シチュエーション
「ねえ、トシ、あんた12歳以下の女の子にしか興味無いって聞いたけど本当・・・?」 恐る恐る、といった様子で少女が少年に尋ねた。少女の名は愛理。尋ねられた少年の名は利久。二人は幼馴染である。 「なんだよいきなり?まあ、本当だけどさ。」 と、少年は事も無げに答える。少女はなんとも言えぬ表情で 「はあ、そうですか・・・」 とだけ答える。 幼馴染とはどちらか一方が相手方に恋愛感情を抱くことも多いが、この二人もその例に漏れていない。愛理は利久に恋心を抱いている。 「まったく・・・我ながらなんでこんなの好きになっちゃったんだろ?」 と愛理は心の中で呟く。たしかに、一般人はこの発言を聞けばドン引きはすれど恋心はまず抱かないであろう。 しかし、幼馴染である愛理は利久がどのような人間かをよく知っていた。 彼は顔立ちも整っており、性格も頭も良い。ロリコンであるということをのぞけば非の打ちどころがない。愛理も幼いころから彼には何度も助けられてきており、いつしか彼女の中で彼はただの近所に住む男の子から頼れる思い人となっていた。 その思いを長年かかえていた愛理だったが、いよいよ以て抑えきれなくなりついに思いをぶつけることにした。 そのために探りを入れてみたのだが、結果はご覧の通り。こうまで断言されてしまっては望みはないのではないか?愛理はそんな気持ちで何日も悩みながら過ごしていた。 そして、ある日の放課後。近所に住む二人はいつものように一緒に帰っていた。もう少しで互いの家に着く、というところで突風が吹いた。 「きゃあ!?」 っという声とともに愛理のスカートがめくれ上がり、水色の下着に包まれた高校生としては標準的な大きさのヒップがあらわになる。 愛理は反射的に辺りを見回した。幸い、周囲に人影はなく、誰にも見られてはいないようだ。・・・一人を除いては。 「ねえ、トシ。見た・・・?」 愛理が尋ねる。利久はそっぽを向きながら 「み、見てねえよ。てか、見たとしても熟女のパンツなんかで興奮するかよw」 とだけ言い、 「それじゃ、俺はこっちだから」 とそそくさと立ち去ってしまった。 その夜、愛理はいつものように悩んでいた。 「どうすれば興味持ってもらえるかな・・・。」 必死に悩んでも思いつかない。と、その時ふと今日の事が脳裏に蘇った。 「そういえば、あの時トシの様子少しおかしかったな・・・。やっぱり見られてたんだ。恥ずかしい。でも、トシって小学生にしか興味無いんじゃ・・・?それなら動揺するはずないし、まさか・・・よし、試してみよう!これで駄目ならきっぱり諦めよう。」 愛理は決心した。 そして週末。 「トシ、明日ヒマ?ヒマだったらちょっと家に遊びに来てバイオ5の攻略手伝ってよ。わからないところあるの。」 と、愛理は利久を家に誘った。 「ん?構わねえよ。任せとけ!」 幼馴染兼ゲーマー仲間の誘いに快く応える利久。 「ありがとう!じゃあ、明日適当な時間に私の家まで来て。」 愛理は嬉しそうに言った。 翌日、二人は愛理の部屋でゲームをしていた。そして、一区切りついたので休憩に入る。 「ふう、疲れたね。」 愛理はそう言いながら足を崩した。その瞬間 「!?」 利久の目は乱れたスカートから一瞬だけピンクの下着がのぞいたのを利久は見逃さなかった。 「そ、そうだな」 利久は努めて冷静に答える。 「休憩しよっか。ジュースとってくるね。」 そういって愛理は部屋を出る。 「ピンク・・・か。馬鹿!何考えてんだ!」 一人になった利久は先ほどの光景をふと思い返し、必死に打ち払おうとする。 ここまででわかる通り、実は、彼は小学生より上に興味がないわけではない。それは思春期にありがちなポーズ、いわば中二病の変形のようなものである。 (冷静になれ俺。あんまり興奮してるとバレるぞ。そうしたらキャラが崩壊する・・・。) そう言い聞かせ、なんとか自分を落ち着かせる。そこに、 「おまたせー」 と愛理が戻ってきた。 「はい、ジュース」 愛理が利久にジュースを渡す 「おう。さんきゅ・・・!!?」 ジュースを受け取ろうと愛理の方に目を向けた利久の目に飛び込んできたもの。それは前かがみになったことによりあらわになった愛理の胸元であった。 パンツとお揃いのピンクのブラ、標準的な大きさのながら張りのある胸、そして、その先にあるピンクの突起。