概要
元々pixivはイラスト描きを趣味としたプログラマーの上谷隆宏(ハンドルネーム「馬骨」)氏が、写真の共有を目的としたコミュニティサイトであるFlickrを参考にしたイラスト専用SNSとして開発したものが原点となっている。
人気が高まると個人での運営が難しくなり、運営をクルーク株式会社(現・ピクシブ株式会社)に任せることになった。その後も人は集まり、やがてイラスト投稿SNSとしては日本で最も成功したサービスとなった。
ところが凝った機能を求めると有料( pixivプレミアム会員 )サービスでないと利用できない、既存の機能、例を挙げれば検索機能の改善などに力を入れないなど不便なことも多く、やがて様々な問題が生じるようになってきた。
この項目ではpixivから生じたとされる問題点を挙げる。
料金面
単に有料であれば( 支払方法が充実されていれば )それほど問題にはならないが、支払い(決済)方法が以下の通りしかない。
- クレジットカード( Visa、MasterCard、American expless、JCB )
- コンビニ払い( ローソン、ファミリーマート、サークルK、サンクス、デイリーヤマザキ、ミニストップ )
- 電子マネー( ウェブマネー、ビットキャッシュ )
- モバイル決済( モバイル版終了のため現在停止と思われる。 docomo決済、まとめてau支払いのみ、ソフトバンクは非対応 であった)
- スマートフォン決済( docomoケータイ払い、auかんたん決済、ソフトバンクまとめて支払い、クレジットカード決済、コンビニ支払い、BitCash支払い)
- アプリ内決済( AppleのAppStore決済、googleのGooglePlay決済があるが、Google Play決済の場合、チャージした分を決済に当てることは出来ない )
- PayPal払い( 電子メールによる決済システム、決済はクレジットカードあるいは銀行口座から行うが、基本はクレジットカードでの決済 )
一見すれば支払い方法はそれなりに整っているように見えるが、有料サイトながら最も敷居の低いはずである口座振替( 地方銀行、ゆうちょ銀行、信用組合、農協、ネットバンクなど金融機関を用いた決済 )には対応していないなど、地方在住のユーザーに対する配慮を欠いている( 近辺にコンビニが存在せず、さらにクレジットカードの作成が困難な地方の未成年や無職の住民にとって、利便性が著しく劣る )。
システム面
評価方法
pixivにおける評価は、ユーザーが何かを思った作品に対して一アカウント一日一回、1点から10点の範囲で点数を付けることが可能である。基本的には社交辞令で10点を付ける人が多い。しかしその反面何かが気に入らない、あるいはただ単に嫌がらせとして1点を付ける者もおり、問題となっている( この件に関しては解決している可能性がある )。なお、過去存在したモバイル版では何故か1点から10点の点数を任意で選択できず、必ず最高得点の10点しか入れられない。
また、1日1回であれば、何回でも点数を入れることができるために、1日たつごとに評価点を入れ、さらに複数アカウントなどの裏工作( またはステマ )により評価点を捏造することも可能であり、評価点のシステムに関しては疑問視する声も存在する。
上位ランカー、すなわちランキング上位常連は点数が10,000点を超えるものが多数占めているが、運営側による評価点の捏造、すなわち嵩上げがなされているという疑いの声も存在した。
また、運営が恣意的に作品のランクを操作して特定の作品のランク入りを妨害した、という話も過去には存在している。
そもそも作品に点数を付けさせるなどという方針は無用な競争を煽っており、運営はユーザーが投稿した作品を軽んじている証拠との批難の声も存在するという。
なお、2016年2月にテストとして実装され、その後アプリのリニューアル、および2016年9月以降一部ユーザーに現在進行形で波及しているリニューアルにおいてはその限りではない。
詳細は「すき!」機能、または後述のリニューアルに関わる問題を参照。
タグ
作者および閲覧者が作品の分類のためタグを付けることも可能なほか、作者はそれを禁止することも可能。
投稿者がタグ編集を許可する場合、現時点での仕様は、投稿者が自ら設定したタグは「*」マーク(半角のアスタリスク)が付き、閲覧者は削除することできない( これにより、投稿者の自演で付けられるポジティブな評価タグ、すなわち自演タグを見破ることも可能 )。
このほか、特定の閲覧者によりつけられたタグを消去したり、まったく関係のない作品にタグをつけたり、タグによる誹謗中傷を行う、いわゆるタグ荒らしが生じている現状もある。また、荒らし行為によりタグを消去され、投稿者が復帰させると上記同様に「*」マークがつく。
