導入フェイズ/惨殺シーン

GM ピークを過ぎたとはいえ、まだまだ暑さの残る、そんな季節の夕方。
六分儀市の一角にある寂れた水族館に、残暑とは異質の熱気が篭っていた。
普段はイベントショーに使用されるステージの上でスポットライトを浴び、拳を握り締める少女。
それを取り囲む水槽には、白くふわふわした生き物たち……ゴマフアザラシの幼獣(生後二週間以内)が集まっている。

アザラシの女王 「聞け、諸君!!」
ばばーーーん

アザラシ キュウッ
キュッキュッ
キュウウウー

GM 少女のよく通る声に応えるように、ゴマフアザラシの幼獣たちが鳴き声を上げる。

アザラシの女王 「先日、我々の同胞すやぴが六分儀の狩人によって、のこり……?」
手元のカンペを確認しながら首をかしげる。

アザラシ 御付きのアザラシが耳打ち。

アザラシの女王 「ざ、ざんぎゃく! な仕打ちを受けたのは、諸君も知っての通りだ」
「見よ、すやぴの怒りの表情を!」

すやぴ (すやぁ……)

アザラシの女王 「違う! すやぴ! 焼かれた恨みを思い出せ!」

すやぴ (くわっ!!)

アザラシの女王 「うむ」
「これは、我々への明らかな…………」
「……」

アザラシ (こそこそ)

アザラシの女王 「わ、わかってるって! 大丈夫だから!」

GM 御付きのアザラシ(?)を控えさせると、少女はたどたどしく演説を続ける。

アザラシの女王 「しんがい行為だ! ダンコとして許すわけにはいかない」
「えー、それもこれも、すべては六分儀の民たちの心が貧しい事が原因なのだ」
「そう。心が満たされていれば、こんなにも愛らしい同胞を傷つけるなど、ありえん! そうだろう!?」
なあすやぴ? よーちよちよち

すやぴ すやぁ……

アザラシ オーディエンスのアザラシたちも、こくこくと同意を示す。

アザラシの女王 「実に……えっと…」
「……」
「……(ゴニョ)かわしいことだ!」
カンペを投げ捨てる。
「王様は……怒っている! 激おこである!」
王様を自称した少女は頬を真っ赤に紅潮させながら叫んだ。
決して読めない漢字を誤魔化したわけではない。
「しかし王様は寛大である! 六分儀に対してはほーふくでなく……救済を行う! そのために、まずは『アザラシ王国』の支配下に置くのだ!」
「二度とこのようなイタましい事件が起こらないよう、六分儀はアザラシ王国初代国王の、この『アザラシの女王』が救ってみせる!」

GM 拳を握り、熱く語る魔女。
——と、そこへ。
魔女の背後の階段から、ステージに数人の狩人が駆け上ってくる。

??? 「そこまでです、アザラシの女王!」

アザラシの女王 「ムム、何奴!」

GM 大げさな身振りで振り返る魔女。

ピュアエンゼル 「魔女による支配なんて、お断りです。六分儀市は私たちが守ります!」

GM リーダーと思しき魔法少女に続き、仲間の狩人たちも次々に思い思いの言葉をぶつける。

ヒナ 「フォロワーのみなさーん! 今日はピュアエンゼル先輩とのコラボ企画でーす♪ ヒナも頑張っちゃうから、応援よろしくネ!」

GM そして、あと二人も何か良い感じの事を言った。
魔女は不敵に微笑む。

アザラシの女王 「フッ……出たな狩人どもめ! よかろう。王様の力を見せてやろう!」

アザラシ キュウー! キュウキュウ!

GM 魔女……アザラシの女王は両腕を広げ、幼獣たちの喝采(?)を浴びる。
直後、水槽から大量の海水が溢れ出し……

ヒナ 「えっ!?」

ピュアエンゼル 「いけない……ッ!」

GM 海水はステージのある部屋を一気に満たし、この様子を映していたカメラにまで及ぶ。
歪む画面の向こうで、水流に翻弄される狩人たちの姿を映しながら……カメラは停止。ノイズを残し、画像はそこで途切れる。
(フェードアウト)
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Q.どのへんが惨殺だったの?
A.このシーンに出てくるアザラシたちは元人間です。
彼らは魔女に願いを叶えられて欲を満たす事で人生に執着・未練を失い、その結果人としての生を終え、無垢なアザラシとして生まれ変わった者達です。
また、魔女の施しを断った場合も、残念ながら死亡します。
(未練のある人間はアザラシとしての自分を受け入れられず、肉体がショック死してしまう→魔法が解除され肉体も元にもどる)
あと狩人たちも色んな意味で全滅しました。


導入フェイズ/導入シーン(朋美、未檻)

GM じゃあ朋美さんと、未檻くん。その二人から行きましょうか。

未檻 いくぞー!

GM 導入タイプは【挑戦】。えーと、君は今何処にいるんだっけ?

未檻 D7の収容所。
貴重な魔法少女少年だから、普段は拘束衣のまま閉じ込められているんだ。
スマホいじったりゲームしたりしてる。

GM 成程。では、収容所の個室ですね。君がゲームしたりしてると、その扉……二重ロックになっているやつが開きます。

未檻 「……お」 レアドロップはなかった……。そちらへ視線を向ける。

GM 何かアラームみたいなのが鳴って、扉の開閉を知らせる。
「D7C-194、収容ロック解除」みたいな電子音声も流れる。

D7職員 そこには、黒服のD7職員。見慣れた顔のがいるわけですね。
君は直感します。仕事だと

未檻 「……」 スマートフォンを脇に置く。脚は拘束されてるから、うごけないんだよな

D7職員 では、足の拘束は解除されます。抱えて持って行くわけにもいかないからね。
ただ、職員はあまり君とは多く言葉を交わしません。
危険だからです。魔法少女的なアレにミーム汚染される事を避けているのです。

未檻 「はぁ……魔法少女使いが荒いぜ」 やれやれ、って感じで肩をすくめる。

D7職員 手は能力制限する枷っぽいので拘束したまま……君を別の部屋へと連れて行きます。ついていってください。

未檻 こんなにキラキラしててカワイイ俺様を無視するたぁ何事だ?とかそんな感じで文句垂れながら、つれて行かれる。

D7支部所長 で、偉い人の前につれてこられます。特に顔絵とかはありません。
間には透明な防護シールドがあり、攻撃は遮断されるやつです。
危険でも直接顔を見て指令を伝えたほうが都合が良い事もあるので……こういう部屋があります。

未檻 どこまでも"丁重"だねぇ~
「で?何?」

D7支部所長 「君にお願いしたいのは、この度六分儀市に出現した魔女の討伐だ」
えーと、軽く現状を説明すると……
夏も終わり、秋に入るかという頃。六分儀市は静かに水没しはじめました。
ワイドショーではやれ異常気象の影響だの何だのと騒いでいますが
1日1cm程度のスピードで、直ちに危険があるというわけではありません。
現在の水位は足首ぐらい。

未檻 やばすぎだろ

D7支部所長 当の六分儀市の人々も、珍しいこともあるものだと暢気なものです。
……六分儀の地面を満たしているのは、都内、しかも内陸ではありえない『海水』だというのに。

未檻 「へぇ~、不思議なこともあるもんだなぁ」

D7支部所長 「当然、これに気付いた者たちがいる」
「いつものように、我々よりも専門の……魔女狩人と呼ばれる者達が、まずはそれに当たる事になったらしい」
「だが、今朝。魔女狩りに赴いた深縁女学院の討伐部隊が全滅したという知らせが入った」

未檻 「ふぅ~ん……」
適当に聞き流す感じ。

D7支部所長 「……ちなみに、その部隊だが。ピュアエンゼル……海野未守、つまり君の姉も部隊員として含まれていた」

未檻 ぴくっ。
「……ふぅ~~~~~~~~ん」

D7支部所長 その部分こそ、支部所長はサラッと言いますね。
まあそんな事はどうでもいいのだが、という感じで話を先に続ける。

未檻 俺様先にこのD7とかいうの潰したほうがいいんじゃないの?

