百瀬紅音様の肉奴隷:『兄』百瀬孝之
シチュエーション


隣室のドアが開く…
部屋前の廊下を足音が通り過ぎる…

階段を下りる音が微かに響く…
…1分…2分…“よし。”

“カチャリ”
最小限の音で自室の鍵を解く…

靴下を履いていれば足音は消せる。廊下の溝に沿うように足を乗せ、摺り足の様に廊下を進む…

階段を降りる。
自分の体重で軋まないよう、手摺りに身を預けながら一歩一歩静かに一階まで降りていく…

廊下を進む度、ボリュームを増す激しいシャワー音…
浴室の引き戸…磨り硝子の小窓から蛍光灯の光が漏れる…

1ミリ…2ミリ…少しずつ引き戸を開く…バスルームから漏れる僅かな湯気と、女子中学生の甘酸っぱい残り香を微かに感じた。グレーのスゥエットを履いた自分の股間が徐々に膨らんでいくのが判る。

洗濯籠に投げ込まれた衣服の一番上…くるくるっと小さく丸まり、光沢を纏った純白のショーツが無造作に乗っている。

シャワー音はまだ続いている。
…彼女が頭髪や身体を洗い、浴槽に浸かるまでの僅かな時間しか猶予はない。

…ショーツを手に取る。…温かい。

“ほんの数分前に妹の『紅音』が脱いだ下着っ”……顔に近づける。

“…ばふぅっ”
鼻と口に軽く押し当てる。…まだ温かい。
“…っすぅぅぅー”
鼻からゆっくり、そして大きく息を吸い込むと、つんと鼻孔を刺激する牝特有の匂いが脳内までをも支配する。既にペニスは完全に勃起していた。

“…っすぅぅぅー、…んはぁぁっ”
繰り返し息を吸っては吐く。何度も何度も性器部分に付着した匂いを悦しみ…痛い程怒張したペニスの先端は、スゥエットに滲んだ先走りの染みをみるみる拡げていった。

“……っはあぁっ…紅…音ぇっ…”

心の中で呟いてみる。
気が遠くなる程興奮しているのが自分で判る。
眼を閉じる。
窮屈になったペニスを解放してやるかのように前をずらす。血管が浮き、反り返ったものが露わになる。

“…もし赦されるなら、妹の制服スカートに頭を潜り込ませ、パンティを穿いた下半身に顔を埋め、心ゆくまで匂いを嗅いでみたい…”

“…ルーズソックスを履いた小さい足の裏で思う存分顔を踏まれ、直接に蒸れた匂いを嗅ぎながら妹の全身を下から見上げてみたい…”

“…短いスカートから覗く、ムチムチしたはちきれんばかりの両太腿で締め付けられたい。首も、胴も、そしてペニスも…”

“…弾力のある、ぷりんっとした尻に、そして柔らかい恥丘に顔面を敷かれたらどんなに幸せか…”


『…っはあぅ紅音ぇっ』

…シャワー音は相変わらず続いている。
磨り硝子を模したFRP製のバスルームの扉、もうもうとした湯気の中には妹紅音がいる…

気をつけなければならない。
小声ながら妹の名を口に出してしまった。しかしその無意識の事実を確認し、異常に興奮してしまう自分がいた。…もし妹に聴かれてしまい、バスルームの扉が開いた瞬間、全てが終わる…

実の兄が脱衣場に侵入し、入浴中の妹の下着の匂いを嗅ぎ自慰行為をしているのだ…
間違いなく実妹には軽蔑されるだろう。
両親に言い付けられるのも覚悟しなければならない。叱責程度で済む問題ではない…そんな事は重々承知だ。だからこそ細心の注意を払っている。

…シャワー音が響いている。

妹紅音を対象にした禁断の自慰行為は今に始まった事ではない…小学校高学年に差し掛かった頃から、妹の体が女性的なまるみを帯び、胸に膨らみを持ち始めるに従い、兄孝之は“異性”として意識し始める。
小、中、高と学校生活では異性との交流も全くなく心を開ける友人も殆どいない…勉強もスポーツも芸術的な才能もなく、遊びにおいてさえ仲間に加われた試しがない。

