シチュエーション
![]() 「姫様!そ、そのようなハレンチな…」 「うるさい。たかが騎士の分際で主に逆らうんじゃない」 城の一室で、立派な体躯の騎士が耳まで真っ赤に染めてせわしなく目を泳がせている。 彼の目の前のソファーには、彼の主である可憐な姫君があられもない格好で鎮座していた。 スカートを捲り上げ、幾重にも重なるパニエを持ち上げ、下着を堂々と見せつけているのだ。 「いいからちゃんと見なさい」 そう怒られビクリと視線を戻す。 マシュマロのようにきめ細かな素肌を、白いガーターベルトとフリルのショーツが飾っている。 まだ幼さの残るソコは腿の肉付きも薄く、切り込みの深いショーツをこんもりと押し上げる柔らかな膨らみは、砂糖菓子のように甘そうだった。 「で、この下着、男の目線で見てどう?」 捲ったスカートで口元を隠し、ジロリと騎士の顔を睨み上げて聞いた。 「えぇっ?そのっ、自分などが高貴な方のパン…いえ下着などを」 「黙れ、答えろ」 鋭く遮られ、全身からお湯の様な汗が吹き出した。感想を求められても困る。泣きたいくらい困る。 姫君の貞操を守るはずの騎士が、まさかその操の要を拝見するなんて。 「どう、と言われましても」 しどろもどろで要領を得ない騎士の態度にしびれを切らし、姫君は怒鳴りつけた。 「だからっ、この下着姿にあんたは欲情するかしないか聞いてんのよ!!」 「ししし、しませんっ!!」 欲情という言葉に反射的にNOと答えたが、騎士はすぐに自分の過ちに気付いてハッと口を覆う。 山より高いプライドを持つ姫君は、性の魅力を否定され瞬く間に不機嫌になっていく。 ガバッと勢いよくスカートを下ろし、冷気すら感じる目線で騎士を一瞥した。 「これじゃ魅力不足なんだ…」 「いえっ、十分可愛らしいと思います」 「だってあんた勃たないんでしょ」 「勃っ……!」 そこまでストレートに姫の口から言われて唖然とする。 王族である高潔なご婦人が下品な言葉を口にしたことへの嘆きと、主君とはいえ年下の女の子に男の性を馬鹿にされた悔しさで胸がギリギリと痛む。 そんな騎士の様子など気にもせず、姫は興も冷めたと言わんばかりに長い巻き髪に指で絡めていじり出した。 「…男的にはどういう下着がいいわけ?」 「……好みによって…違うかと」 「じゃあ、」 チロ、とふいに視線を騎士の瞳に合わせた姫の仕草は小悪魔のように見えた。 くるんとした大きな瞳に、生意気な挑発と侮蔑が透けている。 「あんたはどういうので勃っちゃうの?」 こめかみがひくつくのが自分でもよく分かるが、騎士は答えてやった。 「ヒモパン…です」 ブッと吹き出す姫の声に被せて付け足した。 「恥じらいのある女性の」 笑い声が消える。 笑顔のまま凍りついた姫の瞳が、急激に冷えていった。 「……何が言いたいわけ?」 「いえ…」 完全に姫君を怒らせたようだが、こちらも我慢の限界だ。張り詰めた空気が部屋に満ちる。 「私が恥知らずな女だから欲情しないって?…何?騎士風情が偉そうに私を批判するんだ」 姫はソファーから立ち上がると目線で床を指した。跪け、の合図だ。 大人しく姫の足元に跪き、騎士はこの後起こる暴力を覚悟して深く頭を垂れた。 ビンタされるかも。いや、それならまだいい。頭を踏みつけられるかもしれない。 バサッと頭に落ちてきた布に視界が真っ暗になり、予想はそこで打ち切られた。 「な…?」 生温かい布を頭から引き剥がしてみて、目を見開く。 目の前に、ストッキングを履いた両足があった。 今剥がしたこの布はドレスだ。さっきまで姫君の肌を包んでいた体温の残る着衣が落ちてきた。 と、いうことは。 滝のように額から落ちる汗も拭わずに、目の前の足を呆然と見つめる。 