Status: 公開;2006-04-01 / 改訂;2006-04-27

何が危険なのか

インターネットセキュリティ対策の究極の目的はあなたの生命や財産を守ることです。

コンピュータ・ウィルスによってパソコン(以下PC)のデータが破壊される、PCが起動しなくなる、そんなことは些細なことです。 仕事上の重要ファイルが消されても、上司に怒られる程度です。PCが起動しなくなれば修理をすれば良いのです。 しかし、コンピュータ・ウィルスなどによってPC内の個人情報が他人に知られると大変なことになります。 場合によってはあなたの生命や財産、身体に危険が生じることにもなりかねません。

これは大げさなことでしょうか。 私たちは「現実世界」では生命や財産を守るために過剰なほどセキュリティ対策をしています。 例えば、外出の際にはガスの元栓を確認し、家のドアには鍵を掛けます。 多くの家庭ではガス警報機が設置されています。 防犯効果の高い鍵に付け替えている人もいます。 マンションには至るところに防犯カメラが設置されています。 子供には防犯ブザーを持たせ、小学校の門には警備員が配置されています。 病気にならないように様々な予防対策をします。 体の不調に気づけば病院に行くか、薬局・薬店で薬を購入するでしょう。

インターネットを利用する際、あなたはどのようなセキュリティ対策をしていますか。 何もしていない、ということを「現実世界」で例えると、ドアを開放して長期外泊するようなものですよ。 ここでは「インターネットの世界」にはどのような危険があるのが考えていきましょう。