オナクラ
シチュエーション


オナクラという風俗がある。
女の子にオナニーを見てもらうだけのライトな風俗で、それゆえに若くかわいい子が集まりやすいし、俺のような貧乏人には料金的に優しい。
俺はバイト先からもらった一万円がはいった茶封筒を握りしめて風俗街に向かっていた。
会社にクビをきられ再就職もままならぬままバイトで食いつなぐ俺にはこんな出費をしている余裕はないはずだが、性欲がもはや限界だったのだ。

俺は学生時代は真面目だったが人付き合いが苦手で、女性経験は皆無だった。
社会にさえでればこの勤勉さは評価されるはず、そう思っていたのに、張られたのは頭のカタいクズというレッテル、そして無駄に年をくった俺はゴミのように会社に捨てられた
それも新入社員向けの説明会の日にだ。
若く希望に満ち溢れた彼らの横をオズオズと通り過ぎ無様に退社する。
不思議そうな目を向けてくる奴が大多数だったが、彼らの中でも一際輝いて見える(クズの俺が言うのもなんだが有能な人間は一目で分かるものだ)女が心得ているような顔でニヤリと俺を見て笑った。
一瞬で自分の顔が赤くなるのが分かった。急いでオフィスを立ち去りエレベーターに乗り込んだ。
1階のボタンを押す手が屈辱にぶるぶると震えていた。

それから俺はバイトを探した。だがこの年のおっさんを雇ってくれるところなど殆どなかった
いったい今まで俺は何をしてきたんだろう。ろくに遊びも知らぬまま、無駄に年ばかり重ねてきただけだ
面接帰りに楽しげな若いカップルを見るたびに胸がしめつけられた

ようやくバイトが見つかった。工場での単純作業のバイトだ。
多少にきつい作業もあるが、久しぶりに体を動かして爽快な気分だった
昼休み、食事をとる用の控え室に案内された。そこは事務所の一角で俺たちバイトは冷たいフローリングに直に座ってコンビニの弁当をそこに広げた。
横ではOLがスリッパばきで椅子に座って弁当を食べていた。もうすっかりプライドを打ち砕かれていた俺にはこんな仕打ちはなんでもなかった。
俺は彼女たちの脚のラインを凝視しながら飯をかきこんだ。若い女の脚。こんな工場の女の脚ですら俺は一生触れられずに終わるのだろうと思いながら
しばらく見ているとOLの一人が立ち上がり、俺の方に歩いてきた。
見ていたのを気づかれたか!と俺は焦った。彼女は俺の前で歩みをとめるとつま先でちょんちょん俺の腹を小突いた。
俺がおそるおそる目を上げると、彼女が俺の背面の何かを指さしていた。視線を向けるとそこには女子トイレのマークがあった
トイレに行くのに俺が邪魔だったのだ。俺はすみませんと言って、のけると彼女は目も合わせずにトイレに入っていった
彼女のスカートから糸クズが俺の冷たくなったご飯の上にひらっと落ちた
俺は震えた。だがそれは以前、会社のエレベーターで感じた感覚とは違うものだった
見下される快楽にうち震えていたのだ
俺は彼女にとって口をきくにも値しない、つま先で小突けば十分な男
そんな俺に彼女がくださった糸クズ
俺は残りの飯を急いでかきこんだ
終業時、再び事務所で彼女に給料をもらうまで俺は口内で糸をなめ続けていた

「結城さん…結城さんっハアハアハアハア」

狭いアパートに帰ると、俺は即ズボンをずり下げ、久しぶりにオナニーをした。今まで鬱々としていて気乗りしなかったため、ずいぶんたまっていた
給料を受けとる時、彼女の胸元のネームプレートをチェックした。「結城」俺に糸クズをくださった女性の名前
そう卑屈に考えだすと給料袋の彼女のもっていた部分や小突かれたわき腹すら愛おしく思えてくる
結局三回もオナニーをしてさすがに疲れ果てて寝た

次の日、午前の仕事中ずっと結城さんのことで頭がいっぱいだった。
そして昼休み、事務所で昼食をとる結城さんを視姦する
スラリと伸びた脚、つつましい胸、今風の少し濃いめのアイメイクと明るい茶色の髪
俺はそんな彼女とは口をきくことすら釣り合わないゴミクズ
そんな卑屈に歪んだ劣情を抱えながら年下のOLに過ぎない彼女を俺は心の支えのように敬い続けた
仕事がきついときも彼女のデスクワークとの落差を思って快感に震えた。
そうして続けているうちに、いつしか俺はもうバイトの古株のようになってしまっていた
結城さんは俺の顔を覚えてくれて、挨拶すらしてくれるようになった。そんな些細なことにすら俺は狂喜したが、
自分がすっかりこの生活に馴染んでしまっていることに慄然とした
以前はバイト探しをしつつ調べていた再就職先。最近では頭にすらのぼらなくなってきていた。

まずい!

