シチュエーション
ここは地図にも載ってない小さな村。 この村には何故か男がいない。しかし村は滅びる事もなく、穏やかに、細々と村人達は生活していた。 2人の少女が川沿いの道を歩いている。 1人はおかっぱ頭の典型的な田舎娘で名前は沙耶、もう一人は背中まで延びた髪に緩くウェーブがかかり、色も少し脱色していて垢抜けた感じの娘で雪と言う。 「雪ちゃん、今日はどうする?」 「ん〜…私の家でいいんじゃない?沙耶の家より私の家が近いし」 「じゃ、4時ごろ行くね」 会話が途切れ、黙って歩く2人の顔にどことなく緊張の色が見える。 無理もない…2人はこの日、神に自分達の体を捧げるのだから。 やがて2人に大木が見えてくる。その下では一年一度の村祭りの準備が進められている。 この大木、おかしな場所に立っているもので、根の半分は川の中にある。 準備を進めていた一人が沙耶達に気が付き、2人のところにやって来た。 「おかえり、雪。沙耶」 「ただいま。葉月姉様」 「ただいま〜」 姉様と呼ばれたが、2人に血縁関係がある訳ではない。 村人達に血の繋がりはあまり関係なく、年が近ければ誰であれ『姉様』と呼ばれ、離れていれば『母様』 長老格になると『ばば様』と呼ばれる。 「ちょうど良かった。今日はどっちの家に迎えに行こうか?」 「あ、姉様が来てくれるの?」 「雪ちゃんの家だよ」 「ん。じゃ8時に行くからね。少しでも寝てないと体が持たないから寝るんだよ」 「は〜い」 「じゃ、準備頑張ってね」 4時になり沙耶が雪の家にやって来た。 暫く黙ってマンガを読んでいた2人だったが、不意に沙耶が問いかける。 「雪ちゃん、怖くない?」 「怖くないけど、痛いのは嫌かなぁ…沙耶は怖い?」 「うん…」 「でも、どうしようもないよ」 「うん…」 「……そろそろ寝ないと」 「うん…」 「ほら、おいで」 沙耶が雪の寝ているベッドに上がると、雪がきつく抱き締めた。 「大丈夫だよ。何があっても沙耶は私の大好きな沙耶だよ」 「ゆ…き」 「終わったら、いっぱいキスしよ?いっぱい愛しあお…ね?」 「うん……うん!」 抱き締めあったまま、2人はいつしか深い眠りに落ちていった。 「雪!沙耶!時間だよ!早く起きなって!」 揺り動かされて目を覚ますと、葉月が呆れ顔で立っていた。 「う゛……」 「ん…おはよ、姉様」 「おはよ、じゃないよ全く…あんた達、意外と神経太いんだね。私達の時は私も菜奈も眠れなかったってのに」 お互いの顔を見て、恥ずかしそうに顔をそらす雪と沙耶。 菜奈と言うのは葉月の同級生で、葉月の恋人だ。 「……あんた達、まさかヤってたんじゃないでしょうね」 「し、してないしてない!」 「だったらいいけどさ。嘘ついても神様はちゃんと知ってるんだからね」 「だからしてないってば!」 「ちゃんと我慢したもん!」 「分かった分かった。さあ、みんな待ってるんだよ。ほら、急いで!」 祭りの会場である大木の所に行くと、すでに村の大人達が集まって座っていた。 「では、始めるかの」 村長でもある長老が大木の前に進み、祝詞を上げる。 「神様におかれましては昨年、村の平穏をお守り下さり御礼申し上げ奉りまする。今年も変わることなく平穏を約束され候えば、今年成人した者を捧げ奉り、我等村人一同神様に変わらぬ忠誠を誓い奉りまする」 ハハーッと村人達が大木に頭を下げ、村長が2人のそばに寄る。 「沙耶、雪。服を脱ぐがよい…何、そう怯えんでもよい。神様はおぼこには優しくしてくれるでな。葉月、頼むぞ」 「はい、ばば様。さあ、2人とも」 「う、うん」 「……恥ずかしいよぅ」 村人達に見られながら裸になるのだ。恥ずかしくない訳がない。 「ほら、私も脱ぐんだからさ。あまり神様待たせると怒られちゃうよ?」 そう言ってさっさと裸になる葉月に言われてはもう、覚悟を決めるしかない。 恥ずかしさを堪えて裸になった2人を葉月が川の中へと連れて行く。 川の中に入ると、不思議な事に大木の根がゆらゆらと動いている。 「いい?よく見てるんだよ」 葉月が手に持っていた御神刀で根の一本を切ると、切口から白い樹液が垂れてきた。 御神刀を雪に預けると、葉月が切り落とした根を口に含む。 