基本はレオクラ
エロは…一応あります。中盤以降ですが。
独自でっち上げ設定沢山特にクルタ関係

携帯からの投稿を正月休みにパソコンから再編集しました。
欠番出てますが、そこも後から何か遊びを入れるつもりです。
お目汚しですが、お付き合いくださると幸いです。
後からチマチマ修正やってます。誤字脱字や矛盾やら…

今まで、読む前のネタバレが嫌で、内容の詳細案内を書きませんでしたが、
《みたくもないカップリングを見せられて嫌な気分になられた方もいらっしゃったかも知れない》
と言うこと考え、
以下に各説明をすることにしました。
誰が来ても平気な方以外は、
ネタバレ含みますが、自己責任でチェックをお願いします。


1、2レオリオ中心
3、5ゴン中心
4欠番
6、8キルア中心
7欠番、小噺シークアント
9師匠中心
10レオリオ(回想エロ有り)
11クラピカ修行中…かな
12師匠エロ有り
13ヴェーゼ(変なガールズトーク)
14師匠、子クラピカ(過去語り。出会いエピ捏造しまくり)
15クラピカ(モノローグ 性格違う…)
以下続行

登場キャラ予定、
未定

以下更に詳細ネタバレ
*注意*
10生き生きネタ含みます
11以降捏造設定で進みます

後2〜3回くらいで終了予定です。




《カッコ悪りぃ…》

日の出にはまだかなり時間がある…早朝というよりまだ深夜の内だろう。
粗相の始末はしたが、流石にバツが悪い。そのまま起きる事にした、これだけを干すのも何か恥ずかしい
見るとシーツの山がある。

これは、また大量のシーツだ。一体この門番小屋のどこにこれだけのシーツがあったのか、必要があるのか。甚だ疑問ではあるが、大量のシーツを素手で洗うのは修行になるには違いない。
《オレはあの二人より劣っているからな…》
実際、あの三人の加勢が無ければ果たして合格できたのか?
せめても、力比べの扉開けくらいは一番に抜けたかった。それはゴンとクラピカには内緒の、キルアを救出する事とは別に自分に課した、ハンター試験合格を納得するための課題だ。

大量のシーツを洗い上げた頃にはもう夜は白んで来ていた
干していたら、担当者が起きてきて鉢合わせるに違いない。
《確か、洗濯当番は…》


《なんだ?洗濯当番は私なのに…》
課題のシーツは既に洗ってあった…
ゴンでは有り得ない。さっきベッドから起きる彼を見たばかり。第一彼はまだギプスを着けている。となると…
知らず頬が緩む
本来なら、これは私の課題だ。余計な事をしてくれた!と怒るべきなのだが、長い試験の間強いられた緊張が溶けた反動か、この屋についた頃からなんだか体がだるく下腹が重い気がする。
《疲れが溜まっている?》
こんな状態で筋力トレーニングをしてもあまり効果があるとは思えなかった。イライラしていたからか、いつもと変わらないお気楽な彼に、いつもよりキツイ嫌味を言い放ちふて寝したのが昨晩だったのだ。

《全く中途半端な手伝いだな、洗濯物はすぐ干さないと臭くなるのに》
ブツブツ文句を言いながらも顔は微笑む
洗い上げられた大きなシーツをパンと張って干す
目の前一杯の白さは気持ちを持上げる
風を受けて翻るシーツのスソは闇を退ける朝陽の様に不満と不安をなぎはらう
だが、数本の大きな樹々から四方に向けて張られた洗濯ロープは複雑な交錯を産み
掛けられたシーツは空間を遮り迷路を作る
まるで壁だ。私を隠す、幾重もの防波堤
染まらぬ白は拒絶の色。

暖かかった心が冷えていく気がした
ふと、掴んだ右手のソレが今までとは違った感触な事に目を止める
赤と白の縞の小さな塊…
何だろうと顔の前で広げてみた
《!》
思いがけない物体を認めて、視界が緋に染まる。
よく通る声で悲鳴をあげてしまった。




《クラピカ?!どうした?大丈夫か?!》
幾重にも吊るされたシーツの迷路の奥に居た私のところに、声と同時にいきなり彼は現れる。
シーツの壁を掻き分け、最短距離を真っ直ぐに来た。
所詮は布でしかない。
何層もの防波堤に囲まれ、孤立していたつもりが、何の意味もなく、至近距離に現れたその顔に安堵より驚きが勝る
条件反射で、ストレートパンチをお見舞いしてしまっていた。顔面に。
《!すまな…》
言葉を最後まで吐き出す前に
握り込まれていた赤白の布は慌てた私の手から離れ、のけ反り倒れる持ち主の顔へヒラヒラと戻っていった

《狙うなら弱点を一撃で》
昔、そう教わった
反撃する隙を与えては駄目なのだ
最低でも気絶させ、その場から逃げる時間を稼げなくてはならないから


《………いってぇな》
ブツブツと、上体を起こしながら顔に掛かる赤白縞のトランクスをつかみ剥がす。
覗くのは、悲鳴の原因となった物に気付き、続ける筈だった文句を無理矢理引っ込めたバツの悪そうな顔
《……すまない》
謝りはしても気を失ってもいなければ怪我をしてもいない彼を見て腑に落ちないという顔をしていたのだろう、
《いいさ。手加減したんだろ?キレが無かったぜ》
と返された
《手加減など…》していない
語尾は小さく聞き取れなかった
クラピカが残りのシーツを干すのを尻目に途中だった薪割りをしに、殴られた顔のほぼ正面からやや左側を撫でながら折れた歯がないか確かめつつ持ち場に帰る
意外と軽いパンチだったが急所に近い。首をずらして避けたから難を逃れたが…本来なら俺は怒ってよい筈だ

それにしてもアイツらしくない歯切れの悪い口の利き方だ
《だったらなぜ避けれない?》いつもならそう返す筈だ
《やっぱ少し体調でも悪いのか?》
思えば昨晩もおかしかった
いつものアイツなら聞き流すだろうオレの戯言にかなり真剣に不機嫌になってた気がする
一見冷静沈着だが、時折変に感情的になるクラピカの傾向と対策は判ってたつもりだったんだが…この敷地に入ってからギクシャクと歯車が合わない
変に意識しているというか………
《俺達ってこんなだったか?》
いつもならこんな時はゴンが空気を変えてくれていたのだと今更気付いた。