嫁つつき
シチュエーション


「……今晩も雅人兄ちゃといやらしか事するんじゃろが!?」

坊主頭の少年は、鋭い詰問とともに棒でビシリと藍の太腿を打つ。
『嫁つつき』なる神事の為、夫となる雅人の郷里を訪ねた都会育ちの藍は今、雅人の実家で小学生たちによって衣服の殆どを毟り取られていた。
彼らに大人しく従い、恙無く儀式を終えなければ結婚出来ない、という古めかしい奇習を笑っていたのも束の間だ。
いつの間にか姿を消した雅人とその両親が教えてくれなかった『嫁つつき』の作法。それは藍の想像を遥かに凌ぐ手荒いものだった。

「……まぁた派手な下着だや、それも脱ぎんさい!!」

「は、はい……」

甲高い女子児童の声が命じるまま藍は泣く泣く最後の一枚に手をかける。この広い屋敷に集められた彼らはこの村の僅かな小学生全員らしい。朴訥そうな風貌とは裏腹に威圧感のある声は儀式の緊張によるものだろうか。

「あははは、おしりだ、おしりだ」

素直に下着を脱ぎ、再びきちんと正座した藍の背後で一番幼い男の子が無邪気に囃したて、彼女はたまらない羞恥に涙を堪えた。なんとかこの慣わしに耐え抜かなければ、雅人の妻として認められないのだ。

「よぉし、さっぎ教えた通りにもういっぺん言うてみい」

「……嫁としてしっかり雅人さんに仕ぇます。どうか宜しぐお願い致します……」

意地悪い笑みを浮かべ自分を見下ろす子供たちに深々と頭を下げ、藍子はこの地方の訛りを懸命に真似ながら誓う。だがそのとき、全く無防備だった肛門に硬い衝撃が走った。

「ひいいいいっ!?」

屈辱的な土下座の姿勢をとった瞬間、先ほどの小さな男児が僅かに浮いた尻の間めがけて、手にした棒で狙いすました突きを放ったのだ。痺れるような苦痛に飛び上がった藍は、慎みも忘れてはしたなく身を捩った。

「い、痛い……」

「……婆ちゃの若い頃は荒縄で吊して、三日三晩責め抜いたちゅう話だで。こんくらいで泣く嫁はまずあかん」

悶絶する藍をニヤニヤ見下ろし、子供たちの棒はグリグリと容赦なく全身を苛む。年長の男児は明らかに性的興奮を覚えているらしく、呻き続ける藍の裸身に罵声と辱めを浴びせ続けた。
女児たちもまた興味深げに藍の濃い恥毛を棒の先端で探り回し、きゃあきゃあと高い嬌声を上げている。

「……毛深いメンコじゃねぇ。サチ、あんたもこんくらい生えてんじゃねぇ!?」

「ア、アホがぁ!!ウチはこんげモジャモジャじゃね!!」

……頬を紅潮させた子供たちの狼藉は、やがて藍の身体がぐっしょりと汗に濡れ始めても終わる気配がなかった……






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