日課
シチュエーション


「おきろー朝だぞー」

んあ?
ああ、キミか。
毎朝悪いね、やっぱり持つべきものは親友だよ。

「おはよう…何時?」
「ああ、おはよう。もうすぐ5時。」

うん、いつもの時間だね。
こう毎朝ボクの早起きに付き合わされたら大変でしょう?
でもこのサイクルを崩すと、どうしても体調がね…
や、いつもありがとう。
愛してるよ。

「ほら、風呂行って目さまして来な。」
「うい…」

あー…まだ頭がボーっとするな。
とりあえず熱いシャワーの刺激で目を覚ます。
髪と体をサクッと洗い、歯磨きを済ませて…よし、エンジン始動!

「おまたせ、もういいよー!」
「あいよー。」

ガラガラと風呂場の扉が開けられ、彼が突入してきた。
うんうん、今日も元気だ角度が深い。

「いつもすまないねえ…」
「気にすんな、俺も楽しんでるから。」
「えっち。」
「どっちがだ!」
「いやぁ、誘ってるのはボクだけどね。キミもなかなかのエロス魔人だと思うよ?」

この、朝の混浴を思いついたのも彼だ。

「ベッドでやると後片付けが面倒だろ。」

とのこと。
確かにそうなんだけど…いくらなんでも馴れるのが早過ぎるんじゃないかな?
なんだか、成人する頃には倦怠期を迎えてるような気がする。
日単位でゼロとかなったらやだぞ。

「さて、急がないと。朝は時間がなくて困るね。」
「おまえ、もうちょっとムードって物をさ…」
「それは夜のお楽しみだよ。朝は軽めに1発行ってみよー!」
「はいはい…ちゃんとピル飲んでるか?」
「ばっちし。」

断っておくと、この会話中、彼の手はずっとボクの体をまさぐっている。
露骨に言うと、乳房をこね回したり、お尻から太ももにかけて撫でたりしている。
たかだか数分の前戯でもビショビショになってしまうから不思議だね。
それだけ彼の手つきがいやらしいんだろうね。
ボクのせいじゃないから、そこんとこ勘違いしないように。

「はい、ご開帳ー。」
「…萎えるから止めれ。」

どこが!
相変わらず焼けた杭みたいに熱くてバキバキじゃ…うあっ!

「あは…これこれぇ…これが無いと…朝が、始まらな…」
「俺はシリアルかい!」
「ボクの主食はバナナで…キャッ!あ!ごめ…あっ!あぁぁッ!」

お、おっとぉ!?悪ふざけが過ぎたかな…?
ちょ…激し…くぅぅ…な、なんの!
今朝こそはこのエロ太郎を先にイかせてや

「んぅぁぁぁぁああ!!」

無念。
ああ、これで何連敗だっけ。
勝ち誇ったように精液を流し込んでくるこの男が憎たらしい!
でも、その得意顔ちょっと萌えだぞ。

「…やあ、おはよう。」
「おはようございます。」
「おはよう、いま何時?」

予想外に濃厚な精液を10分がかりで処理してリビングに向かうと、両親が起きていた。
うん、やつれてるねお父さん。
昨日は激しかったみたいだしね。
でも、年頃の娘が居る家で、リビング挟んだ反対側にまで声が届くって言うのはどうかと思う。
おかげで彼がお腰に…訂正、起こしに来てくれるまで切なかったんだぞ。

「おはよう、6時すぎよ。また一時間もお風呂場に居たの?」
「…はい。」
「うん、愛を語らってきたよ。肉体言語で。」
「まあ、仲がいいのねえ。入籍はいつかしら?」
「…」

ボク達のちょっぴり爛れた関係は両親公認だ。
泣き叫ぼうが、よがり狂おうが、近所迷惑にさえならなければ声を抑える必要がないのはありがたい。
お父さんは複雑な表情だけど。

「でも、通学路ではだめよ?」
「…分かってる。」
「そ、そこで残念そうな顔するな!」
「…」

彼が悲鳴を上げる。
父が眉間を押さえる。
なんだよう!自分だって野外プレイ大好きなくせに!
この間だって、外食の帰りに路地裏にお母さんを連れ込んで…

「そうだ!」
「まぁたロクでもない事考え付いたな…」
「失礼な奴だなキミは。とっても素敵なことだよ!」
「素敵ねえ…制服は汚すなよ?」
「大丈夫だってば。さあ、屋上に行こうか。」

大丈夫だよ、なんにもしないから。
させるけど…

「ほらほら、早く脱いで。」
「や、やっぱり。」
「お昼休みが終わっちゃうよ!」
「学校に居る間くらい我慢できんのかい!」
「…いいけど、その分が放課後に繰り越しだよ?利子つきで。」

毎度おなじみの押し問答。
あまりにもおなじみ過ぎて、もはや昼の合図といっても過言ではない。
いつもと違うのは、ここが屋上だということ。
普段は女子トイレに来て貰うんだけど、今日は趣向を変えてみた。
レパートリーを増やすのは良いことだ。

「喜んでお相手さしていただきます。」
「ふふん、よろしい!」

今日は移動に時間を食ってあまり時間がない。
手短にすませないと…

「あうぅ!うぅっ!ひぃ…ッ!」
「お、おい!声…」
「…〜〜〜〜ッ!」
「く…この…」

ああ、この背徳感…やっぱり屋外は興奮するなぁ!
しかも、今日は行きつけの公園じゃなくて昼間の学校!
否が応でも腰は激しく声は大きく…あ、ちょっとコラ!

