猥な音を立てて
吸い始めるセダキナ。直接口にすることで放出まであと僅かしかないことを感知し、
半ば強引に吸引する。

「出して..ワタシの中に…あんっぁん」
「ah .. wa. いっ、イッ .をワ... ウぅウォオオオオオオ .. っ!!」

大きな唸り声を上げて身悶えする黒井。全身がピクピクと痙攣する。真っ赤に硬直し
た肉棒からドクンドクンドクン…と、ありったけの精が音を立ててセダキナの口内に
放出される。一回ではない。通常の量でもない。永遠に続くかのようにドクドクと放た
れる精。
同時に、黒井の身体から白く輝く「気」がヒュルヒュルと音を立ててセダキナの口内
へと吸い込まれて行く。同時に紫色の闇黒の「気」が黒井の身体から沸き立ち始め、
肌もぼんやりと黒く薄紫色へと変色していく。

「あぁ〜〜んっ…おいしぃぃぃいいん!」
「んをぅ! え …・み ...く ぁ ...z z zzzz ‥────」

セダキナの吸引に比例し、か細くなっていく黒井のうめき声。その声が途絶え、黒井
の身体がだらんと弛緩し、ソファ席の上に崩れたことを見届け、ようやく股間に埋めて
いた顔を上げるセダキナ。
その顔は確かに絵美華のそれではあるが、その表情は邪悪さに満ち溢れた闇黒妖怪
そのもの。長い舌で口の回りに付いた白い液体をペロペロっと舐め回し呟く。

「フウッ…。危なかったワ。
いくら童貞だからって、まさかこんなに早くイっちゃうなんて…。
でもイイワ。ワタシのこの口でたっぷり頂いたし、精気も入れ替わっている筈。
ホントは下で吸い尽くしてあげたかったけど…。ンフフフっ」

ソファに崩れる黒井の姿を見つめながらニヤっと笑うセダキナ=偽絵美華。ふと壁の
時計に目を遣ると、その針はもう23時50分を差していた。

「アンッ、ゆっくりしていられないわネ。早速ボウヤに一働きして貰わないと。
ンフフフフッ…ヤッ!」

黒井を陥落させるためにわざとらしく濡らし乱したスケスケワンピースを蠱惑術で
綺麗に整え、次の来客のために先程よりもフリフリ可憐度をアップさせるセダキナ。
次いで倒れる黒井の耳元に黒いトーンで囁き掛ける。

「さぁ起きなさい、黒井修。ワタシの可愛い下僕」

主の声に反応し、ピクピクと動き出す黒井の身体。

「え‥みか……さ…ま」
「ンフッ、お目覚めの気分はいかが?」
「は…い、絵美華…さま。快適です。一皮剥けたような感じで…」

期待通りの黒井の反応にほくそ笑む偽絵美華。

「ウフフフッ。黒井君はワタシの言うこと、何でも聞いてくれるわよネ」
「ハイ、絵美華…様。何なりと…」
「あのネ、青井純夫。テクノブルーを始末するの。黒井君の大嫌いなスポーツマンを
鼻に掛けたアイツ…」
「青井…を」
「そう。それにネ、絵美華に迫ってくるの。ペアだからって、トレーニングの後に。
エッチなことを...」
「あの…野郎っ」
「ワタシのおっぱいを…こうして。触ったり…吸ったり…。あんっ。あぁん」

黒井の頭をぐいっと抱き寄せ、その美巨乳にむしゃぶりつかせる偽絵美華。

「だからネ、青井を」
「はい、絵美華様。青井純夫を始末…します」
「ウフフッ。そうよ、その調子。
首尾よく始末したら、ご褒美に…絵美華がたっぷりサービスしてアゲル。んふっ」
「うぉぉぉおぉ…」

黒井の耳元で淫らに囁きかけ、彼の肩に顔を埋める偽絵美華。彼女が顔を上げた時、
視線の先には、午前0時を心待ちにしていたもう一人の男が訪れていたのだった。






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