D7支部所長 「そんなわけで、深縁女学院は二次討伐部隊を編成する事になったのだが……
 魔女というのは厄介な性質を持っていてね。ああ、君は知っているだろうが」
「事態を認識できるかどうか、というのが完全にアトランダム。しかも確率が低いと来たものだ」
「部隊を編成しようにも、学院だけでは戦える人材が揃わないらしい」
「そこで、他の組織へも要請が来たわけだ。ウチにもね」

未檻 便利な設定

D7支部所長 「というわけで、ウチの組織では唯一使えそうな君と……」
「それから、君につけるお目付け役も兼ねて、もう一人。……入りたまえ」
というわけで、朋美さん。お願いします

朋美 はーい
では、こつこつと床をつく音を響かせながら、部屋に入っていきましょう

D7支部所長 あなたは女学院からの要請によって次の討伐隊に編入される事になったのですが

未檻 ちらと見る。

D7支部所長 そうだな……君、未檻君とは面識があったほうが良い?

朋美 じゃあ、そうですわねぇ……以前の討伐で未守さんと面識があって、それから未檻さんのお目付け役として何度か……くらいでいかがでしょう
両方取りますわ

D7支部所長 では、そのような感じで。今回も同様に、彼のお目付け役としてこちらにも召喚される事になりました。
「いやはや、たまたま君も『気付いて』いて助かったよ。彼のお目付け役として2度無事で帰ってこれたのは君だけだったからね」

未檻 俺様そんなにやばいことしてた

朋美 「失礼いたします。……こんにちは、未檻さん。またお会いしましたね」流石に状況が状況なので笑いはしないけど、目を向けて……

D7支部所長 まあ、君のせいじゃなくてだいたいモンスターのせいなんですけどね

未檻 俺様モンスター燃やそうとしただけなのに、勝手に巻き込まれたんだよな。

D7支部所長 PCにそんな業を背負わせられないよ私は

未檻 「よう。……」
(ちぇっ。こいつとなら大人しくしてるだろうからって……)
首輪で繋がれた狂犬だよ

D7支部所長 まさに狙いはそのとおりです。何かしら特別な感情を抱いてるのかもしれないなという思惑。

朋美 悪いことするとよだれかけますわよ。……という方向よりは、未守さんとの面識の方かもしれませんわね

D7支部所長 未守さんが大変な事になった、というのは朋美さんも知っていてください。というか、ここまで未檻くんに説明したあたりは全部ですね。

未檻 俺様の姉どんな奴だった?俺様の姉すごい?ってこれまでの狩人に聞いて聞いて聞いて、情報が尽きたら焼肉で巻き込む。
朋美はそこらへん分かってうまくあしらってる奴だ。

D7支部所長 1000の夜にわたってお姉さんの情報を伝えないと殺されてしまう

朋美 徐々に徐々に話して長引かせてますわ。その話題の為にも未守さんとは個人的に遊んだりもしたのですけれど……
「……相手は、既に討伐部隊を退けているとの事でしたわね。影響力を見ても危険な魔女なのは分かりますわ」
「すぐにでも出たほうが良いでしょうが……伺っておいた方が良い事はあるでしょうか?」なんか知りません?あとわたくし達だけなのですか?

D7支部所長 「細かい事は、合流した女学院の狩人たちと情報交換してくれたまえ。本日中に彼らと合流し、討伐部隊を編成してもらう」

未檻 「他にも狩人いんのか。まぁいーけど?」

D7支部所長 まあ、あっちも特に情報はないのだがね。魔女の根城は水族館らしいぞ。

未檻 火、通るかな……

朋美 水族館……行ったことない場所ですわね……

D7支部所長 とりあえず学院に向かってそこで合流
それから、何も問題なければ水族館へ。

未檻 俺様も行ったことねーや

D7支部所長 という流れになります。

朋美 なんて青春に縁のないわたくしたち。承りましたわ

D7支部所長 良かったですね。水族館デートですよ

朋美 他に情報が無いのでしたら……あ、出発する前にどこかで二人でお話したいですわね

未檻 うん

D7支部所長 そうですね。特にこちらから伝える事はないので、二人が交流したいようにしてください。
このD7にも応接室みたいなところとか、ありますよ。

未檻 じゃ、さっさと出て行こうぜ。こんなカワイクナイ空間一秒たりともいたくねーぜ!

D7支部所長 缶ジュースの自動販売機もあります。飲みすぎると大変なことになるかもしれませんが

朋美 では、失礼いたしましょう。着替えたら一旦集まって……

D7支部所長 手を振って見送ります。(雑)

未檻 バイバイキーン

朋美 穏やかだけど全く信用できない系の笑顔ですわ

未檻 じゃ、このかわいさ100%の服に着替えて登場。俺様登場!

GM 支部所長特に顔は用意してないけど汚いおっさんと美人所長とどっちがいい?

朋美 ……で、しばらく後。わたくしはもう準備していたので座って待っていたのですが……
え、美人の方がいいですわ

GM じゃあ多数決で美人にします

未檻 「けーっ。三十路のババアがよ。シワが隠しきれてねーぜ」
所長に。

GM 三十路の美形になりました

朋美 「まあまあ……人間は老いからは逃れられないものなのですよ」

未檻 塩やフライパンを持ってどっかどっかと歩いてくる。

朋美 ちなみにそれは仏教でも苦として数えられてですね……

未檻 「俺様が自由になった暁には老いも分からんぐらいに焦がしてやる」

朋美 「早くあなたが自由になれるように、わたくしも努力いたしましょう。差し当たっては慈愛の心を……」

未檻 「やめえやめえ、暑苦しい!」

朋美 「ふふ、はいはい……と、それはさておき」ちょっとかしこまって、少し視線を逸らす
「……あの場では話しませんでしたが……件の、先に出た部隊の話は、もう耳にしましたか?」

未檻 「うん」
「姉、死んだんだな」

朋美 「……残念ですわ」目を閉じる

未檻 正確には負けただけだけど、ま、狩人としては死んだようなモンだな。

朋美 多分死んでるでしょう、という前提で話してますけど、生きてたらどうしましょうね
「未檻さんのお姉さまだから……というのを除いても、素晴らしいお方でしたわ」
「叶うのなら……未檻さんと一緒に、もっと違う世界で生きていて欲しかった……」

未檻 「俺様の姉すばらしい?まぁ、すばらしいよな。俺様の姉なんだからな」
「でも死んだなら仕方ねーよ。俺様、そんなに気にしてねーし」
気にしてねーし?

