終幕フェイズ/詩玲音

GM まず、君は重傷なので……病院のベッドがいいか、退院してからか、どちらか選ばせてあげましょう。
では、頑丈な君は割とすぐに退院して。それからの事です。
いつものように学校に行く感じですかね。

詩玲音 包帯巻きつつ日常に戻りましょう

GM あんりちゃんとラブラブしたいなら、あんりちゃんも出てきてくださいね

あんり 胸ポケットにいます。

詩玲音 (なし崩し的に定位置になってしまった……)

あんり つっこんだら「えっ……?」って顔をする
人気のないところへ行くと顔を出すんですよ。まぁ、なんでついてくるのかって、あれなんですけど……

詩玲音 「いい性格してるっすよね~あんりちゃんも……」 タメイキ
あれ

あんり 「と、友達だからいいよね……」 って。
でも、内心は(なんだか……里奈先輩と仲がいい……)って。……って。
身体の心配もあったけど、そっちの焦りもね、あるんです……。
「身体、無事でよかったね」焦れ焦れ……

詩玲音 「ポケットに入る友達ってほかに知らないんで、なんとも判断つかないっす」
「まあ怪我は慣れっこっすからね。今回はやばいかもでしたが」
なんか焦ってるらしいというのはわかってない様子

あんり 「魔法が解けたときはびっくりしたよ。先輩が病院に運んでくれたから……」
「……本当はわたしが運んであげたかったけど……」 焦れ焦れ

詩玲音 「あはは……。センパイには借りを作っちゃいましたね」

あんり 「そうだね……」 小さいため息。

詩玲音 「……なんか元気ないっすよ? どうしたっす?」

あんり 全身でぎくっとします。

詩玲音 (わかりやすい……)
「ひょっとしてセンパイのこと苦手っすか? あんりちゃん」

あんり 「に!苦手とかじゃないけど!」
「なんでもできて、頼ってもらえて、うらやましいなって思っただけ!」

詩玲音 「………………」

里奈 H−C≡C−H 形成するのやめて

あんり 「…………」言っててどんどん不甲斐なくなってきたおかお。

詩玲音 「あんりちゃん……」 とりあえず指先で頭をなでておきます

あんり 「ううー」 なでてくれてる指先をぺたぺた触ります。「わたしが元に戻ったら詩玲音ちゃんを運んであげるからね、胸ポケットに入れてあげるね」

詩玲音 「行間でボクを小さくしないでくれません!?」
「まあほら……いまもあんりちゃんには助かってますから。多分」

あんり 「ほんと?」 ぱぁぁ

里奈 ちょろい

詩玲音 「へんてこ狩人と魔女に挟まれて詩玲音ちゃん大変なんです。ボクの味方をしてくれるのはあんりちゃんだけなんす~」
なぐさめてほしいっす~

あんり 「う……うん、そうだね!」 立ち上がって両手を握って主張する。「勉強はもう見てあげられないけど、支えになれるように頑張るから……!」
うんと背伸びして、手を伸ばす。うーーん、うーーーーーーーん……
よしよししたい

詩玲音 (指で伸ばされた手をつまむ)

あんり ハワ

詩玲音 (ぶんぶん)

あんり 「あ、あれ、あああ~~~!!!」 簡単に浮かんで足がぷらんぷらんします。

詩玲音 「ちょっと癒やされたっす」 もどす

あんり 「そ、そんなああ……!!」 わたしの役割って……!
こんなのってあんまりです。丸まります。

詩玲音 「も~どうしてほしいんすか……」

あんり 「うーー」 ちょっと恨みがましげな目で、大きな指を抱えて。
「よしよし、詩玲音ちゃんはいっぱい頑張ったね……守ってくれてありがとう……よしよし……」
「って、したかったの」 わかる?とちょっと頬を膨らませてます。

詩玲音 「うんうん。めっちゃわかったっす」返事が雑
もう満足したっす?

