はじめて献血する方へ

新型コロナウイルスに関連し、献血への関心が高まっています。
弊ブログは私自身の平凡な献血日記が主ですが、そんなサイトでさえ先週は献血についていくつかの問い合わせをいただきました。

いちドナーに過ぎない私が言えることは、ただただ「日赤や、各都道府県の血液センター、献血ルームに直接聞いてくれに尽きます。
面倒くさがってるのではありません。日赤のウェブサイトを見れば一般的な情報へ容易にアクセスできますし、入力フォームで手軽に問い合わせできて的確なアドバイスを得られるのだから、そのほうがいいに決まってるのです。

とりわけ、初めて献血をする方は、献血の種別や流れは日赤の公式サイトから下記リンクをまず参考にしてみてください。

《外部リンク》献血する(日本赤十字社)
《外部リンク》はじめての献血(東京都赤十字血液センター)

ここでは、とにかく献血してくださいと呼びかけるだけではなく「献血をご遠慮いただく場合」といった情報も得られます。詳しくはそちらをご覧いただくとして、貴方が現在なにか薬を服薬中(湿布も含む)とか、数日前に火傷とかちょっとした傷を負ったというような場合でも断られる可能性があるので、前もって情報を載せているのです。
しかし服薬中ならなんでもダメということでもありません。この時季ですと花粉症の治療薬でも「この薬なら大丈夫ですよ」というケースもありますので、ホームページを見ただけで自己判断せず、とにっかく直で問い合わせてみることをお勧めします。
まず献血ルームに電話をしてみてください。

そして、献血のニーズは様々な条件により流動的です。「血が足りない」「献血してくれ」というからわざわざ献血ルームに行ったのに、献血できなかったという話もこのところ聞くからです。


輸血の要請やドナーの受付状況を最前線で把握しているのは献血ルームです。
混んでいて電話が掛かりにくいこともあるかもしれませんが、献血をしたい貴方(ドナー)の意思を大切に受け取ってくれるはずです。

また、全ての都道府県でという訳ではないようですが、東京都の血液センターはフリーダイヤル窓口も設けています。私も何度か電話で問い合わせたことがありますが、内容に応じて適切な担当に取り次いでくれましたよ。遠慮なく(って私が言うことじゃないけど)電話してみてください。

ふと献血をしたいと思ったが、夜や早朝で献血ルームや血液センターが開所時間外…などの理由により、電話以外で直接問い合わせたい場合は、日赤と、各都道府県の赤十字血液センターのホームページの最下部に『お問い合わせ』というリンクが見つかると思います。

《外部リンク》お問い合わせ(日本赤十字社)
《外部リンク》予約に関するお問い合わせ(東京都赤十字血液センター)

入力フォームに質問事項を入れて送信するとメールで返事が来るようです。

以上を踏まえつつ、ここでは私から、あくまで一人のドナーとしていくつか気づいた点を申し添えようと思います。

献血ルームに行く際には予約がベター
思い立ったら吉日の勢いで行くのもいいと思いますが、週末などは予約なしで行くと思いのほか待たされる場合もあります。
献血をするorしないを決めかねたまま家を出るということもあるかもしれません。時間にゆとりがあるなら別ですが、あらかじめルームにその日の状況などを問い合わせた方がドナーにとっても、献血ルームにとってもプランが立てやすくなるはずです。

その際、薬を服薬中とか、歯医者に通院中とか、そういった事柄があれば問い合わせてみてください。この辺の確認事項は各サイトのQ&Aに記してありますが、個々の状況で判断が分かれる場合もありますので。但し問診はしっかりと、正確に受けてください。これはドナー、献血ルーム、患者さんの三者それぞれのためです。
せっかく献血ルームに足を運んだのに、受付で所要時間を聞いて諦めて帰っていった人も何度か見たことがあります。勿体ないですからね。