朋美 「ええ。…………」立ち上がりましょう 改めて向き合って
「行きましょう」そうだなぁ……手を差し出して 人形は持ってませんわよ

未檻 「うん」 差し出されたなら手を握ろう。それで、歩いていく最中もずっと……
「興味ないけど、姉と最後にあったのっていつ?俺様のこと、何か言ってた?」 聞く。

朋美 「そうですわねぇ……」 いつでしたっけ
じゃあ、討伐に行く前に一緒にお食事に行きましてね。まあなんかうちのいかつい坊主が後ろに控えてましたけど……
「……ええ、というか、いつも聞かれていましたけれど。それでは、行くまでの間……」
「……いえ。その後も……お話ししましょう。いつでも聞いてくださいね」で、ちょっとぎゅっと手を握って
冷静な表情だけど、少し寂しそうなような……何かを思っているような……そんな雰囲気で

未檻 「うん。朋美は俺様の知らないことを色んなこと知ってるからなぁ」 頷く狂犬。
こちらはというと、そんな表情を読むこともなく……。ああ、でも、
こんな頭の軽い俺様でも、ひとつだけ聞かずにおいていることがあるんだ。
『姉ってどんな味?』って。

GM では、そんな感じで、君たちはひとまず深縁女学院へと向かいます。


導入フェイズ/導入シーン(詩玲音、里奈 共通)

GM では、次ですね。
詩玲音さんと、里奈さん

詩玲音 わしじゃ

GM 先の二人が今の話を受けていた、その朝ですね。D7に連絡が行く前なので、少し時間が遡ります。
二人は普段どおり学校に登校して……言ったとおり六分儀は水没しはじめてるんですけど
この水没の原因を作った魔女を討伐するため、討伐部隊が編成された事も知っています。
君たち二人は『認識』できていたのですが、色々都合もあって今回の部隊には組み込まれなかったんですが、補充要員です。
その都合というのは、あんりちゃんだったり、この時期生徒会はメチャクチャ忙しかったとかいうのがあります。
生徒会はですね、なんか運動会に合唱祭に文化祭と学校行事が控えてる時期なんです。
で、里奈さんはもう3年で卒業なんですけど、まだ生徒会には在籍してて。受験は推薦で逃れているからね。
で、年下の後輩から頼られるんですよ。忙しいので。
捨て置けませんよね?
詩玲音さんも、あんりちゃんの世話で結構忙しいんですよ。慣れないことだし
そんなこんなで今回のメンバーからは外されていました。
で、今朝。君たちが登校して暫くすると校内放送が流れます。
「兎洞詩玲音さん。三ヶ月里奈さん。至急、職員室まで来てください」
呼び出しです

里奈 というわけで職員室まで来た

詩玲音 まあ……出ますよ

GM お、素直でいいですね。

里奈 「いやー、いつぞやぶりだね」
「あの子はどうだい?」

GM 学校につれてきてたりするんですか?

詩玲音 「まあ……まあまあっすよ」
(連れてきてませんよ!)
「そっちはそっちでうまくいってるんすか?」

れな ご苦労様
呼び出したのは、れな先生でした。
「あなたたちを呼んだのは他でもない……水族館に現れた魔女の事よ」

里奈 「……」

詩玲音 (うーーーん嫌な予感しかしないなぁ~~~~)

里奈 (真顔)

詩玲音 帰りたいオーラを全身から出しています
全日本もう帰りたい協会

れな 「魔女への情報伝達を防ぐため、討伐の時期は狩人のメンバーたちに一任されていたのだけれど」
「昨夜、それが実行されたわ」

里奈 「はい」(はい)

れな 「そして……今朝早く、これが流れ着いたの」 デジタルカメラを取り出します。
「壊れていたけれど、幸いメモリーカードのデータは無事だったわ」

詩玲音 信じて送り出した後輩が……

里奈 「……みおぼえがありますね、それ」

れな 里奈さんは見覚えのあるカメラです

里奈 買うと結構するやつですよね
私のドネートの結晶ですね

れな 頷いて、メモリーカードをPCに差込み
動画を再生します。
(冒頭の惨殺シーンが流れる)
「……というわけよ」

里奈 「はい」(はい)

詩玲音 「あー……(帽子のつばを押さえる)」

里奈 「よし、行きましょう」

詩玲音 「切り替え早いっすね」

れな 「待ちなさい! 学院長命令により、第二次討伐隊を編成するわ」

里奈 「そんなもたもたしている余裕なんてないんじゃないかな? 先生」

れな 「……二人だけでどうにかなると思っているの?」

里奈 「……いえ、すみません。とりみだしました」

れな 「里奈さん、そして詩玲音さんの二人。それから、今、他の組織に人員の派遣を要請しているわ」

詩玲音 「他にも待機メンバーいたんすか? 初耳っすよ」
ほうほう

里奈 「それは頼もしいですね」

詩玲音 「二人だけなら逃げるいいわけもついたんすけどね~~~」

れな 「そういうわけだから」

里奈 「直ちに、"準備に"とりかかりましょう。それでいいですね?」

れな 「ええ。派遣の狩人が到着するまで、あなたたち二人は準備と待機」
「到着は夕方ごろになる、との事よ」

里奈 「夕方」
「……わかりました」

れな この時点ではメンバーについては一切分かっていない状態で、向こう側がそれまでに何とかするというだけね

GM というわけで、解散ですね。

れな 「くれぐれも言っておくけれど。早まった真似はしないでね」

詩玲音 「焦ったってしょうがないっすよ。後輩を信じましょう」 立派な事を言っていますが他人事です

里奈 「大丈夫ですよ。私も指導する身。弁えます」

れな 頷いて、二人を退室させましょう。

GM というわけで、二人は時間まで各々準備やらなにやらするわけです。


導入フェイズ/導入シーン(詩玲音)

GM ここからシーンを分けます。まず詩玲音さんから。

詩玲音 おう

GM 君は狩りに向けて、色々調達する必要がありますよね。薬とか。なので里奈さんとは別行動となりました。
まあ、そうでなくても一緒に行動するつもりはないかもしれませんけれど
薬を調達するために買い物?にでも出かけましょうか。その道中……

詩玲音 うんうん

GM やっぱりあんりちゃんに出てきて貰おうかな

あんり ……えっと……
じゃあ、ずんずん歩いてる最中、詩玲音ちゃんのポケットがもぞもぞします。

GM もぞもぞします。気付けるかな?(判定不要)

詩玲音 気づくわい!
「……あんりちゃん?」胸元を手で隠しつつ人目につかないところに

あんり 「え、えっと、あの、その」 ひょこっ。へけっ。……とはしないけど慌てた表情で何かを言い繕うような感じで。
実はですね
……ケージで飼われてるんだっけ……私……

詩玲音 「なんすかもう……」ついてきちゃだめって言ったでしょ!

