光翼戦隊エンジェラー第1話 「リリスの誘惑 集え!エンジェラー」
シチュエーション


魔界。
1000年前、光に背いた邪なる物が幽閉された場所である。
だが現在、地上の民の心は汚れ
闇は静かにその力を取り戻していった。

王の間にひざまつく影が1つ
そのシルエットは翼のはえた女性である。

「ルシファー様、ただいま参上仕りました」
「・・・・うむ・・・」

禍々しい玉座にも巨大な影が一つ。
だがこちらはいまだ形をなしていない。
ただ底知れぬ深い闇がうごめいているだけである。

「1000年ぶり・・我々はこうして再び力を得ることができた。
だが・・あの忌々しき天使どもはまた、我らを阻むだろう。
腐りきった人間どものために・・ふふ」

闇が発する冷たい怒気が王の間に放たれる。
ひざまついた女性の影は圧倒され、さらに平伏する他なかった。

「恐れながら申し上げます。
このたびは我々にも策がございます。
忌々しき天使どもを退け、
ルシファー様の御世を地上にもたらす策が・・」

「・・・如何に?」

「はっ!天使どもは再び、地上の選ばれし5人の民に宿り
我々に向かってくるはず。
しからば、天使どもが神託を与える前にその5人を亡きものにするのです」

うごめく闇が止まる。

「相分かった。そちの策を見届けよう、リリスよ。
中世の夜を支配したそちの力をみせてやるがよい!」

「ありがたきしあわせ、永久の夜を!ルシファー様に栄光あれ!」

次の瞬間、リリスの足元に魔方陣が現れる。
黒い漆黒の闇に包まれ、リリスは出撃した。

「天使どもめ・・こたびは必ず・・必ず」

玉座のルシファーはもう一度気を吐く。
それを最後に、あたりは死よりも深い静寂に包まれた・・


青柳ユウタ
サッカー一筋の高校生である。
一見すれば底抜けに明るく能天気な青年である。
しかし彼こそ、天に選ばれしエンジェルブルーになる宿命であった。

「はは・・」

部活帰り、ユウタはひとりコンビニで立ち読みをしている。
周りに気にせず能天気に笑う。
分厚いコミックを読み終えると、今度は急によそよそしくなる。

店員の目を気にしつつアダルトコーナーへ
めぼしい雑誌のテープをゆっくりはがす
頬がこぼれおちそうになりながら、雑誌を開く
と、次の瞬間ユウタは目を見開いた。
雑誌の中ほどにある袋とじに目を奪われたのである。
そこには黒いマイクロビキニでポーズを取る美女がうつっている。
もっとも袋閉じとしてはソフトな方だろう。
だが恐ろしいほどの魅力を放つっていた。

「名前は・・リリス?新人さんかな?」

いささか前のめりになりつつ、
ユウタはそっと袋とじを上からのぞこうとして・・

「うぁ・・ご、ごめんなさい」

突然、肩を叩かれてユウタは叫びそうになる。
だが肩を叩いたのはコンビニの店員ではなかった。

「え?あ・・あああっ!」

一瞬の間のあと、ユウタは本当に叫んでしまう。

そこにはいましがた見たばかりの袋とじの美女リリスが微笑んでいるのである。

「ふふ・・お買い上げありがとう、
ファンの方に会うなんてはじめてよ
しかもこんな近所で」
「いや・・いや・・その」

ここはリリスのマンションの一室。
外観からはうかがえぬほど広い。
内装はゴシック調で高級感があった。

ユウタは緊張のあまり出されたコーヒーに手をつけない。

なにしろ一目ぼれした雑誌のグラビアの女性に肩をたたかれたのである。
その上、彼女に誘われて自宅に遊びにいくことになったのだ。
あまりのことにユウタは頭が真っ白になった。

