『椿説ブレイブストーリー』


獅子戦争で荒廃した無人の教会…
そのはずなのだが、今ここの内部で激しい息づかいと男女の途切れがちの会話が続く。
「あっあっ…だめ…いや…もっと…」
「…どっちなんだ?メリアドール」
ラムザは背後から彼女の体を抱え規則正しい上下運動を女の体にたたき付ける。
メリアドールは裸なのだが、頭部の頭巾だけは取っていない。
ラムザのものを押し込まれている彼女の内部から透明な液体が股をなぞり冷たい石畳の上へと
流れていき濡れた溜まりを形成している。
何度もラムザの手がメリアドールの乳房をまさぐりその蕾を捻り捏ねる。
「いや……ラムザ……ああ」
媚を含んだ声にラムザの物は刺激されてメリアドールの内部を圧迫し始めた。
「あっ……あん……ああ!」
激しく腰を動かしながらこの期に及んでなぜか頭巾だけは取らない彼女がラムザには疑問だった。
「これを…取りたいな……ねえ…いいだろう?メリアドール」
「だめ…それだけは…ああ!ラムザ!」
限界のきたラムザは彼女の内部に自分の精液を激しく放つ。
前のめりに倒れていくメリアドールの頭巾を今だとばかりに取り去った。
「だめ!!」
「?」
始めは尼僧のような禿頭にでもしているのかと思ったが、ラムザが見た物は…
「うわーーーーーっ!!三つ目だーーーーー!!」
メリアドールの額にはもうひとつ瞳があったのだ。
ラムザは衝撃のあまり自分の物をしまうのを忘れてそのまま教会を飛び出してしまった。

物陰から二人の男が覗く。
「あーあ…あれだから射手座のルカヴィも娘と合体したがらんかったんだよなあ…」
「そういう意味で最強じゃないっすか?メリアドール」
ヴォルマルフとローファルはそう言って黒幕らしからぬ溜息をついた。
「射手座のルカヴィってロフォカレとか密告者とか言いましたっけ?」
「……もう私も覚えていないよ…」
ハシュマリムの意識になってヴォルマルフは遠い目をした。


――その後
彼の姿を見た者はいない…(と思う)

ただ、わかることは――
彼こそが真の勇者であった…(ある意味)

しかし、私は真実を知ることができた…(こんな事わかってもなあ…)
今こそ彼の名誉を回復しよう…(これでできるのか?)
彼の生きざまを若い世代に伝えるためにも…(性的な意味だけど)



ブレイブストーリー著者
アラズラム・デュライ



ゼルテニア城の教会跡

畏国王ディリータは教会跡で楽しそうにはしゃいでいる王妃のところへやって来た。
「ほら、今日はおまえの誕生日だろ? この花束を…あれ、えーと…メリアドールとか?」
そこでオヴェリアと話しているのはメリアドールであった。
「こんにちは。お元気そうですね、陛下」
それを聞きながらオヴェリアは吹き出しそうな様で口を覆った。
「元気…かもしれないけど……早い……短いし…」
「短小?ぷぷぷぷぷ……そういえば……ラムザも……届かない…」
そこで二人の女性は大笑いをした。

畏国王は溜息をつきながらよく晴れた空を見つめる。
「…ラムザ おまえは何を手に入れた?オレは……はぁ…(涙目)」




Fin