教授と助手8
シチュエーション


「どうにかして下さい」

彼女から言われた言葉に眉根を寄せる。抱き方が駄目だったか?彼女もイかせたのだが。
まだ彼女は力が入らない様子で、それは俺の欲望を再び煽っている。

「入室のたびに施錠するのは他の人から不審を招きます」

彼女を自室に招き入れて体を繋げる慌しい逢瀬が終わり、俺は至極満足した時だった。
確かに彼女がくるたびにしばらくの間施錠している。
ここでしか彼女が許してくれないから、なのだが噂になるのは有難くないか。

「分かった、対処しよう」

だからもう一回、の要求は却下されてしまった。

彼女の時にだけ施錠するから問題なのだと、以後は部屋に誰かが入る度に施錠させるようにした。
あと一人のときにも無意味に施錠もしてみた。
理由を聞いた者には

「途中で誰かが来て話や仕事を邪魔されるのが嫌なんだ」

それで納得され、以後教授時室来訪者は施錠、という習慣になった。

これなら不自然じゃないだろう?」
彼女に口付けながら幾分得意げな口調になってしまう。
腕の中の彼女は少し呆れたような、でもしょうがないなとでもいうような雰囲気だ。

「そう、ですね。ん……」

彼女のそこはもう熱く潤んでいて、指を入れてこすると息を詰めて反応する。何度も往復するとびくびくして、
襞が指を締め付けてくる。ここは本当に素直だね。足を抱え込んで挿入する。
瞬間、彼女が無意識に漏らしたのだろう、

「あぁ……」

という、感じ入った艶めかしい声にそれだけで爆発してしまいそうになる。

彼女だけは用件が済んだらすぐに退散するべく入室しての施錠を嫌がる。
俺が呼び出して、つまりそのつもりだと分かっていても、だ。
施錠しないといけないのを一番理解しているはずなのに。
それを許すとでも?
なので彼女が入室すると俺自らで施錠している。――逃がさないよ。






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