シチュエーション
![]() 「ねぇオバさん、感じてるんですか〜?濡れてきてるんですけど」 そう言ったのは亜衣という少女だ。 赤いカチューシャに長い黒髪、いかにも優等生の令嬢然とした見目をしている。 しかし彼女のしている行為はけして褒められた事ではない。 亜衣の前では一人の女性が椅子に背を預けたブリッジの姿勢をとり、恥部を曝け出している。 亜衣はその割れ目に指を挿し入れ、かき回しているのである。 女性は美晴(みはる)という。 彼女は27という歳を感じさせない細く締まった身体で、必死にブリッジを保っていた。 「ねぇ、気持ちいいんですかぁ?」 亜衣は再びそう尋ねながら、指で美晴の膣内にねっとりと円を描いた。 ブリッジをした美晴の脚に筋が浮く。 「はぁ…はっ……べ、別に、そんな事ないわ」 美晴は息を荒げながら答えた。 それを見つめる亜衣はクスクスと笑う。 「ふうん。じゃあオバさんって、感じてなくてもこんなにトロトロになるんだ?」 亜衣は言いながら指を引き抜いた。 小さな指先には透明な粘液の糸が絡みつき、自重に負けてフローリングの床へと垂れ落ちる。 その落ちた先には、雨が降り始めた地面のようにすでに多くの水滴が光っていた。 いや、そこだけではない。 美晴の腋の下、尻の下、そこにも汗が定期的に滴り落ちている。 「無理しないほうがいいんじゃないオバさん、汗まみれだよーさっきから。 凄い匂いさせてるのに自分で気付かないのかなぁ」 少女に嘲りを受けながら、美晴は唇を噛み締めた。 少女…亜衣は、美晴の長女・凪の同級生だ。 全てはその凪が亜衣の悪質な悪戯を見かけ、咎めた事に始まる。 スポーツ少女である凪は10歳でありながら腕っ節が強く、 同い年を喧嘩で打ち負かすことなど造作もない。 しかし…亜衣は「そうしてはいけない」家の子供だった。 美晴親子が暮らす団地で、逆らってはいけないと噂される類の家だったのだ。 越してきて間もない美晴はそんな裏事情など知らなかった。 そしてようやく認識した時には全てが遅かった。 後日、当事者である凪の与り知らぬ所で、美晴は亜衣の母が出す条件を呑んだ。 それが生活を保つための唯一の方法だった。 条件は一つ。 怪我をした亜衣の鬱憤を、美晴自身の働きで解消させること。 簡単にいえば、亜衣の玩具になる、ということ。 亜衣は延々と美晴の中を弄びながら、彼女が膣内のある一点に触れた時に反応を示すことに気がついた。 試しに指を戻してもう一度擦りあげると、明らかに美晴の力み方が違う。 よく触ればその辺りだけ、ぷっくりと肉襞が浮き出ているようでもある。 「へえぇ…見ぃつけた。“ここ”、ね?」 亜衣はいよいよ楽しそうにその一点に指を添え、ぐりぐりと撫で回す。 「くううっ!!!」 美晴が初めて声を上げた。ブリッジをした腰が浮き、椅子が鳴る。 「あはは、凄い反応!ここがあんたの急所なの?それとも女の急所? 楽しい、自分じゃ絶対こんなトコ触れないから女の体の勉強になるわ。 お股の中弄くるととろとろの汁が出てきて、盛り上がった所押すと身悶えて、 次はあんたどうなるの?」 亜衣はそう言いながらGスポットを撫で回し続ける。 美晴はもうたまったものではない。 「ああ、あ、う、あう!!あっ!!!」 爪先立ちになり、背を反らせ、万歳をする格好で椅子の足を強く掴む。 急所中の急所を責め立てられては、「あ」「う」の発音を交互に繰り返しながら必死に耐える他なかった。 それで持つのも数分である。 「ふふ、興奮してビラビラが凄いことになってる。写メで回しちゃお」 亜衣が右手で蹂躙しながら左手に携帯を持ったとき、美晴の様子が変わった。 「い……い、くううッッ!!!!」 恥じらいがちだった股を大きく開き、膣の中をきゅうっと締め付けてくる。 「ちょ、ちょっと何?気持ち悪いわね!」 亜衣は異変の前触れを察し、素早く指を抜いた。 「ああ…っ!」 美晴が信じられないといった悲鳴を上げる。