シチュエーション
静かにドアが開き、一人の男が音もなく部屋に入ってきた。 音をたてずにドアを閉めると、男は用心深く部屋を見渡し、問題なしと判断したのか部屋の中央へと向かう。 男の向かった先には、一人の女が床に横たわっていた。 女は一糸も纏わぬ姿で、腕を後ろで縛られており、全身はうっすらと紅潮し、汗ばみ、下半身は溢れ流れた愛液で濡れていた。 女の周りにある、大小幾つかの水溜まりのようなものは何だろうか? 女がつい先程まで、性的な慰みものにされていたのは間違いなさそうだ。 酷い、男は心のなかでそう呟くと、自分の着ていた上着を女にかけ、上半身を優しく抱き起こした。 女は目を覚ますと、目の前の男に驚き、声をあげかけたが、男に手で口を塞がれた。 「驚かせてすまない。だが安心してほしい、私は貴女の味方だ。」 男の口からでたのは、意外な言葉と、意外な声質だった。 男から女の声。 戸惑いを隠せない女を見て、男は無表情な顔に手をかけると、ベリベリと引き剥がした。 「変装マスクよ。良く出来てるでしょう?」 いかつい男の顔の下から、美しく端整な女性の顔がでてきて、ニッコリと微笑む。 「貴女の分も用意してあるわ、ここから逃げましょう。」 囚われの女は、一瞬希望で表情を明るくしたが、すぐに暗く沈みこんだ。 「……無理です。貴女が来ることはあいつにばれてるもの。今ならまだ間に合うかもしれません、貴女だけでも逃げてください。」 「大丈夫。今夜の救出作戦は限られた一部の人間にしか知らされていない。ここの内部にも協力者がいる。安心して。」 「だっだって、あっあいつが、あいつが言ったの、私を弄びながら、あいつが……。」 ガタガタと体を震わし、囚われの女は言った。 「落ち着いて、大丈夫よ。あいつとは誰?」 震える女を優しく抱きしめ、尋ねる。 「ピッピンクのうさ…」 「私のことですか?」 不意に二人の後ろから声が聞こえる。 振り返ると、そこにはピンク色の兎の着ぐるが立っていた。 「こんばんは。」 兎はそう言うと救出に来た女にガススプレーを吹きつけた。 「くっ。」 女は両腕に囚われの女を抱えていたこともあり、反応が若干遅れ、ガスを少し吸ってしまう。 少し表情を歪め、ゆっくりと女を床に戻すと、立ち上がり戦闘体勢をとる。 「優しいんですね。すぐにその人を放せば、ガスを吸わずにすんだでしょうに。」 兎は感心したように言った。 「何を吸わせた?」 「一言で説明すれば睡眠薬です。おそらくあと五分もすれば貴女を眠りへと誘うでしょう。」 「……。」 「貴女の優しさに免じて、一つ機会をあげましょう。ここに解毒剤があります。」 そう言うと兎は、どこから出したのか液体の入った小さな瓶を女に見せた。 「五分以内に私か…ぐはぁぁっ!!」 女は得意げに語り続ける兎の股間を、鉄板入りの靴で思いっきり蹴りあげた。 「まっまだ話の途ち…げふっ!」 股間を押さえ、前かがみになった兎の側頭部に上段回し蹴りが入る。 見事な蹴で倒れこんだ兎の顔を、体重を乗せた踵で踏み抜く。 一度、二度、三度。 「ひっ!ひぃぃぃぃぃ!!」 重く鈍い音と、兎の叫び声が殺風景なコンクリートの部屋に響く。 四度、五度、六度。 「…………。」 兎が完全に沈黙したのを確認すると、いつの間に奪ったのか、瓶の蓋を開け解毒剤を飲む。 「貴方が間抜けで助かったわ、兎さん。」 そう言うと、女は腰から軍隊ナイフを取り出した。 「噂は聞いてる、お会いできて光栄よ。ではさようなら。」 そう言うと兎の喉元へナイフを突き立てようと、突き立てようとしてフラつき、その場に座り込む。 「なっ何故?」 急速に薄れゆく意識と視界のなか、兎がゆっくりと起き上がるのが見えた。 「痛たたっ、あっすいません。解毒剤と間違えて睡眠薬を出したみたいです。本当に間抜けで助かりました。」 ふふふふっ、兎の笑い声を聞きながら女の意識は完全に途切れた。 ……あっ熱い。かっ体が、ああっ! えっ?なっ、何?何なの? 「っっ!」 女は秘部から全身へと伝わる甘い痺れと熱さで目を覚ました。 