祐一「只今、舞台ではあの連中と美坂姉妹が熱戦を繰り広げてるところだが、ちょいと一休みして、俺たちアブソリュート・ゼロのメンバーを紹介させてもらうとするぞ。」
あゆ「単にネタに詰まっての気分転換ともいうけどね。」
祐一「…文句はライターに言え…。ともあれ、トップを飾るのは俺の従妹にして、アブソリュート・ゼロの遊撃隊長。水瀬名雪ィ!」
名雪「隊長って祐一、ひとり隊長じゃかえって恥ずかしいよ…。」
あゆ「あはは、祐一くんが調子に乗っちゃったね。…で、名雪さんは、アブソリュート・ゼロの前の総帥、秋子さんの一人娘で、祐一くんとは従兄妹同士に当たるんだ。だから祐一くんとは一番息が合ってるんだよ。」
名雪「そ、そんなことないよ〜…あゆちゃんや皆だって絶妙のチームワーク見せるじゃない…。」
祐一「…コホン!それはさておき、出身はアムサリエンの一地方だったんだが…現役だった秋子さんといっしょに暮らしてて、最近まで仕事しらなかったんだよな?」
名雪「うん、ホントびっくりしちゃったよ〜。まさかお母さんが伝説の戦士団の総帥だったなんて。」
あゆ「名雪さんが知ったら、自分もやるって言うのを見越して、こんな危ない仕事に就かせないために黙ってたのかもね。」
祐一「でも知ってしまったからなあ、それで秋子さんも名雪の懇願に折れてしまってからは、積極的に戦闘技術教えだしたんだよな。」
あゆ「名雪さんは学校(戦士養成学校)には言ってないけど、秋子さんの訓練だったら大抵の学校よりも高度な訓練受けられるからね。」
名雪「でも一年だけ行ったんだよー。お母さんも“いろんな人の戦い方を見るのも勉強になる”って言ってたし。」
祐一「でもって、秋子さんに一通りの技術教わったら、手伝いみたいな感じでアブソリュート・ゼロに所属…ある意味、俺たちのなかで一番純粋培養じゃね?」
名雪「そ、そうかな〜。でも、そうでもないよ〜学校行ってるときはそれなりにやんちゃしたし。」
あゆ(そーなの?)
祐一(本人はそう思ってるが、根がマジメだからなあ。せいぜい近くのパブでちびちびやるくらいだったな。)
名雪「…コホンコホン!でも、アブソリュート・ゼロなんてハイレベルなところでやってけるかどうか不安だったけど、祐一やお母さんが最初からいたし、皆とも仲良くなったし、やっぱり入って良かったよ〜。」
あゆ「ボクも名雪さんといっしょにお仕事するのは楽しいよー。名雪さんの雰囲気って、憎しみとか殺伐とかから最もかけ離れたところにあるんだもん。」
祐一「一見、これで戦士なんてできるのかって雰囲気なんだが、一旦戦闘となるところっと真剣なるからなあ。」
名雪「わ、だってだって、マジメに戦わないと失礼じゃない。」
祐一「いーけどな…。でもまあ、能力的なものにいくが、実はうちのメンバーでは基礎訓練を一番マジメにこなしてるだけあって、最も調子のいいときの実力は舞や佐祐理さん、香里なんかに一歩譲るが、安定感はメンバー一だな、それに、それなりに世慣れてるから、一通りどんな任務でもこなせる。」
あゆ「身長も164センチと、結構恵まれた身体してるしね。それに、ぼーっとしてるように見えて、かなり足も速いし運動神経もいいんだよ。」
名雪「そんなに褒めないでよ〜。で、でもね。なぜか私すぐ寝ちゃうから、睡眠をもたらす攻撃にはすごい弱いんだよ〜。」
祐一「お前、寝ながらでも普通に行動できるじゃんか…あと、転倒もしにくいな。ただ、暴走や呪いにはやや弱かったりする。」
名雪「うん…その辺が悩みの種だよ…あ、そうそう。わたしの装備は槍にチェインメイルだよ。」
祐一「アブソリュート・ゼロでは珍しい槍使いだ。それに、何気にメンバーで最も重装備でもある。」
あゆ「皆革鎧か、布製の防具だもんね。でもこんな重いの来て、立体的に戦えるなんて凄いよっ。」
名雪「えー、そうでもないよ、この槍のおかげだよ。」
祐一「実はコイツの槍、柄の部分の方に魔法が掛かっていてな、かなりしなる様になってるんだ。これを使って高く跳躍して空中から奇襲も出来るって寸法さ。」
名雪「あとはね、私の鎧のグリーブの部分だけ魔法が掛かっていてね、冷気がいつも纏いついていて蹴りの勢いで打ち出すことが出来るんだよ。」
祐一「それを極めたのが、“地対空フリーザー”か。名雪では唯一の魔法攻撃だな。」
あゆ「うんうん、それに名雪さんの切り札…。」
名雪「わ、わ、あれ恥ずかしいからやめてよ〜。」
祐一「ああ、バーサークだな。名雪は気合と一緒に戦闘力を跳ね上げることが出来る。もっともその分判断力は鈍っちまうがな。それに、名雪の究極奥義、ハイパー・バーサークとなるとそもそも規格外…。」
名雪「恥ずかしいから…や め てっ て 言っ て る ん だ、おー!!!!」
どごーん!
祐一「のわーっ!?」
名雪「もう…女の子捕まえてバーサーカーだなんて…。」
あゆ「あはは…名雪さんについてはこのくらいだねー、さて次は…。」
祐一「いててて…真琴の予定だったが、分量がデカくなっちまったからな、次の機会にしよう。…こっちはネタ本編の間隙を縫うように書くから、いつになるかわからんが、まあこれ見て面白かったら気長に待っててくれ。」
あゆ「それでは…。」
名雪「ばいばーい♪」
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