ゲーセンに行くぜ☆
※王様の事を{遊戯}と表記しております。
テスト期間も終わりゲーセンに来た遊戯たち。
「久々だよねゲーセンに来るのも」
上機嫌な遊戯。ずっとテスト期間用ゲーム禁止令が出されていたのだから無理もない。
「そうだな、相棒。今日は時間があるから、好きなだけできるぜ」
こちらは別に試験は関係ないのだが、相棒を気遣ってゲーム断ちに付き合っていたので久々なのは変わりない。
「新作も出てるよ。あ!これやりたかったんだ。ちょうど空いてるし、まずこれからいこっか!」
いそいそといすに座る遊戯。その横で応援する{遊戯}。霊感のある人が見たらびっくりするだろうが、これが彼らの日常である。
そんなこんなで、
「あー、終わっちゃった。いいところまで行ったのになあ」
「あ、でも相棒、ランキングに載ったみたいだぜ。初プレイで3位だったらなかなかじゃないか?」
ゲームオーバー画面にランキングが並ぶ。そのうちの一つに遊戯は目をとめた。
「そうかな?あ、でも海馬くんには負けちゃったみたい。さすがだねえ」
のほほんとした遊戯に{遊戯}が詰め寄った。
「なんだって!?そもそもなんで海馬に負けたって分かるんだ相棒!?」
「だってほら、一位のところにKAIってのあるでしょ。これ海馬くんのなんだって。それにしても、これついこの間出たばっかりなのにもう こんな点数出しちゃってるんだ。お仕事ちゃんとやってるのかな〜」
「…相棒」
{遊戯}の声が低く不機嫌に彩られているのに気づいたが遊戯には理由が分からない。とりあえずなだめるように笑顔を浮かべてみる。
「どうしたの、もう一人のボク?そんな怖い顔しちゃって」
「すまない」
ドン☆
「ちょ、ちょっと。どうしちゃったのさ一体?」
「海馬が相棒に勝つなんて!相棒に勝っていいのはオレだけだぜ!」
「初プレイなんだから仕方ないって。って聞いてるもう一人のボク?」
「絶対潰す!」
この後{遊戯}は遅くまでプレイしたせいで相棒に怒られしばらくヘコんでいたり、いつの間にか自分の順位が抜かれているのにキレる海馬社長の姿があったとか。