あんり なんだかんだケージで飼われる流れを断ることもできず、ケージ生活始まっちゃったんだけど……
まだ寝床が、適当な綿しか用意されてなくって、あまりにも広いんです。
で、広すぎて寝付けない私は、ふと制服のポケットの寝心地に気づいて……
詩玲音ちゃんが眠った後にこっそりポケットで寝て、朝方にケージに戻る、そんな生活を繰り返していたんです。
で。寝坊しました。

詩玲音 そんなことしてたの!?

あんり 「ごめんなさい……」 しおしお

GM 被告の主張はこのようになっておりますが
検察側、何かありますか?

詩玲音 「言ってくれればよかったのに……」

あんり 「お金……かかるのかなって思って」 縮こまり。

GM 検察とくに意義はないようなので、被告人無罪!

あんり ただでさえケージ、そこそこ高くて丈夫なのをチョイスしてくれてたので……
悩めるじゃんがりあんりちゃん

詩玲音 「そういう遠慮がかえって迷惑になるんす!」
指で頭をぐりぐりします

あんり 「あわわわわわ」 頭を抱える
ぴいぴい泣きながらごめんなさいします。

詩玲音 「やれやれ……」

GM では、詩玲音さんがやれやれと言って困り果てたところで。背後から声がかかります

詩玲音 何奴!

??? 「ちょっと、あなた!」
「そう、そこのあなた!」

あんり ひっ!びっくりして丸まります。石です!私は小石です!

詩玲音 「はい! っす!」 握り込む

GM その手にあんりちゃんを隠し、君が振り向くと……
あ、振り向きますよね?

詩玲音 はい

茅乃 「あなた……兎洞詩玲音さんで間違いありませんわね?」

詩玲音 「うわっ! 金持ちだ!」(はい、そうっすけど……)

茅乃 そうですね。明らかに金持ちですわ。

詩玲音 詩玲音ちゃん家も金持ちなんすけどお小遣いが渋いし薬代に消えてるっす! 許せないっす!

茅乃 その身なりからも金持ちの雰囲気は滲み出ていますし、更に黒服のSPを二人も連れていますわ

詩玲音 絶対に許せないっす

茅乃 リムジンもあります。
「そう……」どうでもいいけど心の声と逆転していますわよ
まあ、わたくしの溢れ出すオーラを見ては仕方ありませんからね

詩玲音 「心の声はどうでもいいっす! いきなり何用っすか?」

茅乃 城ケ崎茅乃
じょうがさきかやのですわ

詩玲音 両脚を開いて地面を踏みしめて金持ち圧に耐えます

茅乃 「このわたくしが一般庶民のあなたに声をかけたんですもの。当然、高貴な用件ですわ。よく耳の穴かっぽじってお聞きなさい」

あんり くっ……圧が……!

GM それでですね。君は、このゴテゴテのキャラクターを見て、すぐに気付きます。有名人だと。
ああ、学院で有名なあいつだと

詩玲音 脳が腐りそうだから早く言うっす!

GM この人は、深縁女学院の生徒なのですが
99%が狩人である学院において、狩人の才能をまったく持っていないにも関わらず
学院に入学できているという
金の力だけで学院に入っている人物

詩玲音 金の力でこんな伏魔殿に!?

GM そういいますけど、あの学院、アレでメチャクチャお嬢様学校なんですよ

詩玲音 そうなんですよね・・・

GM なので、卒業できたら色々と将来が約束されるし、金の力で入っているので待遇も良いんです。
皆さんのご想像どおり、学院の大手スポンサーである城ケ崎家のご息女であらせらりらりらりまして

詩玲音 うん

GM なんか敬語よくわからんわ。とにかく、メチャクチャ金と権力があります。

詩玲音 はい

GM で、学院の一般生徒……つまり、狩人たちからは
「裏口入学の」茅乃
と呼ばれています

詩玲音 ださっ……!

GM 陰口ですね。

茅乃 「単刀直入に申し上げますわ」
「この5億円で、その面白生物を渡しなさい」
SPが、ババーンと5億円の入ったケースを積み上げます

あんり 「……えっ……」

詩玲音 「えっ? なんのことっすか?」(隠してる両手に力が入る)
ぜんぜんわかんないっす! という顔をしています

あんり (石)

茅乃 「隠すとタメになりませんわよ。調査済みですわ。あなたが夏休みの前に……その小人を飼い始めた事を」

あんり 「うぎゅ……ぎゅ……っ」

詩玲音 「まあ、はい……」 はい

茅乃 「それで、どうなんですの? 5億円。あなたのような一般庶民にとっては悪い話ではないでしょう?」
ま、わたくしにとってははした金ですけれど

詩玲音 (考えている)

あんり 「し……しれねちゃ」 ぎゅむぎゅむ

詩玲音 (5億円もらってあんりちゃんの厄介払いができるのか……)
「裏……カヤノさんはそれお買い上げになってどうするんすか?」 一応聞いとこう

茅乃 「勿論、こんなに珍しい生き物……わたくしのペットに相応しいですわ!」

GM まあ、このひと飽きっぽいとも有名ですけどね

詩玲音 あかん

あんり (ペット……) 人間性がガラガラと崩れ落ちていきます。今もケージ生活だけど

茅乃 「あなただって、わたくしのペットとして飼われたほうが幸せだと、そう思いませんこと?」あんりちゃんに

詩玲音 「うーん……」

あんり 詩玲音ちゃんに向けて露骨に嫌そうな顔を向けます。

茅乃 「ペットのチャッピーには、毎日kg10000円の国産牛を与えていますわ」

あんり 向けます!

茅乃 100g

詩玲音 何そのいらん情報!?

茅乃 おいしいものを食べられるという意味ですわ!
ペットですら、そこの人間より良い生活をしているのですわ

詩玲音 「そうっすねぇ~ この美少女も一緒に買い上げるとかどうっすか?」 自分を指差して

茅乃 「あなたは要りませんわ」

詩玲音 「は?」
せめて悩む素振りぐらいしろや!

茅乃 「薄汚い、狩人とかいう野蛮人に我が家の敷居をまたがせると思ってるんですの?」
出直してらっしゃい

詩玲音 「この小さい人も一応元狩人なんすけど……」

あんり いっぱい頷く

茅乃 「元がどうであろうと、今は珍妙で珍奇で世界に一人いるかいないかの天然記念物ですわ」

あんり しゅーん……

茅乃 一匹、ですわ
世界に一匹!
「誇って良い事ですのよ。そこらの十把一絡げの狩人たちより、あなたは素晴らしいペットなんですもの」

詩玲音 「あははは……」

あんり 「一匹……珍妙……ペット……うぅっ……」

詩玲音 「じゃあ5億円なんてはした金で渡すわけには行きませんね。それじゃ」踵を返して去りたいです

茅乃 「……? あなたに拒否権があると思っていますの?」
SPが回りこみます
「この5億は、いわば情け……」
「あなたからその生き物を受け取るという事実は、どちらにしても変わりませんわ。あなたが謝礼を受け取ろうと、そうでなかろうと」
「やっておしまいなさい!」

詩玲音 「マジで?」

茅乃 交渉決裂とみなして、SPをけしかけます

詩玲音 演出的にどうにかできますか?