亜衣はそれを聞いて笑った。 「残念そうね。何か解らないけど、楽になろうとしてたんでしょ? 赦さないから」 亜衣は薄めで意地悪く微笑みながら、美晴の茂みをとんとんと叩く。 そこに尖りきった淫核があると知ってのことだろう。 美晴は歯を食いしばって達し損ねたもどかしさに耐えていた。 「ほぉら、また『イク』んでしょ?だめだからね」 何度目になるだろう。 「あぁ…はあ…はあ……はあ……」」 イく寸前で愛撫を止められ、生殺しの疲労で美晴はぐったりとしていた。 椅子に跨ってのブリッジはなお続き、垂れ下がった顔には口から溢れた涎が額にまで流れ落ちている。 交差点で男を振り向かせた美貌は汗に塗れ、見るも無残となっていた。 「すっかり拡がっちゃったね、オバさんの膣内」 汁塗れの指を抜いて亜衣が笑う。 その指を美晴の締まった下腹で拭きながら、ふと時計をみた亜衣は笑みを深めた。 「あれぇ、もう五時じゃん。そろそろ凪がサッカーから帰ってくる時間だよね」 美晴の目が見開かれる。 「大丈夫だって、もうしないよ。それより私疲れちゃったから、ちょっと寝かせてもらうね」 亜衣は馬鹿にしたような口調で言うと、寝室の襖を開けて中に消えた。 「え、ち、ちょっと…!?」 美晴は慌てふためいた。ここは彼女のではなく美晴の家である。 もう凪が帰るというのに何を考えているのか。 家に亜衣が居る事を凪が知れば、この事実に気付いてしまうかもしれない…。 しかし娘の帰宅時間までにはもう余裕がなく、美晴は仕方なくシャワーを優先する事にした。 そして、その晩。 「おやすみなさい、おかあさん」 凪が布団に入り、目を閉じる。 「うん…おやすみね、凪」 美晴も布団を捲って身体を入れる。中で空のお菓子袋を抱え、にやついている亜衣に気付きながら。 美晴は布団を被った。 直後、亜衣がパジャマのズボンを下着ごと脱がしにかかる。 美晴は少し脚を閉じて抵抗しながらも、結局は為すがままになるしかない。 そこからが美晴の地獄だった。 すらりと伸びた脚を胸に抱えるようにして秘部を嬲られる。 亜衣は遠慮なくそこへ指を挿し入れてくる。 そして音を立てないためかゆっくりと、だが的確にGスポットを捉える。 「くぅあ…っ!!」 美晴は脚を抱えたまま思わず呻いた。 ゆっくりとではあっても、夕方までにあれだけ絶頂寸前まで昂ぶらされたそこは、 神経がすべて剥き出しになったようだった。 にちゃっ…にちゃっ…… そんな幻聴が聞こえる中、美晴は唇を噛む。そんな時だ。 「おかあさん?」 不意に凪が呟いた。美晴は硬直する。 「ど、どうしたの、凪?」 「おかあさんこそ、どうしたの…?何だか息、荒いよ…?」 凪は心配そうに美晴を見つめる。 「な、なんでもないわ。心配しないで」 美晴はそう微笑みながら、もう素直に呼吸をすることも出来ない事実に内心で青ざめた。 布団のそこの暗がりから笑い声がする。 凪の寝息が聞こえ始める。そこへ来て亜衣の責めも変わった。 美晴の脚を開かせ、平泳ぎを逆さまにしたような格好にさせて嬲る。 今度はぬちゃぬちゃと音がするような激しい責めだ。 「あ、あ…っく!う、ううぅ!!」 美晴は目を瞑り、指を噛んでそれに耐え続けた。 布団の中が籠もった熱と汗で濡れていく。 膣の中は愛液で溢れて感覚が無いが、尿意の限界のようなものが渦巻いていた。 それを知ってか知らずか、亜衣がGスポットへの嬲りを早める。 ごりごりとそこを扱かれ、何度も何度も寸止めをされた一線をついに越えたとき、 美晴はふっと下半身の力が抜けるのを感じた。 尿とよく似た、しかしどこかそれとは違って思える快感が溢れていく。 「あーあ、お漏らししちゃった」 亜衣が布団を跳ね除けて囁き、気が済んだかのように寝室の出口に向かう。 そして最後に放心状態となった美晴を携帯のカメラに収めて、笑った。 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() |