なお、タグを編集したユーザーは投稿者のみ追跡が可能( 運営が追跡できるかは不明 )であるが、タグを消された場合、そのタグをどのユーザーがつけてくれたかが不明になる。
住み分け
ユーザーが増えそれに伴いイラストの種類も腐向け、ネタ絵、R-18など系統の種類も増えていった。しかし、分かり合えない人たちの住み分けの機能は進んでおらず、その要因で荒らしや差別が生じている。
腐向けの作品が増え、対象作品の除外機能を求めたところ、pixiv事務局が出してきた答えが『要望が多い「表示禁止タグ機能」をpixivプレミアム会員を対象にリリース予定』( 意訳 )というお知らせを出し、2011年9月5日、「サムネイルフィルター機能」として本当にpixivプレミアム会員限定で機能が提供された。
当然ながら、絵を見ないためにお金を払ってまでpixivに固執する理由が全く分からないと、批難が殺到した。
pixivポイント
2009年4月1日に、有料オプション「pixivプレミアム」開始とともに導入された機能が「pixivポイント」と「投げ銭」( 後に「goodP」、読みは「グッピー」に改名 )機能であるが、これが大問題を起こした。結果、goodPは半年少々で廃止された。
投げ銭は、気に入った作家に、自分のpixivポイントを最低10ポイント投げ銭できるという機能だったが、様々な問題があり、クレームが殺到した。
- 当初受け取れるのはプレミアム会員のみだった( 一応一般会員に投げたポイントは月内は保留されるがその後破棄される仕様だった )。後に一般会員も受け取りは可能になるもののそれまでは月525円( 当時。税別500円 )払ってpixivプレミアムに入会しないといけなかった。思うに、5000ポイント集めればプレミアム入会とかだったら面白かったのだが。
- pixivポイントは各種サービスの代金として利用可能であるものの、実はAmazonギフトに交換することができた。そのため二次創作によるポイントの受け取りが禁止されていなかったため、「二次創作で金稼ぎができる」という著作権問題を引き起こした。
- ただしAmazonギフトに交換できる条件は50,000pixivポイント( 5,000円分…1pixivポイント=0.1円換算)以上であり、pixivポイントの有効期限は1年間であったことから一般ユーザーが毎日作品を複数投稿して一日平均100ポイント稼いだとしても、有効期限までには36,500ポイントになる計算であるが、この金額では換金そのものが不可能であった( ただしプレミアム会員は毎月2000ポイント支給されたためそれをあわせれば換金できる可能性はあったものの、一日平均10人に投げ銭してもらうというのは現実では無理な想定であった )。
この問題でユーザー離れが起こり、当時はPiXAなどに移行する人が続出した( 2012年12月7日にPiXAのサービスを終了 )。
また、pixivポイント自体はそれ以降も継続はしたものの、2015年10月15日をもってショーケース機能とともに廃止された。
複数アカウント
pixivでは、PCからだけでなくかつて存在したpixivモバイル( 以下モバイル版)からでもアカウント作成が可能であった。またモバイル版で作成したアカウントは通常のアカウントと同様PCからログインすることも可能であった。
ところがモバイル版でのアカウント作成は「携帯の端末による登録」ではなくメールアドレスによる登録制であるため、携帯電話側のメールアドレスを変更すれば変えた分だけいくらでもアカウントを作成可能であった。
また、IPなどによるアカウント作成の制限をかけていなかったらしく、フリーメールアドレス( 特に利用されたのは「ポイ捨てメアド」と呼ばれる時限式のメールアドレス )で作成したアカウントによる各種荒らし行為や、自作自演用のアカウントが大量生産されることになった。
なお、複数アカウントの取得自体は、利用規約に反しない限り、現在は許容されている。
(複数アカウントを所持する正当な理由があって初めて認められることだが、所持理由の審査などはないので実質、無制限である)
アカウント停止
『荒らし』的な問題行動を起こせば運営側からアカウント停止などの処分を受けるのはいうまでもない。
ところが、退会したのち、メールアドレスを変更、あるいはフリーメールアドレス( 実際のところひとつのメールアドレスがあれば無限増殖が可能 )を取得しアカウントを作り直すことは可能なため、たとえアカウント停止を受けたとしても、pixivを退会( この件に関しては可能かどうかの検証はされていない )し、再登録して別の活動をするかほとぼりが冷めたころ再登録し、以前と同様荒らしや誹謗中傷行為を行う悪質な利用者が後を絶たない。
