シチュエーション
![]() 「ねえ?早くイきなって」 僕の皮被り気味な息子をぬるぬるきゅうきゅう膣で締め付けながら、僕の5つ上の従姉は僕の腹に手をつき、前後上下に腰を振る。 ほんの2、30分ほど前まで童貞だった僕が彼女の攻めに耐えられるわけがない。 しかし、耐えねばならない。 ――だってナマだから。 「お願い、静香!もうっ、もう無理だから抜いてぇ!」 「いいから、ほらぁ」 日本一名前負けしている凶暴な従姉の膣内の襞が僕を絶頂に導こうと蠢く。 その快感に唾液を口から滴らせながら、だらしなくぶっ飛びそうになる意識をなんとか繋ぎとめる。 だって、おもちゃの手錠で両手を拘束され、童貞奪われて、中に出して、従姉孕ませたりなんかしたら、僕の人生終わりだ。 静香は先ほどからやたら中で出させたがるけど、僕は15で人生終わりたくない。 汗で額に貼り付いた髪を掻き揚げ、静香は舌打ちすると、腰の動きを止め、冷ややかに僕を見下ろす。 「なかなか耐えるわね。ふーん。そっちがその気なら……いいよ」 ぐちゃりという卑猥な音を立てて、引き抜かれていく。 その刺激でさえ今の僕には暴力的なほど――イイ。 早く、早く、早く、抜いて、もうそろそろ、限界。 しかし、静香は中途半端に腰を浮かせた状態で、静止している。 まだ亀頭は温かい静香の中に銜えられたまま。 不思議に思って静香の顔を窺うと、彼女は赤い唇を舐めて、にやりと口の端を上げた。 次の瞬間、静香が、静香の全体重が、僕の中心に向かって、落ちた。 一瞬目の前が白に染まった。 そんな僕に静香は一切の手加減もなく、激しく腰を振り、僕を攻めたてる。 「あっきぃの大きいのが静香の中でびくびくしてるよぉ!あんっあんっあっあっや、ぁんっ!」 加えて、切なく甘い声で、僕の聴覚を犯す。 そんな声出されたら、ずっと、ずっと好きだった静香を僕が犯してるみたいじゃないか。 両手を拘束され、騎乗位で攻められながらも、自由にならない体で必死に僕も腰を振る。 「あっきぃっ、いいよっ!あんっ……はっ、もっと突いてぇ!!」 いつの間にかパンパンと腰と腰を激しくぶつけあう乾いた音が響いていた。 「し、ずかぁ……もっ、無理ぃ……」 「いいよっいいからぁ!早く静香のおまんこの中にせーえきぶちまけてぇっ!」 今度こそ、限界の限界だった。 静香にぎゅうっと抱きしめられた瞬間、びくびくと全身が震え、射精していた。 静香の奥深くに、僕の精子がいっぱい詰まった精液を、出している。 長年の片想いの相手に抱きしめられ吐精し、たまらない幸福を感じると同時に、急激に醒めていく思考は僕に恐怖をもたらした。 けっして僕が静香を襲ったのではなく、むしろ僕は被害者なのだけれど、万が一静香が妊娠してしまったら? 世間の冷たい視線に晒されるのは僕の方だと思う。 それでも僕は静香と僕と静香の赤ちゃんを守っていかねばならない。 泣きそうだけど、でも泣いてはいられない。 「あっきぃはああゆう台詞が好きだったんだね?」 僕の気持ちを知らずに、耳元でくすくすと笑う静香。 彼女の声は耳に心地いいのだけれど今はその声を堪能できる気分ではない。 「明広くん。童貞卒業した感想は?」 「……最低最悪」 汗ばんだ僕の肌に密着していた静香の肌が離れ外気が僕の体の熱さえも奪っていく。 なんて奪われてばかりの一日。 静香は腰を上げて、僕の陰茎を抜くと、今度は僕の顔を跨ぐように膝をつく。 僕の目の前にはぬらぬらと愛液と精液で濡れる静香の女性器。 まだそこは物欲しそうにひくひく動き、僕を誘ってくる。 「ん……ほら。あっきぃのが出てくるよ」 静香が指で下の口を開くと、僕の放った精液がぽたりと僕の目と鼻の間の窪みに落ちる。 「残念ながらあっきぃの精子ちゃん達は、あと半日もすれば私の経血と一緒に流れ落ちていっちゃうんですけどね」 自分の放った白いもので顔を汚されながら、僕はそっと息を吐いた。 よかった。 僕と、静香と、もう一人の未来のために、今は僕達は結びつかない方がいい。 「どうしてこんなことしたんだよ」 「復讐」 「俺、何かした?」 普段の僕達の行いを振り返ると、僕の方が静香に復讐したいくらいだ。 静香は僕の両手を拘束していたおもちゃの手錠を外しながら僕の兄の名前を口にした。 「私がね、15歳の時に襲われたの。初めてだったのにヤリまくられてムカついたから、私がアイツと同じ二十歳になって、 あっきぃがあの時の私と同じ15歳になったら童貞奪ってやろうと思ってたんだよね」 「俺、関係ない!こんなやり方しなくても、俺が……兄貴を殴るのに……」 解放された両手で静香を抱きしめ頭を撫でてやる。 暫く静香は俺の腕の中で大人しく抱きしめられていた。 「俺は、今日、お前に告る気だったんだよ」 「え?こんなことしちゃったけど……私はそりゃあ、あっきぃのことは可愛いよ。でも、恋愛としては好きじゃないかな」 気持ちだけありがとうとかいえないのだろうか。 それまで大人しかった静香がもぞりと動き、静香の白くて細い手が俺の顔を挟んだ。 「でも、あっきぃがもう少し男らしくなったら、彼氏にしてあげてもいいけどね?」 静香の顔が近づく。 唇に柔らかい感触。 僕は静かに瞼を閉じた。 今はまるで僕達の関係は男女逆転しているけれど、いつかきっとこの女性を僕の手で堕としてみせる――。 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() |