その両足を下へ辿ると、右の足首に脱いだフリルのショーツが引っかかっていた。 「…ひ…め…様…?」 「顔を上げて」 絶対遵守の命令が頭上から降り注ぐ。騎士は、ぎこちない動作で顔を上げた。 そこには先程見せつけられた姫君の秘所があった。 ただ一部違うのは、ガーターベルトの上にあったショーツの覆いがなく、そこが素肌で晒されているということだ。 一瞬で目をそらし、ガバッと姫の顔を仰ぎ見る。 真っ赤な騎士と対照的に、涼しい顔で見下ろす姫君の上半身は小ぶりなブラジャーのみの裸だった。 「舐めなさい」 はっきりと、命令は下された。 姫は優雅にソファーに座り直すと、足をゆっくりと開いた。 ふっくらとした肉の割れ目も、足の開きに合わせて開かれる。 ほよほよしたうぶ毛しか生えていない桃色の入口が、無邪気に口を開けて男の視線を待ち構えていた。 騎士がゴクリと喉を鳴らす音が、静まりかえった部屋に響く。 長い沈黙の後、静かに騎士は告げた。 「…なりません。そこは、姫様が将来…結ばれる方に捧げられる物です」 「だまれ」 「御身を汚すことは…」 「命令だ」 逆らえない。 騎士は、跪いたまま膝でソファーへとにじり寄った。開いた姫の足の間に大きな体が入り込む。 武骨な手を姫君のか細い太ももに置き、丁重に丁重に左右に押し分ける。 頭を入れられる幅を確保し、ゆっくりと顔を埋めていった。 騎士の髪が内腿をくすぐり、吐息がうぶ毛を優しく震わせた。姫の双丘が反射的に締まる。 「…っ」 姫は少し眉を寄せた。手を股間の騎士の頭へ伸ばしそっと押さえる。 いいのか?いや、もう分からん! 意味の無い自問自答と共に、騎士はハムッと花びらをすっぽりくわえ込んだ。 「く…」 まず姫を襲った感覚は熱さだった。一瞬火傷でもしてしまうのではと怯えるほどに、騎士の唇と舌が熱い。 次に、花びらを食む唇の感触に背筋が震えた。 騎士は大切な姫君を傷つけぬよう、唇で大きく食んではチュウとすぼめて優しく愛撫を繰り返す。 「んっ……くっ…」 想像していたよりも口による奉仕は刺激的で、冷徹を決めこんでいた姫の顔も体もほてってしまう。 姫の息遣いや足の振動を注意深く探りながら、騎士は口淫を続ける。 痛くしてはいないかと気を付けているのだが、頭上から聞こえる姫の殺した息は別な感情も呼び起こす。 いつも自分をいいように扱うあの暴君が、今は余裕もなさそうに震え歯を食いしばって声を耐えているのだ。 騎士の身を快感が満たしてゆく。興奮と征服欲が下半身に荒々しく血を巡らせるのが分かった。 舌で蜜壷を微細にいじられ、すでに濡れていたそこから水っぽい愛液が大量に溢れ出す。おもらしに似たその感覚が恥ずかしく、姫は思わず顔を背けた。 「んくっ…ふっ…」 肉芽は舌でつつけば硬度を感じるほどにツンと膨らみ、騎士の唾液をたっぷりとまぶされた花びらは淫らにぬめっている。 尖らせた舌先で浅く内壁をくすぐっていた騎士の頭が、乱暴にベシベシと叩かれた。 「…ハァ…はい…」 汚れた口元のまま顔を上げると、目元を赤く染めた姫と視線がかち合った。 胸元のブラジャーは荒れた息と共に上下し、胸元や首筋にうっすらと汗が光る。うるんだ大きな瞳は、懇願するように真っ直ぐに騎士を映している。 誰コレ、というほどにしおらしくなられた姫君に、キュンと胸をときめかせる騎士の頭がもう一度ひっぱたかれた。 切なそうに眉根を寄せながら、姫は言った。 「………挿れて…」 待ってましたという下半身の反応と、いいや流石にいたしたら駄目だろうという理性が衝突し、騎士はしばらく固まってしまう。 だが、口を尖らせた姫君がだだっこのように 「挿れるの」 とワガママを言った瞬間理性は決壊し、騎士はベルトを外し下着からものを取り出した。 