閲覧数
pixivにおいて表示される閲覧数はバグ( 運営にとっては仕様 )が存在するらしく、3回に1回の割合で1閲覧につき10前後増えることが過去確認されていた。
多くの人が、マイピク限定などとして閲覧を制限しつつ、投稿とは別のアカウントでリロードを試してみて、数回に一回の割合で突然閲覧数が増えることを確認している。
実際に、pixivで閲覧が万単位の絵をTINAMIに投稿したら閲覧数は100単位だったとの報告があり、この結果を元に、pixivにおける実際の閲覧数をここから逆算することにした。
共にプレスリリースによると、2011年時点のユーザー数は次の通りで、比較すると約37倍( TINAMIは2011年7月以降増えたので、現在はもう少し差は縮まっていると思われる )。
pixiv ( 2011年7月 ) 約330万人
TINAMI ( 2011年3月 ) 約9万人
さて、TINAMIの閲覧数を100とする。単純計算すると37倍してpixiv換算すると3,700になる。
1/3の確率で1閲覧が10閲覧になるなら、期待値係数は(1/3)×10=3.33で、この係数3.33を3700に掛けると、3700×3.33=12,321になる。
また、閲覧「バグ」が10倍でなく8倍と仮定するなら、係数は2.66となり、9,842になる。
ユーザーによる検証の結果、pixivの閲覧数は約3倍の約1万に化け、見事に100単位が万単位となり、pixivの表示と一致してしまうので、約3倍に水増し表示されていたことが分かる。
結論: pixivの閲覧数は虚飾だと判明。
後にこの問題が明るみになり、どうやら閲覧数の「バグ」は「修正」されたらしい。
また、小説投稿機能において携帯電話からの閲覧に対しては複数の閲覧とみなされる仕様が存在した。
投稿内容
pixivの場合、作品の内容に関しても、他の同類サイトと異なる点が存在している。その点に関しても問題を起こしていることがある。
年齢制限
イラスト投稿SNSでは珍しくR-18や、R-18Gの作品が投稿できることがpixivの利点のひとつとなっている。
しかし、先にも解説したとおり有効なメールアドレスさえあれば安易にアカウント作成もできるためR-18やR-18Gの作品を閲覧するためにはプロフィールから設定を変えるだけ、さらに携帯からもアカウントも作成可能であるため、未成年であるにも関わらず年齢を詐称してR-18やR-18Gの作品を観覧できてしまい、それを予防する手段を持ち合わせていない。
そのため、「pixivはエロ作品を餌に会員数を集めている」と批難されることがある。
なお、ニコニコ静画やTINAMIにもR-18的なイラストが投稿されることがあるものの、性器が丸見えなどの露骨なものではなく乳房や乳首が露出する程度に制限されるなど、いくぶん控えめな表現に収まっている( 実際のところ性器の描写自体はpixivでも規約違反 )。
トレース等の扱い
pixivで特に話題になっているのがトレースであり、pixivは唯一トレース作品の投稿が禁止されていないイラスト投稿SNSであるため、トレースがされた作品が投稿されることがよくある。
しかし、中には元作品の著作権者の許可なくトレースがなされ、その事実を公表していない、通称トレパクが行われることが多く、その中には有名ランカーや、商業的にトレパクを行ったユーザーも存在した。同時にトレパクを異常なまでに非難し、トレパク疑惑の有するユーザーや少しでもトレパクを擁護したユーザーをコメントやピクシブ百科事典を使用して誹謗中傷するという事態も起きている( そのほとんどが複数アカウントによる誹謗中傷であり、ここでも安易にアカウントが作りやすいという利点が裏目に出ている )。
実際に模写しただけにもかわらず、トレパクというタグを付けられて激怒したユーザーも存在する。
なお、トレースを擁護する人達は商業目的でのトレパクを容認しているわけではない。
トレースを行うとしても主に風景や小物をトレースしているだけに止まり、人物や人物の構図まではトレースは通常できないだろう。
しかしアンチからすればそれでも「トレパクを行う悪質な利用者」と認定し批難する対象となる。
また、pixivの社長もこれをあおる発言を行っており、詳細はpixiv運営発言を参照、ただし、明確なソースは存在しない。
このようにpixivにおいては現代では収まりつつあるもののいまだにトレパクやトレパクアンチによる荒らしが起きているといわれる。
ピクシブ百科事典