叱責されれば萎縮してしまうし憐れむ目線もそれはそれで痛い。人間関係が苦手だ。底辺の高校に何とか滑り込めたはいいが、もう何ヶ月も欠席している。

中学生の時も毎日いじめられていた。
…しかし入学したばかりの妹紅音は、そんな情けない兄に見て見ぬふりをし優しく接してくれた。家での紅音は、そんな学校での事をおくびにも出さず“お兄ちゃんお兄ちゃん”と立ててくれた。
だから中学生時代は何とか学校に行けた。

孝之は、そんな優しい紅音を“異性”として好きになった。

いつも底抜けに明るく、社交的で勉強、スポーツもそこそこでき、毎日友人や彼氏と頻繁に交遊する…流行に敏感でルックスも良く、先輩にも後輩にも好かれる紅音のような人間に生まれたかった。

“蔑まれてもいい…紅音に憐れみの目で視られたくない。ダメな兄と罵っても構わない。ありのままの男として…こんな情けない兄だけど…心も体も愛されたい。身も心も委ね、紅音に支配され生きたい…”

性経験のない歪んだ願望と、妹の生下着に溜まる女臭にまみれながら勃起したペニスに柔らかく手を添え、ゆっくり扱いていく。鈴口から透明の液が糸を引き垂直に垂れる。

『…っふはあっ…んがぁっ…ふすぅっ、紅音ぇっ、ふはぁ、紅音ぇぇっ…ぅはあううっ』



『はーいw』
(…バタァーンッ!)


『…!?……………ッッ!!!!』



『…くすっ』


『………………………。』


時間が止まった。
相変わらずシャワー音は響いたままだ。
孝之は無言のまま脚が竦んだ。
“はーい”という聴き慣れた妹の明るい声とともにけたたましく開いたのは…紅音がいる筈の湯気籠もるバスルームの扉ではなく、、孝之の背後の戸…先程侵入した脱衣場の引き戸であった。

制服姿の妹、紅音が含み笑いで凝視している…

くしゃっと丸まった妹の白いショーツを鼻と口に宛て、限界に勃起した男性器を剥き出し、中腰でそれを握る兄を、くりっとした瞳を見開き観察している…

“…終わった。”

孝之は絶望し目の前が暗転した。
一度や二度ではない。妹の下着や靴下、制服などを自室に持ち込み自慰に耽っていた時点で止めればよかった。

“妹の傍らで…”“妹が脱いだばかりの下着の温もりと匂い…”
スリルと背徳的快感を求めた末の最悪の結末であった。

いつかはバレる…薄々は感じていたものの、遂にその時が来た。
“身から出た錆”と言われればそれまでだが、孝之はこの世から消えてしまいたい気持ちに駆られた。


『みーつぅけたっ♪』


くすりと嗤いながら上から下まで舐めるような視線を浴びせ、ゆっくり兄に近付いていく紅音。


『…っ、…え?、ぅあ、うあ…』

(…ガチャリ)

パニック状態の孝之が慌ててスゥエットを引き上げて後退り、シャワー音と湯気が立ち込めるバスルームの扉を開ける。

…もうもうと湯煙が脱衣場を包む。勿論、無人のバスルームだった。床のタイルに向かい勢いよくシャワーのお湯が放たれたままになっていただけだった。

孝之が振り返ると制服姿の紅音がぴたりと背後に寄り添っていた。思わず目を逸らすと意地悪く顔を覗き込んでくる…羞恥で顔から火が出る程熱くなった。

湯気が晴れてくる。
軽蔑と興味と嗜虐心が混在したような表情がはっきり見て取れる。目が泳ぐ孝之に対し、小首を傾げわざと視線を逸らさずに問いかける。

『んん? なぁにキョドってるのかなあ?w お・にぃ・ちゃんっ♪ くすくすっ』

『…え、あ、…お、おまえこそ何で…』

『は?w わたし名前呼ばれたから来ただけなんすけどぉw 呼んでたじゃん“紅音ぇー”ってw お呼びでしょうかぁ、お兄さまっ? きゃははっw』

あからさまに小馬鹿にした口調で、肝心な事には一切触れず孝之の心を弄ぶ紅音。

心臓の高鳴りが止まらない。
そして…こんな状況に陥りながらペニスの脈動が少しも治まらない自分に驚いた。


紅音が鼻と鼻が触れそうな程の至近距離で顔を寄せ、微笑みながら孝之の答えを待っている…

問答無用の叱責が浴びせられる事を予想していた孝之は、良い意味で肩透かしを食った。

“妹なら…兄想いの紅音なら…醜態を晒したダメな兄を軽蔑しつつも…全てを理解した上でおれの苦しい言い訳を聞き、赦してくれるかもしれない…”

