日曜日、昼前に実家に到着。 妹を俺に任せて両親はデートに出発。 どうせ夕飯の後まで戻ってこない。ここはVIPで妹に安価を… なんてことはせず、昼飯を作って食わせると、その後はゲームや勉強をして過ごす。 妹に勉強させている間、俺は仕事。 夕方、姉貴が帰ってきて夕飯は外食と決まり時間までうだうだ喋っていたら、両親帰宅。 俺「いつもより早いね」 父「いろいろと話したいことがあるからな」 俺「何かあったっけ?」 父「それは後だ。ごはんにするぞ」 という感じで台所に立つ親父。お袋はテレビを見ながら女同士で喋ってる。 俺「子供でもできたのか?www」 母「できないようにしてるよ。なに突然」 俺「親父が話があるなんて言い出すからさ」 してるのかwwwと思いながらそれ以上は深入りしない。 話をふっておいてなんだが、危険な女だ… 食事が始まるが、今日は酒が出てこない。 相変わらず親父の作る飯はうまい。お袋のもうまいけどね。 食事の間はいつもどおりテレビを見ながら雑談。 食後、妹が風呂に行くと親父がテレビを消す。 父「とりあえず、(俺)と(姉)は付き合っているんだな」 親父、直球です。ど真ん中のストレートです。 しかも前ふりなく「とりあえず」ですか… 姉貴を見る。こっちを向いて頷くので話し始める。 俺「はい。本当はもう少ししてから、こちらから話すつもりだったんだけど」 母「なかなか話さなかったからねぇ」 姉「もっと、二人の関係が確実になってから話したかったの」 俺「もしも、だけどさ、話しておいて、うまく行かなかったら、   俺たちだけじゃなくて、父さんや母さんも苦しむだろ。   俺たちの関係が元の姉弟に戻るまで」 一瞬皆黙る。でも、悪い予想というのも話す必要があると思った。 俺「もちろん、そんな事にはならないけどな。   それに反対されても二人でうまくやっていけるようになってから話したかった」 父「誰が反対してる?」 母「お互い年頃の子供を連れて結婚したから、   それくらいの事はあるかもと思ってたわよ。   ここまで時間がかかってそうなるとは思わなかったけど」 姉「付き合ってもいいのね」 父「だから反対はしていないと言っているだろう。   それにな、子供だけに苦しむ事を押し付けるほど、情けない親じゃないつもりだ」 俺「すみません」 父「親に謝らなければいけないような事をする息子を持った覚えはないよ」 俺も姉貴も泣きそうだった。 そんなところに妹が風呂から上がる。 妙な空気に妹が怪訝な顔をしていた。 俺「(妹)、悪いけど車にある紙袋取ってきてくれない?」 妹「寒いからやだ」 俺「なんだ、お前へのお土産も入っているんだけどな。いらないのか?」 妹「取ってくる!」 と妹を一時追い出して、話の続き。 俺「とりあえずは(妹)には内緒な」 父「そうだな。最初から事情を説明するにはまだまだ子供だ」 姉「やっぱりまだ話してなかったんだ」 ということで難題がまだ残ったままであります。 妹「とってきたよ」 と妹帰還。 姉「何が入ってるの?」 俺「ちょっとした小物」 と紙袋からお菓子と、出先で見つけた小物を包装からを取り出す妹。 アクセサリーというほどのものではない。 妹「あ、かわいい!これもらい!」 姉「こっちのは私がもらうね」 妹「そっちのも欲しい!」 姉「それはずるいわよ」 俺「どっちが私の?って聞くことが先だぞ」 などと姉妹から両親に目を向ける。 すでに菓子を取り出して食ってますか… その後、送りつけた食い物と焼酎を出して酒盛り。 酒盛りが始まると妹は部屋へ待避。 寝る時間も近いし、酒飲みの相手をさせることもないですしね。 その酒盛り中の会話。 俺「なんで突然そっちから聞こうと思ったんだ?」 父「テオさんとの話の中で、彼女がいるという話をしてたって聞いたからな」 姉「いつから気付いてたの?」 母「(俺)が(姉)を夜迎えに来た時ね。   思いつめて出てったと思ったら、外に(俺)の車が止まってたからねぇ。   あのうるささはすぐにわかる。   それに帰ってきたら明るくなってるしww」 父「様子が変だったのは、そのしばらく前から気付いてた。   (姉)はずっと落ち込んでいたからな」 母「(俺)だって何かあったって顔見ればわかったわよ   おかげで私たち二人どんなに心配したか…」 俺「悪いな」 母「あの日の電話の様子から付き合うことになったみたい、  と思ったときからも心配だったのよ」 姉「どちらかというと、楽しんでいた気がするけど」 俺「父さんはともかく、母さんは完全に楽しんでたな   散々メールでプレッシャーかけてからに」 母「そりゃ、結果が解かれば楽しんだほうが勝ちでしょ」 父「そんなことを…二人ともごめんな」 姉「気にしなくていいって」 母「あら、あたしだけが悪いの?文章考えたのあたしだけじゃないんだけど」 俺・姉「!!!」 父「とりあえず、飲もうかwww」 とまあ、母だけでなく、父にもバレバレだったわけで… 親の強さというものを思い知った一日となりました。 翌朝、高速飛ばしてアパートに戻って荷物を持ってまたお出かけ。ということで、早起き。 誰も起きていないはずなので、静かに部屋を出る。 とそこには姉の姿。 姉「コーヒー飲む?いれとくよ」 俺「うん。じゃあ顔洗ってくるわ」 ということで、洗面へ。顔洗って、歯を磨いて、寝癖を直して、で居間へ。 姉「そこに入ってるから」 俺「ありがと」 とコタツに入る。姉貴を端に寄せてすぐ隣に。 姉「昨日はビックリしたわね」 俺「そうだな。でも、かえってよかったかもね。   あのプレッシャーに耐えつづけるよりは」 姉「お母さんのメール攻撃すごかったからね」 俺「親父まで関わってるとは思わなかったけどな」 と笑いながら話す。 姉「でも、(俺)の真面目な顔みれてよかった」 俺「俺はいつだって真面目に生きてるぜwww」 笑ってくれると思ったら、なぜか姉貴は真面目な顔。 姉「じゃあ、その真面目な(俺)をここでも見せてもらいましょうか?」 俺「(姉)」 名前を呼んで、肩を抱く。目を閉じる姉貴。 でキスをばしちゃったりなんかする。 俺「(姉)好きだよ」 姉「私も」 肩を離して、手を繋ぎ、コーヒーを飲みながらいろいろ話す。 その間に何度か抱きしめたりキスしたり。 あれ?こんなに興奮することだっけ? 俺「そろそろ行かないとな」 姉「そうね」 とコタツから出て、玄関へ。 姉「あ、これからさっきみたいなことは家じゃなしね」 俺「そうだな。最初に約束したからな」 と懲りずに玄関で抱きしめて、キス。 でアパートへ戻ってきたわけです。 交通の便には変えられないからねぇ。 姉萌えの皆様申し訳ない。 姉貴の見せ場はほとんどありません。 もともと、萌えるような姉貴ではないか… とまあこんな週末の出来事でした。 そして本日、姉貴に呼び出されたわけで…