だんご組 - 同人サークル



祐一「さーて、今回は…。」
秋子「舞ちゃんと佐祐理ちゃんですよ、アブソリュート・ゼロの年長者コンビにして、剣士と魔法使いのベストフェロー。」
名雪「あれ?今回は本人はいないんだ。」
祐一「ああ、あいつら結構デリケートだから、あまり目の前で触れられたくない話題もあるってことで、俺たちだけでやることになった。」
秋子「まず、お二人の生い立ちだけど、舞ちゃんはジペンドで、佐祐理ちゃんはエリアルで生まれたの。舞ちゃんの方は小さい頃はお母さんと二人きりで寂しい生活だったみたいね。」
祐一「でも、ジペンドというお国柄か、教育の一環に武術があるんだが…そこによほどの適性があったらしく、飛び級で戦士養成学校を卒業、王宮の衛士に抜擢を受けた。」
名雪「でも、偶然倉田さんが招待されたパーティの警護をしている最中。突如抜剣してところ構わず切りつけるということが起きて、それがもとでジペンドから追われる身になったの。」
祐一「これについては、舞にしか見えない何かと戦っていたらしいが…偶然か陰謀か、どうも怪しいところはあるが今それを追及しても仕方がない。」
秋子「ええ、でもって、しばらくエリアルの佐祐理ちゃんのお家に匿われてたんだけど、ジペンドとの外交問題にまで発展して、結局二人で逃げ出すことになったみたい。」
名雪「正確には、川澄さんは迷惑をかけるからと、一人で出奔するつもりだったのが、倉田さんがついていったみたい。」
祐一「ついでだから、ここで佐祐理さんのことにも触れるけど、倉田さんの実家は12議員を代々担っている名家で、また代々魔法学の権威の家柄らしい。」
名雪「倉田さんも、それに倣ったのかとっても勉強したみたいだね。だから、魔術を重視していないジペンドにも魔術顧問として招待されたりもしてたって。ここからは推測だけど、そこで川澄さんと会ったってのが自然な流れかなあ…?」
秋子「その説に私も賛成。でも、舞ちゃんによっぽどほれ込んだのか、今でも舞ちゃんを常に優先させるね、舞ちゃんは遠慮がちだけど。」
祐一「それが端的に表されたのはパーティの一件だな、理由はどうあれアレだけの不祥事を起こした舞だ、とばっちりを恐れてだれも彼女の側に立とうとしないところ、公然と舞を弁護したそうだからなあ。」
名雪「“この舞の親友である倉田佐祐理が保障します、舞は理由もなしにそんなことをする子じゃありません”ってね。」
秋子「でも、それも空しく、舞ちゃんはジペンドから追われる身に、外交で圧力を掛けてでも彼女の引渡しを要求したというから相当なものね。」
祐一「そんなに、舞を他国に行かせるのは避けたかったんだろうなあ。それで逃げることになった舞と佐祐理さんだったけど、これでエリアルからも追っ手がかかることになってしまった。」
名雪「たしか、倉田さんのお父さんが先頭に立ったんだったっけ?」
秋子「大人の事情ですけど、娘さんがそんなことした場合、お父様としても自ら追っ手となるしかなかったのでしょうね。」
祐一「それで、これは正史には語られていないが、エリアルとドアナールの国境付近で追っ手と一戦交えたんだが、このときの追悼部隊の長が今はエリアル軍の重鎮となっているクロードにイリューシャ、ネフェルの若かりし頃だったんだが…まー、命があってよかったとしかいえないな。」
名雪「今でも、倉田さんのニュークリア・ブラストで変質した土、何も生えてこないんだったっけ?」
秋子「彼らにしても、それが経験になってると思えばオーライとしましょう。その後、あちこちを旅した後に私達の仲間になることになります。」

祐一「能力的なことだが…とりあえず舞はまさに剣士、これに尽きるな。」
名雪「武器こそ長剣だけど、ファイトスタイルは完全にジペンド流の完成形だからね。武器にこだわることなく全身で戦ってるし。」
祐一「それに俺たちには見えないものが見えるという専らの噂だからなあ。でも、確かに剣技は俺たちの中でも随一だけど、アイツどこか世慣れてないところがあるからなあ。」
秋子「誤解されがちだけど、とっても純粋で優しい子ですからね。暴力も必要最小限のものにとどめようとするし。」
祐一「例外は佐祐理さんが絡んだときだな、とくに佐祐理さんを傷付けでもしたら、ソイツはどんな防御策より念仏唱えたほうがいいぞ。」
名雪「だから、純粋に戦闘力が求められることには適任だけど、あまり複雑な任務はこなせないのが玉に瑕かな?」
秋子「で、佐祐理ちゃんは、そんな舞ちゃんのサポート役…というより、舞ちゃんべったりな子ね。」
名雪「こちらも、魔術の腕はこの世界でも有数なんだけど、舞ちゃんと同じく浮世離れしたところがあるね。」
祐一「でもまあ、その辺りは言ってもせん無いし、少し足りないところがあるから、俺たちにも溶け込んでるのかもな。」
名雪「わかるわかる、どっちかというといじられ役だもんね。でもそこらへんも含めて可愛いところなんだろうね。」
秋子「それでは、簡単ではありますがこの辺で。」


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