孝之は僅かな期待に掛けた

『…いや、あの…シャワー出っぱなしだから止めようと…ついでに風呂入っ…』

『へーっ、そーなんだぁ? さっすが、お兄ちゃあん♪ …おっちょこちょいの紅音がー、シャワー出しっぱにしたりするからー、脱衣場で見張っててくれてたんだね…
   ………“毎日”妹のパンツでおなにーしながらっw』


『…こぉの嘘つきぃw』

『…………………ぅぅ、、』

被せてきた妹の言葉により、兄の淡い期待は脆くも崩れた。
孝之の甘い打算の言い逃れは、言葉が終わらないうちに鋭利な刃となって自らに返ってきた。
“毎日”と紅音は言った。知っていたのだ…実の妹を性的な目で見ている兄のことを…血の繋がった女子中学生の下着で、禁断の自慰行為を貪る恥ずかしい兄のことも…

『…ごめんね、お兄ちゃん♪ 紅音、試したのぉ。もしお兄ちゃんがさっきー、ソッコーで非を認めて土下座してくれてたらー…紅音とお兄ちゃんだけの秘密にしてあげようかなって…』

『…紅音の制服を精液でべーったり汚したりー、ルーズをおちんちんに巻きつけておなにーする変態さんだってこともー…勝手に入った紅音のお部屋のベッドでー…』

『……ご、ごめんっ!…紅音っ…お、おれ、ほんっとに謝るからっ!』

紅音の言葉を遮り、孝之が床に手を付き赦し乞いをする。必死に土下座した後、上目遣いで紅音を見上げた。

…ほんの僅かにスカートの中が見えた。多分紅音はノーパンだった。“…やはりアレは紅音の脱ぎたてっ”…そんな思いがよぎっただけで孝之の膨らみは反応し、硬さを増した…

『はあぁ?…もう・カ・ン・ッ・ペ・キ・に遅いんですけどぉw …くすくすっ、ほー……っらぁ…』

紅音が悪戯ぽく笑い、孝之の顔面をルーズを履いた足裏で上から下にすーっと撫でる。

夢にまで見た…妹の生足を包む靴下の感触、温もり、蒸れた匂い…神々しい下からのアングル、ムチムチした褐色の太腿。鳥肌が立つ程のめくるめく興奮が襲った…

『………っ…っはぁぁぁッ、、ふぅぅ…んっ』

『ふふっ』

足裏は孝之の顔面をゆっくりニ往復し、首、胸、腹を通過し、徐々に下半身へかう…

『…やあだあwヘンなお声出しちゃってぇw 紅音、まだなーんにもしてないんだけどなー…ただお兄ちゃんのお顔をー、足で撫でただけなんですけどぉw……ほーぉ…っらぁ、くすくすっ』

孝之の下半身めがけゆっくり這っていく紅音の足裏が、親指をぐにぐにと蠢かせながら、くっきりとしたペニスの形状で膨らむスゥエットの先端に差し掛かる…、

(…ぴたっ)
『……っはぁぁぁー…ぅぅん……あぁ…』

『ふふっ…ダーメっ♪ きゃははっw』

…先端に触れるか触れないかの至近で紅音の親指が静止すると、お預けを与えるようにゆっくりと引き返し、再び孝之の鼻先に向かって這い上がる。

こそばゆい快感と落胆が入り混じった声が洩れる。しかし再び紅音の蒸れ臭が近付いて来ると、先端にできたスゥエットの染みは更に拡大し、恥知らずに大きく脈打ち跳ねさせた。

『でもぉ…確かロリコンでフェチな変態さんってー…女子中学生の蒸れた足の匂いとかー、パンツの匂い嗅いただけでー、興奮しちゃう性癖なんだよねえ??』

『…ん…ぶはぁっ…はああぁ…ぅうん…えあ』

ルーズソックスを履いた紅音の足裏が、今度は念入りに孝之の顔面を幾度も往復する。
少女特有の甘酸っぱい刺激臭を擦り込むように、小さな五本の足指を孝之の皮膚にめり込ませ、念入りにこね繰り回す。