健康な高校生の男子がこれを見て耐えられるはずがない。 パンチラまでは我慢した利久の局部はついにビンビンになってしまった。 一瞬釘づけになるも我に返る利久。 (ば、馬鹿!いつまで見てるんだ!バレたらどうする。) 理性を総動員して魅惑のふくらみから目を逸らす。 愛理はそんな葛藤には全く気付かぬ様子で 「お盆片づけてきたら続きしよっか。ちょっと待ってて。」 と言って再び部屋を後にする。 「トシのアソコ、大きくなってたな・・・。」 愛理は片づけをしながら先ほどの光景を思い返し、赤面していた。 自分が前かがみになった瞬間、少年の股間には確かにテントが張っていた。そう。利久の精神を揺さぶった愛理の行動の数々、これらは全てわざとであった。愛理は利久が小学生以外にも興奮することを身を以て試したのである。 「トシ、小学生じゃなくても興奮するんだ・・・。でも、まだ意地張ってるみたい。体の方はわかりやすく反応してくれてるみたいだからもうひと押すればもうちょっと素直になってくれるかな?」 そう思い、利久を堕とすための最後の準備を始める。 一方、利久は悩んでいた。先ほどの光景が目に焼き付いて離れず、愛理の部屋の良い匂いも相まって股間が収まらない。 (何度も来てる部屋なのにどうして今日はこんなに落ち着かないんだ?このままじゃ挙動不審で愛理に興奮してることがバレちまう。急用が出来たって言って帰ろう) そう決めた瞬間だった。むにゅっ!いきなり背中に柔らかい感触が伝わる。利久が驚いて振り返ると、そこには愛理の姿が。 「い、いきなり何すんだよ!?」 利久が驚いて尋ねる。 「興奮したw?」 悪戯っぽい笑みを浮かべながら愛理が尋ねる。 「そ、そんなはずないだろ!」 利久は真っ赤になって否定するが、もはや誰がどう見ても興奮していないようには見えない。 「ふーん・・・。じゃあ、これ何w?」 そういって愛理は利久の股間のテントに手を伸ばし、支柱を優しくつかむ。 「ううっ!?そ、それは・・その・・・」 利久は必死に言い訳をしようとするが、言葉が出てこない。頭の中はめちゃくちゃで心臓も早鐘を打っている。 「トシが私に興奮してくれるなんて意外だなぁ。小学生以外にも興味あったんだw。貴重な秘密を知れたなー。」 愛理は嬉しそうに言い、 「トシの秘密知っちゃったから、私の秘密も教えてあげるよ。」 こう続ける。 「私ね、トシのこと好きなの。ずっとずっと前から。」 その言葉を聞き、利久は驚愕する。愛理はそれに構わず続ける。 「でもね、トシったら小学生にしか興味無いっていうから正直諦めかけてたんだ。だけど、トシ、この間一緒に帰ってるときに私のスカートがめくれた時、明らかに動揺してたよね?」 「私、それを見てトシったらもしかして小学生以外にも興味あるんじゃないかって思ったの。それで、家に呼んで試してみたの。結果は・・・ね?」 「トシ、私が足崩した時にパンツ見てたよね。ジュース持ってきたときも胸見てたし。で、ここをこんなにしちゃって・・・。あ、別に怒ってないよ?むしろ、トシが私に興奮してくれて嬉しいんだ。・・・ねえ、トシ、私と付き合ってくれる?」 利久はもはや何が何だか分からず、答えに詰まった。すると、背中に再び柔らかい感触が押しつけられ股間に甘い刺激が走る。 「ねえ、どうなの?トシ。」 見ると、愛理のしなやかな手がズボンの上から優しく股間を揉みしだいている。 「あ、そうそう。今私ノーブラなんだよ。トシが素直になってくれるようにわざわざ外してきたんだ。」 それを聞いた瞬間利久の理性はぶっ飛んだ。 「つ、付き合う!付き合うからもう・・・!」 その言葉を聞き、愛理は嬉しそうに笑った。 数日後、利久と愛理は正式なカップルとなった。あそこまでされたらやっぱり無しというわけには行かなかったのはもちろんだが。 利久の方も元々愛理に対して愛情ではないとはいえ好意は抱いており、付き合うこと自体にそれほど抵抗はなかったのである。しかしながら、付き合い始めたきっかけがきっかけなだけにある問題点があった。 愛理の家での体験があまりにも強烈だったため、利久はMになってしまったのである。しかしながら、二人ともそんなことは気にしない。今日も利久は愛理に主導権を握られながらも楽しんでいる。 SS一覧に戻る メインページに戻る |