pixpediaの記事を見れば解る通り、ピクシブ百科事典はシステム面において致命的ともいえるバグや仕様を多数抱えているにもかかわらず、運営によるこれといった改善はほとんど行われていない。中には「記事アイコンの廃止」など「取り除く必要性のないシステムの廃止」、や、「必要性の感じられないシステムの導入」「実際に必要な機能、たとえば取り消し線や色文字やコメントアウトなどの本文の装飾、検索結果のソート順位、編集履歴の全部表示、差し戻しの簡易化などを導入しない」など改善する気があるのかという疑問が浮かんでくる。
また、公式アカウントであるピクシブ百科事典製作委員会に問い合わせを行ってもほぼ反応しないという話もある。
また、荒らし行為を起こしアカウント停止された悪質ユーザーに対しても本来であるならばアカウントを発行するpixivとサービスの対象であるピクシブ百科事典の運営が相互に連絡を取りブロックする、また新規登録アカウントの編集をある程度の制限をかける(たとえば大幅な編集をすると編集禁止の対象となる、ユーザーの作品につけられたタグの投稿した記事しか編集できない、あるいはアカウントを作成し活動した日数に応じて編集権限を開放するなど )など、荒らしに対する対策を採るべきであるが、双方ともにその義務を果たしているとは言いがたく、荒らし行為を再発させpixiv側でアカウント停止、という流れを繰り返す、あるいはpixiv側が対処せずそのまま、ピクシブ百科事典側が対処しても記事の白紙化を含めた編集制限による編集停止というなおざりな対応である。
さらに、携帯版ではR-18腐小説の紹介がすべての記事、非ログインユーザーにすら表示されている。
運用体制
運営がpixivおよびその他のサービスを提供しているが、そのサービス自体きちんとフォローできているか、といえば話の分かれるところである。
多様化
pixivは様々なシステムを導入して多機能化し、ユーザーの囲い込みを進めた。
ところが導入されたシステムの中には同業他社および類似サービスからのパクリ疑惑が存在するもの(例:ピクシブ百科事典=ニコニコ大百科のオマージュ、スタックフィード=Twitterのオマージュ、など)が存在する。
アニメや漫画、あるいはサービスを見ればわかる通り、そのようなユーザーにわかりやすくさせる仕組みや、サービスを便利にするための改良はよくある話で、言い出したらきりがない。会社としてはそこからさらなる改善・改良が必要になる。
実際にユーザーや第三者の批難や誹謗中傷のためにスタックフィードを利用する、自己主張や誹謗中傷、宣伝目的でpixivやピクシブ百科事典を利用するなど、多様化した結果かえって新たなる問題が発生してしまい、特にピクシブ百科事典では様々な問題を抱えているにも関わらず、運営側では改善がほとんど見られない状況であり、基本的にユーザーである編集者が各自で対応しており、「人を集めておいてそこから発生した問題は全て丸投げ」しているようにも見える。
また上記のシステムの項目を見れば実に荒らしや粘着に強くない環境になっており、実際に荒らしが起きているのは事実だが、運営側は特にこれといった対処を行っているようには見えない。むしろ放置していると思われる節がある。
たとえ通報したとしても、運営が対処するのも荒らしの種類によって対処が遅れたり中には放置されるものもある。
ピクシブ百科事典
特にピクシブ百科事典が代表的であり、このサービスは「ユーザーが自由に編集できる」というシステム上、非常に荒れやすく運営が難しいものである。
ところが現状では「wikipediaやニコニコ大百科などからの無断転載」「恣意的な記事の編集を行い、他者の編集を認めない行為により編集合戦を引き起こす」「ユーザーおよび作品、記事の編集者への誹謗中傷」「自己および所属先の宣伝、他者への誹謗中傷等のピクシブ百科事典の目的外利用」「利用されている記事や合意の上での分割記事に対して行われる理由を示さない白紙化」等、各種の荒らしや粘着が行われており、運営( 特にピクシブ百科事典製作委員会 )は記事作成および編集に関してのガイドラインも作成しておらず、荒らしや誹謗中傷、プライバシーの侵害に対してpixivの運営およびピクシブ百科事典の運営に通報を行っても対処がとられていないことが多々あり( 荒らし行為における対処は、nopage、記事に対する編集制限、強制白紙化、特定ユーザーに対するピクシブ百科事典の編集禁止が行われているが、いずれも運営に関連するもの以外は両手で足りる範囲と推測される )、荒らし側もアカウントを破棄して逃走( これにより以後の追跡もウェブ魚拓などの外部ツールを使わない限りは不能となる )したり、pixivの運営に通報することにより対処( アカウント停止など )されたとしても、そのアカウントの中の人は別のアカウントを取得、それを使用してさらに荒らし行為を行うという問題が起きている。