「どうしたの?お客様はあなたよ。
ふふ・・可愛いわね。
そうだ、袋とじよね・・私のグラビア
今はさみを持ってくるわ」
「はい・・」

リリスは隣室に消えた。
どのくらい時間がたったのだろう。
部屋の時計はみな歪んでいるが、ユウタは気がつかない

「あっ!」
「お待たせ・・うふふ」

リリスははさみを持っていた。
不気味な一つ目の文様が刻んである。

だがユウタはそんなものは眼中になかった。
なぜなら、リリスが黒いマイクロビキニ姿に着替えていたからである。

そう、雑誌の袋とじのグラビアと一寸も違わぬビキニに・・

「どうかしら?その雑誌の撮影でつかった実物よ。記念に頂いたの」

リリスは微笑みながら、背中を見せる。
Tバック状のヒップを突き出し、悩ましく動かす。

「すごい・・最高です」

ユウタは顔を真っ赤にして、言葉をしぼりだす。

「ありがと。これもなにかの縁よ
今日はあなたのためのファン感謝祭り。
ふふ・・こちらの”袋とじ”も破ってみる?」

艶ややかに微笑みながら、リリスはハサミを持ち上げる。
そのまま左肩のトップスのビキニひもを切り取る。
ユウタは何を言わず、リリスの前に這い進んだ。

「はぁん・・ああ・・・んん」

ユウタはハサミで右肩のトップスのひもを切り取った。
間髪をいれず、露わになった美巨乳に顔をうずめる。

「上手よ・・高校生でしょ?ひょっとして経験豊富?」
「いえ、初めて・・今日が初めてです」
「ふふ・・正直ね。じゃあこのリリスがごほうびをあげるわ」

ユウタはベッドの上で仰向けになった。
リリスはまたがると、勃起したペニスを膣にめりこませてゆく。

「ああ・・ううんぐっ・・気持ちいいです。
リリスさんは・・その・・・ボーイフレンドっているんですか?」
「あん・・ああん・・ああ・・ボーイフレンド?
ふふ・・はははは・・いるわよ、沢山ね
1000年もそのまた1000年前も、私はいつだって殿方の夜の友よ」
「えっ?・・ううう・・あああああ!!」

ユウタは見た。
ベッドライトに照らされたリリスの影が急激に広がるのを。
リリスが腰をふるたびに、ユウタの体は搾り取られてゆく
精子だけではない。
血液を、水分を、リンパ液を、心臓の鼓動を、天使の力を、魂を・・
ユウタの視界から光が消える。

「ふふ・・ごちそうさま!・・ユウタくん、いえエンジェルーブルー」

闇の中でリリスの艶やかな笑いが響き渡る。


赤木マサヤ
夢に燃えるミュージシャンである
だがプロデビューはほど遠く、目下のところ
駅前のストリートライブに精を出している。
得意は弾き語り。
夢に破れつかれた人々癒すのがテーマだ。
だがそんな平凡な彼こそ、天に選ばれしエンジェルレッドなのである。

「いつもありがとうございます!」

駅前の噴水の前で、マサヤは頭をさげた。

(♪夢にかけろ〜光の翼で〜闇の心を打ち砕き〜FLYAWAY〜)

集まったサラリーマンや女子高校生は歌に合わせて手拍子を打つ。
マサヤの声は心に響くものがあった。

しかし・・
ギターケースには相変わらず小銭しか投げ込まれない。
ましてや自主制作したCDは実家の父が買ってくれただけ
マサヤは悲しい目をしながらも微笑む。
好きなことを仕事にしているのだ。文句はいえない。

と、その時である。
ギターケースにお札が投げ込まれたのだ。
しかも1万円が数枚。
もっとも福澤諭吉の代わりにルシファーの肖像が印刷されているが・・
マサヤは気がつかない。

「いつも聞かせてもらっているわ。お礼よ」

顔を挙げると、黒いコートの長身の美女がいた。
黒いメガネをかけたインテリ風の容貌である。
これもまたリリスの変り身のひとつなのだ

「ありがとうございます・・こんなに!」
「いいのよ。あなたのファンなの、私。
ふふ・・ねぇ・・ところでライブの依頼はどこを通せばいいの?」
「えっ・・はいはい。俺に直にいってもらえれば。
まだマネージャーとかいない身分ですから
保育園でも老人ホームでもどこへでも行きますよ」
「そう・・じゃあ・・私の家には来ていただける?」

そういいながらリリスはゆっくりとコートの前を開いた。
重厚なコートの下は、フリルの付いた黒下着とガーターベルトであった。

ソファーの上でマサヤはギターをかき鳴らす。
額の汗は熱唱のためだけではない。
すぐ隣には黒下着姿のリリスが寄り添って微笑んでいるのだ

「素敵よ〜とても癒されるわ」

曲を終え、水を口にするマサヤ。
その額をリリスはタオルで拭く。
体は密着し、マサヤの顔に甘い吐息がかかる。

「すいません、ホントに。」
「うふふ・・でも大変よね、こんなに素晴らしいのにアマチュアなんでしょ?」
「はは・・でも楽しいですし」
「ならいいけど。そうね〜私からひとつアドバイスがあるの。マサヤにたりないもの」
「はぁ・・ぜひぜひ・・お願いします」
「ふふ・・それはね、ダークな部分よ」
「えっ?」
「たとえば、こんな美女に誘われて、いつまでも歌を歌っているようじゃね、ふふ」
「・・はい・・」