『お兄ちゃんもそうなんだー、血の繋がった妹として、かなーりショックなんですけどぉw』

『…んふぁっ…がぁ…ち、違っ……あぁッ!!!』

紅音の足裏が孝之の顔から離れるや、不意に散々焦らした股間に移行する。…しかし肝心な部分にはわざと触れず、浮き出たペニスの輪郭をなぞるようにさわさわと親指を沿わせていく…

『“違う”?w だってー、実の妹にルーズで足蹴にされてー、がまん汁どばどば滲ませてー、はぁはぁ喘いでいるのが何よりの証拠じゃなーいw …うふ♪こぉの、変・っ・態・ロ・リ・コンっ♪』

『…っはぁぁぁ、ふはあぁ、んうぅ…ぅああっ』

『くすくすっ、焦れったいでしょーぉ?w 触って欲しいねぇ?触って欲しいねぇ??早く素直になっちゃえばぁ?』

『…ん…ぁっ…んんっ』

『…正直に言ってごらぁん…“僕は妹の脚で勃起する変態です”“妹の下着の匂いでオナニーしてました”ってw 素直にならないとー、いつまでも蛇の生殺し状態だよぉw』

『…んはぁ…ん…も、もっ…と…』

『何?何ぃ?聞こえなーいw』
(…すぅぅーっ)

『あ゛あ゛ぁぁんっ!…も、もっとぉ…もっとして…ほしいぃッ!』


紅音が一瞬…ほんの一瞬だけ足親指で、膨らみの根元から先端までをスーッと撫でる。孝之はたったそれだけで射精を迎えそうになった。

ささやかな兄の威厳を保つ為今まで押し黙ってきた孝之は、遂に妹に恥ずかしいおねだりをしてしまう…
紅音は満足気に微笑み半落ち状態の兄に追い討ちを掛けた。

『もっと“何を”して欲しいのぉ? ちゃあんと言ってくれなきゃ紅音わかんなーいw しかもその前にー、自分が変態さんだって事を認めなきゃヤッてもらえないと思うよぉ?、ねっ、お兄ちゃん♪……ほぉら、さわさわー…w』

『…ぅあ゛ーぁっ…ん』

紅音の脚は、相変わらずスゥエットの隆起した周辺をルーズソックスでなぞっている…正座したままの孝之が切なそうな声を洩らし下半身を捩らせた。

『あはw焦らされて気か狂いそうっしょお? 先っぽべっちょべちょじゃんw 恥ずかしがらずに言ってごらんよ…もう妹の前であんなにミットモナーイ姿視られた後なんだからー、格好つけたって滑稽なだけだよぉ?w』

『…ち、ちんちんを…脚で触って…欲しい…』

『…サイッテーw でもお兄ちゃあん?よーく、言・え・ま・しぃー……たっ♪』
(…ぐうっにいぃぃっ!)

『…く!!!ああぁぁぁ…ッ!…はぅあっ…』

ルーズソックスで散々撫で焦らされ、熱を帯びた孝之のペニスを、亀頭から一気に踏みつけ、衣服の中で放出した液を纏わりつけながらぐにゃぐにゃと足でこね回していく。

『くくっw 気持ちいいのぉ?』

『…あ゛っああ…ん、き…気持ちっ…い゛いいッ!』

…あれほど夢想していた妹の、ぴちぴちに張った健康的な脚が…今、現実に自分のペニスを愛撫している。めくるめく被虐的恍惚感で孝之は我を失い快楽に身を任せた。
『あ、そうw イイんだぁ? こーんなのが気持ちイイんだぁ? おらあっ、変態っ…さっき妹の下着で何やってたのぉ?自分の口で正直に言えよッ! ちんぽぐっちゃぐちゃにしたまんま、脚コキやめてもいいんだよ?w』

『…あはぁっ…あ、紅音の下着でぇっ…匂いを嗅いでぇっ…んはあっ…オ、オナニー…してましたぁっ…、紅音に…紅音にずっと…こんなふうにされたかったッ…めちゃくちゃにされたいっ…ぐぅっ…いい゛ッ…』