「ぅぁ…あ…だ、だめ…」
「おい、見てみろよ。フェンスの下にあんなに大勢人が居るぞ!」
「…」
「ひょっとしたら誰か気づいてんじゃないか?お前のエロ声にさ!」

うわ、なんかスイッチ入っちゃった…?
だめ…ボクも…その気になっちゃうぅ…

「や…恥ずかし…」
「は、よく言うよ!この変態女が!」
「いや…やめてぇ…」

と言いつつお尻を突き出す。
彼が背後から突き立ててくるのに合わせて…腰を、くねらせ…てる余裕なんかないよぉっ!
あああああ!イく!イくの!

「かは…ッ!」
「休んでる暇なんてないぞ!」
「ふぇぇ…ん、んにゃぁぁ…」

まずい、屋上は危険だ!
もう何がなんだかよく分からない。
お互いこんなに夢中になるとは思わなかった。
今度は家のベランダでやってみよう!

「ご、ごめん…」
「えへへー」
「…」
「汗だくになっちゃったね。」
「…」

むう、冷たい男だな。
ボクのテンション2割増しピロートークにうんともすんとも返さないとは。
ひどいわ!股開かせたらもう用済みなのね!
よよよよよ
…やべ、垂れてきた。
チャイムの音が聞こえた気もするけど、そこはそれ。
気づかなかったことにしよう。
うむ、そろそろ遅刻回数がシャレにならなくなってきたぞ…

「…あの。」
「はいはい?」
「帰宅してからまだ30分とたってないんですが…」
「もう20分もたったんだよ!?脱いでイチャついて挿入できる時間だよ!?」
「だーもう、みなまで言うな!専業主婦の母さんに聞かれる!」

こっちの家の両親にも公認なんだけどなぁ。
ていうかキミがいけないんだぞ!
帰り道で手を繋いだりしたら興奮するに決まってるじゃないか!
…やっぱりあれかな、リビングってのが後ろめたいのかな?
そう毎日シーツに染みつけちゃ悪いと思って、掃除の楽なフローリングの部屋を選んだんだけど…

「まあ、いいじゃねえかブラザー。コッチは正直だぜぇ?へッへッへ…」
「お前、親父に似てきたな…」
「えぇー、ボクはれっきとしたM女ですよ?夜はカワイイでしょ?」
「あー…」
「…そこはカワイイっていいなさいよ!この盛りのついた犬が!」

オラオラオラオラ屋上のお返しだ!
まずは椅子に座らせる!
こうすることで腰の動きが封じられ、主導権はこちらが独り占め!
次に背もたれの隙間から足を突き出す!
こうすることで背もたれが挟み込まれ、彼はもう逃げられない!
最後にドッキングする!
こうすることでガッチリはまり込み、とても気持ちいい!
どうだ、まいったか!

「ほぉら…素直に犯したいって言っちゃいなさいよー」
「うく…」
「ひっ叩いて、気絶するまで責めたいって言ってみなさいよ…ふふ…」

あはははははッ
顔真っ赤にしちゃってカワイイ!
キミの顔見てるだけで凄く興奮するよ…

「うぅぅ…」
「強情ね…どうしてやろうかしら?」

実際、これ以上どうしようもないというのが正直なところ。
こっちの動きもかなり制限されるからね、この体勢。
これは肉体的な快楽の追求というよりも、儀式としての側面が強い。
分かりやすく言うと、「ご主人様、今日はこんな風にいじめてください!」みたいな。
…さて、要望も伝えてきたところで。

「んん?もうイっちゃうのかなぁ?」
「…後で覚えてろよ。」
「へぇ、期待してるわ。」

やた、OKサインでた!
それでは…ゴートゥーへヴン!
モールス信号!3・3・7拍子!

「ぐうううううッ!」
「あふ…」

いつもながら凄い…今日三回目なのに噴水みたい…
ボクはイけなかったけど別にかまわない。
夜に死ぬほど可愛がってもらえるもんね。
むふふ

「てことで、今夜も彼が来るから。」
「…そうか。」
「ほんとにもう、いつの間に合い鍵なんか渡したのかしらねえ。」

お父さんは苦虫を噛み潰した表情。
お母さんはあらあらうふふと薄笑い。
我が家の食卓で2日に一回見られる光景だ。
疲れた体にうなぎが染みるぜ。
…それにしても、今日は特に消耗が激しい気がする。
昼間のアレのせいかな?
お隣からの来訪に備えて、今日は早めにベッドに行こう。

「むぐっ!?」

きゃ!?
ああ、キミか。
突然のディープキスが彼のサインだ。
今この瞬間から明日の朝まで、彼はボクのご主人様になる。
スイッチオーン…えへ…ご主人様だぁい好き…

「…んふぅ…ちゅ…ちゅぷ…ふ…ッ」
「ちゅ…はい、ここまで。」

ああ、そんな!
唇が切ないよう…

「ふぅ…ご、ご主人様ぁ…」
「なんだ?」
「お口がぁ…」
「口が?」
「お口がさみしぃです…」

は、はやく塞いでぇ!
ご主人様!はやく!はやく!
あああああ!舌がスースーするのぉぉ!