ソファーの上で二つの陰が乱れている。
マサヤはギターの代わりに、リリスを抱いている。
リリスはマサヤのズボン越しに激しく腰を動かし、股間を刺激している。
揺れる豊満な乳房にはマサヤの顔が埋まっていた。

「人の心の本質は闇よ・・神様も天使も勘違いしているわ」
「はい・・ああっ」

リリスはマサヤの乳首に舌をはわせた。

「可愛い、あなたも感じるのね、そこ。」

リリスは黒いパンティをずらすと、そのままいきりたつペニスに腰をおろしてゆく

「ああっ・・ああ・・気持ち良いです」

マサヤはうわ言のようにうめく。
ペニスのみならず体中がリリスの膣に吸い込まれる感じだ。

「ねぇ・・マサヤ・・あなたの”光の戦士”の歌のサビって何だったかしら?」

耳元でリリスがささやく。

(♪夢にかけろ〜光の翼で〜闇の心を打ち砕き〜FLYAWAY〜)
(♪the chosen one 神は選ぶ〜光の戦士を〜)

「ははは・・笑えるわね・・残念だけど神様は一足遅かったのかも
光の戦士なんて現れないわ・・勝つのはそう・・闇の心」
「ああぁ・・ああ・・リリスさん?」

リリスはさらに激しく腰を動かす。
マサヤは脳髄に痺れを感じ、視界は闇に落ちた。

「ふふ・・ごちそうさま!・・マサヤくん、いえエンジェルーレッド」

闇の中でリリスの艶やかな笑いが響き渡る。


黒田ライ
都会の闇をかける一匹狼の渡世人である
ダンディで昔カタギだが女には滅法甘い
一見、正義の味方にみえない彼こそ、天が選んだエンジェルブラックなのである。

ここはナイトバー
紫煙と酒の香りが男女の艶めいた会話を包む。

「おい、こら姐さん、ずいぶんな挨拶だな?
ライ兄ィのスーツに酒をぶちまけて素通りかい!?」

ふいにおこった喧騒にバーは騒然とした。
スタッフも手をこまねいている。
ケンカの主は2人の男と1人の女性。
女性は赤いカクテルドレスに身を包んでいる。
まさにそこにバラが咲いたかのような華のある美女である。
これもまたリリスの変わり身の一つである。

対する男達はみるからにヤクザ風である。
わめいているのは坊主のチビ男
リリスがただ不敵に微笑むのを見て、更に図に乗る。

「こら、あやまらねぇか!手ぇついてあやまらねぇか!
こちらをどなたと心得る?
知らないことはあるめぇ、喧嘩400戦無敗の黒田ライ兄貴だぜ!」

と、次の瞬間、その坊主頭に手が伸びる。

「イテェ!」
「いい加減にしねぇか、グズ公!
ふっ、こんな素敵なレディに失礼だろうが
これはよぉ、神様が与えてくれた出会いに決まってらぁ。
なぁ、姐さん?」

ライはタバコを吹かし、ニヒルに笑う。

「ふふ・・お話の分かる方でよかったわ
でも悪魔が与えた出会いかもしれないわ」
「はは・・こりゃますます気に入ったぜ」

ホテルのスイートルーム
ウインドウにははるか下の町のネオンを見下ろせる。

「ふふ・・クリーニングに出して参りましたわ
上がるまでガウンをお召しになって・・」
「おあいにくだが、もう上も脱いじまってな
まどろこしいことは嫌いな性質でな、はは
姐さんもだろ?分かるぜ」
「ふふ・・」

リリスは艶やかに微笑むと肩口からドレスを脱ぎ落とす。
造形美ともよぶべき滑らかで豊満な肢体を露わにした。
そのままメス猫のように、ライにまたがる。
軽くキスを交わした後、重みのある乳房をライの顔にこすりつける。
そのまま乳首を口に含ませた。
一方で、太ももはせわしなく動かし、ライの野太いペニスを刺激する。

「ああ・・いいぜ・・俺の抱いた女の中でも最高の一人だ・・ああ」
「ふふ・・お世辞でも嬉しいわ」
「俺がお世辞をいうように見えるかい?」
「どうかしらね、うふふ。じゃあお互いをもっと知り合いましょうか・・ああ」

リリスはまたがると、いたずらっぽく膣口にライのペニスをこすりつける。
そのままめりこませ、腰を動かし始める。

「ああ・・最高だ・・締まるぜ・・怖いくらいだ・・ああ
なぁ・・姐ちゃんよ・・俺ももっとぜひ知り合いたいぜ
姐ちゃんの狙いはなんだい?黒竜会のオジキの差し金か?それとも苦悶組か?」
「ふふ・・はははは・・私?私は魔界の差し金よ、ルシファー様の下僕
夜魔の女王リリス!!」

