シチュエーション
据え膳食わぬは男の恥!今この状況がまさにそれだった。 俺の前に、佇む少女。侍女ステラ。少し震えながらも、両手で体を抱きしめ、顔は朱に染まっており目は潤んでいる。 しかも、目は俺から離さず、おまけに身も心も捧げますときた。これに欲情しないほど俺は無粋な魔王じゃない。 捧げますとか馬鹿な言葉で契りやがって。ここだけの話…かなりぐっときた。これはもう、捧げさせてもいいんじゃないか的な。 どすっと、ベッドに寝そべると上半身だけ起して、ステラを呼ぶ。 「どうした?俺の為に身も心も捧げるんだろ?。」 ステラは、蚊の鳴くような声ではい…と呟くとベッドにそろそろと近づいてくる。 ステラが靴を丁寧におき、ベッドに乗るとぎぃっとベッドの軋む音が聞こえた。まるで交わりの開始を知らせるように。 ひざ立ちで、ゆっくりと俺の方に近づいてくるステラ。その目は少しだけまだ迷いがあるように見えた。 俺はそれが少し気に食わなかった。身も心も捧げるとかいったくせに、その眼はどーなのよ、と。 ステラの位置が俺の腕の届く範囲まで来るのを見計らって、俺は考えていた事を実行に移す。 素早くステラの手をとり引き寄せ、唇を多少強引に奪う。そして勿論舌をねじ込む 「…マリギュラ様?きゃあっ!…あっ…んむぅ…ふ、むぅ?んむぅっ…はあっあっ舌がっ…はあっ」 なんて犯しやすい口唇だ。小さく、それでいて中は狭く、舌だったら3度も動かせば中を蹂躙してしまいそうだ。 1・2・3と本当に三度でステラの口内を蹂躙できるか試す。ぴちゃぴちゃという唾液の音がなまめかしい。 「はぁぁ…マリギュラ…さまぁ。」 一旦口を離すと、ステラの眼を見る。もう迷いはなくとろんとした、女の媚びた眼に変わっているのに少し口を吊り上げながら 俺の口とステラの口で、できた銀の橋が壊れる前にもう一度唇を奪う。 「ふむぅっ!?…むぁん、んっんっんっ…。」 唾液をステラに送り込み、嚥下したのを確認すると俺はぴたりと動きを止める。 さぁ?どうするんだ?身も心も捧げるはずのお前は俺に対してどうするんだ?と視線を投げかける。 ステラはきゅっと一度だけ眼を瞑ると、俺の首に両手を回し、唇を押し付けてきた。 「んっ。ちゅ…は、ぁ…んんっ…んふっんちゅ…んはぁ…ふぅんむ…ちゅ…あぁむ…。」 たどたどしく、舌を一生懸命に、俺の口内に這わせる。俺の口はでかいからな、やりがいがあるだろう? ぬろぬろと動く舌にちょっとした悪戯をしたくなり、動きが少しとまったところで、俺の舌で思いっきり巻き取りしごく。 そのたびにびくんと跳ねる体が愛らしい。 ゆっくりと一度頬を撫でた後、唇を離し、耳を甘噛みしながら、ステラのドレスを脱がしていく。 甘噛みされるのがくすぐったいのか、首に回している両手をさらに巻きつかせ、俺の体にぴったりとくっつける。 「くっついたままじゃお前の体が見えないだろう?これから捧げるお前のその体をきちんと俺に見せろ。余すとこなくな。」 ステラは首に回していた両手を俺の肩に置くと、肘を伸ばし、俺との距離をあける。 露になったステラの体が月の光で俺に晒される。形の整った乳房と、くびれたウエスト。少し朱に染まった白い肌が美しさを強調する 恥ずかしさからか、顔を横に向けているステラ。 「恥ずかしい…です。マリギュラ様。どこかおかしい所は、その、ございませんか?」 「ないな。顔をこちらに向けて、俺の目を見ろ。」 ゆっくりと視線がかち合う。またも羞恥の感覚を覚え、そっぽを向こうとするステラを視線で逃がさないようにする。 はぁぁ…と荒い息を付くのを頃合と見て、本格的な交わりを告げる言葉を口にする。 「さぁ、可愛がってやるからな。何度も鳴き、果て、全て俺に捧げるがいい。」 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() |