『めちゃくちゃにしてアゲル…後戻りできない程、お兄ちゃんの人生を変えたげるよw 今日からお兄ちゃんは紅音のペットだよ♪…わかったかぁ?“孝之”?』

『……はいぃ…い゛ッ…イキそぉぉぉぉっ!!』

《今日からお兄ちゃんは紅音のペットだよ♪》

…妹の放った言葉が兄の頭の中でリピートする。
実の妹に呼び捨てられながら“はい”という従順な返答を、驚くほど自然に口にしていた。

自慰の経験しかない孝之にとって、自分以外の人間から受けた初の愛撫は脳をとろけさせるに充分の甘美な刺激だった。

グレーのスゥエットと下着に包まれたペニスが、紅音の足裏に射精寸前の脈動を激しく伝える。

『あっれぇっ?ヤバいのぉ?ねぇ?もうイキそぉなんだあ? ねえ?ほらほらぁっw』

『…あっ…あっ…い゛きっ…!!!』


(…ぴたっ)
『くすくすっ』

『………っは…ぁぁっ…』


『イっカせーてあっげなーいっ♪ きゃははっw』


執拗に撫で擦っていた紅音の足裏が、射精の直前を見計らい無情にも離される。孝之はお預けを食らったもどかしさの中で、哀願目線で紅音を見上げつつ身を捩らせる他なかった。

『おあずけっ♪ そんな簡単にイカセてもらえると思ったぁ?w お兄ちゃんはー、何度も何度も紅音におねだりしてー、もっともぉっと恥ずかしい思いしてー、妹の目の前でみっともなぁく射精するのw 紅音の可愛いペットになれるまでご褒美あげないんだからぁ♪』

『はあぁぁぁ……お、お願い…っ、もう…』

射精寸前で脚の動きを止められ、理性のたがを外されてしまった孝之は、兄の自尊心をかなぐり捨て、制服スカートから伸びる“飼い主”の生脚に鼻を鳴らししなだれ掛かった。紅音は愛玩動物を愛でるように孝之の頭を撫で、優しく囁いた…

『くすくすっ、どうしたのぉ?すがりついちゃって?w そんな甘えたお声出しても赦してあげないよぉ? それにー…気安く紅音の脚に触れちゃうなんてー、自分の立場をまだ理解できてない…み、た、い、……

………ねえェッ!!!』
(…どすッッ!!)

『…ウぅぅッ!!…ぐっぅぅ…』

優しげな表情から一転…豹変した紅音の左膝が、ノーモーションで孝之を蹴り上げる。不意の膝蹴りで鳩尾をピンポイントで射止められ、バスルーム内に投げ出されるとタイル上で悶絶する孝之。

『…ぐぅぇ…ご、ごめんなさいぃ…うぅ』

『きゃははっw 学習能力あるじゃん、お兄ちゃん♪ ちゃあんと謝れるよーになったね♪ でも…お仕置きされたのに全っ然、おちんちん小さくならなーいw』

扉にもたれ、微笑みながら見下ろしていた紅音が、腹部をおさえのた打つ孝之にゆっくり近付いていく…

『…痛かったぁ?ごめんねぇ…w』

尻餅をつき、息苦しそうにする孝之の傍らでちょこんとしゃがみ、五本の指を熊手状にした紅音が、孝之の内腿や股間周辺を軽く爪を立てて這わせていく。

『くすくすっ…お兄ちゃんってば、言葉遣いだけじゃなくってカラダまで素直になっちゃったみたいだね♪ 紅音の爪でさわさわされるたんびにー、女の子みたいにびっくんびっくん反応ししちゃってるぅっ、面白ぉいw』

性感帯を探るかの様に徐々に徐々に五本の爪を移行する…へそ周り…右胸…左胸…円を描くような優しいタッチでなぞる度、孝之は逐一敏感な反応を見せてしまい紅音の嗤いを誘った。

『………ぁっ…ぁぁ…っ…』

熊手状に立てた乳白紫のマニキュア爪が首筋をゆっくり上っていく…顎のラインに沿ってじわじわと進み、耳の周りを時間を掛けて何周かなぞる…

(…がッッ!!!)

目を閉じ俯き、こそばゆい快感に気を取られていた孝之の髪を、今までソフトな手つきを保っていた紅音がいきなりの力強さで鷲掴みする。握る指に込めた力に反し、満面の柔らか笑みで小首を傾ける紅音。

『んじゃー、素直になったお兄ちゃんに立場の確認をしちゃいまーす♪』
(…ぐッああッ!!)