また、荒らしににより編集合戦を起こし、運営により記事の保護が行われたとしても、その場合テンプレートは白紙化された状態で保護される( これは本来記事の保護は「運営および第三者への誹謗中傷」にたいし行われることを想定している節がある )ため内容を隠したいタグのアンチユーザーにとっては都合のよい状況となる。
TINAMIとの関係
pixivとTINAMIは同じイラスト投稿SNSであるが、pixivおよびその経営者であるは一方的にライバル視していると言われている。
例を挙げればIllustail( 外部リンク )というツールがある。pixivのほか、PiXAが一緒の時には何も言わなかったが、TINAMIにも対応した途端、pixivはクレームを付け、2010年6月20日には「Illustail 2.1.0をAppStoreから削除した」となり、後にpixiv専用のPixitailというツールが作られた。
他にルーキーランキングはTINAMIから名前までそのままパクり、もといオマージュして実装された、と言う様にTINAMIの様々なシステムを導入( という名のパクり )したと、一部のユーザーから言われている。
TINAMI側の意見
スタックフィードが始まった頃の2010年7月30日、TINAMIの中の人は苦言を呈していた。以下、twitterや関連サイトからの引用である。
http://twilog.org/tinami_info/date-100730
参考でもインスパイアでもパクりでも自由にしたらいい。少しでも新しいアイディアを加えて進化させてくれるなら、喜んで踏み台になるよ。そしたらこちらも、もっと新しいものを出そうと努力する。切磋琢磨する気があるならいくらでも付き合う。
https://twitter.com/tinami_info/status/19851449786
だけど、増えゆく機能を見る限り、僕には信念は感じられない。少なくとも僕らTINAMIと同じ信念は持ち合わせていないことだけははっきりとわかる。とにかく「ネットビジネスをしたい!」という必死さだけが、目について仕方がない。
https://twitter.com/tinami_info/status/19852680812
ネットビジネスごっこもご自由に。しかし「競合相手はどんなに小さくとも戦略的に潰すのはビジネスのセオリー(キリッ」とかいう感じの、バカバカしいことに巻き込むのだけはマジで勘弁して欲しい。そもそもこんなのユーザーは誰ひとり得しない。他でやってくれ。はっきり言ってウザい。
https://twitter.com/tinami_info/status/19853147847
まあ、こういうこと書いちゃうと嫌がる人も多いと思いますし、そのへんは申し訳なく思うのですが、中の人も人間なので、こういう心情は素直にお伝えしたほうが良いのかな、と。
https://twitter.com/tinami_info/status/19853758892
TINAMIとPiXAは同業だが中の人同士が時々Twitterで絡んでおり、実際にも面識がある関係である。しかしながらpixivに対しては、誠実で温厚でユーザー思いのTINAMIの中の人にすら若干砕けた口調になり「ウザい」と言っている。
TINAMIの中の人は、Illustailのような、えげつない不当な圧力の事実も含めて、邪魔な存在を戦略的にでも潰そうとするその態度に嫌悪感を持つに至ったのだろう。
不祥事
pixivも2007年サービス開始であるため、運営の間いろいろあった。この項目ではその中でもかなり危険な不祥事に関して解説を行う。
東京幻想による個人サイトの写真盗用問題( 2008年8月15日 )
投稿者「東京幻想」氏が「HIROSHIMA幻想」というタイトルで原爆ドームの写真を個人サイト( ぱふぅ家のホームページ )から原爆ドームの写真( 原爆ドームは世界遺産に投稿されたもの )を無断盗用し、加工したものを2008年8月15日に投稿した。
翌年の2009年9月9日、元写真の権利者が問い合わせた際のpixivの対応は「権利者の個人情報を弊社に知らせよ」→権利者は何故個人情報が必要か尋ねる→一ヶ月pixiv側は放置→「『HIROSHIMA幻想』という作品はすでに存在しないので、これ以上の問い合わせには対応できない」という対応で流れる。
以上のやりとりはぱふぅ家のホームページ( pixivとのやり取り )で全文が公開されており、『HIROSHIMA幻想』の投稿も削除された。
なお「東京幻想」のパクリと疑惑についてはピクシブ百科事典やまとめWikiにも掲載されている。
インテリアイベントの著作権侵害問題
2009年10月31日、インテリアショップとのコラボレーションイベント「AOYAMA JACK!! pixivフェスタ@Con C.C」において、参加者のイラストが「利用が許諾された範囲」を超えて無断で使用されていたことが判明した。
