二ヶ月 症例:男性患者
シチュエーション


「あっ、あっ、あっ」

老人の舌が出し挿れされるのに合わせるかのように、小柄な少女は喘ぎ声をあげる。
その華奢な身体は、豊満な女体…ダッタモノ…に蜘蛛の巣のように絡め取られている。
女体の女性器から、まるでヤドカリのように萎びた上半身を生やしている老人。
その舌が、ペニスのようなそれが膨れ上がった。

「いぐぅうううぅ!!!」

射精は無い。逆に《何か》を吸い取られてゆく。ぱんぱんに押し広げられた膣から。
無理くりこじ開けられた子宮から。淫らな樹の根のごとく。
やせ細った少女の身体は、それにオルガズムを感じるようになっていた…


『症例:男性患者』


鳥海サナは結核である。ゆえ、この高地療養所に入所していた。
だがそこは、古くからこの地に住む者なら近付きたがらない…
魔窟であった。

「おっくすりですよー、さーなーちゃあん♪」

無駄に元気な女性看護士、富士鷹ナスカがサナの病室にやって来た。

「はい…お姉さん…」
「うん、いーお返事!」

このナスカがヤドカリである。いや女郎蜘蛛と言うべきか。ピンクの制服はぱつぱつで、はちきれんばかり。

「ちょっとつまみ食い」
「あ…」

無抵抗なサナ。そんな事をしても無駄だと十二分に思い知らされたから。その心と身体で。
療養所指定の浴衣のような、独特の衣装を与えられた彼女。その胸が露わにされている。

ちゅぱ。ちゅぱ。ちゅぱ。

薄桃色のサナの乳首が、ナスカの…女の方の…舌でころころころ。ちゅっ。
散々長い舌で弄くられ、男好きのするぽってりした唇で吸われる。

「おっぱい、出ると美味なんだけれどねぇ?」

かりっ、と乳首を噛まれた。

「ご、ごめんなさい…おっぱいは出ません…」
「あははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははは」

流れる鮮血を舐め取りながら、お姉さんは狂ったような笑い声をあげた。

「知ってるー」

そうだ、と本業の投薬に戻りながらこの妖怪は言った。

「早くおからだ治す為にもー、このさなとりうむの中をお散歩してみた方が良いよ♪」
「はい…」
「空気は綺麗だし食事療法も一級品!早くおからだを治してー」

ここでナスカは一拍置いた。従順に聴くサナ。

「のうみそとおまんこ、どっちをさきにたべようかな」

捕らえられた胡蝶に、選択の自由なぞ無い。あはははは。

読書室。
古びたプレートには、何時の字体かは知らないがとにかくそう書かれていた。
少女は看護士に言われるがままに、さなとりうむ内を散歩していた。
街までは車で一時間ほど。だが、歩く気力はサナにはもう無かった。
ケータイは持っている。しかし何故か、操を奪われたあの日から、急に電波が圏外となった…
他に電話は、職員が詰める事務室にしかない。
地元の人間が勤めていると言うのに、彼らはサナを見ても無関心を装っていた。
自分さえ、自分の家族さえ良ければ、それでいいのだ。
それに今のサナの思考回路では、手紙を託すなどということは考えもつかなかった。
ナスカと言う看護士への恐怖と、生じてしまった人間不信。ふらふらとサナは揺らめく…

「…?」

読書室の引き戸を開けると、やはり此処も広い施設だった。
やはり古びた、と言うよりは厳めしい造りの本棚がずらりと並ぶ。
少々かび臭い…
蔵書が傷むのを防ぐためか、レースのカーテンが閉められ弱々しい日光を届けていた。
此処にも誰も…居た。

「あ、ああ…」

サナは駆け寄ろうか逃げ出そうか、迷うことになる。そこに居たのは。
窓際の壁に寄りかかり、サナとおんなじ療養所指定の病人服を着た。
その上に黒のカーディガンを羽織った、眼鏡の青年だった。
背はもやしのようにひょろ長い。髪は少しだけ長い。顔立ちは至って普通。その辺の大学に通っていそうだ。
入口で逡巡するサナに、青年は顔を上げた。

「…君が新入りか」

びくっ。サナは小兎のように震え出す。逃げなきゃ…
だが脚が動かない。
青年はよっこらせと壁から離れ、読んでいた本を閉じて左手に持つと。サナに近付いてくる…

「こんな小さな娘が。…可哀想に」

え?サナは直感した。女の勘、という奴かもしれない。

この人は、味方だ!
途端に脚が動くようになり、サナは思わず青年の胸に飛び込み。ぐすぐすと泣きじゃくり始めた…

「僕の名前は宝殿光丸」
「ほーでん、みつまる、さん…」

不意の事態に戸惑った青年は、赤子をあやすようにサナをなだめ。落ち着いた所で沢山有る席の一つに誘った。

「見ての通り典型的な病人でね。治療の為に此処に居る」

びくっ。サナはまた震え出した。治療って…飼育の間違いじゃ。青年は…光丸は笑う。

「ナスカに逢ったね?と言うか、もう毒牙にかかってしまったか…」
「な、な」

笑い事じゃありません!

「まぁまぁ」

光丸青年は再びサナをなだめる。

「アイツは一筋縄ではいかない…しばらく来ないと思ったら、君をオモチャにしていたのか」



「ま、此処に入れられてしまったが最後。一生逃げ出せないと思った方が良い」

?!

