蛮族さんをゾンビにしてみたら
シチュエーション


妖術師の青年。
彼は、見聞を広めるべく旅をしていた。

「おいおい、冗談だろ?」

彼が次に立ち寄るつもりだった蛮族の村。
そこで暴れ狂うドラゴンゾンビ、横たわる人々の屍、
傷つきながらも一人戦う蛮族の娘を彼は見た。
娘は、手斧で竜の前足を叩き切る。
しかし直後、竜は腐敗のブレスを彼女に浴びせる。

「くそ。」

妖術師の青年は走り、
妖術で竜の手前に爆発を起こし、
蛮族の娘を拾い抱え、
そして距離を置いた岩陰に潜んだ。

「おい、しっかりしろ。」
「降ろしてくれ。
奴を、奴を倒さねば…」

蛮族の娘は青年の袖を引っ張るが、その手はすぐに下がる。
彼女が受けた多くの傷と、竜のブレスによる腐敗は完全に致命傷だった。

「すまない、皆の敵、討てそうにない…」

その言葉と、少しの涙とともに蛮族の娘は死んだ。

「やらんわけには、いかんわな。
行儀ようはできんけど勘弁してや。」

そう言うと青年は、蛮族の娘の屍に妖術をかける。
すると娘はゾンビとなり、ゆらりと立ち上がる。

「竜の正面は、任せた。」

ゾンビとなった蛮族の娘がこくりと頷くと、
青年は竜の背後に回り込むべく走り出す。

「あの子、相当なやり手だったんだな。」

妖術師の青年は蛮族の娘と竜の戦いに思わずつぶやく。
そして、力をためて作り出した強力な魔法の矢で竜の足を二本吹き飛ばす。
竜が体勢を崩しているその隙に、蛮族の娘が残された最後の足をきり飛ばした。

「あとは、動けなくなるまで打ち込むまでよ。」

青年は、衝撃波を竜の胴体に叩き込み続ける。
しかしただでは倒れぬドラゴンゾンビ。
生きている竜では不可能な背後にいる青年目掛け首を伸ばし、
腐敗のブレスを吐かんとする。
しかしその伸び切った首は、蛮族の娘に両断される。
そしてしばらく、ドラゴンゾンビは粉々に砕かれ、完全に停止した。

「すまねえな、この程度のことしかできんで。」

妖術師の青年は、蛮族の娘に近づき、そうつぶやいた。

「いや、皆の敵討てた。感謝する。」
「そう言ってくれると嬉し、ってえええええー。」

自らが、知恵なきゾンビにした蛮族の娘から
返事が来たことに仰天した青年は思わず大きく声を出した。

「異邦の呪師よ、勝利の悦びを交わしてくれまいか。」

蛮族の娘は笑みを浮かべ、
竜のブレスでボロボロになった腰巻をほどく。

「えええええ、ああ………
ふー、いいぜ。」

目をつむり、驚きを収めた青年も笑みを浮かべ答えた。

妖術師の青年の上に、蛮族の娘がまたがる。

「はじめようか。」
「おう。」

青年のイチモツは、娘の秘所に根元まで吸い込まれていく。
そして青年のそれに、まだ人の温かみを残しているが腐敗している肉と、
ぬるりとした液体がからみつく。

「痛くはないか?」
「ん、痛みはまったくない。」

青年の問いに感じながら答える娘。

「そいつは、ひょっとすると…」
「いや、今はただ、悦びだけを感じ合おう。」
「ん、ああ、そうだな。」

首を振り、笑う娘に青年も笑みで返す。
そして、娘の上下運動は加速してゆく。

「いくぜ。」

青年は娘を抱き寄せ、そうつぶやき、精を放った。


二人は行為を終え、村人たちの埋葬をし始める。
その中で妖術師の青年は、蛮族の娘に事情を話した。

「…というわけだ。あれを倒すとはいえすまんことをしたな。」
「いや、おまえには感謝している。
おかげで奴が倒れるのを見ることができた。
ところで、おまえの旅に、私を連れて行ってくれまいか。」
「ああ、いいぜ。
あんたの故郷になってやるよ」

青年は、そう言って娘を強く抱き寄せる。

「感謝、する…」

そして娘も、青年を強く抱きしめた。






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