『…ぅぐぅぅっ』

鷲掴んだ髪を持ち上げ、孝之の体を強引に起立させていく紅音。紅音と向かい合ったまま、背中を濡らした孝之が苦悶の表情を浮かべながら徐々に起き上がっていく…

『あはっw今更だけど…お兄ちゃんってちっちゃいね♪』


立ち上がって向かい合うと、妹に追い越されてしまった身長が否が応でも思い知らされる。
妹の口から嘲笑混じりでストレートな言葉によりそれを指摘されると、兄は劣等感で更に身の縮む思いがした。力でされるがままになる被虐感にゾクッとし、兄のペニスは更に硬さを増していく。

『…孝之?おまえの立場は?』

『……………ペットです。』

『うん、そうだよね♪……で、誰の??(微笑)』

『………紅音……様、の。』

『“紅音様”かあ……ぷぷぷっウケるぅっw、命じられてもないのに、妹に対して“様づけ”しちゃうんだw お兄ちちゃんって根っからの奴隷根性の持ち主なんだね♪ …もっと情けない気分になるようにフルネームで繋げて言ってみてくんない?w』

『………百瀬孝之は、妹の百瀬紅音様のペットです。』

『くすっ、よくできました♪ ……脱げヨwww ペットが服着てたらおかしいと思わなあい?』

爪先立ちになる程の力強さで掴んでいた孝之の髪から、紅音の手がぱっと離される。しゃがみ込むや両手で頬杖を付き、微笑みながら上目遣いで起立した兄を眺めている…

紅音は無言のまま興味深げな視線を投げ掛けつつ、孝之の次のアクションを待っている…

…5秒…10秒……20秒…

紅音は相変わらず無言で微笑んでいる。
遂に沈黙に耐え兼ねた孝之が、紅音の顔色を伺いながらスゥエットのズボンに手を掛ける。未だ勃起状態の続いているペニスに引っ掛かりながらゆっくりと下をずらしていく。
ひんやり風の当たる面積が徐々に拡がる…先走り液の染みをくっきりと付けた純白の“女性用”ショーツが露わになる。妹の下着を身に付けていたのだ。

数日前、紅音の部屋に侵入した孝之がタンスから拝借したものだ。
孝之は、女性用下着の独特の肌触り、密着した感触の虜になっていた…盗んでしまった妹の小さめのショーツが、男性器や尻肉に食い込む…紅音に抱き締められているような背徳的快感に陥り病み付きになっでしまったのだ。

全てを見透かしていたかのような、侮蔑を含んだ口元で紅音がくすりと嗤う。

『…やっぱりね(嘲笑)』

両手で頬杖を付いた紅音が、穴が開くほどじっくりと視姦している…

スゥエットの上を脱いでいく。服を一枚一枚脱ぐ度に、妹の眼前で産まれたままの姿になる羞恥心が増していく…

紅音が無言でショーツを指差し微笑する。勿論“ソレも脱げ”という意味だろう。

亀頭は純白のショーツを汚しながら持ち上げ、痛い程に膨張した陰茎は、血管の凹凸までをも浮き出させ張り付いていた。孝之が両手を掛け、純白のショーツを剥いていく…

妹の下着の中で締め付けられていたペニスが、ぷるんと弾けるように露わになる。同時にむあっとした淫臭がバスルームに漂う。くるくると丸まり、脚に纏わり付く下着を徐々に徐々にずり下げていく…

『ストーップ♪』

膝を通過し、くるぶしまでショーツを下げたところで紅音に制止される。

『くすくすっ、回れ右してごらん。』

両足首に下着の足枷を付けたまま、孝之は踵を返す。紅音がしゃがんだまま、よちよちと移動し孝之を覗き込む。

紅音がふぅっと息を吹きかけ遊ぶと、びくびくとペニスを跳ねさせ反応した。

水滴で曇ったバスルームの鏡を紅音が制服の袖で拭う…醜く露わになった兄の下半身、それに寄り添い侮蔑を含んだ笑みを浮かべる妹の表情がはっきりと映る。
整った造りで底抜けに明るい着衣の紅音と、女性用下着の足枷をはめた全裸の孝之…対照的かつ現時点の兄妹の力関係を象徴しているようでもあった。

『ほら見えるぅ?…お兄ちゃんのミットモナーイ姿が鏡にはっきり写ってるぅw 妹の目の前でー、先っぽぐっちょぐちょな勃起ちんぽまで晒しちゃってぇ…とーっても情けなーい姿だよぉw』