狭くキツい通りをじっくりとこじ開ける様に、重量のある杭が押し入ってゆく。 「はぁ…っ…ぁっ……!」 息の詰まる圧迫感に声も出せず、姫は騎士の肩にすがりついて涙をこぼした。 針に似た鋭い痛みが体の奥へ走り、苦しくて悲鳴を上げるのもままならない。 ソファーに片膝をついて乗り上げた騎士と背もたれに挟まれ、姫は中からも外からも潰されてしまいそうだった。 騎士が着衣のまま事に及んだので、肩やら背中やらに握りしめていられる布があるのが少しの救いだ。 「大丈夫…ですか?」 熱い息と共に騎士が問うが、うるさいと背中を殴り返す力も弱々しい。 ブラジャーやガーターベルトの下に手を入れることすら自重しているので、姫君の細い身をやんわりと抱き締めることしか出来ない。奥まで激しく突きまくりたいという本能を抑えるのも中々に辛く、騎士は顔をしかめて息をついた。 ようやく最奥まで収めきり、二人共ホッと体の力を抜く。 「…はぁあっ…くぅ…ンっ」 騎士の首に腕を絡めて抱きつくと、自らの中の騎士をも抱きしめるようにソコをきゅんと締めた。 痛みと圧迫に朦朧としながらも、太い幹や先端の丸みを体に刻み付けるようにみっちりくわえ込む。 「く…姫様っ…」 ヒダが柔らかく騎士を絞め上げ、チュクチュクと絡みついてくる。全てを搾り取られそうな快感が騎士の背を這い上がった。 だが、破瓜の痛みに涙する姫君を置いて自らのみが達するわけにはいかない。家臣としても、男としても。 「姫様…触れても…よろしいでしょうか」 「ん…許、すっ」 ありがとうございますと呟き、騎士は左手で姫の体を支えると、自由になった右手を結合部へと伸ばした。 最も敏感な小さな肉芽をいじり、同時に緩やかに腰を動かし出す。 「あふ…ぅっ、は、んっンンッ!」 あくまでも姫君の快楽のためだけに、浅く優しくあやすようなリズムでそれを繰り返すと、たちまち姫君の声が大きくなる。 くりくりと指で円をかいて粒を転がせば、片手にすっぽりと収まる細い体が震えあがった。 大きく体を反らせ、騎士の眼前に晒された姫君の顔は、まるで溺れているように必死に酸素を求めてあえいでいる。 愛しい、そうはっきりと感じた。 生意気なこの小さな主が乱れ、自分にすがりついて泣いている様に、征服欲よりも甘い何かが沸き上がる。 大切に汚したい。自分の腕の中で。 「やっ、…やぁあ…、あっ!ふあぁっ!」 ブルルッと強く痙攣し、姫は達した。 同時に姫の中が強烈に収縮し騎士も絶頂を迎えかけるが、そこは歯ぎしりしつつ気合いで耐えた。 危ない。危険過ぎる。暴発寸前だがキツすぎて自身が抜けない。 未婚の王女が家臣の子を孕むなど、正に国家の一大事だ。 「でっ、出てしまいます!!姫様っ力を抜いてください!」 「な…っ、ふざけんじゃないわよ!!ちょっと、は、早く抜きなさいよ!」 慌てふためいた姫君に体を突き飛ばされ、間一髪で蜜壷から引き抜き手の平に射精した。 窮地を逃れた安堵から、二人はしばし呆然と荒い息をつく。 やがて、姫君は脱力したのかポテンとソファーに倒れ込んだ。 それを見て、後片付けをと立ち上がった騎士が自らの情けない姿に気付く。 服から竿のみ露出し、片手はまだ受け皿のように白濁を持ったまま。 慌ててモノを下着に突っ込みベルトを締めようにも、手の液体が邪魔で上手くいかない。 精液片手にオロオロする騎士を尻目に、姫君は横になったまま足首のショーツに手を伸ばしていた。 「……私でちゃんと勃つじゃない…馬鹿騎士…」 口の中で小さく呟き、フリルのショーツをきゅっと引き上げた。 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() |