GM SPは、フォロワーの巨漢LV1相当なので、君にかなうはずもありません。
というわけで、好きに処分していいですよ

詩玲音 じゃあSPが襲いかかってくるんですが……

SP うおおおおおおおおおおおお!!
お嬢様のために!!!!!

詩玲音 襲いかかってくると見せかけて急に方向転換をして同士討ちを始めます。
足元にカメラが移動すると、すでに注射器が刺さってるんですね。

SP 「うおおおおおお!!!」「このっこのっ」
同士討ち

茅乃 「何をしているんですの、あなたたち!?」

詩玲音 幻術だ。 「まあなんとなくそんなことになると思ってたんで……」

茅乃 うろたえ茅乃
「くっ……!」

詩玲音 「したらな!」 幻覚がきいている間に逃げます

茅乃 じゃあ、その背中に遠吠えしますよ
「あなたなんか……あなたなんか、アザラシの女王様の敵ではありませんわ!」
「その小人と一緒に、酷い目に合わせてやりますわ!!!!!」

詩玲音 (め、め、めんどくさ……!)

GM じゃ、逃げますね?

詩玲音 にげまーす!

あんり 「ひっ……」 まるまり

GM はい。では普通に逃げられます。
あとは好きしていいですよ。あんりちゃんと交友を深めるなり、夕方まで時間を潰すなり。

詩玲音 「ね? ついてくるとこういう目に遭うんす……」

あんり 「うう、ぐすっ……はい……うぅ……」
「あの人、私も知ってる……めずらしい生き物を飼っては捨ててをくりかえしてるって……」

詩玲音 (この学校濃いの多すぎるなぁ……)
「あんりちゃんはさすがに捨てな……いとも言い切れませんねぇ」

あんり 頷く。「……そもそも、ああいう風に……えっと……とにかく、嫌だよ……」

詩玲音 「イヤかぁ……」 あんまりピンとこない

GM 色々と悪い噂は聞きますね。狩人の武装によって尾ひれがついている可能性もありますけど

あんり 「うん……嫌」 完璧なペット扱いが。
さんくちゅありじゃなくて、詩玲音ちゃんのところを望んだのも……
「友人といる」ということで人間性が保てる……そう考えての選択でした。

詩玲音 「まあ……あれにあんりちゃんを渡すつもりはないっすよ。安心してください」

あんり 「ありがとう……。あ、じゃ、じゃあ私、詩玲音ちゃんのサポートを何か……」
ハサミを取り出す。うーん。「……できるかな……」

詩玲音 「無茶はやめてくださいよ」 ハサミを取り上げる

あんり 「あぁっ」

詩玲音 「あんまり言うこと聞けないと……。もっと厳重に閉じ込めちゃいますよ」

あんり 「あ、あっ、ごめんなさい、ごめんなさい……」 うぅ、とすぐに表情を崩し、身体をまるめて土下座します。

詩玲音 「うんうん。いいこいいこ」 あたまをなでる

あんり (うん……いいこ……私いいこだから、大丈夫だよね……) ぐしゃぐしゃのまま頷く。

詩玲音 「いい子にしてたら、ずっとお世話してあげますからね」柔らかい表情で

あんり 「……。う、うん、いいこにする」 こくこくと頷く。
どこか歪んでるような気がするけど、縋れるのは詩玲音ちゃんだけ……

詩玲音 「……ずっと、友達ですよ。」ポケットに隠し直してエンドかな

あんり はい!


導入フェイズ/導入シーン(里奈)

GM では、最後。里奈さん
詩玲音さんと別れてから……君は準備をしているわけです。生徒会のメンバーにも手伝ってもらったりしてですねー

里奈 「燃料の補充は十分。おいしいお菓子も持った」
「あっキミびしょびしょだからねちゃんと海水拭いてからあがりなさいね」

純潔騎士後輩 「先輩にはいつもお世話になっていますし、こちらの事は心配せずに魔女狩り頑張ってくださいね!」
「はーい!」

純潔騎士後輩2 「ところで、魔女なんて出てたんだね。気付かなかったねー」

GM とかなんとか、やっているわけですが……

純潔騎士後輩 「……あれ?」

純潔騎士後輩2 「どうかした?」

純潔騎士後輩 「ううん、なんか……聞こえたような……」

里奈 「私の留守は任せたよ。……ん?」なにかな?

GM と言うと、何か様子がおかしいですね。一人、もう一人とフラフラとその場を離れてどこかへ行ってしまいますよ。
君がちょっと目を離した隙に、校門の裏門の近くまで
裏門から出て行こうとしているところですね。
どこか目がうつろです

里奈 「ちょっと待ちなさい。あの子はどうしたんだ?」
追いかけましょう。

GM さて、どうします?
はい
では、裏門を出たあたり。君が二人の行方を確認しようとすると……同じように、丁度角を曲がるところです。
すっと角に入っていきます。
それも追います?

里奈 追うよ

GM では、追います。と、ここで……

里奈 「現状をただしく"視れる"のは私だけだ……」

GM 《迫る》ですね。判定してみてください。特に何かのアビリティのトリガーになったりはしません

里奈 判定:蹴る/2D6>=6 → 10[4,6] → 10 → 成功

GM はい、では……次の角で、二人を先導する何者かの姿がチラッと見えます。

里奈 長靴でガボガボ海水の中を走ります。

GM 短めの、桃色のツーサイドアップ……
後姿ですね。
見えたのは一瞬ですが。そのまま小路へ消えて行きます。
続いて二人も。
追いますか?

里奈 追うしかないですね

GM はい。では……そうやって追いかけていくと……
3人はある場所にたどり着き、そのまま中に入っていきます。
そこは水族館。しかも……建物全体が水球に覆われています。
巨大な水球。そして、そこから水が流れ出しています。

里奈 「なんだ、これ……」
触れてみる

GM 建物は完全に水没した状態。そこへ……3人は入っていきました。
触れてみると、水です。じゃぼん、と手が沈み込みます。

里奈 見覚えのある姿、でも、呼びかけない。

GM ただ……魔力を感じます。魔女特有の、魔の力。

里奈 それが誰かと認めるのが怖くて、声が出なかった。
確かめるまでもないのに。
「これが、水没の原因……?」

GM 君が口にしたとおりの考えで間違いないようですね。
情報によれば、ここが魔女の根城。そして水はここから溢れ続けている。

里奈 「こんな、魔力をおびた水が、世界を飲みこめば……!」

GM 現在の時刻は16時。約束の時間までは、もう少しありそうです。
水族館は、ただ静かに佇んでいる。巨大な水の塊の中に。

里奈 時計を見て、踏み込む、わけには……(というか水中だし……?
と逡巡して……
「いや、そうすべきじゃない。狩人は一人で戦うものじゃない。そうだろう?」
先輩が後輩に言い聞かせるような独り言を言って……
学校に戻ります。