少し混乱はしたものの、流石と言うべきか一瞬で自分の置かれている状況を把握する。 目隠しをされ、両手は後で拘束、体を押さえつけられ、あっあそこを舐められている。 「ふふっ、やっと目を覚ましてくれましたね。」 この声はあの兎! 「きっ貴様、何をしている!」 何とかこの状況から逃げ出そうと、体を左右に振り、暴れながら女は叫んだ。 「貴女が考えてる通りです。まんぐり返しにしてオマンコを舐めてました。」 暴れる女を苦にもせず、むしろ抵抗を楽しみながら兎は続けた。 「なかなか起きていただけなかったので、薬が強すぎたんじゃないかと心配になり、ここから吸い出していたんですよ。」 そう言うと兎は秘部へ吸い付き、ジュルジュルと音をたて愛液をすする。 「あっ!やっやめ、やめろ!くぅ!」 女は体を必死に揺らすが、兎を振り切ることはできない。 「元気になられて良かった。30分近く舐め続けた甲斐がありましたよ。」 愛液と涎で濡れすぎるほど濡れた女の性器を、兎は愛しそうに舐めまわすと言葉を続けた。 「薬が残っているといけませんから、もう少し吸い出してあげます。」 「なっ!?やっやめ」 「先ほど確認したのですが、ここを舐めるといっぱい溢れてくるみたいなんです。」 女の言葉を遮るようにそう言うと、兎は女の剥きだしになった陰核に舌を這わせた。 「あっ!まっ待て、人の話をっ!きっ聞け!ぁぁっ!」 兎は女の言葉を丁重に無視して、陰核を優しく優しく舐める。 「やっやめ、んんっ!」 目隠しで視覚を奪われている分、全身の感覚が増し、ただでさえ敏感な陰核は更に敏感になっていた。 「ああっ!そっそんな!あっあっ!」 女はビクビクと体を波打たせながら、兎の舌から、望まない快楽から逃れようと必死にもがく。 「ふふ、逃がしません。」 兎は右腕で女の両足を押さえ、左腕で腹から腰へと抱きかかえた。 完全に体を固定され、逃げ場を失った女性器に、陰核に兎の舌が襲い掛かる。 「いっ嫌ぁぁ!はっ放して!駄目!それ以上は駄目ぇ!」 女は頭を左右に激しく振り、喘いだ。 兎は女の願いに言葉ではなく、行為で否と応えた。 兎の舌の上で、限界にまで肥大した陰核が、縦に横にと踊る。 「いっ嫌ぁ!嫌ぁ!嫌ぁぁぁぁ!」 「ほら、ほら、ほら。」 無駄な抵抗はお止しなさいと、兎の舌が執拗に陰核を舐りあげる。 「あああっ!だっ駄目!もう!あああああああっ!!」 硬直のあと何度も大きく体を波打たせ、女は絶頂を迎えた。 膣口からはドクドクと愛液が溢れ出し、目隠しの下で涙も流れる。 「出てきた出てきた。でも、もっと出さないと心配ですね。」 そう言うと兎は、音をたて陰核に吸い付いた。 「ああっ!」 呆然と絶頂の余韻のなかにいた女に、再び快楽が襲い掛かる。 「まっ待て!んっ!ああっ!こっこんなことをする前に、しっ調べることが、調べることが有るんじゃないのか!」 兎は陰核を愛しそうに吸っては舐め、また吸っては舐めと繰り返す。 「ああっ!わっ私が何者なのか、んはっ!なっ何故彼女を救出にきたのか、しっ調べるのが先じ、あっ!あああっ!」 兎は陰核を唇で優しく噛み、こする。 「ひっ人の話を、きっ聞いてっ、あっあっ!いっ嫌!嫌ぁ!」 女は体を震わせ、髪を振り乱して喘いだ。 二回目の大きな快楽の波が迫ってきたのだ。 「貴女が何者で、何故人質潮女さんを救出に来たのか、全く興味がありません。」 陰核を口から開放し、兎は続けた。 「ですから、貴女も何も気になされずに、存分にイッてください。」 そう言うと再び陰核を唇で噛み、こすり、吸い、舐める。 「そっそんな!まっ待って!お願い!ああっ!いっ嫌ぁ!嫌ぁぁ!」 待ちませんと言わんばかりに、唇で陰核をこすりあげ、こすりあげながら舌で舐める。 女を絶頂へと導くには、どちらか一つの刺激で十分だった、そこに二つの刺激。 「ああっ!だっ駄目、駄目、駄目ぇぇぇぇ!!」 いやいやと髪を振り乱し、それでも最期まで諦めず、理性で快楽を押さえつけようとしたが、快楽の波はそんな理性の防波堤をあっさりと越え、女を呑み込んでしまった。 