「ん…じゅぽ…こく…んぅ…」 葉月の顔が次第にうっとりとした顔になりだすと、別の根が葉月の体に巻き付いて葉月の体を持ち上げる。 「んぅ!?…ん…ぅん…じゅぽ…」 体に巻き付いた根が葉月の乳房に延びて、乳房を優しく揉みながら、根の先は乳首をコリコリと弾く。 「んん……っ!ぷはぁ…あん…」 胸への愛撫に耐えられなくなったのか、大木が葉月の口を十分に味わったからなのか、葉月の口から根が離れると体が2人の方に向けられた。 抱えられた足が広げられ、葉月の最も恥ずかしい場所が2人によく見える。 葉月のそこは糸を垂らして落ちるぐらいに十分に、しっかり濡れそぼり、これから起こる事が待ちきれないようにヒクヒクとしていた。 「ああんっ!!」 葉月のおまんこに切り落とした根がヌルリと入ると、葉月が体をのけぞらせ…軽く絶頂を迎える。 「あひっ!や、ああんっ!あんっ!あっ!ひいっ!」 葉月の中でどのような動きをしているかは分からない。 しかしいつもの葉月を知ってるだけに、2人は葉月が快感に悶えている姿を呆然と見ていた。 「ひいっ!あっ…あんっ!だっ…だめぇ!いくいくっ!だめぇ!!いっちゃうぅっ!!!」 体の力が抜けた葉月のおまんこから根が抜け落ちる。 おまんこの奥から樹液がドロッと垂れて、下流に流れ行った。 「姉様…」 「あんなに…いっぱい…」 暫くして葉月の体が降ろされて、巻き付いていた根が離れていく。 「ね、姉様?」 「大丈夫?」 「はぁ…はぁ…ん…だいじょぶ…きもち…よかった…」 息を整え、へたりこんでいた葉月が体を起こすと、2人に促した。 「さあ、あんた達も…」 2人の前に根が一本ずつ川の中から現れる。 葉月の中に入っていたものよりは少し細いだろうか。しかし―― 「こ…こんなのが?」 「私の中…に?」 いざ自分達の番になると、とてつもなく凶悪なモノに見えてくる。 「やだ…来ないで…!」 「葉月姉様!!怖いよ!」 「あー…よしよし」 身に覚えがあるのだろうか。怯えて抱きついてきた2人を苦笑いで葉月があやす。 「大丈夫だから。とりあえず握ってみなよ」 その言葉に雪がおずおずと手を伸ばす。 根を握ると、暖かい何かが雪の心に広がり…怯えが嘘のようになくなっていた。 少し遅れて沙耶も同じように握る。 沙耶の心にも暖かい何かが広がり、あれほど凶悪なモノに見えたのが逆に愛しささえ感じられた。 「ね?怖くないでしょ?」 「うん…」 「何か…ホッとする」 「じゃあ、さっきと同じようにしてみて」 雪が、そして沙耶が根の先の方を切り落とし…口に含む。 「んぅ…」 「じゅる…ん…」 初めて味わう樹液はほのかに甘く、飲み込む度に頭がボーッとしてくる。 (何だろ…体が熱い…) (それに…何だかエッチな気分…) 2人の体が快感を覚えたのを見計らったように別の根が体に巻き付き、2人を身動き出来ないように持ち上げた。 向かい合わせにされたお互いの恥ずかしい場所が見えて… 「雪ちゃん…」 「ああ…沙耶ぁ」 初めて見る互いのおまんこはとても綺麗だと思う。 同時に見られている恥ずかしさと興奮が相重なって、おまんこの奥からトロリと愛液が滴り落ちてくる。 「いやぁ…雪ちゃん見ないでぇ」 「ああ…沙耶ぁ…恥ずかしいよぉ」 そう言いながらも、目はお互いの体に釘付けになり、おまんこに忍び寄る根を見ると様々な感情が頭をよぎっていく。 (沙耶のおまんこにあんなの…) (雪ちゃんに入ってるとこ…見たい) (恥ずかしい…!) (でも…見てほしいよ…) やがて、おまんこに辿り着いた根が2人の固く閉ざされた割れ目に潜りこみ…一気に奥へと押し入った! 「ひぎいぃっ!?」 「うぎゃあっ!?」 一瞬の激痛。 しかし後に続くこの世のものとは思えない快感が2人を支配していた。 「あっ!あんっ!な、にっ!これぇっ!!」 「ひいんっ!いやあっ!いひいっ!!」 あまりの快感に知らずの内におまんこが締まる。 締まったおまんこが更なる快感を2人に与えて、意識が飛びそうになる。 根の動きも絶妙だった。 本体から少し延びている糸状の根がおまんこの襞をある部分は優しくなぞり、ある部分は硬さを持って激しく引っかいている。 