あんり 「えーん……」
必要とされたいよぉ~~……とか言って。背徳などつゆ知らずなのでした。

詩玲音 (これでも我慢してるんすよね……)
胸ポケットに押し込んでおきます
(魔女との戦いでボクが人間的に成長して、背徳を振り払えれば……とか……)
(とかそんな話が……ないかぁ……)
ポケットの上からあんりちゃんを撫でながら学校に戻りましょう

あんり ぎゅむぎゅむ……

GM 二人が真の意味で通じ合える日は遠い……?
そんな感じで、君たちは日常へと戻っていくのでした。
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あ、茅乃さんは退学したそうです。


終幕フェイズ/里奈

GM 後日ですね。君も入院とかします?

里奈 個室のめっちゃいい部屋です
壁が木目調

GM さすがお金持ち……
では、君がベッドでだらだらしていると扉がノックされます。
病院ってやることないですよね

里奈 動画を見たりしてました。

GM コンコン

里奈 「どうぞ」

いつか 「お邪魔します……」
お見舞いに来た、いつかです。

里奈 やったぜ
余裕が回復しました。

いつか 先輩も結構な傷でしたね……心臓逆脚呼吸器
「えっと、その。お体の具合、どうですか?」

里奈 「それなりだよ」
「特に後遺症もないし」

いつか 「そう、ですか……やっぱり、強い魔女だったんですね。先輩がこんなに……」
「私なんかじゃ、勝てるはずなかったんだ………あ! お花換えておきますね」

里奈 「あ、ありがとう」
「まあ、巡り合わせってあるよ」

いつか 前の日に花瓶に飾っておいたお花を処分して、今日もってきたお花に換えます。

里奈 「キミは強いからね」

いつか 「そんな……」
「私、今回の事で思ったんです。どこか、調子に乗ってたんじゃないかなって。そのせいで、先輩も危険な目にあわせて……」
いつか曰く、魔女が妙に硬かったのは、いつかの歌が録音されたマジカルなスマホを魔女に渡したからだそうです。
【真実の歌】ですね
「それに、あんな……」
少し顔を赤らめる。

里奈 「いつか、反省はいいけど、自分を責めちゃいけないよ」
「魔女狩人をやる、それだけで、立派なことだ」
「それだけで、代えがたいことだよ」

いつか 「里奈先輩……」

里奈 「私はそう信じているから、純潔騎士として戦ってきた」
「間違っても、人を傷つけても、そうしてきた」

いつか 「……やっぱり、先輩はすごい人です」
「私なんて、とても。でも……」
「でも……私、先輩みたいに強くなりたい」

里奈 「お互い、頑張ろう」
「私から、提案があるんだけれど、いいかな」

いつか 「……えっと、はい」
小首を傾げる。

里奈 「うちに住みなさい」

いつか 「えっ」
「里奈先輩の……おうちですか?」

里奈 「そうだよ」

いつか 「ご、ご迷惑じゃ……」
おうちって、あれだよね。えーと、普通のおうちは、今住んでる寮よりは広いはずだけど、
えっとでも夏休みに行った里奈先輩の別荘ってすごく広かったなーーー
混乱

里奈 「部屋は余ってるしね」
「うちのメイドも、かわいいお客さんが来たって喜ぶよ」

いつか 「えっと、私その、でもお家賃とか……払えるほど余裕もなくて……」
メイド? メイドってあのメイド?
ぐるぐるぐる

里奈 「……そうじゃない。でしょう」
「そういうことじゃない」

いつか 「そういうことじゃ……」

里奈 「私がそうしたいと思っていて、キミがどうしたいかということだよ」

いつか 「私が……」
小さく息を吸って。
里奈先輩の目を見る。
「はい。私、先輩と一緒に……一緒になりたいです!」
(あれ、なんか私……緊張しすぎて変な事言った? 大丈夫だよね)