この企画においては本来許諾できる範囲は「家具のみ」と限定されたが、実際にはインテリアショップ「C on C.C」によって無許諾で傘が作られたほか、パンフレットには無断加工された画像、および利用許諾を出していないラフ画像からトレスで描き上げたイラストが使用されていた。
その被害者の1人である赤雪姫氏は当時pixiv担当者に問い合わせたところ、氏のラフ画を転用し、pixiv社内で作成したことを自供した。
氏自ら、当時の経緯と画像の比較などについてTwitterで説明を行なった( リンクはまとめサイトであるTogetterのまとめ )。
個人情報流出
2011年5月、株式会社ウッドベルが主催する同人イベント「VOCALOID FESTA 02」のpixivとのコラボ企画にて、個人情報である応募者の年齢がカタログに掲載されてしまう事件が起きていた。これはウッドベルへ提供した個人情報を漏洩したわけであるが、このイベントの際、pixivおよびウッドベルは「作品応募時に入力いただく「個人情報」は、主催者からの入賞者へのご連絡、緊急時の連絡として使用する。主催者は、これら参加者の個人情報をその他の目的に使用したり、第三者に開示・提供しない」応募規約に記述していたにも関わらず、ウッドベルにより年齢が無断で公開されたことで、pixivによる個人情報の管理体制への不信へ繋がった。
せせらぎ無断転載
後述する現代アートタグ騒動後に起きた無断転載への対処。
ほしのふうた氏の著作である商業エロ漫画「いたずらスイッチ」から「せせらぎ」全ページが2011年7月31日15時に無断転載された( 現在は削除済み )。
運営に通報されているにもかかわらず、「確認する」としたのみで、2011年8月1日10時( 19時間経過 )過ぎまで削除されず放置された。
下記の現代アートの抹消や、権利者削除は5秒でできる超有能運営が、これをすぐに消さずに放置した理由が取りざたされた。
逆に、現代アートは完全に独断で消しており、この無断転載漫画も「現代アート」タグを付ければすぐに消される、などとネットでは嘲笑の対象となった。
カオスラウンジ騒動
この騒動は2011年7月に起きた騒動。
カオス*ラウンジの記事も参照。
次の項目( http://www.logsoku.com/r/moeplus/1311725274/、http://blog.livedoor.jp/ki2ch/archives/51275441.html )も参照されたし。
事件概要
カオスラウンジは代表がpixiv内でメンバーを募り結成された美術集団であるため、そうした経緯から「pixivと共にメディア取材を受ける」などpixiv運営と懇意な関係を築いており、またピクシブ株式会社取締役である青木俊介氏が所属する「チームラボ」がカオスラウンジをプロデュース、「美術手帖」という芸術誌に「カオスラウンジと合同で記事を出す」など支援を行っていた。
ところが、第三者の著作物をコラージュと称して破壊する( たとえば他者の作品をプリンターで印刷し水をかけただけ、当然イラストはひどいことになる )カオスラウンジの表現手法が問題視されたことで、彼らの立脚地となったpixiv側への非難も強まった。
第七回博麗神社例大祭イラストコンテストの受賞作品が、カオスラウンジのメンバーである梅ラボ(twitter)の作品に無断使用されていることが指摘されるも、なぜかpixiv運営は該当作品の削除を行わず、その応募規約に「透過png画像」「著作人格権の放棄」「自社の認める第三者への提供」とあったことから、「このイラストコンテスト自体がカオスラウンジに対する素材供給として行われたのではないか」との疑念が生じた。
現代アートタグ騒動
上述の騒動と並列して起こっていた騒動。
カオスラウンジのコラージュが著作権に抵触する可能性があり、その場合pixivの規約に明らかに抵触するにもかかわらず、pixiv運営によってそれら作品が削除されず、ユーザーの検証( カオスラウンジの作品と規約違反を犯した馬鹿を同時に通報、馬鹿だけアカウント停止、それを指摘すると馬鹿のアカウント復活 )により、「コラージュであろうがどんな作品も規約によって守られる」と思った人々( pixivには設立の経緯上ふたば☆ちゃんねる出身ユーザーが多かった )がコラージュ作品( そのため、該当電子掲示板で投稿が禁止された画像やメンバーや擁護する人物などのコラなどが用いられたりしていたといわれる )に「現代アート」タグをつけて大量投下。ピクシブ百科事典の「現代アート」の記事でも不可解な編集合戦が発生( 一部では編集合戦を起こしていたのは運営自身であったという噂も存在している )。
