ハーフパンツ破れてますよー
シチュエーション


「先輩」

可愛らしい声が後ろから聞こえるので振り返る。
笑顔で、笑顔で……

「なんだい、ニコッ」
「先輩、ハーフパンツ破れてますよー。そんなにパンツを見せびらかしたいんですか、気持ち悪いですよ」
「……」

何が起きたのか、分からない。
とりあえず尻の辺りをまさぐる。

サッ、サッ。

「うわ、まじかよ。ありがとう、それと気持ち悪くてごめんね」

恥ずかし過ぎて立ち去ろうとした時。

クイッ、クイッ、クイッ。

「そのまま教室行ったら、先輩面白い事になりますよ。私、ソーイングセット持ってるのでその汗臭いパンツを10000円で縫ってあげますよ。」
「え、いいの。って、10000円とか高!」

10000円とかしまむらで服たくさん買えるじゃねえかよ。

「ビンボーさんなんですね、わかりました。1000円に条件つきでまけてあげます」
「マジで!」

即答する俺。

「はい、マジです。とりあえずそっちの旧校舎のトイレ前にある水飲み場で待ってて下さい」
「分かった!」

条件すら聞かず旧校舎に向かった事を後に俺は後悔する事になる……






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