「この地には、この山には。たくさんの化け物が住んでいた」

何を言い出すのかこいつは。

「人と化け物の共存。それは食物連鎖によって成立する」

は、はぁ?

「人なんて弱い存在だよ。この星の上では」



「自分より強い化け物にどう相対する?その答えの一つが人身御供だ」

アイツが…あの女が言っていた!

「残念、白羽の矢は君に当たってしまった。おめでとう」
「何がおめでとうですか!」

サナは久方ぶりに大きな声を出した。何だか急に元気になった気がする。

「君は純粋な土地の人間じゃないね」
「…はあ」

青年は言う。

「結核…それもでまかせだよ。恐らくはタダの風邪」

はい?

「この街の医者は、此処と結託しているから…ああ、今は菌を植え付けられて、本当に結核のはずだ」

そんな…そんな!!

「家族にはもう二度と会えないだろうが…これも運命だ。精一杯生きるんだよ」

ふざけないで!!

「…ぐふっ!」

そう言おうとした途端サナは咳き込む。ああ、この咳が、植え付けられた物だなんて!

「可哀想に」

口先で何を言うか。だが青年はこう続けた。

「少し、体力を分けてあげよう…幸い、何日かナスカに吸われていないからね」

ええっ?

いきなり、抱き締められた。この療養所はいきなりが多すぎだ。
そのまま、赤いベルベットの床に押し倒され。サナは病人服を、下着を脱がされる。

「こんなに痩せて。今楽にしてあげるからね」

言いつつ、光丸はサナにマッサージを施し始めた。

「身体を流れる血、リンパ、そして氣。これらの流れを整えてあげれば…」

あ。何だか。気持ちいいかも。
年頃の少女にもかかわらず、サナは人前で全裸にされることに慣れてしまっていた。
腕を、脚を。乳房を腹を陰部を。こりこりと揉み解されてゆく…

「はぁ、はぁ、はぁ…!」

呼吸が荒い。とっても、気持ち良いよう…んぐ?
まんこに指を突っ込まれていた。

「な、何を」
「動かないで。ああ、大分激しく弄ばれているようだねぇ」

くっちゅ、くっちゅ。あ、あ、あん。

「ふむ、やはり《氣》を胎内から補充した方が良さそうだ」

き?きってなによう。何時の間にか光丸青年も全裸になっていた。

「僕の金玉は《氣》でぱんぱんでね…久々のおめこで《氣》が漏れちゃったよ」

…青年のペニスは巨大だった。皮の剥けた先っちょから、とろとろと蜜が零れている…

ずん。前戯も何も無かった。ただ巨根を突っ込まれただけ。
幸いにもマッサージでほぐされていたから、サナのオマンコはかろうじて受け入れおっけーだった。

「いやぁあああああ!!」

レイプ、レイプ、レイプ!
こんな日が一生続くの?お母さん、お父さん、うう…

「うぐっ、うええええん」
「泣かないで、サナちゃん。すぐに《氣》を。聖なる液を注いであげます…」

菩薩のような顔で眼鏡の青年は言った。そして以外に早漏だった。

ぴゅる。

「へ?」

ナスカの責めはもっとねちっこい。そして吸われることは有っても、膣に出されることなんて無かった。
だが。

ぴゅる、ぴゅる、とぴゅ。

お腹の中に温かなものが注がれている。そしてその度に、何だか胎内が熱くなってゆく。

「こ、これって」
「聖なる液、略して聖液。これが本当のセックスなんだよ…」
「ほんとうの、せっくす」

あん。じわじわとマンコが良くなってゆく…とーっても気持ち良い…

「サナちゃんの中に、一杯一杯射聖してあげるからね。金玉が空になるまで…」

あああああ。

「いいよう、気持ち、いいようッ…!もっと、もっとせーえきくださいっ」

ここで光丸はにやりと笑った。

「人にモノを頼む時は、どうするべきなのかな?」

ああ、えーと?

「私の…サナの可哀想なオマンコに、光丸お兄ちゃんの聖液をどぷどぷ注いでくださいませっ!」
「はい、よく言えました。ご褒美に…」

広い読書室の真中で。ベルベットの床を汚しつつ。
光丸はたっぷりと発射した…サナの膣内、いや子宮の奥の奥まで。



じゅうっぽん!粘性を帯びた音と共に、ふにゃふにゃ巨チンが引き抜かれる。

「サナちゃん。聖液を発射してマーラ様はお疲れだ…お慰めするんだ」
「…はぁい…まーらさまぁ…」

ぱく。柔らかくなっても巨大な一物の先端を、サナは咥えた。ぺちゃぺちゃと可愛らしく御奉仕。
やがて全身を使い、マーラと呼ばれた巨チンを再び奮い起こさせて行く…
サナは理性を失った光亡き瞳で、御奉仕を続けた…

こうして。
夜はナスカの老人に生気を吸われ。
昼はマーラ様に聖液を注がれる。
それでサナの身体は保たれるようになっていった。乳を吸われてはごっくんし、膣出しされては搾り取られる。
その繰り返しで、次第にサナの意識は、粉々に砕けていった。
何時しか従順な、妖への御奉仕者が出来上がってゆく。
ああ、サナ。
可愛い可愛い中学一年の雌奴隷よ!


症例二つ目、終わり






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