「ふぅん、そんなにこいつが欲しかったのか?」
「あ、違…」

キスの続き…
唇で塞いでほしいのぉ!

「違うのか。じゃあ今日はコッチは無しにしようか?」
「そうじゃなくて…ッ!」
「まあ、お前がいやだって言うなら…」
「ご、ごめんなさい!ご主人様ぁ…しゃぶりたいです!おちんちん突っ込まれたいですぅ!うぅ…ぐず…」
「…悪い悪い、イジめすぎたな。お前の泣き顔が可愛いからいけないんだぞ?」

ああ!ありがとうございます!
キスしてくださってありがとうございます!
舌もおちんちんも一生懸命おしゃぶりしますっ!

「ふぐ…んじゅっ…んぐぐぐ…じゅるる…」
「イヤらしい音たてやがって!そんなに美味いか?」
「んぶ…れぉ…はいぃ、おいひぃれふ…」
「この恥知らずのメス犬め!犬らしく鳴いて見せろ!そらッ!」

痛ッ…ああ!おっぱいが!おっぱいが熱い…
も、もっとブってください…
ご主人様ビンタぁ…わんこのお乳にくださいぃ…
あああああ…

「きゃんッ!わんっ!わんっ!わんっ!」
「ははは!鳴きまねが随分板についてきたなぁおい!」
「わ、わぅぅぅん…」
「もう心まで犬になっちまってるんじゃないか?ほれ、お手!」

はい…ご主人様…
ボクは犬です…主人様に発情しちゃうバカ犬なんです…
ご主人様に交尾していただかないと死んじゃうんですぅ…

「くぅん…」
「よしよし、伏せ。」
「わん!」
「お座り。」
「わん!」
「ちんちん。」
「わ、わんっ!」
「あっはははは!もう洪水じゃないか。そら、ご褒美のジャーキーだぞ!」
「きゃいいいいん!!!!」

ああああああ!来た!
ご主人様おちんちん来たァァ!
熱ぅぅぅいぃぃぃぃ!!!!

「きゃいん!きゃいん!」
「こんなにグチョグチョにしやがって!昼間あれだけヤったのにまだ足りないのか!?」
「あ、あぐッ…はいぃ…」
「犬が言葉を喋るな!」

きゃいいいいん!
ごめんなさい!ごめんなさい!ごめんなさい!
た、足りないんです!人間の交尾じゃぜんぜん足りないんです!
ご主人様にわんこセックスしてもらわないと頭オカしくなっちゃうんですぅ!
ああああああごめんなさぁぁいいいい!!!!!

「そろそろ出すぞ、奥で受け止めろよ。」
「わぅぅん…」

じんわりと、お腹に熱が広がっていく…ごっこ遊びはここでおしまい。
休んでる暇なんかない。
震える前足で体を支えて…ご主人様の子種を垂らしながらお股を開いて…それから…それから…

「ちゃんと這いつくばれ!」
「ひゃひぃぃ!?」

うああ!ああああああああああああ!
わ、わんわん!
わぅぅぅぅぅん!

「全く物覚えの悪い犬だな。お仕置きだ!」
「ぎゃっ!ぎゃん!ぎゃわぁん!?」

くぅぅぅん!
んー!んんー!
わんっ!わんわんわんっ!

「痛いのがそんなに好きか?叩くたびに締まるじゃないか!」
「きゃっ、きゃいん!くぁぁん!」
「こんなに腫らして!それでもイくのか!」
「わおおおおおおおおおおッ!?」
「おら、休むな。顔上げろ!」

わふっ…くぅぅぅぅ〜…ッ!
くぅん!?
んんんんんんんーーーーッ!?

「またイきやがった!まさか一突きごとにイってるじゃないだろうな?この淫乱が!」
「ひゅー…わ、ん…ふひゅー…ひゅー…」

んぅぅ…ぅん…わぅん…

「それじゃ、今日はこれで終わりにするか。ケツあげろ、メス犬!」
「…」

わ…ん…

「…はっ!?」

時計を確認。
四時の目覚ましがなる直前だった。
あれだけ乱れたのに、床が全然べとついていない。
どうやら彼が着替えさせて、拭き掃除もしてくれたらしい。
やっぱり持つべきものは親友だね。

「ん、つつ…」

い、いたた…シャワーがしみる…
昨日は盛り上がったなぁ…まだお尻がジンジンするよ…
でも、のんびりはしていられない。
はやく身支度を整えて、五時には彼を起こしにいかないと。
もうすぐ5周年を迎えるこの日課、ここで記録を途切れさせるつもりは無いからね。






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