瞬間的に恐ろしい締め付けがライを襲う
思わず、ライは体をのけぞる。
だがその姿勢のまま動かなくなる。
視界は底知れぬ闇に落ちた。

「ふふ・・ごちそうさま!・・ライさん、いえエンジェルブラック」

闇の中でリリスの艶やかな笑いが響き渡る。


「ルシファー様、これで男を3人!
残るは非力な女が2人
これを抹殺すればあなた様に敵はございません。」

「ようやった、リリスよ。
だが天使を侮るなかれ。
すべての息の根を止めるまでは容赦はするな」

「はっ。永久の夜を!ルシファー様に栄光あれ!」

しばらくして・・・

路地裏の道をリリスは歩いていた。
リリスの目にはすれ違う人々の闇と光が見える。
どの人もわずかな輝きだけ残し、心を闇に落としている。
汚れなき子供ですらも。

(人の本質は闇。本来は我々の仲間のはず)

ふと、リリスは後ろを振り返る。
おそろしいほどの輝きを背後に感じたからだ。
その刹那、数本の光の矢がリリスに刺さる。

「おのれ!この光、まさか選ばれしものか。」

「リリス、覚悟なさい!」
「そうです。あなたがいるべきはここではありません」

そこには2人の女性がいた。
小柄で利発そうなショートカットは白崎ゆうな
天より選ばれしエンジェルホワイトである
おしとやかで目を潤ませているロングの美少女は桃代あい
天より選ばれしエンジェルピンクである

2人は純白の聖衣を着ており、手にはアローを持っていた。
神託が下り、光の戦士となるべき資格をえているのである。

「おのれ!遅かったか。
ふふ・・だけど構わないわ
あなたたち2人ならこの場で抹殺できるはず
1000年の昔、我々を退けたのは5人の天がつかわした光の戦士
もはやお前らにその力はない!」

リリスは両腕をふりあげる。
とたんに、地面が割れ、無数の影が飛び出す。
「ゆけ!シャドウソルジャー!ホワイトとピンクを殺せ!」

だが、そのとき

「そこまでだ、俺達がいるぜ」

エンジェルレッドことマサヤの声

「いや・・ごめんごめん。えーっと自己紹介まだだっけ」

エンジェルブルーことユウタの声

「まったくだ、ヒーロー様がかたなしだぜ」

エンジェルブラックことライの声

それぞれが聖衣姿で手にはアローを持っている。

「馬鹿な!なぜ・・私がこいつらの魂を闇に落としたのに・・」

うろたえるリリス。

「リリス・・お聞きなさい。
光は闇より強いのです」

落ち着いたそれでいて威厳のある声が響く。
5人の戦士の後ろに光輝く天使がいた。
まばゆいばかりの金髪の幼子である

「私はこの者たちに神託を与えました。
お前達を再び闇に閉じ込めるため
人々の心に光の輝きをとりもどすために」

「ふん、遅いじゃないの!こっちは危機一髪だったんだからね」

ゆうなが口を尖らせる。

「まぁまぁゆうなさん、こうしてみなさんそろったわけですし」

あいがそれをなだめる。

「そうよ・・私達が天使の導きでマサヤと、ユウタと、ライの
ところまで駆けつけて介抱したんだから。
私達が順番にこーやってこーやって。
まぁ、1000年前からいる年増おばさんの体より
私達2人のほうがずーといいってことよね」
「いや・・もうその話は・・恥ずかしいです」

あいは顔を赤らめる

「その節はありがとな、いやなんとお礼をいあったらいいか」とマサヤ

「これからもよろしくお願いするね♪お姉さんたち」とユウタ

「やれやれつくづく女は怖いぜ」とライ

憤怒に顔をゆがめるリリス
獣のような咆哮をあげると
地の底よりあふれた闇に身を包む。

次の瞬間、そこにはさんざん男はたぶらかせた美女はいなかった
いるのは全身を蛇のうろこでおおわれた、両翼の口にさけた悪魔が一匹

「死ね・・エンジェラー!」

「さぁともかくおしゃべりは後だ。
今はあいつを倒そう。
そして光の力で闇の進行をくいとめるんだ
いくぞ、みんな」

マサヤの声に皆が胸元にかけた十字架を握り締める。

「変身!光翼戦隊エンジェラー!!」

光と闇との1000年のときを経た戦いが今始まった・・・






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