ごまかした青い視線を見抜いている
情景や浮遊感を散らかしたままの見境ない頭で時間は数えられない
どうか、いまさら欲しくないなんて思っていると思われていませんように

さよならなんて、一度だってしたくなかったはずだよ
結局は歪んで間違ったけれど、夥しい閃光の中で噂を聞き夢を見て再び帰ってきた
どれが正しいかなんて考えを許される事はなくて、けれどそれを苦痛と感じた事はない
なくてはいけなかった理由が山ほどある事を知らずに
晴れ渡る晩夏、荒ぶ嵐などまるで知らなかったように

滑らかな黄色の横顔はいつでも燻り嘯いている
すべて圏外に仕舞い閉じこめて、知っている秘密も知らない秘密もよそに預けたままにするというのが、思慮が深いという事なのだろうか
たらりと頬に伝う当て擦りは一体どちらの台詞だったろう、そんな事でも笑えたら

引き攣れた肌の欲望を埋めていく
薄暗い展望はこの目に鮮やかに映える
向こう側はまだ美しく、まだ終わりは来ないようだから

未発達な行く末、不完全な事象と弄するなら
あなたは何を憂鬱と見る?
私の前で