マリーとレヴィ 猫になる
シチュエーション


「ねえ、レヴィ、見て」

あの時の傷もすっかり癒えたレヴィはいつものようにマリアンヌの部屋の片づけ
をしていると、不意に声をかけられた。

「何で――」 何ですか?そう言おうとしてレヴィは固まった、

それもそのはず、
振り向いた視線の先にマリアンヌが立っていたからである。
頭から耳を生やして。

「ええと、なんの、真似でしょうか?」

恐る恐るレヴィは尋ねる。

「これ? ふふ、かわいいでしょ? この猫の耳」

そう言うとマリアンヌはくすくす笑いながら、頭の上の猫耳をいじってみせる、
金色の髪の毛からちょこんと出たその耳は、
レヴィの目にはとても奇妙なものに映った。

「今まで、私レヴィのことずっとペットみたいに苛めてたでしょ?」

そうだったろうか? かなり自分の方が苛めてた気がする、
だがレヴィはその考えを口に出す愚かな真似はしなかった。

「だ・か・ら・今日はそのお詫びに一日
マリ猫になってレヴィに可愛がらせてあげるネ」

どんな理屈だ。
そう思ってもやはりレヴィはそんな言葉を口に出すほど、愚かではなかった。

「はぁ、ありがとうございます」
「ほらほら、猫の尻尾もあるんだぞ」

そう言ってくるりと後ろを向くと、洋服の後ろ部分には尻尾が縫い付けてあった。
マリーお尻を振ってそれを強調して見せる。

「どう、かわいいでしょ? たっぷり可愛がっていいよ」

楽しそうに笑うマリアンヌ、
きっと彼女なりに、一生懸命考えた結果なのだろう。

(……ルドルフ公、あなたの娘は僕が思った以上に頭がゆるいよ……)

はぁ、レヴィはため息を一つ吐くと、

「で、そのマリ猫は、僕に何をしてくれるんですか?」
「え!?」

そう言われたマリアンヌは何を言われたか分からないといった顔で止まった。

「ええと、うーん、……あっ! 頭をなでたら、ニャンって言ってあげる」

グットアイディア 自分ではそう思ったのだろうマリアンヌはすっとレヴィに、
頭を差し出した。

「はぁ、じゃぁ」

力なく言うと

ナデナデ、

頭をなでるレヴィ。

「にゃん?」

マリーは嬉しそうに啼いて見せた。

「じゃあ、あとは?」
「えっ! うーん、じゃあ、そうだ! 喉をなでたらゴロゴロって言ってあげる!」

すごいでしょ私!  マリアンヌの目がレヴィに訴える。
無論レヴィは

―― いいえ、まったく ―― と言うほど、愚かでは無い。

「では、失礼」

ナデナデ、今度は喉をなでるレヴィ。

「ゴロゴロ」

またもやマリアンヌは嬉しそうに鳴き声を上げた。

「ありがとうございました」

そう言うとレヴィはまた元の仕事に戻ろうとする。

「えっ!? もう終わりなのレヴィ、遠慮しなくていいのよ」

じっとレヴィの目を見つめるマリー。

(ルドルフ公、本当にあなたの娘は、頭がゆるく育ちました)