里奈 「よかった。じゃあ、退院したら、一緒に帰ろう」

いつか 「は、はい!」
で。少し我にかえって
「ということは……お引越し! お引越しの準備しなきゃ!」

里奈 「そうだね」

いつか 「先輩、まだ退院しちゃだめですよ! 私、急いで支度します! ぜったい間に合わせますから!」
うきうき

里奈 いつかちゃんはかわいいな、という顔で微笑む。
「ゆっくり休ませてもらおう」

いつか 「はい! ゆっくり休んでください!」
そう言って、ベッドのそばの椅子に腰掛けます。学校が終わると、いつもこうして病院の面会ギリギリの時間までいるのです

里奈 じゃあ、別れ際に……

いつか はい

里奈 「あ、そうそう、言い忘れていたことだけれど……」

いつか 時は流れて夕方。私は帰るところですね。
「え? 何か持って来てほしいものとか……?」

里奈 あの日、水族館、あの二人だけの空間で言っていたことですが……

いつか あぁ……

里奈 「私はずっと前から、キミがいないとダメだよ」

いつか 「えっ……あっ」
すぐに思い当たる
当然、あのときの記憶は失われていない。鮮明に、今も瞼の裏に。そして耳に、五感にすべて残っている。
では、そうですね……
扉から出るところだったんですけど。
ベッドのところまでいそいそともどってきます。
戻ってくると、ベッドの傍らの椅子によじのぼって、そのままベッドの里奈先輩の顔へと、自分の顔を寄せ……
何も言わず、そのまま口付け。


終幕フェイズ/未檻・朋美

GM では、未檻さんと朋美さんの共通シーンですね。D7に報告ですか?
もうD7の支部長か何かのキャラ覚えてねぇな……

未檻 でも、組織に報告したらそのまま独房入りだから、その前の道を描写する、がいいかな。

朋美 ふむふむ

未檻 D7のやつに褒められたって何も嬉しくねーから、報告なんてちょちょいのちょいでいいんだ……

GM では、君たちはD7の支部所長に報告するためにD7へと戻るんですが。
道中、または支部所長が用事で出かけているため、暫く空き部屋で待たなきゃいけない
どっちがいいですか?
外がよければ道中
部屋の中がよければ空き部屋、ぐらいの気軽な感じで

未檻 外にしよう。報告の前に、姉を埋めてやるんだ。
D7に引き取ってもらうことはできるけど、自分の手でやりたい。

GM では、朋美さんのツテでお墓とかでもいいですよ

朋美 では、そうしましょう。あまり時間を掛けることは出来ませんが……

GM では、MHSの息のかかったお寺。その墓地。

未檻 火葬してもらって、遺骨を納めて、両手を合わせているところ。

朋美 しっかりとしたお葬式とまではいかなくても、誰に邪魔されることも無いところへ
わたくしは、お経を唱え終えて……

未檻 「……んぬぬ……ッ」 とにかく手を力強く合わせて、うんうん唸る。作法はよく分からないが、とにかく必死に。

朋美 では、終えて振り向きましょう
「…… そちらのおうちと宗派などが違っていても、ご容赦くださいね。せめて、これくらいは……」

未檻 「……ん」 ふー、と一息。やり遂げた顔。「俺様も姉も、シュウハ?とか気にしねーから!」
「祈ることができたら、それでいいんだ」

朋美 「そうですか、それなら。……わたくしはよく道を説きますけれど……ええ。本当の所、難しいことなど考えなくて良いのです」
「……自分自身が、苦に向き合う形を見つけられるのなら。それで良く、それが全てです」

未檻 「うん……」 再び、お墓に向き合う。
「……姉の死は苦しい。世界は苦しいことだらけだ。でも、俺様は向き合うよ」

朋美 「……それは、とても難しい事です。誰でも言葉には出来るけれど、実現するのは難しい……」 でも、と続けて
「世界一かわいい未檻さんなら、必ず、いつだって最後には進み続けられるでしょう」
「あなたを近くで見てきた、わたくしが保証いたします。……これからも、ね?」

未檻 にこっと笑う。照れもなく、堂々と嬉しそうにする。
だけど、すぐに元に戻って……
「朋美は……?」

朋美 「……わたくし、ですか」
「わたくしは、元より止まることなど許されぬ身。成せるのはいつだって、大切な教えを伝える事」
「……けれど……」一旦言葉を区切って 「……まだ、未熟な修行中の身だからでしょうか」
「この胸の苦しみからは、逃れられません。……いいえ、きっとわたくしも、生きている限りにはずっと」

