「お前、男なんだろ? 体は割と細い癖に胸の筋肉はあるのな。でも鍛えてないから、ふよふよしてる。
俺が立派になるようマッサージしてやるから感謝しろよ」
両手で円を描くように揉みしだいていると、全体がじわりと汗ばんでくる。
柔らかく沈む指先に白い肌が赤らんで、頭上から押し殺した呼吸が降り続ける。
「離せ……、もう、充分確かめた、だろ」
普段とは全く違う懇願する小さな声に、掌の下で尖ってきた突起を荒々しく擦りつけると、
仰け反って反応した。
「いやぁんっ! ……あっ!」
「大きい声を出すと人が来るって言ったろ、男が男の胸揉んでるなんて変態じゃないか」
「……だから、止め、ろ、早く、今すぐ離れろぉ……っ、変態っ」
「あいにく俺は変態だから止めない。……へー、男でも随分乳首って立つんだなぁ。
硬く伸びてきた。チンコじゃねえっつーの。面白ぇー」
指先で弄るたびに何も身につけていない上半身が跳ねて、切れ切れに吐息が上がる。
目元に涙を溜めて悔しそうに視線を送ってくる。
「これ以上、触るな……ぁっ、あ、……んふぅ、はぁ、」
「男なのにそんな色っぽい声が出るんだ。すげぇエロいな、エロ好きな顔してる」
「違うっ! そんな顔、していないっ! 気持ち、良く、なんて、っ」
吸ってくれと言わんばかりにコリコリになった乳首をくわえてみる。
「あ、あっ、っ!」
「吼えるなよ。懲りない奴だな……」
びくんと一際動いて喘ぐ前に右手で口を塞いでやる。
舌先で嬲りあげ甘噛みし存分に吸い上げて、左右とも可愛がった跡がてらてらと光る頃には、
もう声を抑える必要はなかった。
ただ泣きそうなか細い喘ぎが断続的に耳に届く。まあ、このくらいなら外に漏れても実際に泣いてるだけと思われるだろう。
胸に頭を埋める俺を見たくないのか、顔を逸らして目を伏せているが、上気した頬や火照ってきた体は隠せない。
やらしー奴だ。
ちょっと胸を触って終わるつもりだったが、もどかしそうに腰を動かして誘ってやがる。
そもそも俺が女だろ? と言っても、断固として認めようとしなかったくせに。
『僕は男だ。何度言ったら分かる』
『なら服脱いで見せてみろよ。上だけなら別に恥ずかしくないだろ。男同士だしな。
…………出来ないのか? ああ、やあっぱり女なんだ。皆にメールすっか』
『待て。……見たら、納得するのか』
『カ、ク、ニ、ン、したらな。脱いだら何も言わない』
『…………』
そうして奴はのろのろとストリップを始めた。
風紀委員でちょっと頭がよくて顔がいいからって、いつも偉そうに怒鳴りつけて気にくわなかったんだ。
女だって弱みを握った時は小躍りした。他の奴にバラさなかっただけ有り難いと思え。
気の強い、人を見下した釣り目が潤んで、唇を噛みしめつつ最後の砦のサラシを解き終わるのを、
にやつきそうになるのをこらえて見つめた。
なおも腕で隠そうとする往生際の悪さに、サラシで手首を巻いて、ついでに椅子の背にくくり付けてやった。
『何をする!』
『ちゃんと見せろよ。確かめられないだろ、ほら。オ、ト、コ、だって』
無防備に目の前に晒された奴の胸は、思ったより育ちがいい。もちろん乳首はピンク色だ。
『いやあ! 触るな、手をほどけ!』
『そんな大声で自分から他人を呼ぶ真似をするのか? 俺は誰にも言わないっつってんのに、台無し。
見た目だけじゃ分かんないだろうが。「男」だと証明したいんだろ』
『…………確かめたら放せ』
『もちろん。男に二言はないね』
ぎりっと歯ぎしりをしながら睨み付ける瞳を見据えながら、ふるふると揺れる乳房に指を這わせた。
「約束、だ。放して……、くれ」
食いしばっていた口の端から赤いものがにじんでいる。言葉とは裏腹に血と唾液に濡れた唇がいやらしい。
こんなとこで終わるかよ。
「まだ下を確かめてない。それにお前、男のくせに胸揉んだくらいでアンアン喘いでさぁ。