先端――切口は襞に吸い付き、膣全体に樹液を塗りこめるように回りながら奥へと突き進んで行った。 「ゆきちゃん!!だめぇっわたしもうだめぇっ!いやああっ!!!」 「さやぁ!!いいのぉっ!ひいっ!わたしおかしくなるぅっ!だっ、だめぇぇっ!!!」 胸は激しく揉まれ、乳首は優しく締め付けられる。 絶頂を迎えた2人にはもう、まともな思考は出来ない。 そんな2人に追い討ちをかけるかのごとく、動きは想像を絶するものになっていく。 「んひぃぃ!?」 「あああっ!?」 子宮口に辿り着いた根が子宮口を舐め回すと、そのまま入り口を押し拡げて子宮を犯していく。 「はひぃっ!?やだやだぁ!おなかすっちゃやだあっ!!あひいいんっ!!!」 「もうだめぇっ!?わたしもうだめぇ!!あひぃんっ!!ゆるしてっ!ゆるしてよおっ!!ああああ!!!」 頭を振り乱し泣き叫ぶ2人の体が二度目の絶頂を迎える瞬間、ブルッと大きく震えた根から大量の樹液が2人の子宮を犯し尽したのだった… 巻き付いていた根から力が緩み、フワリと体が降ろされた。 力が入らす川の中にへたりこんでいる2人のおまんこから樹液が流れていく。 「お疲れ様…2人ともよく頑張ったね。立てる?」 「だ…め…」 「もうちょっと…」 「仕方ないか…」 葉月が岸に向かって手を振ると、何人かやって来て2人を抱えて岸にあがって行った。 「よう頑張ったの」 「神様もお喜びじゃろうて」 長老達が労いの言葉をかける。そして村長が立ち上がり、村人に向かって宣言する。 「神様は我等の貢物を快く受け取って下さった!さあ皆よ!神様に感謝を抱きて我等の喜びの祭りを始めようぞ!」 村人が歓声を上げる中、大役を果たした2人はいつしか深い眠りに落ちていた。 その手はお互いの手を、しっかりと握り締めあっていた。 目が覚めると祭りは最高潮を迎えていた。 若い者達は大木と交わったり、肌を重ねたりしている。 年嵩のものは酒を呑み、美食に舌包みを打って、歌い踊っている。 「あ、気がついた…あん、ちょっと菜奈!」 不意に横から声がして振り向くと、葉月と菜奈が互いの体を貪りあっていた。 「あ…おはよ。姉様」 「ん……んおっ!?姉様達何してるの!?」 「おはよ、沙耶。おはよ、雪」 「何してるのってあんた、いやらしい事に決まってんでしょ」 「……何も人が寝てる横でしなくても」 「まあまあ……あんっ、ちょっと菜奈!」 「ふふっ…それはともかく。おめでとう」 「え?何が?」 雪が訳が分からないと言う顔をする。 沙耶は顔を赤くしてうつ向いていた。 「これで雪も沙耶も大人ってことだよ。今までよく我慢したね」 えらいえらい、と頭を撫でる菜奈に何故かホッと息をつく沙耶。雪がそれに気がついて聞こうとする。 「沙耶?」 「ほらほら、沙耶は私達が邪魔だってさ」 「あらら。じゃ、ごゆっくり〜」 沙耶が何も言わずうつ向いているのを、早く雪と愛しあいたいと取ったのか葉月が菜奈を促して去って行った。 改めて雪が沙耶に聞く。 「沙耶?何かホッとしてたけど…どうしたのよ?」 「ん…一番に雪ちゃんに知ってほしかったから…」 「何を?」 「私ね、神様の子供を授かっちゃったみたい」 「え?…えええ!?」 「ねぇ、確か子供が出来たら好きな人と…雪ちゃんと結婚してもいいんだよね?」 「う…うん…で、でもさ、何で分かるの?子供が出来たって」 「分かるの…おなかが暖かくて…幸せな気持ちなの…」 沙耶が雪に抱きついた。 「雪ちゃん、おなか触ってみて」 言われた通りに沙耶の腹を触る。 沙耶の腹からはつい先程、怯えながら大木の根を握った時と同じ暖かくて安心する何かが雪に伝わってきた。 「ね?…分かるでしょ?」 「うん!…ああ!沙耶!」 雪が沙耶に抱きつき、キスをしながら倒れこんだ。 「一緒に育てようね!私達の赤ちゃん!」 「うん!……でもね」 抱きついた雪を離し、改めて蓙の上に寝る。 沙耶の全て…恥ずかしい場所も包み隠すことなく。 「今はいっぱい私を愛して…」 その言葉に雪はゆっくりと沙耶を抱き締めて、沙耶の体を味わっていった。 慌てることはない。沙耶はずっと私のそばにいるし、月もあんなに高い所にある。 今はこの穏やかな気持ちで沙耶を―― SS一覧に戻る メインページに戻る |