Index(X) / Menu(M) / /

Z〜第8話〜 (2)

実験屋◆ukZVKLHcCE氏

荒れ果てた部屋でかろうじて被害を免れたベッドの上で後からゼットに抱きすくめられるエリス。
ゼットの手がエリスの上着のボタンを外し、胸を隠すサラシにかかった。
「・・・怖いか?」
ゼットが顔を傾げながら聞いてくる。
「大丈夫です。」
エリスはニコッと笑みを返した。
「大丈夫って事は少し怖いんだ?」
「え?あっ・・その・・」
気に障ったかとエリスの顔が曇る。しかし、ゼットは優しい表情で、
「もう・・あんなヒドイ事はしないから・・・だから・・・」
「ゼット様・・・」
そのまま二人は求め合うように唇を重ねた。
「んっ、むぅぅ・・・」
二人の舌が絡み合う淫靡な音が静けさを取り戻した部屋に響く。
ゼットの手は再びサラシに伸びていた。ゆっくりとサラシを解き丁度良い大きさの
乳房を露出させる。
「あんっ・・・」
多い被さる様に右の乳房を包み込まれる。ゼットの手が乳首に触れる刺激で
エリスは思わず声を漏らした。
「んくぅ・・あっ!!」
優しく乳房をも揉まれながらゼットはエリスを押し倒す。
「あぁぁ・・・ゼットさまぁ・・・」
ゼットのキスがうなじから首下、乳房へと到達する。
「ひぁ!!」
乳首を舌全体で包むように咥えて乳房を舐め回す。ジュルジュルと音を立てて
右の乳房全体を舐めて回る。
「あぁ・・そんなに・・胸ばっかりぃ・・・」
「エリスのおっぱい、とっても美味しい。」
「そんなぁ・・いやぁん・・・」
ゼットは感想もそこそこに乳房を再び味わう。


「はぁぁん!!あぁんぁぁ・・・ゼットさまぁ・・・あぁんあ!!」
乳房への刺激だけで悶えまくるエリス。ふと腰の方に目をやるとエリスの下半身は
コチラもして欲しいといわんばかりに腰をくねらせ、足は快感に引きつっていた。
「下もこのまま行くよ?」
ベルトの留め金を外し、ズボンとショーツをまとめてひき下ろす。
「あぁぁ・・恥かしいです・・・」
真っ白な裸体を晒しだすエリス。陶磁器の様に輝くその姿にしばし見とれるゼット。
「エリス・・・キレイだね。」
「そんな事無いです・・・」
恥かしげに目を閉じるエリス。と、ある一点に目が留まった。
「これは・・・?」
エリスの肩に赤いアザが出来ている。ゼットが衝撃波でエリスを吹き飛ばした時についた物だ。
「こ、これは・・・」
エリスが答える前にゼットがアザに手を伸ばす。手が触れた瞬間、暖かい力がエリスに流れ込む。
「これで心配ない。」
ゼットが手を離すと肩からアザが消えていた。回復魔法でアザを直したのだ。
「こんなにキレイなエリスの身体に・・・俺は最低だな。」
「そんなこと・・・。」
「責任は・・・とるよ。」
そのままゼットはエリスの頬に口付ける。
「ゼッ・・ト・・さま・・・」
額、鼻先、耳、顔中隈なくキスの雨を降らせる。そしてそのままゼットの顔は
舌へと下がっていく。途中乳房やくびれを経由しながら吸い付くようなゼットの
キスの進路は腰へと向かい秘所へ・・・


「あっ!!そ、ソコはぁ!!」
クレヴァスを舐められる感触にエリスは腰をくねらせる。
エリスは股を閉じようとするが力が入らず、しかもゼットに太腿を押えられている為
ゼットの舌技から逃れられないでいる。
「あぁあん!!・・・くぅうぅ・・・はぁぁ・・」
腰から下が自分のもので無いような感覚の襲われる。エリスはゼットの
一心不乱な責めに身を委ねているうちに愛しさと切なさで胸がいっぱいになる。
この行為が自分を愛してくれている証なのだと思うだけで言いようの無い快感が
エリスを狂わせる。
「ゼット様ぁ・・・愛しています・・・」
この思いに答えるべくエリスは腰を持ち上げて振り乱す。
「俺も愛してるぞ・・エリス。」
今までに見たことの無い優しく全てを包み込んでくれるようなゼットの笑みに
エリスは涙を流す。
「ど、どうしたんだエリス!?」
突然泣き抱いたエリスにゼットは動揺した。
「ゼット様が・・私に・・愛してるって・・・うれしい・・・」
報われること無く散っていくはずだった想いを受け止めてもらえる幸せがエリスを包む。
「エリス・・・」
「ひゃっ!!」
ゼットはエリスの瞳から流れる涙を舐めとった。
「嬉し泣きでも・・・エリスが泣くのは耐えられない。」
左から右へとエリスの頬を伝う涙を舐めとる。
「ゼット様・・・ありがとうございます。」
「俺は何もしてないさ。」
「あの・・・その・・・」
エリスが顔を赤くして俯く。
「どうした?」