この流れに対し、あろうことかpixiv運営は「現代アート」や関連する記事や検索結果を不可視にし、同時に現代アートタグが付けられた作品をコラか手書き、二次創作か否かを問わず削除・投稿者のアカウント停止という強行的な手段をとった。そのため、「手書きのセミすら消された」「( カオス*ラウンジの「芸術活動」を揶揄する意味のある )ジャミラのイラストすら消された」などという話がまことしやかに伝わっている。
これらの事例として代表的といわれる事件は、ユーザーの星乃だーつ氏が「たのしいピクシブまんが」として騒動を説明するまんがを投稿したところ、一時的にアカウント停止となるなどの事件。である。
これらのことにより、「運営に通報しても、運営側はその通報内容に対処しているかどうか不明な現状」になっているにも拘らず、自分たちに都合が悪ければ規約などいくらでも無視して気に入らない作品の削除やアカウント停止をすることを証明してしまった。
すなわち、pixivにおいては、規約に基づいた中立的な運営方針などなく、いつどんな難癖を付けられて作品の公開やアカウント自体停止させられるかかわからないのである。そのような状況のため「場所を提供してくれるだけの倉庫」と割り切ることも難しい。
もし公開された作品に何らかのトラブルが発生したとしても、運営者であるpixiv側の都合が悪い場合、知らん顔されるのでは商業作家など作品で生計を立てているプロあるいはその立場に立とうとしている人たちなどは巻き込まれたら大迷惑を被る。
結果としてこの問題は運営が削除基準を恣意的に運用しているとの非難が強まる結果となった。
事件その後
この騒動の余波によって、これまでこの種のイラスト投稿SNSとしてはpixiv一強状態だったが、それまではユーザーが比較的少なかったTINAMIやPiXAといった他のイラスト投稿サイトへの新規登録が急増した( http://internet.watch.impress.co.jp/docs/yajiuma/20110727_463216.html )といわれる。中には急激な登録増加に耐え切れずサービスを停止したところもあるといわれる。
また当事者である梅ラボのアカウントに対してはアカウント停止処理が行われたが一旦復活。2011年7月26日に再度の停止、同年7月28日に梅ラボ含むメンバー3名がpixivを自主退会する結果となった。
しかしながら、「停止されていたにもかかわらず画像ファイルへの直接リンクで梅ラボの作品が閲覧できた( アカウント停止の場合は閲覧可能であった。現在は不可能となった )」ことや、「pixivIDを使用しているdrawrのアカウントがそのままになっている」「通常pixivIDを削除した場合そのアカウント名義での登録が可能なのだが、umelaboでのアカウント取得が不可能である」といった事柄から未だに「運営がカオスラウンジを特別扱いしているのではないか」という疑いが残っている。
他に、つぎのような動きがあった。
- けいおんCDジャケットのデザイナー「かなやん」、ぐちゃぐちゃにされた自分の作品を見せられ、号泣する
- 普段は二次創作にも「ンフフ」で済ませて終わる、温厚であるとされる東方Projectの作者、ZUNですら不快感を示す。
- 通報祭開始。警視庁、キー局各社、任天堂/(株)ポケモン、京都アニメーション、ディズニーなど著作権に対し強硬な会社や団体多数に通報済。
公式声明
2011年7月27日、一連の騒動から非難が高まり、pixiv側は次のような声明を発表した。
pixivに関連するインターネット上のご意見について
pixivに関連するインターネット上のご意見について(モバイル)
声明の内容を簡単にまとめると。
- カオスラウンジ → pixivとは一切関係ない
- 例大祭関係 → 特別にカオスラウンジへの提供はしていない
- 無作為に削除・アカウント停止 → やっていない
- 「VOCALOID FESTA02」カタログに年齢が記載された個人情報漏洩 → 不備ではあったが、載せたのは主催者である「ウッド・ベル」
そもそも、個人情報漏洩の件についても「pixivに関連するインターネット上のご意見について」などという題名の記事の中で簡単に触れる程度であり、これでこの件はすべて解決、などというのは、企業としての正気を疑わざるを得ない。
通常何らかのサービスを提供し利益を得る通常の企業であるならばこの種の問題が発生した場合「個人情報漏洩のお詫び」などと題した単体のお知らせを出し、発生に至った経緯および再発防止方法を記載し、さらにユーザーへの謝罪の意思を示すことが、真っ当な企業として通すべき筋というものではなかろうか( 特に個人情報を提供したうえで毎月540円、税別500円を貢いでくれるpixivプレミアムのユーザーならなおさらである )?