GM はい。では、君は一人で学校へと戻ります。
君がその場を立ち去ったあと……

??? 「あーあ、ざーんねん❤」


導入フェイズ/集合シーン

GM そんなこんなで、君たちは約束の時刻を迎えます。
集合場所は、校門でもどこでも良いですよ。
学院組は先に集合していて、そこに派遣組がやってきます。

詩玲音 ~アニメのオープニングにありそうな高い場所~

朋美 校内知りませんし、分かりやすい場所に……

未檻 ここが女学院かー

里奈 「さあ、準備はできたかな」

朋美 学校シーン表/2D6 → 11[5,6] → 11
保健室か……

GM 11 しずかな保健室。窓のほうから別世界みたいな笑い声。

朋美 屋上にしましょう

GM はい

未檻 なんでふった

GM 4 屋上の、給水塔。きっとあのひとに、逢える場所。

朋美 やってみたくて……
人形を入れたかばんを提げて、もう一方は片手につないで

未檻 「で、えーと?一番高ぇところに行けばいいんだな?よーし」 てくてく。到着!ばーん!

詩玲音 (扉に押しつぶされる)

朋美 「転ばないように~……あれ?何か妙な音だったような……」

里奈 「……」

詩玲音 「ギャー!」

未檻 「手応えがあったな……魔女か?」

朋美 「あなたが学院の狩人ですわね?確か話ではもう一人い……」扉に目を向ける

里奈 「名前くらいは聞いていると思うけれど、私が純潔騎士の里奈」

詩玲音 「ノー魔女! アイアム狩人!」扉の隙間からニュッとはみ出ます

里奈 「私たちの目標は、魔女を討つこと」

GM あ、はい。お互いの情報はここまでの時間にある程度資料をもらったりしてた感じでお願いします

朋美 だ、大丈夫かしら……まあ、魔女狩人とはいえ狩人ですし、きっと丈夫ですわよね

未檻 「おう。斬新な登場だぜ」

詩玲音 「井上家のほうから来た兎洞詩玲音っす……」 でかい絆創膏を貼り付けている

朋美 「お初にお目にかかります。わたくしは葛巻 朋美、こちらは……」お辞儀をして、はい、未檻さん

里奈 金色ぱっつんと黒色ぱっつんね……

未檻 「俺様は海野未檻!魔女は倒すし、魔女じゃないモンスターも倒すぜ」
ちゃっと塩とフライパンを取り出して。

里奈 「世界は水没しようとしている。魔力の帯びた水に世界が飲まれれば……すべてが魔女の領域となるだろう」
「私たちはそれを阻止しなければいけない」
屋上から見渡す水浸しの街は、水にも星や街灯りが映り込んで、いつもよりもきらびやかで幻想的に見える。

朋美 街の方にちらと目を向けて

詩玲音 「まあ、ボクは世界の行く末には興味ないっすけどね~」 成り行き上阻止することになるだけで
「みなさんは知りませんけど」

未檻 「D7から命令されたからやってみせるがよ、俺様の肉焼きに勝手に巻き込まれるんじゃねーぞ?」

朋美 「お互いに事情や経緯はあるでしょうけれど、狩人は協力が不可欠。この度はよろしくお願いいたしますわね」

里奈 「炎なら私も心得があるよ」と微笑かける。

朋美 仲良くなれるとよいですわねぇ~

未檻 「ほう!やるじゃんか」

詩玲音 ほどほどに仲良く仲良く

朋美 「……さて……話によれば、魔女は今も水族館を根城にしているとのことですが……」

里奈 「でも、どうだろうね、そう、その"水族館"は……」

GM はい、水族館ですね。このまま向かっていいですよ。
里奈さんは、例の3人が水族館に入っていくときは普通に歩いて入っていくのを目撃しています。
特に潜水用のアイテムをつけたりはしていませんでした。

里奈 「ま、こうしていてもしかたがないか。行きましょう」

未檻 「おうとも」 俺様は組織の金で買ったかわいい長靴でいくぜ

朋美 こういう時の為の特別な義足と……はっ、法衣の裾が濡れてしまいますわ!

未檻 星柄とかついてる

朋美 ちょっとはしたないけど持ち上げて こつこつ ちゃぽちゃぽ

詩玲音 (持ってきた薬が水に溶けないようにしないとな……)

未檻 既に長靴に水が入っている

GM フリスクが水に溶けないように気をつけてくださいね

里奈 「これが、その水族館なのだけれど」

GM というわけで、水族館へやってきました。

朋美 じゃぽじゃぽ鳴ってますわよ。サンダルに替えますか?持ってきましたよわたくし……おっと

里奈 徒歩で来た。

GM 水没しています。

里奈 水族館を覆う水球はわずかな風に表面をそよがせて、月明かりに揺れている。

詩玲音 いざとなったら脱げばいいかな……とか思っている

GM 有難いですね~~~~描写が自動で行われている

朋美 「……これが……水族館……」むむむ、と見上げて
「なんとも神秘的な光景ですけれど……異常な事態……ですわよね?」

未檻 「なんだこれ。こん中だよな?息できるか……?」

朋美 元からこんなだったらどうしようかしら、という僅かな気持ち

GM ぱっと見て異常ですね。
しかし、道行く人はそんな異常に気付きもしません。

詩玲音 「まあ、なんとかなるっすよ。魔女の世界に現実の法則なんてアテになりませんし」

里奈 「じゃあ詩玲音さん、入ってみて」

未檻 フライパンで水面をぱしゃぱしゃ叩いている

詩玲音 「えっ?」なんで?
「センパイが規範を示すのがふつうじゃないっすか?」
どうぞどうぞ

里奈 「なるほど」
ためらいなく入っていきますね。

詩玲音 「うわ」

GM あ、はい。では……
冷たい水に包まれた感覚はあります。そして抵抗も相応に受けていますが……

里奈 「息は……できるか」

GM 勇気を出して息を吸ってみると、普通に呼吸できるようです。

詩玲音 後に続きます。

里奈 うわー気持ち悪い感覚、と思いながら。

詩玲音 「センパイは可愛げのない人っすねぇ~~~」謎のダメ出し

未檻 俺様も俺様も!

朋美 「……わたくしたちも行きましょうか」いきましょ~

里奈 外の子らに親指を立てて見せる

未檻 「よーし……!」息を止めて入る

朋美 足を伸ばす前に、ちょっと考えて…… この中に……もしかすると、未守さんの死体か……或いは、彼女を利用した何かか……
見つけた時は、わたくしがなんとかしないといけませんわね……

里奈 水球の中は外の光を閉じ込めたみたいに、ぼやけた光が無数に浮いているように見える——泡が光を反射しているらしい。

朋美 と、思っておきましょう。万が一の時は実のお姉さまを倒させるのは忍びありませんし

未檻 「……ぷは……」 しゃべれるよな?