献血の種別について
献血は大まかに、全血献血と成分献血があります。
東京都についていえば、20歳未満で献血経験のあまりない若い人を除けば、200mL全血献血は事実上受け付けていないと思います(体重の軽い女性は、それとなく成分献血に誘導するのかな…この辺は私は責任を持って言えませんが)。全血ならまず400mLを求められると思ってください。

成分献血は、血小板献血と血漿献血の2種類ありますが、どちらになるかはドナーの体調や血液のコンディション、医療機関からのオーダーなど諸事情を勘案して決められます。

とはいえ、ドナーの合意のもとに本採血へと進むので、ドナー側から希望を言うこともできます。
例えば「今日は時間がないので、血小板献血より短時間で終わる血漿献血がいい」と申し出てもいいと思います。
献血はボランティアですが、ボランティアだからといって提示された条件を無条件で受け入れるべきだと私は思いません。思いませんが、その前提で、ドナー側も、なるべく献血ルーム側の要望を受け入れられるよう、時間にせよ体調にせよ前もって準備することも同時に肝要だというのが私の基本的な考えです。

ちなみに私は、一切希望を述べることなくすべてお任せでお願いしています。だからか高確率で血小板献血になり、それも、近頃は毎回、より時間の掛かる高単位血小板献血になるのですが、たまに他の献血ルームに行くと血漿献血に回されたりもするので、とにかくその都度で事情が変わることもあるということです。

平日献血は双方にメリット
献血ルームは、特に土日祝日は大変混みますが、一転して平日は都内の一等地でさえ閑散としていることもあります。
主に週末に献血している私が言えた義理ではないのですが、もし貴方の都合が合うようでしたらぜひ平日に献血に行ってみてください。なぜならひとことで言えば、平日に行った方が献血ルームに喜ばれるからです(もちろん「休日だと歓迎されない」という意味ではありませんが)。
それでも、このところ平日でも献血ルームには多くの人が来ているようですし、同じ日でも午後までは混んでいたけど夕方は一転して空いているなんてこともあるようです。


何度も言いますが、とにかく出掛ける前に献血ルームに問い合わせてみてください。

輸血需要に曜日は関係がありません。そして血液には有効期間があり、曜日によって偏りがない方が望ましく、よって平日の献血を増やしたいという意図が日赤にはあります。
ドナーにとってもメリットはあります。休日に比べたら比較的スムーズに、待ち時間を取られることなく献血ができますし、平日の献血ルームはキャンペーンのプレゼントがあったり、占いやマッサージなどのイベントを行っていることもあります。各ルームのイベントカレンダーをチェックしてからお出かけください。

献血ルームのtwitterも見て
各ルームそれぞれホームページを持っていますが、貴方が行きたい献血ルームがtwitterのアカウントを開設していたらそちらもチェックしてください。
例えば「今日予定していたハンドマッサージは、ボランティアさんの都合により急遽中止になりました」とか「献血ルームが入っているビルでメンテナンスがあり臨時休所します」みたいな、直前ギリギリの最新情報をいち早く得られると思います。

近頃思うこと
最後に、これは私の気のせいかもしれませんが…
私は献血が終わると即日、次の献血の予約をしますが(成分献血で最短の)献血可能な二週間先の週末だと、規模の大きな献血ルームでさえ既に予約枠が埋まり始めていたりします。人気ルームではもう空枠が無いぐらいのことも。
ところが、新型コロナウイルスのせいか、近頃はそこまでキツキツのタイトではない感じです。かといって献血ルームに行くといつも以上に混んでいたりして。もしかしたらプロパーのドナー(って何だそりゃ)の出足が弱っていて、それ以上に今回初めて/久し振りに献血をしてみようかと思い立った人が多いのかなと、受付カウンターの列を見ながらボンヤリ思いました。

(この項、今後の状況により編集するかもしれませんが、ひとまず2020年3月9日初版/3月16日までちょいちょい加筆訂正中)

One comment to “はじめて献血する方へ”
  1. Pingback: 血漿か、全血か | Halellujah Avenue Traffic Online

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