これこれこれの続きです。
強姦風味でぬるエロ有です、すみません。
カプはアイマルです。
それでも良ければ下スクロールお願いします。







































大きな手。自分に伸びる。太くて力強い。
真っ直ぐな目。情欲に濡れた鮮やかな青。
耳元でなる絹裂きは、いとも簡単に引き千切られた薄水色の上着の悲鳴。
『マルス…』
名を呼ぶ声だけが妙に優しくて、びくりと身を震わせた。
おかしい。そんなはずはない。
あんなに酷いことをした彼が、そんなに優しい筈がないし。実際全く優しくなどなかった。
「ああ、夢か…」
ぽつりと虚空に呟いてふぅと一つ息を吐くと、白い靄が暗い空へ吸い込まれる。
 
『参戦』
 
故郷の城によく似た要塞造りの寮の三階。
幾度にも渡る蹂躙の末にふらりと自分のスペースへ戻ったアイクの隙を突いて、着のみ着のままで飛び出して。
石畳の敷かれた廊下の端にある扉すらない小部屋に、マルスは潜んでいた。
厚手のマントを羽織っているとはいえ、既に服の形を成さない程に裂かれた上着では、寒さはことさら身に滲みる。
凍えてしまわないように身を縮めて見上げると、ガラスのない窓から見える高い空には、小さな星あかりが見えた。
もうすぐ空が白み始め、やがて明けていくだろう。
朝一番の試合取り組みを思い出す。アイクの試合は確か、朝食前の第一回戦だ。
朝から試合が入っている日はそのまま浴場で軽く汗を流して、朝から特大の肉を頬張るのが、彼の日課たっだ。
「食わないと体がもたんだろう」
そういっていつも、食の細い自分を気遣ってくれた。
優しかった彼の態度が豹変したのが、いったいどんなきっかけだったのかなど、マルスには知る由もない。
言葉の端々から察するに、スネークからマルスの正体を聞いたのだろう事は解る。
マルスが彼に何をされたのかも。
だが、それが乱暴に組み敷かれ身体を奪われる理由になるとは、マルスにはどうしても思えなかった。
 
登録こそ男で通り名も正当派王子とかいうものだが、その実マルスの本当の性別は女である。
だが、乱闘大会に参加して早数年になるが、真実を知る者は少ない。
下手に事情を話して、余計な感情が芽生えたら危険だ。
そう言ったのはかつてのルームメイト。
赤い髪と明るく人懐っこい笑顔に似合う良い子だった。
彼に話したら、なんというだろう。迂闊だった自分を叱るだろうか。アイクやスネークを諫めるだろうか。
それとも。また望みは叶わないのだろうか。
また同じ事が起きるだろうか。
助けを求めて伸ばした腕を、組み敷かれてしまうだろうか。
「…ロイ…っ!」
思わず漏れた涙声はしかし、冷たい空に消えはしなかった。
「はいっ!」
号令でも掛かったみたいな元気一杯の返事で、マルスの擦り切れそうな声は受け止められた。
「お久しぶりです!暇なんで遊びに来ちゃいました。あれ、もしかしてまだ結構早い時間!?時差ですかコレ」
驚きで二の句が継げないマルスを、赤髪の少年は笑顔で抱きしめた。
いきなりの行動に思わずびくりと肩が震えたが、それでもロイは腕を緩めなかった。
「ど…うしたの…?ロイ…?」
「嘘ですよ、暇なんて。貴方に会いに来ました。」
元気無いって、聞いたんで。
そう言ってロイの優しい掌は、やや長い青髪を撫でた。
それがどうしようもなく暖かくて、暴力のさなかから麻痺してしまっていた涙が、ボロボロと零れた。
 