GM はい、大丈夫です。
火もつきます。

里奈 「火も……つくね」

GM まあ、狩人のたいまつには相応の仕掛けがあり、魔法少女は魔法的な力でなんとでもなるというやつです

詩玲音 注射器を試し投げします(投射武器が使えるかどうかのテスト)

朋美 「……ふう……確かにこれは……吸血鬼や魔獣とは違いますわね、やっぱり……」

GM 投射はキーコードで弾かれます。うそです

未檻 「俺様の炎はこの程度じゃ消えんっ」

詩玲音 フー

朋美 人形を持ち上げ 体液が散っちゃわないようにする為には、至近距離で起爆しないとだめですわね……

GM まあおおむね戦闘行動に支障はなさそうです。が、服がビショビショになるのだけは諦めてください。
嫌なら水着を着ても構いません。

里奈 「昼寝でもしたら気持ちよさそうだね、慣れると」

未檻 「涼しいけど、腹壊しそうだなぁ~」
「やっぱり、人間のいる場所じゃねーや」

詩玲音 「レクリエーションは魔女を倒す前にすませておくべきっすね」

朋美 法衣がびしょびしょ……結構重いですわ

詩玲音 美少女もびしょびしょ

朋美 「水の中に漂うのってどこか異世界感もありますし……と、それはさておき……」
「魔女はどこでしょう?中央のあたりにいるとすれば単純なのですが」きょろきょろ

GM えーと、今いる場所はロビーです。あまり面白い魚はいません。
イワシとかサンマですね。

未檻 「奥にいんのかな。魔女と……姉」

GM で、君たちがロビーから探索を開始しようとするなら……

??? 「あ! やっと来てくれたんだぁ」

GM ロビーの奥から、誰かが出てきます。

ヒナ 「もう~、待ちくたびれちゃったよ」

里奈 「……え」

未檻 「? あれが魔女か……?」

詩玲音 す~ぐそういうことする

未檻 フライパンを構える。

里奈 「いや、待ってくれ」

ヒナ 「先輩ったら、帰っちゃうんだもん。せっかく目の前まで来てたのに」

詩玲音 (かぶりを振る)

朋美 「確かに、異質な力は感じますが……む……もしや、お知り合いですか?」

ヒナ 「私、ずーっとまってたんだよ? もー」

里奈 「えーと……説明、してもらえる、かな」
「……いや」
「まあ、そういう、ことなんだな」

ヒナ 「うん! さすが先輩」

詩玲音 「そうっすね。話を聞く必要はないっす」

里奈 松明に火をつける。

未檻 「……俺様のシンビ眼は、あれを敵と見ているが……いいんだな?」

朋美 「恐らくは……取り込まれた……という感じではないでしょうか……」

里奈 「……」それには答えない。

詩玲音 美術RPG シンビガミ

朋美 人形を構える

ヒナ 「こわーい。でもヒナ……ううん、愛の戦士ステラキュグニ・アトラトゥスは負けないんだから❤」

詩玲音 長い

ヒナ 長いよね……

里奈 「……はは、あたらしい路線も、かわいいね」

未檻 魔法少女の王道、悪堕ちもきたか~~
完全にブラックレディだぜ

朋美 大人になったりしないかしら

里奈 お話の中なら、無邪気にドネートボタンを連打できたけれど

詩玲音 「まあ、負けた狩人がこんな登場の仕方をしたってことは……なんですよねぇ~」経験則上

里奈 「なら、私は戦うよ」

ヒナ 「でも、流石に4対1は無理~っていうか、そもそも私がお相手したいのって先輩だけだしー」
「ここに先輩たちが来た目的って、そもそも私じゃないでしょ?」

朋美 「逃げるつもりですの?案内していただけるなら、それでも良いのですけれど」

里奈 「……」ノーアンサー。

ヒナ 「ううん、ここに呼ぶの」
「王様~~~~~~~~~~~~~~っ」と、美声で叫びます
「クセモノだよ~~~~~~~~~~」

??? 「何ぃぃぃっ! クセモノが出たのか~~~~~~~~~! うおおおおおおおお!」

アザラシの女王 うおおおおおおおおおおおおおおおおおお
と、魔女が登場します。ロビーに
【魔女/アザラシの女王【ラ・レーヌ・ダン・フォク】】

里奈 動画で見た魔女だ。

朋美 「呼…… ……!」マジで来ましたわ!

未檻 「あれが!魔女か!!」

GM そう、魔女です!

未檻 死ねェ!

GM 君たちを殺す、魔女です!

アザラシの女王 「頭がたかーーーーーい! ひかえおろーーーー! この王様の姿をしかと目に焼きつけよ!!!!!」

朋美 死ねぇって顔をしていますわね!

アザラシの女王 ドン

すやぴ 乗り物です。

朋美 「……ですわね!」
一瞬遅れて、はっと

未檻 俺様のほうがかわいいし!!!

朋美 ですわね~

アザラシの女王 「このアザラシ王国の平和を脅かそうとするフトドキ者め!」
「この王様が、成敗してくれよう!」

里奈 「なら、純潔騎士の三ヶ月里奈が」
「その王国とやらを、正義の炎で暴いてみせよう」
松明を女王と、次いでヒナに向ける。

未檻 「じゃあ世界一かわいい俺様(張り合い)は、焼肉屋の火でいい感じに焼いてやろう!」

アザラシの女王 ふふん、という顔で聞き流している。世界一かわいいのはすやぴだし

詩玲音 「なんでもいいから別の星でやってほしいっす!」
こいつら狩人もな!

朋美 「昔のありがたい説話の中に、うさぎが自ら火の中に飛び込んで空腹の老人を救わんとしたお話がありまして……」

未檻 zzz

朋美 「……詰まる所、まだ功徳をつむ機会はありますわ。一切衆生悉有仏性、あなたにも解脱の道はございます!」

未檻 「そうだ!」

朋美 ほら、未檻さんも分かっていらっしゃる!

未檻 よくわかんねーけど、これは攻撃に違いない。

里奈 「や、あんたの解脱は、ちょっとオーバーなやつだよね」経歴を見ているので

アザラシの女王 「フン! よくワカランが貴様らもまとめてアザラシ王国の一員にしてくれよう。きっと王様と戦えば、この王国のすばらしさが身にしみてわかるだろう!」
「いくぞ! うおおおお……」と、勢いをつけようとしたところで

すやぴ 止まります

朋美 むっ……?

アザラシの女王 「すやぴ! 何をしている!」

すやぴ 「きゅっ! きゅききゅっ!」

アザラシの女王 「なになに? 女王様が手をくだすまでもない? ここは私どもだけで十分……?」

すやぴ 「きゅきゅっ!」

アザラシの女王 「ふむ」

朋美 くっ……なんだかちょっとうらやましい光景……!

