素晴らしい海に飲まれる砂丘から、おおげさに駆けて跳ね西方園
たわむ私事をまったく気にかけてくれず、その上さらに千千にみだす意図の手のさき
かじかんでいるバーミリオンの肌の上をさらっていくように抜けるレヴィアタン
あなたの指はいつでもつまらなそうにわなないて、それでもやっぱり誰とも交わらなかった
紙切れや電子の束、四百度の弾薬でつみあげた屑を抱えながら、見る間に変わって変わっていく世々××景
変えて変えるうち、夜も朝も昼さえ通りすぎて一体どこに行けるのか
まっくろの片目で見やれば、いつでもわかる
私には危なげに思える大胆な歴史を
終にはあえなく途切れるパノラマを、もう一度撮りましょうと
暴風に連れ去られまいと言ったことも今日は忘れて