未檻 「…………」 その顔をじーっと見て。それで……
「あのさ、笑わないで聞いてほしいんだけど……」 立ち上がり、一歩、二歩、と進み、背を向けます。

朋美 「……」暫し袖で隠し、それから表情を戻す
「ええ、なんでしょう」

未檻 「俺様、死んだ人は、とびきりステキな天国に行けると思ってるんだ」
「空にはお菓子でできた星がめいっぱい散りばめられてて、天の川は甘いミルクの味がして……」
「みんながみんな、何の迷いも不安もなしに、すいすいーって泳いで回ってんの!」 くるり、と振り向く。

朋美 声には出さず、微笑んで
「……それは、素敵ですわね。 苦しみも、迷いもない世界。かわいらしく、夢のような……」
「ふふ……教えの中にも、そういった解釈のものもありましてね?」
「……ええ、きっとそれは、間違っていないでしょう。誰も分からないのですから……想像できる限りにずっと、そこは、良い所なのかもしれません」
少し空を見上げます。まだ星は出ていませんけれど……あと数時間もすれば、空には小さなきらめきがちりばめられるでしょう

未檻 視線を追うように、空を仰ぐ。
「……この世界で大変だった分のご褒美があるんだ。俺様の姉も今、そこで待ってる」
「朋美も俺様も、いっぱい苦しい思いをしてるけど、だからこそ、きっと行ける」
「その日まで、一緒にがんばろう」

朋美 視線を降ろして、頷く
「ええ。まだまだ、時間はかかるでしょうけれど……」
「未守さんなら、きっと待っていてくださいますものね」
「その時は、今度はこちらのことをお話ししましょう」

未檻 「俺様たちはまだまだがんばりきれてないから、ずっと先のことだ。待たせてゴメンって謝らなきゃな」

朋美 「その時は、一緒に謝りましょうね。気は長い方でしたけれど」
うふふと笑って、改めて隣まで並びましょう

未檻 「ゆるしてくれるさ。俺様の姉は世界一優しいんだ」
そうやって並んで、手をつなごう。……もうすぐ刻限が迫っている。
「……次は、いつになるのかな」

朋美 「さっきの今ですけれど。……待つのは、辛いですわね」

未檻 「大変なことがおきるまで待たなきゃいけないもんな。ホント参るぜ」

朋美 「こうなると、待ち遠しく……なんて言ってはいけませんけれど。でも、ねぇ」

GM 背徳だぞう

朋美 次はいつか。……次の戦いは……次は…… わたくし達の”次”はいつも戦いの中で……
……いつかその中で、行く事になるでしょうか
目だけで、もう一度空を見上げて……すぐに降ろし、歩みを進めましょう


終幕フェイズ/未檻

未檻 あの後、D7に報告して、また囚われた。

GM 支部所長への報告は適当に。収監されるところですね。
D7支部所長は、まあいつもどおり「ご苦労。君の口座に成功報酬は振り込んでおいたから有意義に使ってくれたまえ」ぐらい。

未檻 3000円ぐらいかな……

GM いや、まあ墓を作れるぐらいはくれますね

未檻 檻の中に入って、拘束衣の姿で、横たわる。いや、横たわるように命じられるのかな。

GM まあ、部屋に入っちまえば自由ですよ

未檻 ガチャン、と鍵の閉まる音がして、暗闇と静寂が訪れる。
「……」 目を瞑る。
……。
その日、俺様は夢を見る。
パステルカラーの空に、お菓子の星が散りばめられていて。
甘いミルクの天の川に、すいすいと泳ぐアザラシの姿が見える。

姉アザラシ きゅう
きゅう、きゅうー

未檻 そこに……

俺様アザラシ きゅー、きゅきゅー

朋美アザラシ きゅーー

里奈ペンギン すいー

未檻 ……俺様と朋美(とペンギンたち?)が寄ってきて、みんなですいすい、安らかに、幸せそうにしている夢だ。
現世じゃ許されない。夢のまた夢。
いつかきっと、この苦しい檻から解放されることを願って。
おやすみなさい。


終幕フェイズ/朋美

朋美 わたくしですわね。わたくしは、その前……報告の際
未檻さんが帰った後に所長室に残っておりますわ

GM 支部所長もいるって事かな?