アザラシの女王 「すやぴよ。お前にも思うところがあろう。焼かれたりしたしな……ならば、見事討ち取ってみせよ!」

里奈 「焼いたり、したなあ……」

アザラシの女王 「……心配だから、他の手下もサポートもつけてやろう」
「えーと……カモン!」

里奈 厚い脂肪があるから表面が燃えるまで時間がかかるけど火が回るといっぱい燃えたな……。

GM フォロワーが出揃います。
まずは先ほどから女王と話している 「逆襲の」すやぴ
ロビーで出てきた 「悪堕ちの」ステラキュグニ・アトラトゥス
それから
さっき詩玲音ちゃんと話していた 「裏口入学の」茅乃
そして……
少し後方、静かに佇んでいるのは

ピュアエンゼル 「……」

未檻 「? …… …………」
「……」

里奈 「……あの子は」

朋美 「…………くっ……」表情を歪める

未檻 「姉だ」
「そこのステキュグニグニ・アンドラスと同じ、敵だ」

ステラキュグニ 「ステラキュグニ・アトラトゥスだよぉ」

未檻 一回でこれだけ覚えたんだからたいしたものだ

朋美 「……未守さん……やはり、もう……」

里奈 「……」

ステラキュグニ 「ピュアエンゼルちゃんの弟さん? そっかぁ……あのね」

朋美 未檻さん的には大分優秀ですわよ

ステラキュグニ 「ピュアエンゼルちゃん、アザラシになるのを拒んじゃったの。それでね」
「死んじゃった」

里奈 「……ヒナちゃんはアザラシに?」

アザラシの女王 「フン、そこのピンクは話が別だ。才能があったのだよ。魔女の」
「そっちの魔法少女は、死ぬまで王様の施しを受け入れなかったのだが」
「死んでから、魂が何か未練があったとか言っているのを偶然この王様の偉大なる耳が聞き止めた。だから寛大で慈悲深い王様は、生き返らせてやったのだ」
「その願いが満たされたら、きっと良いアザラシになるだろう」うんうんと頷く

ステラキュグニ というわけなんだよねぇ

未檻 「……」

詩玲音 「外道っすね」

未檻 一瞬、表情は揺らいだけど、すぐに戻るぞ。
「ふん、分かってるもんね。姉がそう簡単に屈しない。屈しないけどここにいるってことは、そういうことだ」

アザラシの女王 「ふふん、なんとでも言うが良い。貴様らも、すぐに分かる。この王様にすべて任せておけば、一番幸せだという事がな!」

里奈 「わかった。お話は、もういい」

GM というわけで、最後のフォロワーは 「反魂の」ピュアエンゼル
前半戦で実際に処理に参加するのは、すやぴと茅乃の2体になります。

詩玲音 「ええ。充分っす」

未檻 「この俺様の姉を冒涜した報いを受けさせてやる。この水族館はこれから大炎上するぜ……」

詩玲音 「お魚一匹棲めなくしてやるっす!」

朋美 「くれぐれも、突出はなさらぬように……!」わたくしが仕留めなくては……

GM 高まる緊張感。女王と悪堕ちヒナは後ろへ下がっていきます。

ステラキュグニ 「それじゃ先輩」

里奈 「ああ」

ステラキュグニ 「またあとで❤」

里奈 「……むかえにいくよ」

GM すやぴと茅乃は少し残りますが、まあこの場で直接殴りあっても勝ち目がないので散ります

すやぴ 「ききゅーーーっ!」

茅乃 「絶対に……絶対、あの女に吠え面かかせてやりますわ」詩玲音さんのほうを睨みつけながら

詩玲音 (すごくいやそうな顔)

GM そして皆が去ってしまい、ロビーに残ったのは……

詩玲音 ボク変なのにモテすぎじゃないっすか?

ピュアエンゼル 「……」

未檻 あ、残ってるの?

ピュアエンゼル 残っています。何をするでもなく

未檻 じゃあ……トドメを刺すか。一歩また一歩と歩み寄る。

ピュアエンゼル 未檻くんが近寄ると

朋美 「……み、未檻さん、待って!」

ピュアエンゼル 「!」
反応したのか、俯いていた顔を持ち上げ
「……ァ……」

未檻 「……!」

ピュアエンゼル 「……み……おぃ……」

未檻 「……俺様のことが分かるのか?」

ピュアエンゼル そのまま、自分から君のほうへやってきますよ。

朋美 ぜ、絶対やばいやつですわよ

ピュアエンゼル 両腕を持ち上げ……
「ぁ゛……ぅ……」

朋美 ひ、引き戻していいかしら?

未檻 「覚えて……いるのか……?」

GM 構いませんよ。未檻くんが許可すれば

未檻 俺様は……どうにでもなーれ!

朋美 「未檻さん……未檻さん!」後ろから呼びかけながら、出来る限り急いで近寄って……
わたくし遅いんだけど。……で、出来るなら、手を掴んで引っ張って一歩下がらせようとしますわよ

ピュアエンゼル では、更に緩慢なピュアエンゼルの動きでは後れを取りますね。

未檻 「……!」隙はあるから、ずいっと引っ張られるぞ。

里奈 里奈は手伝えない

ピュアエンゼル 「…ぁ……」
引っ張られていったほうへ、ゆっくりと顔を向け……腕もだらりと下げ、俯きます。
そのまま、君たちが何もしないなら、背を向けてとぼとぼとロビーの奥へ去っていきますが

朋美 「……未檻さん……魔女も、吸血鬼と同じもの……」

未檻 「……」

朋美 「未守さんを救う手段は、元凶を断つ以外にはありません。……こらえてください」

里奈 「いや……」
「……いや、なんでもない

未檻 「………………」 去っていく姿から目を離さず。いなくなってから、俯く。「…………わかった」

朋美 ぎゅっと掴んだまま、未守さんの様子を伺いつつ。……すみませんね

里奈 「ふー、それじゃ、いつもどおり、やろう」

未檻 「おう。……魔女を焼くぜ。焦げっ焦げにしてやっから!」

里奈 「詩玲音さん、なんか面白いこと言ってほしいな」

詩玲音 「なんで!?」

里奈 「冗談だよ」

詩玲音 「冗談はもっと冗談っぽい顔をして言うっすよ!」
「はぁ~今回大丈夫っすかね? このメンツで」

GM 不安を抱く者もいたが、君たちはもう引き返せない。

未檻 俺様の腕を疑ってるのか?焼くぞ?

GM この奥にいる、アザラシの女王を倒すまでは。

詩玲音 生で素材の味を堪能してくださいっす

朋美 食べない食べない

GM では、関係を決めてください。
1ずつ新規で取得してください。

朋美 助けなきゃ……

未檻 保護者役だな。……姉か……?

朋美 同い年のはずなのに、実際未檻さん年下感はありますよね……
浮世離れしてるのはわたくしも大概ですけれども

未檻 冷静なのは俺様だけか……

朋美 保護欲……でしょうかね……

詩玲音 里奈→シレネ ともみ→ミオリ 今の所こう?

朋美 ですわ

詩玲音 じゃあ朋美さんかな

未檻 じゃあ、俺様は誰にとってもいいかんじだな
朋美に、えーと
忠義で(ワン)

詩玲音 比較的まともそうなので期待しておこう >朋美さん