「では」

そう言ってまた頭をなでるレヴィ、そのたびにマリアンヌは
「にゃあ」とか「ふにゃあ」とか「にゃん、にゃん」
などと言い続けた。
それはそれは嬉しそうに。

「……マリアンヌ様」
「ちがう! マリ猫!」
「はぁ、ではマリ猫、そこに毛糸の玉があるからそれで遊んでなさい」
「にゃん」

一声返事をするとそばに落ちていた毛糸玉を猫になりきり手で転がし始める
マリー、いや、マリ猫。

「今のうちに片づけをするか」

そういうと、マリ猫を尻目に部屋の片づけの続きを始めるレヴィ。


―― ―― ――

「ねえ、ねえ、レヴィ、毛糸玉全部ボロボロになっちゃった、どうする?」

4個ほどあった毛糸玉は全て無くなってしまっていた。
どうするもこうするも……。

―― 仕方ない、面倒だけど ――

「よし、マリ猫、こっちにおいで」

そう言うとレヴィはマリーを手招きした。

「にゃん」

そう言うとうれしそうに尻尾を振りながらレヴィの元の走ってくるマリー。

「にゃん、にゃん」

啼きながら頬をすりすりとレヴィの膝のあたりに擦りつけるマリー、
それはまさに猫そのものであった。

「頭をなでると、『にゃん』って言うんだよね」

そう言うと頭を撫でるレヴィ。

「にゃん、にゃん」

マリーは嬉しそうになく。

「で、顎の下を撫でると、ゴロゴロ言うと……」
「ゴロゴロ」

顎の下をなでてやるとやはり嬉しそうに啼いた。

「なる、ほ、ど、じゃあこれはどうかな?」

ペロリ

「ひゃ!? はぁぁぁ」

急にレヴィに耳の後ろを舐められたマリーは軽く悲鳴をあげてしまった。

「おやぁ、この耳がマリ猫の耳じゃないのかい?」

そう言うと頭上のヘアバンドで作られた猫の耳をグイッと引っ張る。

「あぅ……いや、やめてレヴィ、耳がちぎれちゃう」

手でヘアバンドを押さえて抵抗するマリー。

「あれ、猫なのに人間の言葉を話すんだ?」

そう言うと

ペロ

舌でマリーの耳をそっと舐め、

カプ

歯を使わぬよう唇を使い甘噛みをする。

「ひゃ――、 にゃ、にゃあん!!」

何とか猫語? で、悲鳴を上げるマリー、なんとかして猫に成りきろうとしているらしいその姿を見て、レヴィはますますマリーをからかいたくなった。

二人はベットの上に座っていた。

「マリー、猫が服着てたら変だろ? 自分で脱いでみなさい」
「……にゃあぁ」

そう返事をすると洋服を脱いでいく、
それを見てレヴィは満足そうに頷き、そして、

つぃー

舌で首筋の裏を舐め始めた。

「あっ!……!!」

軽く悲鳴を上げた後、
あわてて手で口をふさぐと声が出ないように必死に耐える。

「ん? 今何か女の子の声が聞こえたような、まさかお前じゃないよなマリー?」

コクコク

手で口を押さえたままうなずくマリー。

「そうだよなぁ、ここには弄られるのが大好きなHなマリ猫しかいないもんな」

コリ

そう言うと先ほどからピンと張り詰めて固く尖っていた、
小さな胸の先端を指で優しくつまんだ。

「んんんん!!」

何とか声が出ないようになおも必死でこらえるマリー。

「マリ猫はホントにいやらしい猫だな、ここがずっとコリコリしっぱなしだぞ」

そう言いながら左右の胸の一番感じる部分を指でいじり続けるレヴィ。

(あ、ああうぅ、こえ、こえがでちゃう!!)

何とか声が出ないようにマリーは必死に耐え続けていた。

「さてと、じゃあ次は」

そう言うとスーッと指先を優しく胸から下腹部、そしてへその下へと指を持っていった。

「ううう」
「ン、今喋らなかったかいマリー」

フルフル、マリーは首を横に振る。

「ふーん、そうか、じゃあ」

チュプリ

「あ!!」

レヴィの指が少女の一番大切な部分に入り、
我慢できなくなったマリーは、ついに悲鳴を上げた。

「ん? 何かいったかいマリー?」
「ん、んんん!」

だがそれでも必死に首を振り、口を押さえるマリー。

「そうか、じゃあ」

くちゅ、くちゅ、くちゅ。

レヴィの人差し指と中指が少女の中を攪拌し始める。
そのたびにネットリトした液体が、指を伝い
ポタ、ポタ、と床にこぼれおち続け、
その度にマリーは快楽をこらえるために体を揺らし続けた。

(ん、んん、ダメ 声が出ちゃうよ〜)

片手で口を押さえながら、もう片方の手で必死にレヴィにしがみつくマリー。
ギュウゥ、それはレヴィが痛みを感じるぐらい強く握ってきた。

(さてと、もうそろそろ我慢の限界かな)

マリーが快感を必死になって堪えるのをじっくり楽しんだレヴィは、
最後の追い込みにかかる。

今までとは比べ物になっらないくらいの快感が一気にマリーに襲い掛かり、
まぶたの裏に閃光のようなものが走り、
体の中心部分から熱い波が一気に体の外めがけて押し寄せてきた。

(ああ、も、もうだめー!!)