女性器はいやらしくひくつき、新たな愛液が湧き溢れ零れる。 「あああっ!はっ!あああああっ!ゆっ許して!もう許してぇ!」 二度目の絶頂を迎えたばからりの女から嬌声があがる。 兎の責めがまだ終わっていなかったのだ。 陰核を吸い、唇でこすり、舐め、舐めながら吸い、吸いながら舐める。 「もっもうイッたから!イッたからぁぁ!」 女は必死に許しを請う。 しかし兎は更に執拗に陰核を舐めあげ、止めとばかりに強く吸い上げた。 「あはぁぁ!んっんっ!あっああああああああっ!!」 ガクガクと体を震わし、プシャッと少量の潮を尿道から吹きながら女は達してしまう。 兎は満足そうに女から手を放し、顔にかかった潮を指で拭い舐める。 女は息も絶え絶えに、三回連続の絶頂の余韻に悶えた。 体の痙攣は治まらず、愛液も吹き出すように溢れ続ける。 「ふふ、そんなに気持ち良かったですか?」 兎は女の目隠しを外しながら尋ねた。 「っ!」 女は目に涙を浮かべ、どこか少し視点の定まらない目で兎を睨みつけた。 「おおっ怖い怖い。そんな目で見ないでください、いま良い物をあげますから。」 兎はニッコリ笑うと、はちきれんばかりに膨張し雄雄しく反り返った逞しい男根をだし、ゆっくりと女に迫る。 「なっ!」 女は兎が何をしようとしているのかを察し、ヨロヨロと立ち上がり兎に背を向け逃げようとしたが、足腰に力が入らず転んでしまう。 両手を後で縛られているので肩からベッドに倒れこむ。 「ふふ、お尻を突き出して何です?バックで可愛がって欲しいんですか?」 兎は女の腰を持ち上げ、男根を膣口にあてがう。 「ちっ違う!待って!お願い!そっそれだけは、それだけは許して!」 抵抗しようにも、両手は縛られ足腰には力が入らず、兎の両手に腰をつかまれ逃げることもできない。 できることと言えば、何とか兎に思いとどまってもらうように許しを請うことだけだった。 「駄目です。許してあげません。」 しかし懇願も虚しく、兎の男根が少しづつ肉を掻き分け女のなかに侵入してくる。 「ああっ!駄目!おっお願い!あうっ!やっやめ、あっあっあっ!」 兎の大きく硬い男根は、ゆっくり女の最奥に到達すると何かを確認するかのようにグリグリ数回亀頭をこすりつけた。 「あぐっ!?ああっ!いっ嫌!嫌ぁぁ!」 調査を終えた男根は、やはりゆっくりとカリ首でゾリゾリと膣肉を削りながら戻る。 「ひっ!あっあっ!やっ、んんっ!」 「ふふ、様子見に1回抜き差ししただけですよ?」 臀部を撫でながら兎は続けた。 「私のペニスはちょっと特別でしてね、仲間からは『如意金箍棒』と呼ばれているんです。」 ははっと少し照れくさそうに笑う兎。 「その名の通り、長さや太さをある程度自由に変えれるんです。こんな風にね。」 再び兎の男根が侵攻を開始する。 「やっやめて!えっ?えっ?ああっ!ああああっ!」 長さや太さを自由に変えられる、そう聞いたとき女の脳裏を走ったのは、ただでさえ大きい兎の男性器が更に大きく変化し、拷問のような責めをされるのではないかというものだった。 ところが実際に侵入してきた兎の男根は、最初のときよりもむしろ小さくなっている。 しかし、恐ろしいほど的確に女の弱い所を突き、抉る。 「そっ、そんな!ああっ!だっ、やっ!あっあっ!」 体を動かし少しでも快感を逃がそうと試みるが、兎に押さえつけられそれすら許されない。 「どうです?オーダーメイドのペニスの具合は?」 いやいやと頭を振り耐える女に、ゆっくり腰を動かしながら兎は尋ねた。 「怜さんのオマンコに合わせた理想の形、太さ、長さ、硬さです。そろそろ本格的に動かしますよ、存分に味わってください。」 そう言うと、兎は徐々に腰の動きを加速し始めた。 「だっ駄目!もう動かさないで!うっ動かさっ、あっあっあっあっ!」 怜は兎に名前を呼ばれたことにも気が付かず、必死に男根から送り込まれる快楽に耐えた。 気を抜くとすぐにイカされてしまう、いや、どんなに理性で押さえつけてももう保たない。 「ああああっ!むっ無理!こっこんなの、こんなの耐えられない!」 