「クリスマスも熱を出して休んでさ、インフルエンザじゃ見舞いにも行けなかったよ。
プレゼント用意していたのにさ。
だからお年玉と思って、受け取ってよ。…………僕を」
「そりゃお前とは割と仲良いし、いー奴と思ってるけど、……男相手にはできねぇよ」
「僕は女なんだよ。気が付いてなかった?」
「!?!?!!! 知る訳ないだろっ! そーゆー素振り見たことないぞ?」
「腕や背中に胸が当たったり触られたり、水泳の授業や月に一回休んだり、
女の子より君といるほうがいいって言ったり、私服でワンピースを着たりしてたのに、
なーんにもわからなかったのか!」
「わっかんねーっ! どう見てもショートカットで童顔の元気な男の子だろ?
お前ちっこいからワンピースじゃなくてコートだと思ったし、
ただ具合が悪くて休んでるってだけだなーと、第一なぁ、胸っつっても、全然感触無かったぞ」
「そ、そそ、そりゃあ、まったいらだけど……本当に、何とも思わなかった?」
「今の今まで男だと信じてた」
「……わかった。ごめんよ変なこと言って。お年玉のことは忘れてさ、もし出来るなら、
今まで通り仲のいい男友達で、いてくれないかな……」
「ちょ、待て、泣いてるのか! 早とちりするなよ、……受け取らない、とは言ってない、だろ」
「え?」
「その、なんだ、男同士で、はい、そうですかって平然とするのもオカシイだろ。
心の中では思っていてもさ、……ずっと悩んでた俺がまるっきりバカじゃないか。
ほら、涙ふけ」
「ん……あの、それじゃあ……」
「ありがたく受け取るよ」
「ひゃあ、あ、あはは、っ、くすぐったぁい、あはぁ」
「もーちょっと色っぽい声出さないのかあっ。乳首いじくり回してるのに」
「だって、本当にくすぐったくて、あはははっ、ひゃん、あ、舐めたら、もっとこそばゆいよぉ」
「笑うところかー!」
「なんつーか学ランとシャツだけはおって、下はスッポンポンという非常にエロイ状況なのに、
現実は俺のムスコがピクリともしないのは何かの罰ゲームですか」
「素でそんなこと言うな! バカっ!」
「妄想じゃ、こうナイスバデーじゃなくても、もう少し、なぁ。凸凹が。直線じゃなくて」
「体とか見た目だけじゃないだろ、気持ちだろっ! 違うか!」
「したい気持ちはある! お前だってもうちょっと女っぽい仕草しろよ。笑われるばかりで萎える」
「う、そう言われても……したことないし」
「やらしい動きとかさあ」
「んふっ、……ぁ、あぁん、はぁ、ん……っ、……どう?」
「公開オナニーっつー考えはイイ。萌える。もっとやれ。声もちょっと色っぽくなってきたぞ」
「そんなにまじまじ見られると恥ずかしいしっ! ……なんか、ヘン……ぁ、んっ、」
「見られるためにやってるんだろ、アソコもビラビラしてるのが丸わかりだ」
「いや、っ、そんなの言っちゃだめぇ、っ、あ、あは、ん……」
「嫌ならやめりゃいーだろ。おー、指でそーゆー風にかきまわしたらいいんだな。
えーと、足首つかんで持ち上げたら良く見えるな。……よいしょ」
「やややや、やめてよっ!! 面白がってるんだ、僕が女らしくないからって、
……う、うぅっ、ぐすっ……、…………あれ?」
「バレたか」
「ズボンのそ、そこ、思いっきりふくらんでるっ。いつから? 嘘ついてたね?」
「お前がゼンッゼン感じてないのに俺ばかりギンギンになったって悔しいじゃねーか。
自分でしてるほうが気持ちいいみたいで、余計腹立つ」
「そんな勝手な言い訳が通るかー! 僕から、……女から言うのって緊張しまくりで、
めっちゃ恥ずかしかったし、すっごくドキドキして、嬉しかったのに!
女らしくなくてごめんなさいねだ。好きにすれば!」
「俺だってお前が女だって信じられないんだ。悪い意味じゃないぞ。
絶対無理って思ってた願いが叶ってんだ。可愛くて可愛くて仕方がないんだからな。
するぞ入れるぞ入れちまうぞ」
「そういうの言うの禁止だ!」
「痛くないか?涙出てんのか、ごめんな。……でも、お前の中、あったけぇ。
なんか嬉しくって飛びそうだ」
「い、……たくない。平気だよ。びくびくして、……あっ、あんっ、あぁ。
もう少し、ゆっくり、……して……! っあ!はん、あっ、や、何か、くる……っ!
あああ、恐い、あ、ああっ! 熱くて、ヘン……、恐い、よ、ぉっ、
手、握って、……ぁ、ぁ、ああ、くるっ、……くる! あぁああ、あああっ!!」
「……くっ、!」
「ぁ、熱いの……、いま、感じた……、はぁっ、中にいっぱい、感じるよ……、
すっごく、きもちいい……っ」
「お前の顔も声も体も、全部色っぽくて女らしくてどーしようもなく可愛い。
あー、俺は幸せ者だ」
「だから真顔で言うなバカっ」
「で、脱がしてる時に思ったんだけど、サラシ、いらなくね?
ぺったんこじゃん。もしかして男装してた理由って……うぎゃあああ!」
「胸のことをこれ以上言ったら殺すーっ! 鈍感バカ! 死ねーっ!」