『それに…なぁに、コレぇ?w くすくすっ』

『…ぅ』

勃起状態でありながら完全に剥けきれていない孝之のペニスを目ざとく指摘し、余皮を指先で摘みあげ弄ぶ。

『ねえ、ねえ? これってさー、“仮性包茎”っていうんでしょお?w フル勃起してんのに皮被ってるチンポなんて紅音はじめて見たぁw』

『…それにぃ、、今まで紅音が見てきた男性のおちんちんの中で一番ちっちゃいよぉ?w…コレでほんとに勃ってるのかなぁ?紅音のカレシの通常時よか全っ然、ちっちゃいじゃーん、きゃはははっw』

孝之が密かに感じていたコンプレックスを、他の同性と比較し性器の形状をストレートに表現しては辱める。
ぼんやりと想定はしていたものの、妹の口から“カレシ”という言葉が発せられた事実はやはりショックだった。孝之は羞恥と悲しみでうっすらと涙を浮かべ俯いた。


『はぁい♪』

紅音が右こぶしを差し出す。掌を開く。白いショーツがくしゃっと丸まって乗っていた。孝之が先程脱衣場に侵入し自慰行為に使用していた紅音の脱ぎたての下着だった。屈辱にまみれ、俯いた兄の顔を下から覗き込むと含み笑いを浮かべる。

『被って(微笑)』

孝之の手に純白のショーツが手渡される。躊躇いながらも妹の下着を左右に広げ、言われるがままに頭からすっぽりと被っていく。紅音がまたくすっと嗤った。

『馴れてるじゃん(微笑) しっかりアソコの部分、鼻に当てちゃうんだぁw 一歩下がって鏡に映してごらんよーっ、まさに“変態”って格好だからw』

紅音が立ち上がり、人差し指で下着越しに孝之の鼻下をこちょこちょと擦る。再び少女特有の刺激的な匂いが鼻腔をくすぐる。

『そろそろ…トドメ刺してあげよっかなぁ?』

紅音が鈴口から溢れ出た先走り液を亀頭に塗りつけながら囁いた。

『…ん゛…む゛ぅぅぅっ…』

『どう?紅音の匂い感じるぅ?? 紅音のパンツ被った途端にー、鼻息が荒くなって興奮してるのが判るよぉ?』

『…ん゛ふぅっ…ぅ』

紅音が、頭からすっぽり孝之を覆っているショーツを少しずらし目隠し状態にする。

『望み通りイカせてあげる♪ 人間として、いちばんミットモなくてー、いっ…ちばん最低なイカせ方でねっw』

視界を奪われた孝之の耳元に顔を寄せ、唇をわざと触れさせながら囁く…ショーツの布越しに紅音の吐息、声の振動、柔らかい唇の感触が伝わってくる。

『ほぉら…暗闇の中で思い返してごらあん? お兄ちゃんはー、今、実の妹の目の前でマッパになって勃起したチンポを晒していまーす。…ねえ、これって初めての経験じゃないんじゃなあい?』

『……あ゛ふぅっ…え?!』

『くすくすっ、思い出せない?…紅音が入学したときにはー、既にお兄ちゃんは毎日毎日学校でいじめられてたよねえ??』

『………』

『でもぉ…紅音が入学してからー、いじめの内容が少ーし変化しなかったぁ? くすくすっ』

“変化?”
闇の中で紅音の思わせぶりな質問を必死に噛み砕く…
確かに中学校生活はいじめられ続けた辛い日々だった。それは妹が入学する以前も、そして入学してからも1日たりとも止んだことはなかったはずだ…

“変化?”
紅音は何を言いたいのだろう?
思い出したくない記憶を必死に辿る。
…辛い思い出しかない。
人間サンドバッグとなり不良グループのストレス解消の捌け口にされた。彼等に現金を同級生や時には後輩からパシリにされ、命じられるがままにかけずり回った。万引きや女子更衣室の盗撮までさせられた。
休み時間には、いじめグループらの前で『芸』を披露する事を強要された。嘲笑され、蔑まれ…男子女子、教師生徒を問わず軽蔑の対象になった三年間…生き地獄だった。

最も辛かったのは、いじめの最中に妹を引き合いに出される事だった。

《…変化?》

妹の教室前を女装姿で歩かされた。妹の教室の机上での強制ストリップ。そして強制オナニー。妹が両手で目を塞ぐ中…妹のクラスメイトの矯笑の中…囃し立てる声…

『…………っ!』

《…そういえば紅音の入学後、降りかかる性的いじめはエスカレートした…何かといじめグループは妹をダシにおれを辱め始めた…紅音はその事を言ってるのか?》






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