なんちゃって連載 その1
彼は目を覚ますといつもと違った所にいた。懐かしいと思った。
「ここは…」
十代が目を覚ますと、いつものベッドの上。なのに何故か違和感がある。
見回して気づいた。暗かったはずの部屋に明かりが差している。カーテンを開けた覚えなどないのに。
「ユベル…いないのか?」
しかも、ずっと側にあったはずの精霊の気配が消えている。いよいよおかしい。
「ハネクリボーは…いるな。どういう事だ?」
ようやく見つけた相棒も疑問に答えかねているというより、どこか戸惑っている様子。悩んでいたら独り言が漏れていたらしい。
「どうしたんスか、アニキ?…って」
翔がひょいと十代のベッドのを覗き込む。レッド寮の制服を着た彼に戸惑っていると、相手は叫び声をあげた。
「アニキがー!」
わたわたしている翔を十代がどうしようか困っていると、ベッドの上方から間延びした声がした。
「朝からうるさいんだなあ」
「隼人君!アニキが変だよ」
「何言ってんだ。十代はいつだって変じゃないか」
「違うよ!」
あまりに深刻そうな様子に、隼人はようやくのんびり降りてくると、予想したのと違う人物の姿に目を丸くした。
「確かに、変なんだなあ」
「そんな暢気な事言ってないで。お前、アニキをどこにやったんすか!」
「いや、一応オレもアニキなんだけど。…久しぶりだな、隼人」
名乗ったはずのない相手から呼ばれて、驚かないはずはない。
「何でオレの名前知ってるんだな」
「さっきボクが呼んだからだよ」
「お前の事も知ってるぜ、翔」
「ボクの名前まで、どうして」
問いかけられて、青年は口を開く。事実から推測すれば、答えは一つだ。
「オレは遊城十代だよ。ただし、今から二年後のな」
「「はあ!?」」
懐かしい二重奏に十代の表情が緩んだ。
一度くらい連載してみたかったんです。なんで表(?)でなくこっちなのかは、新しいカテゴライズを作るのが面倒だったからだ!←
あと、パラレルではありますし。最近一期ブームなのでこんな感じになりました。隼人が出せてすっごい満足。
そして次は四期サイド。どうせ誰も見てないから、適当にやっていくんだぜ☆←