男根が出入りを繰り返す度に、白濁した愛液が掻き出され、掻き出された愛液は男根を白く染め上げる。 「ああっ!くっくる!くる!やめて、やめてぇぇぇぇぇ!!」 怜は小刻みに体を震わせ、硬直し絶頂させられてしまう。 「やめて?ふふっご冗談を、まだ始まったばかりじゃないですか。」 膣は収縮し男根を絞めつけたが、兎は一向に構わず腰を打ちつけ続けた。 「ひぃ!やぁ!あああっ!んんっ!だっ駄目、駄目、駄目ぇぇぇぇ!!」 容赦なく責めたてられ、怜はまたも簡単に達してしまう。 「おか、おかしく、おかしくなっちゃうぅ!」 涙を流し、涎を垂らし、愛液を溢れさせ、怜は許して許してと鳴く。 兎は激しく怜を掻き回すことでそれに応える。 「あっああ!あああああああっ!やぁあああああああっ!!」 達しても達しても、兎は怜を許さい。 更なる高みに昇りつめさせるため、怜本人すら知らなかった弱点という弱点を突き、削り、掻き混ぜる。 「ひっ!ひぃぃ!たっ助けて!助けてぇぇ!ああっ!!あああっ!!」 ピシュ、プシュ、ピュピュッ、突かれながら絶頂し、怜は尿道から潮を吹きだした。 「お漏らしするほど悦んでもらえて嬉しいです。ほら!ほら!ほら!」 もっともっとと更に激しく兎は腰を打ちつける。 「しっ死ぬ!死んじゃう!死んじゃう!!死んじゃうぅぅ!!」 死ぬ、死ぬと喘ぎながら、汗と涙と涎と潮と愛液を撒き散らし、体を仰け反らせ、深く大きい絶頂の波に怜は呑まれた。 兎はビクンビクンと痙攣をし続ける伶から、男根を引き抜く。 プシャァァ、抜かれると同時に尿道から潮が吹きこぼれた。 「ふふ、いやらしい。」 男根の代わりに、人差し指と中指を伶に入れながら兎は笑った。 「もっ、もう許して……。」 伶は朦朧とする意識のなか、何度目かの許しを求める。 「全部出したら許してあげますよ。」 ペロっと臀部を舐めそう言うと、兎は差し込んだ指を曲げ膣壁の前方上部にあるわずかなポイントを責め始めた。 「ああっ!そっんなっ!」 この兎は一体どれだけ私の、女の弱点を知っているの。 薄れかけていた伶の意識を、初めて味わう新たな快楽が繋ぎ止めた。 「いっ嫌っ!そっそこは駄目っ!ぁぁっ!ほっ本当に駄目ぇぇ!」 喘ぎながらも伶は、力を振り絞り体を前に逃がそうと足掻く。 「ふふ、逃がしませんよ。」 しかし、無情にも兎は左手で伶の腰を押さえつけそれを阻止する。 「さぁ、楽にしてあげます。」 兎は容赦なくGスポットを、膨らみを掻き出すように指を動かし続けた。 チャッチャッチャッチャッ。 膣肉を掻き回す淫らな音が部屋に響く。 「やっやめ!やめてぇ!ゆっび、とっとめ、とめ!あっ!あっ!あっ!あああっ!!ああああああっ!!!」 兎の指はあっさりと伶の理性を陥落させ絶頂へと導いた。 ブシャッ!ブシャッ!ブシャ! 絶頂を迎えた女性器から大量の潮が吹き出す。 兎の指の動きに合わせ、次々と矢のように潮が飛ぶ。 「いやぁぁ!こっこんなの!こんなの!あっあっあっあっ!!」 好きでもない男に体を弄ばれイカされる、それだけでも屈辱だと言うのに、意志とは関係なくイキながら本人もよくわからない液を吹き出させられる。 更なる屈辱と羞恥、そして圧倒的な快楽に伶は震えた。 「ゆっ許して!許してください!もう、もう出ない!出ないからぁ!」 「そんな可愛い嘘をついても無駄ですよ。」 チャッチャッチャッチャッ。 嘘を暴いてさしあげますと兎の指が執拗にGスポットを擦りあげる。 「あああっ!ほっ本と、ああああっ!ああっ!!あぅ!ああああああっっ!!!」 ブシャァァ!ビュッ!ブピュッ! 伶は絶頂させられ、再び派手に潮を吹き出しながら遂に意識を失った。 意識を失っても体の痙攣は止まらず、膣口からはドクドクと愛液が溢れ零れる。 「反保守同盟もとんだ人選ミスでしたね。雇われたのが伶さんでなければ、私も今夜の救出作戦を邪魔しなかったのに。」 愛しそうに伶の髪を撫で、兎は続けた。 「恨むなら私ではなく、ご自身の魅力を恨まれてください。」 そう言うと兎は伶の唇にキスをした。 SS一覧に戻る メインページに戻る |