雪子考

私が雪子女史を青薪推しと見るいくつかの理由

@11巻の「見る目ない」発言について

「あのコのあーいう所」とはどこなのか?
恐らく一途だとか真面目だとかそういうのではないでしょう。
一般的に見て長所になりうるものなら「気に入ってるからこそ見る目がないのだ」
という理屈に合いません。
そこでどう短所なのかを「彼女にとっては」という風に限定して考えてみたとしたら。

「婚約者の自分より、誰より、薪のことしか目に入らない所」

これなら誰から見てもはっきり「雪子さんは見る目がない」です。
彼女が憧れ、できることなら自分もそうなりたかった青木の姿勢。
なぜなら彼女自身が強く薪さんに惹かれていたから。
そしてそれは彼女のかつての恋人に通ずるものがあった。
二度続けてそんな男を選び、剰えそんな所が「好き」なのだと思ってしまう自分を自虐して、
彼女は「見る目がない」と言ったのではないでしょうか。
10巻の婚約破棄シーンなんか、完全に青木のこと鈴木の代弁者として見てましたからね。
あの時雪子は「(危険の種である第九職員の自分から)薪を切り離さないのか」って
明らかに矛盾した問いを突き付けていましたが、本当に尋ねたかった相手は鈴木だったはずです。

「どうしてあなたは私より彼を選んで、そして死んでしまったの?」

薪さんを責めることができなかった分、ずっと一人で抱え込んで苦しんでたんだろうと思います。
そして自分の問いに答えた青木に対して、雪子は羨ましいと称賛してくれました。
ようやく納得のいく答えを見つけられたんでしょう。
全く雪子ほど器の広い素敵な女性はいない。

A10巻の「男じゃダメなの?」発言

よくぞ言ってくれた!

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