マリーがそう感じたまさにその時だった。

スポ

レヴィはマリーの体から指を引き抜いた。

「あああん!」

思わず悲鳴を上げるマリー。

「さてと、Hなマリ猫に質問だよ、何処を如何して貰いたい?」

マリーの目の前で、マリー自身の愛液に濡れた指を見せつけながら、
意地悪くレヴィは質問した。

「……にゃ、にゃあ、にゃん」

マリーはそれに猫語? で答える。

「馬鹿だね、僕は人間だから猫の言葉は解らないよ」

ピシ、

「はあぁん!」

そう言うと隆起した乳首をはじく。

「ほら、言ってごらん、如何して欲しい?」

ピシ、ピシ、

そう言いながら左右の乳首をはじき続ける。

「ああ、あ、お、お願い、あすこをもっと気持ち良くなるまでいじって!」
「ふふ、お利口さん、マリ猫」

そう言うと頭を左手で撫でながら、
ゆっくりと右手の人差し指をマリーの中に差し込みつつ、
親指でマリーのやわらかな真珠を擦り始める。

「にゃん、にゃあ、ああ、す、すごい!」

凄まじいまでの快楽に全身を震わせるマリー。

「駄目、駄目、が、我慢できない」
「いいんだよマリー、我慢しないで派手に声を上げて逝ったって」
「あああ、いきゅう!、だめ! だめええぇ!」

ぷしゃああぁぁ!!

ガクガクと全身を震わせると大きな悲鳴をあげてマリーは派手に絶頂に達した。

「ふふふ、どう? レヴィ、私のこと可愛がれてよかった?」
「はい、マリアンヌ様」

ベットの上に腰かけたレヴィの膝の上に頭を乗せながら、マリーは嬉しそうに
レヴィを見上げる。
そんなマリアンヌを見つめながら、レヴィは静かに頷いた。

「ふふふ、よかった」

そう言うと、ゴロゴロと転げまわるマリー。
まだ猫の真似事をしているのだろうか?
そんなマリーを見つめながら、
レヴィは思い出していた。

『地に堕ちた稲妻め!!』

かつての友の言葉を、

あの時は、マリアンヌを守りたくて、体が勝手に動いていた。

―― だが ――

( だが僕はアンリエッタ様に忠誠を誓い、アンリエッタ様が生きていた時は )

―― その時は ――

( ルドルフ公や今の父上、そして )

レヴィの視線の先には、嬉しそうにこちらを向いている少女。

( マリアンヌ、君とも敵対する事になるだろう )

―― だが ――

( だけど、本当に僕は、それが出来るんだろうか? )

あの時、かつての仲間ではなく、敵になるはずの娘を救った自分が。

「僕は……」

ポツリとレヴィがつぶやくと、

ぎゅぅ……。

後ろから小さくマリアンヌが抱きついてきた。

「どうしたのレヴィ? すごく悲しそう」
「あっ、いえ、すいません」

あわてて立ち上がろうとするレヴィ、

グイ!

だが立ち上がろうとしたレヴィの腕をマリアンヌが急に引っ張り
思わずレヴィはベットの上に倒れ込む。

「レヴィ、何処にも行かないで! 」
「マリ、アンヌ、様? 何を言ってるんですか? 片づけ物の続きをしないと」

フルフル

その言葉に首を大きく振るマリー。

「違う、私の前からいなくなったら嫌だよレヴィ! お願い、ずっと、ずっと」

そう言いながらギュウと今まで以上に強くレヴィにマリアンヌはしがみ付いた。

「大丈夫ですよマリー様、僕は何処にも行きません」

―― 少なくとも今は ――

だがその言葉を口にするほど、

レヴィは愚かではなく、

静かに目の前の少女の頭を撫で、

少女が嬉しそうに

「にゃん」

と鳴き、

物語も

終わる。






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