「・・・・挿れてください。」


すでにゼットに舐め回されたエリスの秘所はビクビクとヒクついていた。
「いいのか?」
「はい・・・来て下さい。」
エリスはゼットを待ちわびる。
「・・・・・」
ゼットの顔が真剣味を帯びる。今まで平気で犯してきたエリスのソコは神々しくて
自分が入るに相応しくない聖域の様に感じられた。そんな聖域を汚した自分を内心
罵りながら肉棒をあてがっていく。
「・・・いくぞ。」
「はい・・・。」
ゼットは慎重にゆっくりと自分の分身を沈み込ませる。
「くぅっ・・・あっ!!」
己の中に入ってくる異物の感覚にエリスは思わず声を荒げる。
「す、すまない・・・もうやめるから」
顔をしかめるエリスにゼットはそう言いながら肉棒を抜き出そうとする。
しかし、
「大丈夫です・・・から・・来て下さい。」
エリスは自分に覆いかぶさるゼットを抱き寄せ離れないようにしがみ付く。
「しかし・・・」
「離れたくない・・・離れたくないから・・・」
背中に回されたエリスの手が一層しがみ付く力を強くする。
「分かった・・・ゴメンな。」
本当の意味でまたエリスを泣かせるところだった。自分の浅はかさを呪いながら
ゼットは腰の動きを再開した。


「くぅ・・ふぁっ、あぁ・・」
ゼットが腰を動かすたびにエリスは悩ましげな声を上げる。
「・・・平気か?」
「はい・・・気持ちいいです・・・あぅっ!!」
自分の肉棒を吸い込むように締め付けるその感触にゼットはエリスの言うことを信用する。
「あぁぁ・・・ゼットさまぁ・・好き・・・愛してます!!」
「エリス・・・!!」
エリスの内部の心地よさに包まれてゼットの肉棒も昂ってくる。
「あん!!・・・あぁぁ・・・んっ、あぁ!!」
エリスの表情が恍惚を帯びてくる。
「エリス・・・エリス!!」
「来て・・・私の中に出してください!!」
そう言われゼットはピストン運動をより一層激しく行う。
「はぁ!!・・ダメッ・・・もう、わたし・・・・イッちゃう!!」
エリスの中が急激に締まりだした。そして小刻みに震え全てを飲み込もうとする。
「エリス!!一緒に・・・クッ!!」
飲み込まれたゼットの肉棒はその刺激に限界を向かえエリスの中で果てた。

「あ・・・あぁぁ・・・ゼットさまぁ・・・」
「エリス・・・」

二人は寄り添いあいながらそのまま深い眠りへと落ちていった。


「うぅん・・・あっ・・・」
暖かい感触にエリスは目を覚ます。
「起きた?」
「え?・・・ゼット様!!」
声の先に目をやりエリスは今の状況を把握した。
布団の中で正面からゼットに抱きしめられているのだ。
「申し訳ございません!!ゼット様より遅く起きるなんて!!」
「いいさ、おかげでこうしてられたしな。」
「あん・・。」
ゼットがエリスを抱きしめる力を強くする。
「無理に俺に仕えようなんて思わなくていい。ただずっと一緒にいる以上
 守ってもらうことがあるんだが・・・」
「・・・なんでしょう?」

「これからは俺に愛され続けろ。いいな?」
「・・・・はい。」




しばらくしてオズマリアのゼット・ルーファスに常に寄り添う男装の副官が
現れることになる。

                                      第8話〜完〜


Index(X) / Menu(M) / /