チンコ勃ってんじゃねーの?」
胸を触ってる間にベルトとファスナーはゆるめておいた。一気に下着ごと脱がす。
「嘘つきっ!!いやぁ、誰か助けてぇっ!」
「黙れっつってんだろ」
脱がせたショーツを丸めて口の中に突っ込む。少し指を噛まれて傷が付いたが、まあいい。
自分の汚れた下着をくわえさせられるなんて、奴にとっては相当の屈辱に違いない。
ふんふんと息を荒くして一層目で訴えてくる。いい気味だ。
更に靴下以外は全裸の状態で椅子に座り後ろ手に縛られ、膝を曲げて男にマンコを拡げられている様は、
嫌が応にも劣情をそそる。こっちもたまらなく興奮してくる。
「先走りがドロドロに出てるなぁ。ケツの穴にまでまみれてさあ、すげぇな。
見てるだけなのに沸いて出てくるぜ。マジもんの変態かぁ?」
呻き声が聞こえるが呼応して桜色の割れ目とクリトリスがピクピク動いて、新たな愛液が溢れてくる。
わざと荒々しくぐちゃぐちゃ音がするように弄ってやると、何度か小刻みに痙攣して脱力した。
これだけでイクなんて変態どころじゃない、見事に淫乱だ。普段マジメな顔しやがって。
「おい、男のくせに早すぎるんじゃねぇか。彼女に嫌われるぜ。まぁサイズも小さいしなぁ、
可哀想だから俺が慰めてやるよ。変態の俺でも男のモノを舐めるのは初めてなんだぜ?」
「んん……っ、ふぅ……、ん、んっ!……っ!」
ぷっくりと膨らんだクリトリスを丹念にしつこく舐め上げる。
両手で太股を支えていないと、椅子がぬるぬると滑るうえに絶えず腰が動きまくる。
必然的に顔も押し付ける格好になって、またもや奴はイッてしまった。
「本当に長持ちしねぇなあ。男なんだろ、根性見せろよ」
全身で呼吸しながら、半ば虚ろになった瞳からは涙が流れているが、睨む色は消えない。
それでもかなり情欲に染まっている。
「それともさぁ……、男なのに穴に入れられて悦ぶホンマもんの変態?」
「……っ!!」
一瞬驚きと恐怖に目を見開いた。
「望み通り「男」を確かめさせてやるよ」
奴の肩に手をかけ間近に顔を寄せて互いの瞳を見据えながら、一気に貫いた。
狭くてかなりキツかったが、奴をヤレると思うならどうってことはない。
締め付けられる快感が背筋を伝わってゾクゾクする。たまらねぇ。
すぐ下であのお高い奴が、顔を仰け反らせ体を弓なりにして熱気をほとばしらせながら俺をくわえ込んでいる。
「うぅ、……んっ、ぅ、……んーっ!ん、うっ、うっ、んぅ、っ」
「すげぇ締めてくるぜ。こっそり自分でヤッてたんじゃねぇ? まるでオンナの中みたいに気持ちいい」
嫌々首を振りながらぼろぼろ泣いて痛いんだろうが、お構いなしに何度も激しく打ち付ける。
喉元に奴の熱っぽい息が当たる。下半身はぐちょぐちょとやらしい音にまみれて、俺も奴も別の生き物みたいだ。
さすがに限界近くなってきたんで、止めを刺してやる。
「でも、男だったら中出ししても平気だもんな。安心して出させてもらうわ」
「!!――――っっ!!!」
一番奥にまで突っ込んだところで断続的に締められた。同時に思い切りぶちまける。
絶望に染まった瞳で、射精する動きに合わせてびくびく跳ねる姿に、俺は最高の優越感と達成感に浸った。
「はは、お前さぁ、やっぱり、男だな。女だったら、処女のくせに、あんなに感じまくる訳ないもんな。
初めてであんなによがったら、変態だぜ? 疑って悪かったな」
焦点の合ってない目をしてるんで顎に手を当てて上を向かせ答えてやったが、奴は言い返す力も残っていないのか、
自由になった体からだらしなく汗や汁を垂れ流したまま、椅子から半分崩れるように寄りかかっていた。
が、食いしばった唇の端からまた赤い筋が現れ、かすかに瞳がきらめいた。
面白ぇ。
「風紀委員の名を立てて、明日からはもう遅刻しないようにするからさぁ」
今度は声が出ても平気な所で散々啼かせてやる。退屈な生活が少しはマシになりそうだ。