シチュエーション
月明かりに照らされる二つの裸体と、鮮血、てらてらと光る愛液と汗。 「くああっ!吸われてっ!血が血が出てるっ…いいっ…いいのぉっ!どうしてっ!どうしてえぇぇっ!。」 ステラが俺の口から垂れる血と自身をぬらす血液の感覚に怯え、戸惑い、そして狂っていく。 教えてやろうか?と流し目でステラを上から舐め、腰を振っていく。 ヴァンパイアのような、生命活動を維持するでもない吸血行為は、すべからく快楽があるんだよ。 勿論、それは小さく、痛みの方が普通は大きい。 だが、夜魔の魔王、となれば話は別だ。サキュバスやインキュバスなどの色魔。シルフやフェアリーなどの妖精。 どれも特殊なフェロモン、体液、鱗粉を持っている。それらを統べる王が、何も持っていないわけがない。 俺の意思で、牙から分泌されるこの唾液は、どんな痛みでも快楽へと導く。 人間に使うのは初めてだがなっ! どすどすと腰を振り、ステラの中を蹂躙していく。行き届いてない場所などないように 「あっはっぁっ!あううーっ!ひっ、はっ、あっっ!奪われて…るっ。」 そう。お前は奪われてる。魔王に。この俺に。マリギュラに。 だんだんと思考も失われていく。なんのことはなく、ただ集中しているだけなのだが、 強大すぎる力は、どの行為にでも強大に働く。忌々しい魔王の性。ただ集中する行為にしても多大なのだ。 目の前の女がどんな状態なのか、自分がどんな状態なのか、周りがどんな状態なのか。それらが一瞬にして頭に入ってくる 上で、さらに快楽を感じ、どこか冷静な防衛本能さえも頭に残す。驚異的な情報処理能力。 それを今、全てといかないまでも大きな範囲を一人の少女に割いている。 「ステラっ!ステラッ!。」 所有権は俺だ。そんな意味合いを心の中から乗せ、ステラの名前を呼ぶ。。 「くふぁああっ!マリギュラ様!あああっ!もうっ!もっとっ!吸って!奪って!何も考えられなぃっ!。」 これが答えですと。もっと血を吸ってと俺の頭を抱きしめ、もっと突いてと腰を密着させはしたなく叫ぶステラ。 その言葉に、行為に、新たな感覚がこみ上げる。射精感。子を作り、幸せな家庭を作り上げるような純白な感覚ではなく、 一人の少女を染め上げ、汚し、奪う、どす黒く生ぬるい感覚。 「ぐっ。出すぞステラっ!受け止めて見せろ!全て受け止めろ!逃げることは許さんっ!。」 逃げられない姿勢を強いた上でさらに強引に言葉で意識を押し倒す。 「あああ…っ…ひゃあぁんっ!はひっ!らへっ!もぉ飛ぅっ!子宮がらめぇっ!」 もはや呂律も言葉の意味も無い言葉を聞きながら、ステラの体内へと精液をぶちまける。 体の全てから染み込んでくる逃れない快楽が俺もステラもを覆う。どくどくと煮えたぎる俺の欲望がステラを汚していく。 「あうあああっ!あっ!ひぅうううううううううううううううっ!。」 押し倒していたはずのステラがびくびくと跳ねる。びたんびたんとステラの子宮口を精液が叩いて戻り、俺の肉棒をも叩く。 さらに首筋に当てている牙から、どくんどくんと流れ込んでくる血液を喉で受け止める。 ステラを奪い、奪った分だけ俺を染み込ませるような感覚に酔いしれる。 しばらくして、一度火のついた征服欲が収まり、ふうぅと息を大きく吐いて余韻を振りほどく。良い気持ちだった。 ふと、はふっと小さな息が俺の胸に当たる。くったり、という表現がぴったりなステラが微笑を携えこっちを見ている。 といっても目の焦点はあってなく、呼吸は小さい。そりゃ血を吸われ、魔王の雰囲気に当てられ、快楽があれだけ押し寄せれば これだけの疲弊は予想の範囲、と頭が気分を害する答えをはじき出すのを無視して、ゆっくりと介抱することにした。 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() |