※もっとも、一般会員の登録に関しては厳密な本人確認( プレミアム会員の料金の支払に必要な個人情報の提供など )を行なっていないため、虚偽を含む個人情報&フリーメールアドレスで登録されたアカウントであれば、いくら個人情報が漏洩しようと痛くもかゆくもないのだが・・・そこまで考えて登録しているユーザーはごく少数であると信じたい。
2016年リニューアル騒動
2016年11月現在進行中の騒動であり、その波及範囲が未だ一部に留まっている上公式側の発表が何も無いために現状が非常に把握しにくい騒動である。
2016年2月のテストユーザー
この時点で、pixiv運営が一部のユーザーに向けてリニューアルテストへの協力を求めるメールを送信していたとされる。
実際にテストユーザーに選ばれた者が使用した「新しいpixiv」が、現在進行している「リニューアル騒動」の実装新機能の源流であるとされる。
このテストの時点で不満が多かったらしく、ツイッターやそのまとめサイトでは不満をまとめたものが多く存在する。
なお、2016年11月現在「pixiv リニューアル」などのネット検索などを行っても出てくるのはこの時の記事である。これは後述の問題によるところが大きい。
テストは2週間ほどで終了し、ひとまずこの時の仕様が直ちに実装されることは無かった。
アプリの変更
その後2016年6月、スマートフォン向けのpixiv公式アプリにおいて、前述のテスト用リニューアルページに類似した新仕様へのアップデートが告示された。
このリニューアルによって、アプリ使用ユーザーは「評価」・「ブックマーク」の機能を廃止され、それらが統合された「すき!」への移行を余儀なくされた。
元々評価に点数方式の無かったアプリユーザーの中には、強制的にブックマークとの統合を強いられたことに対する不満も多かったようで、アプリのコメント欄には現在も評価とブックマークの分離を求めるユーザーが多い。
なお、新仕様にアップデートせずに旧アプリを使い続けることは可能であったが、10月頃に旧来のアプリ仕様を完全に廃止するリニューアルが成されたらしく、これ以降は公式アプリ以外のアプリを入手するなどしない限り旧来の評価・ブックマークは不可能となった。
また、検索方法などにも若干の変化が生じている。
こっそり?リニューアル開始
そして2016年9月24日頃より、一部ユーザーにおいて唐突にリニューアルが成された旨の報告がなされるようになる。
リニューアル後のpixivは2月リニューアルやアプリアップデート後のそれに酷似しており、どうやら2月のテストを基に作成されたリニューアルサイトへの移行が行われているようだと憶測がなされた。
ただし、この新機能以降は全くのランダムに、しかもごく一部のユーザーに段階的に波及するというよく分からないものであった。
しかもおかしなことに、新機能を実装されたユーザー以外に新機能を確かめる方法が無く、旧来のページのままのユーザーはリニューアルが開始されたことにすら気づかないといったものである。
リニューアル進展
リニューアル開始後も若干の機能調整などが行われているようだが、根本的なシステム自体の変更は無いとされている。
また、9月24日以降リニューアルは少しずつ広がってきているようであるが、1ヶ月以上たった今でも公式発表が成されていない。
また、一部の報告ではアカウントを取り直せば旧来のページのままで使用出来るという話もあるなど、運営の方針すら一貫していないものとみられる。
2ちゃんねるやTwitterなど一部の他サイトではこの静かなリニューアル進展に対し、「感染」「パンデミック」などと呼んでいる始末である。
主な変更点(PC版同士の比較)
伝え聞かれる機能は、現行使用と比較すると以下の通り。
- 改ページが無くなり、同じタグの作品はひたすらスクロールすることで古い作品を表示していく
- トップページにランキングが表示される
- キャプションやタグなどが画面上部表示ではなくなる
- イラストの個別ページがなくなり、全てポップアップ表示になる
- サムネイルが以前よりかなり大きくなる
- 評価・ブックマークの廃止と統合による「すき!」の実装
- すき!をした絵に関連しているとみられる絵のおすすめ機能
- ユーザーミュート機能
リニューアルpixivの評価に対して
記事執筆時点でも、筆者をはじめ多くのユーザーがリニューアルを経験していないと思われる。だからこそリニューアルされたpixivの評価を個人的につけることはここではしない。
今現在問題になっているのは、運営が公式発表もせずに静かにリニューアルが拡大していることであると注釈を加えておく。
関連タグ
pixiv 運営仕事しろ カオス*ラウンジ マジスタンス
あざと犬
現代 現代アート コンテンポラリーアート アート犬(保護済み)
片桐孝憲 (保護済み)
すき!
外部リンク(元記事)
pixiv ‐ 通信用語の基礎知識
pixiv - 通信用語の基礎知識モバイル用
pixiv問題とは (ピクシブモンダイとは) [単語記事] - ニコニコ大百科
pixiv問題とは (ピクシブモンダイとは) - ニコニコ大百科モバイル
Pixiv - Wikicollect
Pixiv - Enpedia
Togetter - 「カオスラウンジ所属の黒瀬陽平、梅沢和木、藤城嘘のpixiv退会とその反応」
現代あーと
で、結局pixivの何が問題なの?