サイボーグ009

 ものすごく久しぶりに「サイボーグ009」のビデオを借りてきました。平ゼロでもなく、新ゼロでもなく、「サイボーグ009」。いわゆる旧ゼロです。
 ちなみに生まれて初めて(と、大げさに言うほどのことでもない)借りた009ビデオは新ゼロ。全話収録ではなく、何話かチョイスされたレンタル用。当時真っ当な(笑)4スキーだった私は、迷うことなく4主役話の入っていた第3巻のみを借りました。

 さて、いざテレビの前に居座っていると、親にアトムと勘違いされました。髪型がそう見えたそうな(いや、まぁ分からないでもないですが)。

 レース中の事故を装って誘拐された島村。一度死んでしまったからでしょうか。ギルモア博士は遠慮なく色んなものを埋め込んでいます。
 そして手術は無事成功。目覚めた島村は起動テストにも合格し、ナンバー009のサイボーグとしてBGのために戦うよう告げられます。009の完成に喜ぶ科学者たちですが、それを待っていた00ズは彼とともに脱走を決行。ギルモア博士を人質に、戦闘艇を奪って逃げ出します。このあたりの話の展開は、何度アニメ化されても変わることがありませんね。んで、振り向きざまに肘ミサイルをぶっ放す4がオースーテーキー。
 一方、00ズの脱走の責任を取らされ、幹部が粛清されてしまいました。そういえば、死ぬシーンは直接見せず、悪役のペット、たとえば今回のように膝に乗った猫だけを画面に映すやり方は、今でもよく見るような。
 ここでどうしても言いたいことが一つ。どうしてBGのボスはスカール様ではないのだ!!

 そのころ、009の操縦する戦闘艇には追っ手がかけられていました。各自それぞれの能力を使い、無人戦闘機を撃墜していきます。直接立ち向かっていく002、マシンガンと肘ミサイルを駆使する004たち。005は機外に出て、戦闘機をちぎっては投げちぎっては投げ。何とも豪快。
 009も戦闘艇の両翼が刃になっていることを告げられると、アクロバティックな飛行でばっさばっさと斬り捨てていきます。アクロバティックすぎて戦闘艇は横倒し。
 ……ん?
 ちょっと待って。

 外にはまだ005が!!

 落ちる落ちる…って大丈夫でした。なんでだ(笑)。

 そして補給のため、00ズは島に着陸。009は君がリーダーだ!!と言われ、「よし、やろう!!」と答えます。と思ったら、すぐにてきぱき指示を出しはじめ。ううん、熱血ヒーローのかほり。
 しかし追っ手の来襲は休む間もなし。恐竜ロボットに戦闘機・潜水艦・戦艦の大軍団と、まさに豪華仕様。このときの恐竜ロボットは平ゼロでも出てきましたねー。何やら初見のころが思い出されてきます。
 飛び回る002を狙って、ぐるぐる回る恐竜ロボの首。これは絶対絡まるに違いない!と本気で思ったなんて内緒。
 戦闘艇も破壊され、009は敵の潜水艦を頂戴しようと、8と7を伴って出撃。潜水艦の甲板に悠然と立つ008が格好いい!…潜っているとき、水中なのに足から火ィ吹いてますが。一体何が仕込んであるんでしょう。

 はてさて、BGから逃れた00ズがやって来たのはギルモア博士の秘密基地(なぜかゴルフコース完備)。しばし、心休まるひとときを過ごす彼ら。個人的に、8と5がチェスをしている姿が嬉しかったです。ただし、みんな防護服。全員の私服姿はラストカットでようやく登場します。こういうときでもやっぱり4に目が行ってしまい、スーツスーツ!と騒いでおりました。

 ですが平和は長くは続かず。BGの暗躍により、二つの大国の間で戦争が起こったのです。00ズはそれを止めるために行動を起こしますが、状況を探っている途中で003がさらわれてしまいました。BGの本拠地、幽霊島で意思をなくし操るための手術をされる003。せ、せめて麻酔くらいー!
 一方003を追って、幽霊島に潜入した679トリオ。ここで明かされる衝撃の事実。なんと3のカチューシャは発信機だったのです!!「もしやビス止め?」との噂もささやかれていた謎満載のカチューシャ。いやー、まさかこんな秘密があったとわ。
 しかし旧ゼロの006は良い味出してますね~。平ゼロではお母さん的ポジションに立っていましたが、キセルをくわえてるところが「いかにも中国人」のイメージ。
 その前に立ちふさがったのは、操られてしまった003。の、顔がやたらとこわい。耳が尖ってるように見えるのは…気のせいですね。9と6は武器も奪われ、絶体絶命のピンチ。それを救ったのは我らが007!旧ゼロの7は子ども(ロンドンのいたずら小僧とか言われてるし)なんですけど、このシーンは思わず元の7で想像してしまい、萌えました(笑)。

 ボスを追い詰めるも、そこでBG真の首魁が登場。おお、今までの悪役に比べてだんとつに貫禄があるぞ。脳だけで生き続け、ずっと世界の裏側で戦争を起こしてきたと語る首領。声と台詞が相まって、不気味な迫力が伝わってきます。
 9たちを殺すよう命じられた3は、サイボーグ用の特殊銃を撃ってくるのですが、いやホントに3の顔が怖い。普通のシーンでは可愛いのにー。
 首領を倒し、自爆装置の発動した幽霊島から、仲間の助けもあってからくも脱出した009たち。世界に平和は戻った、しかしいつまた戦争がおこるかもしれない。そのときは、また自分たちが集まるときだ、と言って00ズは散ってゆくのでした。