そう気づいたのは結城さんを待ち伏せし帰宅中の彼女を尾行している時だった
俺は、フリーターどころか犯罪者にまで落ちつつあった

なんとか結城さんのことは忘れないと…そして性処理をしなくてはならない
しかしすっかり歪んだ性癖を満たすすべなどなかなか思いつかなかった
女の子にひたすら軽蔑されたい見下されたい。いっそ露出でもしてしまおうかとすら思った
そんなとき見つけたのがオナクラだった。値段もギリギリなんとかなる範囲だ
こうして俺は店にむかった。
一番安いコースに決めレンタルルームにむかった。
女の子がくる前に我慢できなくなった俺は服を脱いで全裸でまっていた
トントンとドアがノックされる。俺は全裸のままノブをまわして女の子をむかえた

「うっわー…」

ギャル風のすらっとした女の子は俺を見るなりそういった

「え〜〜〜…」

ルームの中にはいりつつ俺を舐めまわすように見ながら呆れたような声をだす

「あっ…あの…」

視線にいたたまれなくなって話かけた

「なに?ヘンタイさん」
「あっ…あの…」

いきなりヘンタイと言われてペニスがピクリと反応した。彼女に見られただろうか

「あの…自分は…軽蔑されたいというか…その…見下されたいというか…」
「大丈夫。十分見下してますよ〜」

しれっと言われペニスははやくも完全に勃起してしまった
彼女は俺の膨らんだペニスをじとっと見下ろし

「さっさとぬいたら?」

といった
俺ははいっと答えおずおずと手をペニスにのばした

「ハアッハア!」

少し手を動かしただけなのにもういきそうになってしまった

「すみませんっ、もうっ」
「ええ〜早すぎんだろ〜、だめ、両手乳首だな。」

言われるがままに両手を乳首にあてがい刺激した。年下のそれも初対面の女の子に、見せるにはあまりにも無様な姿だ

「おじさ〜ん、なんかたれてるよ〜」

手を放したペニスからだらしなく先走り汁が糸をひいている。

「ほんと、キモいねー、マジでいやになってきたんだけど。」
「す…すみません…」

罵られまたペニスがピクリと頭をもたげた

「おじさん、仕事は〜?」

一つだけ用意されている椅子に腰を下ろして脚を組み彼女は聞いた。前かがみになって胸の谷間が見える
こんなきれいな子の谷間を眺めることができるなんて!

「バイト…です」
「バイトォ!wえ、ちゃんと働いてないの?」
「はい…」
「え〜…おっさんいくつ…?」
「XX才です…」
「うわ〜終わってるね、奥さんとかは?なんつってるの?」
「あの…奥さんとかは…いないんだ、俺童貞だから」
「……ぷっ…あっごめん」

その時彼女は俺を素で笑った。すぐごめんとごまかしたのがいい証拠だ。
風俗で働いているからにはしがないオッサンもしょうもない変態も見慣れているだろう
ヘンタイと罵ったりしたのは若干演技もはいっていたはずだ
でも今の笑いは、俺のみじめさがおかしくてしょうがないという笑い
こんな所に裸を見せにくる男の中でも最低の質の俺をバカにしきった笑いだった

その後、彼女は

「お前なんか一生セックスできないんだろうな」

とか

「さっきから谷間と股間みすぎ、きっも!」

などときつくバカにしてくれたが
さっきの一瞬見せた笑顔ほど俺の心をえぐるものはなかった。
思わず俺をバカにした時の彼女の顔は無邪気で、あどけなくて、大人びたメイクと出で立ちでもまだ彼女が19であることをはっきりしめしていた
なんてかわいいんだろうと、バカにされている俺が思ってしまうくらいに

彼女のお許しがでて射精をし、俺は備え付けのティッシュで床にたらした精液をふきとった

素に戻った彼女は、

「さっきのってさ…マジ?」
「もしかして、リストラ?」
「ごめん、言い方きつかった?」

と同情混じりに色々と聞いてくる

ああ…本当に、いい子だ。俺は素直にそれに答える。歪んでいた心がほぐされた気がする。
別れ際に彼女は俺の頭をぽんぽんとなでて

「再就職がんばるんだよ〜?」

と言って笑った。

「うん、ありがとうね。おじさん頑張るよ」

来週のバイトは休みにした、俺は彼女の笑顔を支えにしもう一度やり直す






SS一覧に戻る
メインページに戻る

各作品の著作権は執筆者に属します。
エロパロ&文章創作板まとめモバイル
花よりエロパロ