「本当に大丈夫ですか?」
夜明け過ぎまで付いていてくれた少年は、明らかに信用していない顔で尋ねる。
「大丈夫だよ…それより本当にいいのかい?」
「大丈夫ですよ。バレてもマスターハンドならお説教だけで許してくれますよ」
そういうとロイは心配そうにしながらも、準備があるから先に行くと、大きな赤い扉をくぐって行った。
その背中を見送って、マルスは小さく息を吐く。
夜は既に完全に明け、遠くからは既に今日の第一試合の声援が聞こえた。
ロイが提案したのは、暫く大会を休んでフェレへ来ないかというものだった。
聞けば昨日の午後にピーチ姫に誘われた茶の席で、マルスの不調を聞いたのだという。
昨晩のうちに部屋を訪ねてくれていたらしいのだが、生憎とマルスはそれに気付く事が出来なかった。
「そんな余裕…なかったからなぁ…」
改めて昨日の事を思い出して身を震わせる。
未だに信じられないという気持ちで、ロイにも話せなかった。
スネークの事も、アイクの事も、何一つ話せずただ泣くばかり。
そんな自分を何も聞かずに連れ出してくれようとするロイが、とても有り難かった。
若いが聡明な彼の事、きっと気付いているのだろう。
迷惑を掛けてばかりだな。
そんな事を思いながら、そろそろ人気が無い筈の自室に向かう。
服もボロボロだし着替えも無い。さすがにこんな状態で他所の家へお邪魔する訳にはいかなかった。
赤い扉を離れて廊下の先の部屋へ、曲がり角を曲がった、その時だった。
「誰とでも仲が良いんだなアンタは」
怒気の篭った声と共に腕を掴まれて、声にならない悲鳴が漏れた。
「…っ!?」
驚きと湧き上がる恐怖に立ち竦むマルスに構わず、強引に腕を引いて、アイクは彼女を部屋へ引きずり込んだ。
 
「だ…め…ッ!…いや…ぁ…アイク…や、めて…ぇ」
言葉を交わす暇も与えられず再び組み敷かれて、ぐりぐりと下の入り口を弄られる。
昨日は痛い程だった指が、今日は馬鹿に優しくて、余計に始末が悪い。
小ぶりな胸の突起は舌で丁寧に嬲られて、桃色が更に血色を増す。
上の口では必死の抵抗を試みるが、しかしてマルスの下の唇はしっとりと濡れそぶっている。
その小さな入り口は、アイクの逞しい自身に貫かれるのを、今か今かと待っているかのようだ。
昨日も濡れはしたが、今度はその比ではない。
優しく柔らかな攻め手に、マルスの身体はどんどん限界へと近付いていた。
アイクの太い指が丁寧に入り口を広げるのが解る。
ほぐされる事も無く差し込まれ、痛みばかりを覚えた前回とは全く違っていた。
「アイク…!ねぇ…ア、イク…ぅ…」
ふらふらと手を伸ばしても、熱の篭った声で名を呼んでも、アイクはただ黙って執拗にマルスを責め立てた。
昨日覚えたばかりの陰核をいじり、時には舌を這わす。
びくりと反応するたびにそこを的確に責める技は、とても女性に慣れぬ男のやることとは思えない。
一心不乱なその様子に、余計に恐怖を覚えたが、暴れても頼んでもなんの効果も無かった。
鎖骨に、胸に、陰唇に、そして陰核に。
指を舌をと使われて、ただひたすらにゆっくりと馴らされる。
次第に麻痺する頭でぼんやりと、その行為を受け入れ始めていた。
手放されかけたマルスの意識を引き戻したのは、勢い良く開けられたドアの音だった。
 
「やっぱり…そういう事だったんですね」
冷たい声で、日の光を背負って。
ロイが戸口に立っていた。

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あんまりエロくならなかった…orz
色々とすみませんです。はい。

この後ロイがマルスを助けてロイマルになるか。
はたまたロイが負けて目の前で強制アイマルになるか。
まさかの三人同時プレイかは、拍手によります。(半ば本気
や、あの、ごめんなさい、単になんも考えてないだけですすみません。
なので色々アイディア戴けると嬉しいですー。