俺「おかえりクラピカ!今日は節分だな!俺の恵方巻きをくわえてくれないか!」
クラピカ「やかましい。貴様の首を恵方に向けてやろうか」
俺「いやまってクラピカさん人間の首はそっちには曲がらな…いたっ…痛い!痛い!僕が悪かったです調子に乗りすぎましたごめんなさい!」
(ギリギリギリ…パタッ)
クラピカ「まったくお前の頭はいつもいつもそんなことばかりだな。男として情けないとは思わないのか」
俺「むしろ男ならこれがせいじょ…いやなんでもないなんでもない」
クラピカ「せっかく年越しに寒い中並んで除夜の鐘を突きに行ったのにその煩悩が治らなかったのでは意味がないなこのニートが」
(炬燵に向かい合わせでもぐり込む)
俺「煩悩って言ってもクラピカと一緒にいたら次から次に湧いてくるよ。それに煩悩なんて無駄なものじゃない。
この想いは俺の尽きることない愛情だ。生きる糧だ。クラピカの下着を畳めない人生に意味などないよ」
(剥いたミカンをクラピカの前に置く)
クラピカ「……」
俺「俺はクラピカの生活の一部となり君の人生を影ながら支えることで生きている実感を得ているんだ。あとニートじゃないぞ主夫だ」
クラピカ「お前は一日中家にいて家事してネットして部屋にこもってばかりいる。生活費を稼いでるのは私だ。これをニートと言わずしてなんという。
そしてお前とそんな仲になった覚えはないのだよ」
俺「じゃあ押しかけ幼主夫ならどうだろう?」
クラピカ「自分の年齢を見てものを言え」
俺「落花生歳の数食べたら鼻血でちゃう。あ、落花生と鬼のお面もらってきたから豆まきもしような」
(ミカンもう一個追加)
クラピカ「……お前は私を甘やかしすぎだ。私には何にも代えがたい使命がある。
そのためにひとところに落ち着かない女の家に押しかけ、何も求めず何も聞かず世話を焼くだけなんて酔狂にもほどがある」
俺「俺はクラピカにおかえりって言いたいだけだし。俺がここにいるの許してくれて、
クラピカはどこに行ってもいつかはうちに帰ってきてくれる。それで俺は十分幸せだよ」
クラピカ「……寝言として受け取っておく。炬燵で寝て風邪を引いても知らないぞ。いない間は看病してやれないからな」
恵方巻き(俺お手製)はこの後美味しくいただきました
クラピカちゃんに恵方巻き作らせたら生魚ぴちぴちしてそうだね
おまけ
俺「鬼はー外、福はー内」
クラピカ「蜘蛛はー外、福はー内」
俺「え?」