D7支部所長 何か用かな?
こう見えて忙しいのだがね

朋美 「報告は先程済ませた通り。……けれど……少しばかりお話がございますわ。まあ、ある程度お分かりでしょうけれど」

D7支部所長 「ふむ。まあ大体想像できなくもないがね。念のため、君の口から聞いておくとしよう」

朋美 「ええ。……まあ、最初ですからね、無理は言いません」
「この施設内でも構いませんから、たまに、未檻さんとお話できるスペースをご用意していただけませんか?」

D7支部所長 「ふむ、構わんよ」
あっさり

朋美 「あら……話が早いですわね。ありがとうございます」

未檻 すや……!?

D7支部所長 「君のこれまでの功績と、今後のそちらの組織との関係を考えれば、その程度はね。いや、なに……やはり直接聞くべきだな」
「てっきり、身請けしたいとか言い出すのかと思っていたが」

朋美 「流石にわたくしも、分は弁えておりますわよ。あなた方の組織も、わたくし達の組織も、持ちつ持たれつ」
「無理は言えません。それだけでもありがたいことですわ。……少なくとも、今の所は」

D7支部所長 「今のところは、ね。あながち私の目も節穴ではないか」
失礼、と。タバコに火をつける。マッチで(各所への配慮)

朋美 「ふふ……ともあれ、感謝いたします。あ、じゃあついでにお料理セットとか……」
どうぞ。まあこのお部屋強化ガラスかかってるしそんなに煙とんでこないでしょう

D7支部所長 はい。煙は大丈夫
ある意味完全な喫煙スペース
「……こちらから提供するものに限り、となるが。それで良いかな?」

朋美 「ええ、それで結構です」

D7支部所長 「彼に持たせるモノとなると、こちらも色々気を使う必要があってね。悪く思わないでくれたまえ」

朋美 「理屈は、理解しておりますわよ。あなた達にとっては、まだ色々と不透明なのでしょうし」

D7支部所長 「釘を刺すわけではないのだが……何時か君が彼を身請けでもしようと考えているなら、あまりオススメはしないな」
「我々が彼を『保護』しているのには、それなりの理由がある」
「前例があまりなく、物珍しさだけで彼を独占している……などと考えられるのは、こちらとしても心外だからな」
「少なくとも。私の一存でどうこうできる話ではない」

朋美 「……でしょうねぇ。体制というのは心強い反面、難儀なものです」
「ともあれ、ご忠告は心に留めておきますわ。それでは、ごきげんよう」

D7支部所長 「うむ。また何かあれば頼むよ」

朋美 お辞儀をして、行きましょうか

未檻 俺様がすやぴしている間に、大事な局面が過ぎていくのだ……

D7支部所長 君が出て行くのを見送る。

朋美 息が詰まりそうでしたわ…… 探り合いというのはどうにも得意にはなれません。内心思いつつ

GM 他に何かしたいことはありますか?

朋美 では、そこから帰り際にちょっとだけ。手を伸ばし、天井の電灯に翳します
妖精眼を凝らしてみれば、体内に宿った退魔——という名の、これまた魔物の力がぼんやりと見て取れる
保護しているのには理由がある。……であれば、手っ取り早い手段となれば、その理由がなくなれば
つまりは、こんな魔物の力が——
(……何を考えているのでしょうね。大丈夫、流石に分別はつきますわよ)
手を降ろし、廊下を進みながら思考を切り替えて
(そうですわ。……折角ですし、後でいきなり呼び出して頂きましょう)
「わたくしもちょっと頑張りましたし。……少しくらい、驚かせてさしあげても良いかしら」
そんな感じで、不安半分……少し明るくなったのが半分。僅かに軽くなった足取りで、廊下を進みましょう


終幕フェイズ

GM ブラッドムーン ギルティウィッチーズ
『アザラシ王国建国記』 おしまい