10月27日(金)に、なりかけた闇夜の事。 姉御宅到着 リモコンスイッチで屋敷前のデカい柵を空けて屋敷内を車で走り またもデカい入り口前で止まり、車は運転手の彼女が車庫に入れてくれるとか。 池もあるし何度着てもここだけは慣れませんね・・・ リビング(にしては広すぎるが)らしき部屋に移動。 姉御{そこに座って大人しくしてて} 犬か俺は? うり「何か手伝わなくていいのか?」 姉御{・・・いい} 本当にデカい屋敷なんだよなー・・・ 使用人が10人居てもおかしくないって感じなんだわ ―――待つ事20分ほど。 姉御{・・・召し上がれ} コトン 一人二卵分ぐらいの大きさかな・・・本当に出来たてだのぅ・・・ うり「じゃ、いただきまーす」 姉御{・・・ます} この甘味と日本酒風味がさっぱりとしていて――― なんて料理番組な感想は言えないんだ・・・申し訳ない だから妄想で、姉御が作ったであろう出汁撒き卵を頭の中で描くんだ! 描いたか? 残念ながら、それは姉御が作った出汁撒き卵ではないんだ。 反省はしていない。 卵評論をしながら完食 うり「ご馳走様でった」 姉御{・・・美味かったか?} うり「ああ、ほぼ満点の域だろうな」 姉御{フ・・・それは良かった} ニヤけながら食器を厨房に・・・本当に厨房だよオイ・・・ 使用人どころかシェフも居るよなコレ・・・ うり「なんつーか、隠れんぼ出来そうじゃね?」 姉御{・・・神隠しになるからやったことがない} うり「なるからって・・・いかにも過去になったような言い方だな?」 姉御{細かい事はいい。少し休もう・・・} うり「そうしますか」 ―――姉御Room(二階) うり「前より広くなってねぇか?」 姉御{気のせい。それより着替えるからあっち向いてて貰える?} うり「あー?」 姉御{お前は人の言った事がわからないバカか?} うり「あっちってどっち?」 姉御{・・・好きにしろ} さっきのトンネル前とじゃ大違いだな・・・と思いつつ紅茶をずずっと。 姉御{・・・ねぇ} うり「んー・・・何・・・ガハッ」 紅茶噴いた 姉御{・・・どっちが似合う?} うり「あのなぁ・・・」 下は黒のミニスカートだった。ああ・・・上は・・・ 姉御{寒いから早く} うり「あー、右だな!右!そっちがいいと思う(完全棒読み)」 姉御{・・・どうした?} うり「いや、気管に紅茶が・・・ゲフンゲフン!(完全に棒(略)」 だってブラで半脱ぎ状態だったんだもん(´・ω・`)なんて言いません。言えません。 姉御{・・・そうか} ベッドにぽふっと座る姉御。 うり「寝たら?疲れただろ?」 姉御{お前こそ} うり「起こしてやるから?寝とけって」 姉御{隣に寝ればいい} うり「それじゃ添い寝になっちまうだろうが」 姉御{…そうか} うり「じゃ、電気消すぞ?」 今日も散々な一日だった…と出来事を思い出してふけるものの、 直ぐに暇と時間の戦いになる。 スレでも見れればいいのだが、携帯の明かりとボタン音は寝ようとしている姉御には… かと言ってジッとしてもいられねぇ… うり「(あー、かったるいのぅ)」 ―――30分後 うり「(・・・だりぃ)」 ―――15分後 うり「(・・・ねみぃ)」 ―――5分後 うり「・・・・・・・・・」 姉御{・・・・・・ん} うり「・・・・・・Zzz」 姉御{お前、眠いだろ} うり「ん・・・眠くねぇ」 姉御{眠いだろ・・・} うり「・・・眠くねぇつの」 姉御{眠そうだって} うり「大丈夫だ」 姉御{・・・今寝てた} うり「ウトウトしてただけだ」 ―――繰り返す事20分 うり「早く寝ろって」 姉御{・・・目が覚めた} うり「子守歌でも唄うか?絵本でも読むか?」 ベッドに腰掛ける 姉御{・・・殴るよ} うり「俺ぁ平気だからとっとと寝な?」 姉御{・・・ん} とは言うものの、俺もやはり眠・・・あ、やべ・・・ ※しばらくお待ち下さい ( ーДー) ・・・Zzz ( ーДー) ・・・ZzzZzz ( ーДー) ・・・Zzz・・・ ちゅっ ( ーДー) ・・・ ( つД`) んー・・・ゴシゴシ 姉御{・・・キスで起きない王子様も居るんだな} (;つД`) え・・・何・・・夢・・・? ※多分、考える間もなく二度寝したと思われます チュンチュン 焼き鳥にもならん小鳥が朝のお告げしてますよ うり「あ・・・何時だ?」 携帯・・・どこー・・・ うり「9時・・・あー・・・遅刻だな・・・」 姉御{・・・すー・・・すー} 気持ちよさそうに寝ていますね。ええ、俺の右手を握手しながら・・・ うり「・・・」 ※二時間の睡眠シーンは都合によりカットさせて頂きます 姉御{・・・・い・・・・ろ・・・・・} うり「あー・・・?」 姉御{起きろバカ、11時だ} うり「あー・・・二度寝したか・・・」 姉御{三度寝だろうがバカ} うり「三度?・・・・・・・・・・・・・・・貴様!やはり夜中に私のプリチーな唇をッ!」 姉御{何の事だ、私には理解が出来ないな} うり「テメェ・・・」 姉御{何だ?やるか?} ―――少々、お待ち下さい 以下音声キリトリ うり「ちょ、プロレスは反そ・・・・・・ギブギブ!!」 姉御{黙れ・・・私に喧嘩を売った事を後悔してもらう} うり「朝から・・・学校・・・う・・・」 姉御{まだ第一ラウンドだぞ} うり「ひぃぃぃぃぃぃいいいいいいいい」 >早送り うり「で、何でしたのよ?」 姉御{・・・してみたくなったから、とでも言えば納得するのか?} うり「フッ、どうせ私の初キッスをあげてやったのに!とか―――」 姉御{・・・・・・} あ、あれ・・・図星・・・?ヤッチマッタ・・・ うり「・・・・・・」 姉御{・・・・・・} うり「初キスの味って知」 ドゴッ 見事なローキックだ姉御・・・ 姉御{バカが} うり「・・・・・・顔紅いぞ?」 姉御{煩い!} 脚を蹴られつつも学校へ。 Another Episode −姉御編U(後編)− 了